女の子が女の子をいじめるお話 その3at EROPARO
女の子が女の子をいじめるお話 その3 - 暇つぶし2ch550:~恵理子編(005/012)~
08/04/07 00:48:56 dDihEskO
「うそっ」
恵理子は信じられない表情でその状況を混乱しながら現状を認識しようと努めた。
そして、認識すると同時に蒼ざめる表情、次の瞬間、白い霧が恵理子の顔中を覆った。
「きゃあああ」
痴漢撃退スプレーだった。通信販売で手に入れたものだろう。
その強力な効果に涙が止め処なく出てくるの恵理子は、視界を奪われ、無防備な状態をさらした。
そんな恵理子に追い討ちをかけるように、胸元に何かが押し付けられた。
「なに?、、、ぅぁっっっ!!!」
と思った瞬間、静電気のはじける音が周囲に響き渡り、その衝撃に恵理子は声も出ず気を失った。

その場には左手には痴漢撃退スプレーを右手にはスタンガンを持ち、気を失ってピクピクと痙攣する恵理子を見下ろす少女が立っていた。



「益美、大丈夫?」
「ぃってええっ」
先ほど鉄パイプで恵理子を襲い、投げられた少女は介抱受けながら、体に残る痛みを悔しそうに呟きながら起き上がった。
「り、リリアっってアイツは?」
そういってすぐさま恵理子の姿を探す。
「あそこ。茜が"やった"みたい」
電気ショックで気を失った恵理子は、ピクピクと体を痙攣させながら倒れている。
一撃目を食らった後、今度は恨みを晴らそうとしたリリアが茜からスタンガンを奪い、もう一撃恵理子に電気ショックを見舞ったからだ。
「殺してやる!」
そういきり立ち鉄パイプを求める益美を抑えるようにリリアはなだめた。
「んでだよっ」
「折角だから、こいつ倉庫に拉致っていこうよ」
いまこの場でいたぶるよりも余程面白いとリリアは言った。
「え?」
「あそこには、杏さんたちもいるでしょ。私も殴られた恨みあるから、コイツ玩具にして遊ぼうよ」
その台詞に益美は、数秒間考え、残虐な笑みを浮かべながら「いいね」と楽しそうに笑った。

「私は帰るわ」
そんなやり取りから一歩はなれたところで茜は腕時計を眺め、なんでもないようにそう言った。
「この玩具で遊ばないの?」
玩具というのはもちろん恵理子のことだ。
益美とリリアは怪訝な表情でたずねるが、茜はとくに興味もなさそうにうなずいた。
「うん。塾がある。それよりコイツの痴態ビデオに撮っておいて明日見せてよ。」
そう言いながら、茜は携帯を操作しながらウィンクしてそう言った。

痙攣しながら恵理子は聴覚だけは自分でも驚くほど鋭くなっている自分に覚え、異国の地にいるような錯覚に陥った。
目の前の会話がとても現実とは思えなかったのだ。
「パパを迎えに呼ぶから、、、コイツ倉庫の近くまでは連れてってもらおうか?」

551:~恵理子編(006/012)~
08/04/07 00:49:38 dDihEskO
茜の父親の車の中。
茜の父親は眉間に皺を寄せながら苦言を吐いた。
「まったく、何考えてるんだ。」
迎えを待っている間、リリア達は恵理子の体にアルコールの臭いを染み付かせたからだ。
「酔っ払っている、姉を家まで送って行く」という名目にしたのだ、
「この子、リリアちゃんと益美ちゃん、どっちのお姉さん?」
「はぁい」
リリアは恥ずかしげに手を上げた。
「まったく、高校生が酒盛りか。」
舌打ちをして、毒々しげにそう言った。
「日本は一体どうなっちまったんだ。」
一種中年の愚痴をこぼしながら運転をする茜の父親。
朦朧とした意識の中で、必死に助けを請う恵理子だが、未成年が酒を飲んでる時点で、この父親は嫌悪感を示している。
恵理子の最後の救いの源であるこの男は、必死に求める恵理子の助けを請う言葉を酔っ払いのうわ言ととらえ耳を貸さない。
メディアの作った醜い若者像を恵理子に当てはめているのだろう
そして、車は恵理子にとって地獄の門。その少女たちのたまり場となっている倉庫の近くまで恵理子を運び、そして走り去っていった。

「私たちのお城へようこそ」
「さっきのお礼、たっぷりさせてもらうね」
そう笑顔を浮かべる二人の、人間の顔をした悪魔がそう言った。

552:名無しさん@ピンキー
08/04/07 15:27:32 up1+yWrn
>>43
気絶するほど痛いらしいよ。
リンク先にも書いてあるけど、陣痛より痛いし、
IUD入れるときに嘔吐して失神という人もいる。


子宮口を開かれるのは、辛いものですか?- Yahoo!知恵袋
URLリンク(detail.chiebukuro.yahoo.co.jp)

子宮口を開かれるのは、辛いものですか?
昨日、クスコで開き子宮口に指を入れようとしたら「きつい…止めて!」って言うので、
綿棒を無理矢理入れたら、「ギャーっ! 」って叫び、腰がどうにかなるくらいのけ反り、
失神してしまいました。目覚めたときに「きつかった。苦しくって、もう…」って、いって
いたのですが…。

553:552
08/04/07 15:28:53 up1+yWrn
すいません、誤爆しました。

554:名無しさん@ピンキー
08/04/07 16:06:22 Ps27n+Ie
そのスレに誘導してくれ(;´Д`)ハァハァ

555:名無しさん@ピンキー
08/04/07 20:49:51 up1+yWrn
>>554
ここ。

【子宮総合 その10】
スレリンク(ascii2d板)

556:~恵理子編(007/012)~
08/04/08 20:42:39 6gEBZ7vL
「おらぁ、入れよっ」
電気ショックとアルコール、ろくに抵抗できずに車から降ろされてから両腕を後ろ手に縛られた恵理子は為す術もなく縺れた足取りで倉庫に押し入れられた。

倉庫の中は、恵理子が今まで関わってきた世界とは別の世界が広がっていた。
そこにいる人間、全員恵理子と同年代かそれ以下の年代だったが、誰もが荒んだ目をしている。
当然誰も今の恵理子の状態を気遣うようなそぶりは見せていない。
それどころか、恵理子を人間だと思っているような気配もまったくみえないのだ。
まるで、本当に玩具のようにしか見ているようだ。

そんな群れの中から一人が立ち上がり、なにやら反応を示して立ち上がり近づいてきた。
「杏さん。」
リリアと益美はその近づいてきた相手に、半分畏怖した声色で声をかけた。
杏と呼ばれた人物は肌は荒れ、とても未成年には見えなかった。
しかし顔立ちと声から見ると、やはり若いようだ。

杏は、鼻がつくほど無遠慮に恵理子の顔を覗き込む。
恵理子は、わけも分からず胸の動悸が早くなるのを感じた。
「お前、松木じゃね?」
「え?」
見知らぬ場所での、予期せぬ事態。
恵理子はパニックに陥ったが、すぐにわけの分からぬ、高まる動悸の正体が分かった。
(あんず、杏?御堂 杏!)
「あっっっ!あぁぁっっっ」
恵理子の顔は急激に蒼ざめていき、瞬間的に目の前の人間が記憶によみがえった。
中学時代、恵理子を苛めていた主犯だ。
そして、それが原因で退学になった人物…
「久しぶりね、覚えてる?」
一瞬気を失ったかのように口を開けている恵理子に対して、確認するように杏が尋ねてきた。
「ぁっぁっ…
(忘れるわけ、いや、忘れられるわけがない。)
その怯える子猫のような反応をする恵理子を、リリア、益美は面白そうに眺め、また興味深々と杏に聞いた。
「杏さん、コイツのこと知ってるんですか?」
「中学ん時の同級生だよ。エリートお嬢様中の。んね?」
「私は誰かさんのせいで退学になったけど、その誰かさんは県下最難関の高校通ってるもんな?」


557:~恵理子編(008/012)~
08/04/08 20:43:16 6gEBZ7vL
一方の恵理子は青白い顔で震え中学時代の悪夢を思い出しながら、杏の顔を固まったように見つめている。
そんな恵理子を蟷螂をいたぶる猫のように嘲笑し、リリアたちに問いかけた。
「ところで、あんたら何かされたの?私の旧友を拉致って来たりして」
杏の何気ない質問に怒りがこみ上げてきたのか2人は叫ぶように言い出した。

「そうなんすよっ道ですれ違っただけで、私思い切り投げ飛ばされました。」
「私は当て身を食らって失神させられた」

そのときの光景を自分たちに都合が良いように作り変え、自分たちが被害者であるという主張を叫び続けると杏は、
「わかったわかった。」
と、2人のマシンガントークを遮り、恵理子の前にしゃがみながら声にどすを聞かせて言った。

「私の可愛い後輩たちを苛めてくれたんだ」昔同様、冷えた恐ろしい目つきで恵理子に詰め寄った。
護身術を習い強くなったといえども、体に刻み込まれた恐怖は消えるものでもない。
しかも、今は両腕を後ろ手に拘束されているため抵抗らしい抵抗はとても出来ない。
恵理子はそんな相手に対し、この御堂杏という人間はどこまでも残虐になっていくことを知り尽くしている。
「ぁっぅぅっ」
搾り出すように出した声は言葉にならないものであった。
そんな恵理子に杏は衝撃の事実を告げた。
「小学生相手に暴力ふるって恥ずかしくないの?」

「えっ?」
杏を前にして初めて恵理子が思った言葉を口に出来たのがこれだった。
あの荒み方をした人間が小学生だという事実がよほど衝撃的だったのだ。
恵理子は二人を見つめたが、すぐさま杏の平手打ちが飛んできた。
「うっっっ」
叩かれた頬を押さえたくとも両手が拘束されている。
恵理子は頬を腫らせたまま涙目に杏を眺めると、鬼の形相をしている。
「話している相手から顔そらすんじゃねえよ」
そういって、恵理子の両側の頬を抓りながら「わかったのか?」と一字一句区切りながら問いかけると
何も出来ない悔しさから涙をこぼしながら恵理子は「はい」とうなずいた。
そんな恵理子を見て、ざまあみろといった表情で笑って眺めるリリアと益美。
そしてしばらくは杏は、震える恵理子の顔を睨み続け、ふと表情を緩め「そういや恵理子ちゃん」と猫なで声で言った。
「手品が得意だったよね。」
その言葉で、恵理子は鈍器で頭を打たれたような衝撃に陥った。
「火消しの手品やってよ」
「なんですか?それ」
「ん?それは、なんと手も息も使わずにライターの火を消すっていう手品」
「や、やあぁっ。」
「なんで?立派な手品じゃん。この場にいるみんなを喝采させたら家に帰してやるよ」
ありえない条件の取引。絶望の色を見せる恵理子。
それを合図にリリアも益美も顔を合わせ「見たい見たい」と声を合わせていった。
ただでさえ情けない、あの痴態を小学生の前で演じさせられるという屈辱が恵理子には耐えられなかったのだ。


558:~恵理子編(009/012)~
08/04/08 20:43:51 6gEBZ7vL
手品の準備として用意されたのは椅子一脚だけだった。
そこに恵理子の下着を剥ぎ取られ下半身むき出しにさせて大股開きに座らせる。
当然、その姿からしっかりとビデオに収められながら。
そして後ろ側から、恵理子の右足、左足を閉じることの出来ないように二人係で押さえつけ、恵理子が暴れても動けないようにキツク椅子に座らせられたときには、その手品の種はその倉庫内の誰にでも分かった。

「それじゃぁ、汚れ役になる可能性があるから私はやりたくないからぁ、リリアっ!益美っ!」
「手品の助手とカメラの撮影役やって」
二人は杏の言葉に頷いて復讐開始の狼煙と考え嬉々とするのを見てから「それじゃ始めてっ」と言った。

乗りが良いのだろう、ライターを手にしたリリアがピースをしながら益美の持つビデオカメラのほうへ向かっていった。
「これから、エリちゃんが手品を見せてくれるそうでぇす」
恵理子以外の人間全員が乗りよくそれに答える。

「なんと、手を使わずにライターの火を消してくれるそうです」
「わたしには、どうやるのかわかりませえん」
「そこで頭の良いエリちゃんに実演してもらうことにしましたぁ」
そう言って無駄だと分かりながら逃れようと泣き喚いている恵理子の目の前にライターを近づけて火をつけた。
見る見るうちに恵理子の顔が恐怖の表情に変わる。
「ほぉら。」
「ひっ」
「ほぉら、ほおら」
動物の本能として火を恐れる恵理子の鋭い悲鳴を上げるのを楽しむように、顔の近くで火をゆらゆらと数回揺らし、リリアは手品の進行を進めた。
そう、そのライターの火を、恵理子のむき出しになった下半身、陰毛へと近づけて行ったのだ。
「ほらほら、早く工夫して消さないと、お毛毛燃えちゃうぞぉ」
楽しくて仕方がないというリリアの表情と、泣き叫ぶ恵理子。そして
ボッ
「きゃああああああ」
恵理子の陰毛の一部に火がつきチリチリと黒い塊になった。
「なにやってんの?エリちゃん。昔みたいに手品見せないと燃えちゃうよ?」
「ひっひっひぃぃっぃ」
「もう一回♪」
ジュッ、、、ボッ、、、ジュッ、、、ボッ、、、ジュッ、、、ボッ
リリアは小刻みに恵理子の陰毛を燃やしてはライターを遠ざけ、遠ざけては近づける。


559:~恵理子編(010/012)~
08/04/08 20:44:12 6gEBZ7vL
そうやって、恵理子の恐怖心を満たしていき、7回目の動作時に恵理子から情けない泣き声が漏れ渡った。
「やっっああぁぁあぁ」
チロ…チロチロチロ…
シャアアアアアアア
ジュっ
恵理子の失禁と同時にリリアが手にもつライターの火が小気味よい音を立てて消える。
手品の成功に拍手喝采、、、そんなはずもなく、倉庫内の見物人たちが一気に声を立て騒然とした。
「うぅぅぁああ、さいてーーー」
「汚ぇぇ、コイツ小便漏らしやがった」
「なになに?もしかして、今のが手品?」
「もぉっ!どうすんだよ。小便が手についただろっっっ。しかもビール臭ぇ」
「うあぁぁああっぁあああああ」
「泣きてえのはこっちだよ」
「拭けよ」
リリアは恵理子の小水に塗れた手を黙って見つめてから、恵理子の顔を思い切り平手うちして、柔らかそうな頬を力一杯つねった
「むぎぃっ」
「ほらぁ、口開けて舐めるように拭けって言ってるだろ!」
「拭ぅっけぇっよっ」
強引に開けさせられた口にその汚れた手を入れて、舐めさせようとした
「うぅげぇっっ」
放心している恵理子はなす術もなく、頬を抓られた痛みから涙を流しつつ、舌を使ってリリアの手を舐めだした。

「おいおいおい。コイツまじかよ。小便漏らして、しかも舐めてんだけど」
「うっわぁ、きったねぇええ」
「誰か、タオル持ってきて。」
「バイキンがついちゃった」
「ねえ、皆ひいちゃってるよ。エリちゃん?」
恵理子を貶め盛り上がる周囲と、恵理子の責任を追及する杏。
「ローソク消すほうの芸で汚名返上してみる??」
今度は、手品ではなく、芸との表現。
事実今度のほうは先ほどのライター消しとは比べ物にならない屈辱を伴うものだ。

560:~恵理子編(011/012)~
08/04/08 20:44:33 6gEBZ7vL
恵理子は、放心状態にあったが、その言葉にビクっと揺らし、無駄と分かりながら必死に暴れる。
「やっ、それ、それだけはやだぁっ!」
しかし身動きをほとんど拘束されている上に、多勢に無勢。
杏の指示によりあっさりと地面に這いつくばるように押さえつけられた。

「あんた、いつから私に逆らえるほど偉くなったの?昔クラスのみんなの前でやってたじゃん。」
杏は、先ほど剥かれ、リリアによって所々燃やされ黒い塊になった恵理子の陰毛にいピタっとスタンガンを押し当て、どすの利いた声でそう言った。
茜とリリアに食らった電気ショックが余程恐怖だったのだろう。
しかも今あてがわれているのは、恵理子の一番敏感なところだ。
恵理子は羞恥以上の恐怖に目を見開いて「やっやります!やりますっ!!やらせてくださいっ」と懇願した。

しかし杏には一方的に苛められるだけの獲物ごときに逆らわれたのが余程頭にきたのだろう。
「やるのは当たり前なの。」
冷めた目で恵理子を見下ろし、「ご主人様に逆らったらどうなるか思い出す?」といった。
「やぁっやあっあっっっ!あっっっ!」
目を見開き恵理子の震える股間にぴったりとスタンガンを当て付け、スイッチに力をこめた。
「ばちっっっ!」
「きゃあああぁぁ、、ああ…あぁ?」
想像を絶する衝撃と恐怖を覚悟していながら、衝撃は襲ってこない
「?」
襲ってこない電気ショックに
「何ビビッてんの?」
「だっせぇ」
「ぷっくくく」
冷静に突っ込む杏、爆笑するリリアと益美、その他観客達。
「私って優しいでしょ?」
恵理子の顔が屈辱のを満足そうに見て、恵理子に屈辱の言葉を言わせようとした。
「どう?」
「はっは、、、はひいっ!」
「それじゃ、10回以内で消せよ?」

こんな屈辱は立ち直ってから今まで考えたことすらなかった恵理子だ。
しかし、今度逆らったらスタンガン攻撃を本当に食らうことになることは明白であった。
脅しではなく、本当にやるということは中学時代の経験でいやというほど知っている。
中学時代の不良たちの前でやらされたのと同じことを、今度は年下の少女たちの目の前でやらされるのだ。
しかも、ビデオに撮られながら。
「益美たちは、しっかりビデオ撮っててやれよ。超笑えるからっ」
「ハイッ!」

恵理子は羞恥の極みに顔を真っ赤にして、両手で尻の肉を広げ先ほど自分で火を付け立てたローソクの方へ尻を向けた。
これが、杏の言っていたローソクの火を消す"芸"だ。


561:~恵理子編(012/012)~
08/04/08 20:44:54 6gEBZ7vL
「ぷっくくく」
滑稽な姿に含み笑いをするもの。
「うあぁ」
眉を寄せてあからさまに汚いものを見るような目つきで恵理子を見るもの
それぞれの見守る中、恵理子は感情を消して数え"芸"を始めた。
「い~~っっっっち。。。んんっ」と下腹部に力をこめる。
「おいおい!どうした?ローソクの火は揺れてもねえぞぉ」
「どうやって消すんだよ」
「力むだけで消えるのかぁ?」
何をやろうと知りながら野次を飛ばす者達の前で屈辱をさらす。
「くっくくく。ねえねえオバサン。いまどんだけみっともない姿晒してるか分かってる?」
「私だったら、こんなことさせられたら死んじゃう」
「リリ、マス。無理言うなよ」
「そいつは人間じゃなくて、動物なんだから」
侮蔑の言葉を投げる二人に杏は笑いながら恵理子に精神攻撃をする。
それに乗るように益美が「何休んでんだよ。続きやれよ」ピシャっと大きな音を立てて、むき出しの恵理子のお尻を益美が叩く
「ひぃっ、うぁあっあああ」
もう逆らう気力も失せた恵理子は屈辱と羞恥に過敏に反応し、情けない声を上げる。
「小学生にお尻ペンペンされるのってどういう気分?」
「ほらっ次っ」
「うっあぁっ!に~~~~~~いっっっっっ」
一回目以上に下腹部に力を込めて衆人の見守る中、恵理子さらに目一杯下腹部に力を入れた。

それらの作業を一回、一回繰り返すごとに、丁寧に恵理子の精神を蝕んでいく侮蔑の言葉を全員で投げつける。
「ろっっ~~~っっっっくっっんんぅっ。んぁぁあああっ」
顔を真っ赤にする恵理子の顔が蒼く変わる。
ぷすぅぅぅ
空気が抜ける音が倉庫に響いたからだ。
「くせぇ」
「おいっどういうことなんだよテメエっ!!」
「何食ってればこんな臭いの屁が出るの?」
「っていうかぁ~。火が消えるどころか、さっきより強く燃えてね?」
「ぎゃははは、マジだマジで勢いすげー」
「よっスカンク女っ」
罵倒の嵐、しかし杏はやめることを許さない。
悪魔の笑顔で「続き♪続き♪」と促す。
「はっはんんんっっぅぅ」
屈辱と羞恥の涙に顔を歪ませ、涙を零しながらも晒し者の芸は続く。
そして八回目。そんな努力の甲斐?あってか
ブッブーーーーゥッッッ!!
という大きな音とともにローソクの火が揺らいで消えた。

「うっあああ」
「ちょっと何コイツ?」
予想通りの侮蔑と軽蔑と蔑み、そして罵倒。

「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
そして完全に折られた恵理子の精神。
そこには、以前いじめから立ち直った精神力の強さと武道を身につけた強さを持つ少女はおらず、
恵理子の昔の姿よりさらに惨めな境遇に堕とされた、「大きないじめられっ子」がいるだけだった。

562:名無しさん@ピンキー
08/04/09 14:55:46 zeDQw8+q
GJ!よかったです

563:名無しさん@ピンキー
08/04/12 20:43:27 dSk4DxLc
乙。超乙。

564:名無しさん@ピンキー
08/04/12 23:16:21 MqwYjc9l
どストライクすぎる・・・

565:名無しさん@ピンキー
08/04/13 02:03:12 UjLknBsq
お願いだ・・・。
続きを・・・。

566:561
08/04/13 10:48:33 4mOooojc
一応完結だったんだけど・・・

んじゃ、続き考えますね。
ちょいと構成まとめてから話考えるんでしばらく時間ください

567:名無しさん@ピンキー
08/04/15 00:09:36 XJLG/Gg8
凄いです

568:名無しさん@ピンキー
08/04/29 12:11:47 x7Nryvgv
>>566
遅くなったが続き期待

569:名無しさん@ピンキー
08/05/05 10:36:03 pG7y/Ybo
保守

570:名無しさん@ピンキー
08/05/15 23:36:16 M0gQpAkt
保守あげ

571:566
08/05/20 00:07:04 /K3Wx/ki
遅くなったけど、まとめたんで今週末にupしますね

572:名無しさん@ピンキー
08/05/21 14:27:12 6Yg6PZb9
まったり待ってます

573:名無しさん@ピンキー
08/05/22 20:59:55 LcvkeerS
>>571
お、やった。期待してまつ

574:名無しさん@ピンキー
08/05/24 21:15:39 629anuzW
マダカナー

575:名無しさん@ピンキー
08/05/25 09:27:10 XmVQTfjk
まだかしらー

576:名無しさん@ピンキー
08/05/25 13:42:09 sLW6zEeV
つりか?

577:名無しさん@ピンキー
08/05/25 18:26:55 ZDyOexnB
一日は、まだまだこれからだぜ

578:第2話(001/012)
08/05/25 20:04:45 PsCYqucw
恵理子が杏たちの前で
「小便垂れ流しのスカンク女!早くこっち来いよ!てめえ武道やってるから根性あるんだろっ!?」
「ぜぇっ、ぜぇ、ひい。」
益美は恵理子の首に付けた首輪の手綱を強く引っ張り恵理子の体を倉庫内で引きずり回している。
練習として長距離ランニングを毎日こなしている恵理子にとって如何に広かろうと、倉庫を何週走らされても息切れなどしない。
しかし、今の恵理子のように四つんばいで犬のように歩かされ、その背中に杏とリリアに全体重を乗せられて跨がれている状態では話は別だ。
体中に大汗を浮かべ、屈辱と惨めさに顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら恵理子はヒイヒイと喘ぎながら手綱を引っ張る益美に良いようにあしらわれている。

「やだぁ、汚い背中からキモイ汗がどんどん流れて服が湿ってくるぅ」
リリアが全身に汗を浮かべ犬歩きする恵理子を馬鹿にしながらそう言うと、杏は恵理子のむき出しになったお尻を手で叩きながら、「ねえねえ、恵理子ちゃん。汚い汗どうにかならないのぉ?」と無理な注文を付ける。
しかし杏はすぐに「うわっ汚ねぇ、ケツも汗まみれだった」と分かりきったことで恵理子の耳に入るように告げ、「うわぁっ」と言いながら恵理子の髪でその汗をごしごしと拭き取る。
「うっうぁあああああああ」
それと同時に恵理子は二人を背中に乗せたまま地面につぶれた。
「ぐえっ」
情けないうめき声を上げ、二人分の体重をモロに受け力尽きたのは回数にして3回目だった。

二人の体重を支えるだけの力を女子が持っているわけない上に、小一時間犬歩きで倉庫内を這いまわされ続けているのだ。
体力的にも精神的にも限界だった。
それは恵理子の背中にのっているリリア、杏にも恵理子の心拍音から十分に分かっていることだった。
ただ、いじめをしている側からしたらすべてが楽しいのだろう
背中越しに伝わってくる恵理子の心拍音が早くなればなるほど快感を感じてきていた。
しかしそれももう限界だと悟った杏は恵理子を休ませることにした。夜はまだ長いのだ。
まだまだ楽しめる。
それに今は壊れかけている恵理子も休ませるのと同時に、また自尊心が復活するかもしれない
そうすれば無駄な抵抗にもがく恵理子を貶める楽しみも出るものだ。
そう考えた杏は、リリアと益美に休憩させることを告げながら、わざと恵理子の顔を足で踏んで、仲間に撮らせていた恵理子の痴態のビデオを大音量で再生し、心底楽しそうにそれを眺めた。

下品な笑い声を立てる杏を背景に、リリアと益美のほうは、恵理子に当身を食らったり投げ飛ばされた恨みがある分、まだ仕返しが足りないのだろう。
「ぐぇ、とか言って蛙みたいに潰れるなんて惨め過ぎるね。きゃはははは」
「休ませてくれる杏さんに感謝しろよっスカンク女!」

579:第2話(002/012)
08/05/25 20:05:32 PsCYqucw
「ぜぇっぜぇっ、」
喘ぎながらも、(私はスカンクなんかじゃない・・・)とそう考えれば考えるほどいっそう惨めになり、悔し涙すら枯れはじめている今の状態であっても本来気高い性格のため恵理子には、そんな陰湿な口撃は精神を深く傷つけていた。

一方、当身を食らった仕返しとして、年上の、しかも男受けしそうな容姿と、武道で鍛えた強い精神力を持った恵理子をここまで惨めたらしい存在に貶めている自分や杏の力に酔い浸り、これ以上の楽しいことはこの世にないのではないかという感覚にリリアは浸っていた。

ちょうどそのタイミングで“チャラララーンチャラララ♪”とリリアがお気に入りのバンドの着信メロディが倉庫内に鳴り響いた。
リリアは上着の内ポケットの中から慣れた手つきで携帯を取り出し、着信表示されている名前を見てから、うれしそうな顔をして通話ボタンを押した。

「あっかねぇ?」
『はぁい♪』
歌うような陽気な声で電話口に出たリリアと、それに応じて軽い口調で答える茜は電話越しに挨拶を交わした。
『どうしてる?あの女』
茜は期待のこもった声でリリアに問いかけてきた。
それを敏感に感じ取ったリリアは、おそらく茜が期待している以上の醜態を晒している恵理子を馬鹿にしたような目で見下し、口の端を上げながら答えた。
「いま、蛙みたいに潰れてるよ」
リリアにとっては今の恵理子の状態を人間を醜い例えで表し、恵理子を貶める比喩を使ったが、その場にいない茜には上手く伝わらなかったようだ。
電話越しに疑問を感じた妙な間があいた。
リリアはその場の状況を上手く表現するような能力を持っていないためか、言葉による説明を諦め、益美に声をかけ、恵理子の醜態を撮影して伝える手段に出ることにした。

オバンの今のみっともない姿、友達が知りたいみたいだから撮影してあげるね。
「あぁっ、ぁう」
多少、体力は回復したようだが、精神的な傷は全くいえていない恵理子は力なく抵抗したものの、結局は益美のなすがままになるように、M字開脚の状態でリリアの携帯の正面に晒された。

ピーカシャ、ピーカシャッ

携帯カメラ特有の大きな音を立てながら、恵理子の姿が携帯におさめられていく。
「うっわ。きたねえ画像!」
リリアは恵理子の裸体を納めたカメラを見ながらわざと大声でそう言って、「こんな画像携帯に残し続けたら携帯が壊れそうだよ。ぎゃははは」と笑いながら、送信ボタンを押して、茜に送った。

その数分後、茜から再度電話を受けた
「見た見たぁ?」
『超うけるぅっ♪』
「でしょ?マン毛とか海苔みたいにべたっとしてるし、全身汗だらけだし、臭ぇんだよコイツ」
『こんな姿、リリアや益美たちの前に晒してんの?』
「こんなの全然序の口だよ」
そう言って馬鹿に仕切った笑いを浮かべてから、
「杏さん達がが今日の出来事を一部始終ビデオに収めてるから明日、茜にも見せてあげるよ」

580:名無しさん@ピンキー
08/05/26 18:44:08 8T32l2hv
続きキテター\(^o^)/
というわけで支援

581:名無しさん@ピンキー
08/05/26 20:00:48 3MLRPafi
これから何をされるのか…ハアハア

582:名無しさん@ピンキー
08/05/26 23:25:32 Ymi6C3Pl
これはスゴイ!!
ぜひとも続きを・・・

583:名無しさん@ピンキー
08/05/26 23:57:07 7Hd5LW0A
このスレ、必然的に長編はとことん長くなるよね

第2スレは凄かった

584:名無しさん@ピンキー
08/05/27 23:01:35 qbuw++Os
期待して待ってます!!

585:名無しさん@ピンキー
08/05/30 23:19:40 ywQeMaS4
いや、一応話し完成させたんだけど、
手違いで書いたファイルを削除してしまいました。

完結させるまで投稿するんで続きもうしばらくお待ちください

586:名無しさん@ピンキー
08/05/31 00:53:56 Xt4F7Jhe
それは切ない(´・ω・)ゝ

587:名無しさん@ピンキー
08/05/31 18:52:50 RqWAb/9a
個人的に剃毛と無理矢理バイブorローターイカせがあるといいなあ…

588:585
08/05/31 20:10:31 m1TTk5Xy
>>587
お詫びにそれ入れて、書き直します

589:名無しさん@ピンキー
08/05/31 20:24:02 QzaAlL0E
変に話しゆがめることは無い、納得の行く感じでね

590:名無しさん@ピンキー
08/06/02 22:37:49 fWOmhPVy
AGEEt

591:名無しさん@ピンキー
08/06/05 21:53:55 TGeZ5uvD
続きを今か今かと待ち望んで一日三回このスレを開く俺がいる

592:名無しさん@ピンキー
08/06/05 22:21:59 uAvQwMRE
>>591
150くらいのスレを1日最低でも10回は更新させて見てるオレは廃人

593:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:30:48 unOvoh0Q
女が集団暴行してます。
可哀想で仕方有りません。
誰かようつべかニコ動へ転載して下さい。
URLリンク(www.yourfilehost.com)

594:名無しさん@ピンキー
08/06/05 23:48:38 uAvQwMRE
>>593
これ前からよく見るがAVなら最高
でも残念ながらリアルだから怒りの感情しか出てこない・・・

595:名無しさん@ピンキー
08/06/06 21:08:38 VvmJk256
すんません。仕事が忙しいのとじめじめ蒸し暑くて書く気力が出ないのと、馬鹿みたいにファイル消したショックとで・・・
ってことで再来週21日に完結するまで一気に書き込むんで勘弁してください。
つか他の職人さんに埋めてもらってください・・・m(__)m

596:名無しさん@ピンキー
08/06/06 22:53:06 N5PKudcu
恵理子の顔嬲られが見た~い。

597:名無しさん@ピンキー
08/06/20 01:31:15 +vu0DPmA
正太郎というのは・・・

598:名無しさん@ピンキー
08/06/21 06:19:30 uo98N5Pf
ついに来た…この日を待っていた!

599:名無しさん@ピンキー
08/06/21 07:41:50 BxTXvWd8
俺も待ってたよ

600:名無しさん@ピンキー
08/06/21 17:02:35 c/assKir
こんどはウッカリ消すなよ?

601:名無しさん@ピンキー
08/06/21 19:59:35 jnmrw/1B
まってるぞ、まだかwww


602:名無しさん@ピンキー
08/06/21 21:21:32 mjL0cr0X
俺も待ってまーす


603:名無しさん@ピンキー
08/06/22 16:26:32 2VMGSzll


604:名無しさん@ピンキー
08/06/22 23:40:24 49z/6YEY
まさか…釣りだった?

605:名無しさん@ピンキー
08/06/23 00:18:33 ynFX4PRC
週が開けたな

釣りじゃなく、何か事情があったと思いたいが・・・


606:名無しさん@ピンキー
08/06/25 05:29:34 WLxhHmRY
虐めは虐められる側に欠点があるので、そこを叩かれるのだが、
だからと言って、虐めは絶対にいけない。人の痛みを知れ。
「憎まれっ子世に憚る」この諺を使用禁止にしろ。
あらゆる場所でも絶対に言うな!書くな!
悪い子ほど出世すると言う意味だが、
この諺が表す「憎まれっ子」は生まれつきのものでなければなれない。
少年の虐め、犯罪を助長してる。
よって、今後、絶対に使用禁止。


607:名無しさん@ピンキー
08/06/29 00:46:26 +fgbNTcM
今週こそ

608:名無しさん@ピンキー
08/06/29 17:58:34 Y6krn6Bs
作品がまだ続いてるようですが、投稿してもよろしいでしょうか?

いつもみているだけで書くのは初めてなんで、そしておまけに頭も悪いから
誤字脱字や不適切な日本語表現など沢山あるかと思われますがorz



609:名無しさん@ピンキー
08/06/29 18:49:47 8QPDrudM
>>608
おKおK!
お待ちしてます

610:608
08/06/29 21:04:58 Kv/N7ILi
>>609
ありがとございます。
何かあればご指摘おねがいします。
では、今日のところは”プロローグ”だけ投下させていただきます。


”プロローグ”

日曜日

ある一軒家2階にある9畳ほどの部屋。
その部屋の主、月島ミサトは勉強机に向かって開いてあるノートパソコンと指を絡めていた。
その脇にはUSBフラッシュメモリーやマイクロSDなど、その机で勉強していないことを証明するかのようにちらばっていた。
その勉強机上の棚には”FXで儲ける本””初心者の株取引”といった本が並べられ大人の女性を匂わせるがミサトはまだ高校2年生。
進路というものをそろそろ意識していかなければならない時期である。
「あー、暇」
パソコンとにらめっこしているミサトに聞こえるよう、その後ろにあるベッドで横になっている真島里美が声を出した。
「なにか面白いことないかねぇ~」
真島里美は腰まである長い茶色の髪に、耳には見てくださいといっているかのように派手なイヤリングが飾られている。
どこからどう見ても、不良という言葉が似合っていた。
それに対してミサトは、肩に届くくらいの黒髪。しかしその黒髪は起きたままの形で女性らしい気遣いがみられない。
女子高生という華の時期にパソコン・FX・株・・・詰め込んでいる知識は女子高生とは思えない。
対照的であるミサトと里美、ここまで聞くとなんで里美は少し気味の悪いミサトなんかとつるんでいるのかわからないだろう。
しかし、すぐ”暇”という里美にとってはすぐに悪知恵が働くミサトが最高の連れであると感じていた。

カタカタ・・・カタカタカタ・・・

里美の言葉に振り向きもせずミサトはパソコンを触っている。
そんなミサトに肩を回し、里美はパソコンの画面を覗き込んだ。
「これ、学校の裏サイトっていうんでしょ?まだ運営してたんだ。」
パソコンから目を離さずミサトが口を開く。
「うん、調子がいいからね。アフィリエイトって知ってる?広告で収入を得るやつ。」
アフィリエイトとは自分で運営するwebページに広告を載せ、誰かがその広告をクリックしたら収入が入るという一種のネットビジネスである。
ポカーン・・・という顔で里美はミサトをみた。どうやらなんのことかわかってないらしい。
しかし、その反応は女子高生といえば当然の反応でもあった。

「確かに、調子いいよね。その裏サイト今となっては学校中に広まってるもんな!」
里美のその言葉と同時に、ミサトはパソコンをうつ手を止めた。
目が疲れたのか、心なしかまばたきの数が多い。ミサトは指で目をこすりながらこう言う。
「さっき、暇っていったよね?」
「お、おう・・・なんだよ?」
「私も暇。」
だからどうした・・・そういう顔で里美はミサトをみた。そしてミサトが口を開いた。
「暇つぶししよ、人の嫌がる顔がみたくなった。」
里美はその言葉をきいて、キターーーーーーと心の中で叫んだ。。強く握っているこぶしと歪んだ笑顔がそれを証明している。
ミサトは勉強机の引き出しから、クラス全員の顔写真がプリントアウトされてある紙をとりだし、その紙を机の向かい側にある壁に貼り付けた。
次に、机からダーツを取り出してミサトはそれをくるくるペンのように回し始めた。
「へんな奴にあてんなよ~」
「まぁみててよ、ダーツ得意だから。」

シュッ──

空を切ったダーツは目にもとまらぬスピードで壁に貼られてある紙にささった。
ささったダーツはしばらく振動し、静かに動きを止める。
そのささったダーツの先にある顔写真見た二人は、ニヤ~っと黒い笑みを浮かべた。
容姿端麗、成績優秀、優等生という言葉がよく似合う──

「松下りか」

611:名無しさん@ピンキー
08/06/29 22:28:04 32GCGE4F
おお、いい感じじゃん

612:名無しさん@ピンキー
08/06/30 03:13:03 w7eYPBva
凄い期待できるわ
続きが楽しみ

613:名無しさん@ピンキー
08/06/30 17:38:21 w7eYPBva
age

614:名無しさん@ピンキー
08/06/30 21:42:34 +fHXJ77a
面白そうですな。続き期待してます!

615:608
08/07/01 16:37:49 7qg0N/td
では、投下させていただきたいと思います。
今後投下は不定期になるかとおもいますが、書き溜めてありますので未完放置は避けられるかなと・・・

短くする予定が書きたいことがどんどん浮かび長くなりましたorz
みなさんお付き合いよろしくお願いします。

では、 前編”信頼” を一気に投下します。

616:608
08/07/01 16:40:22 7qg0N/td
前編”信頼” 1/11
松下りか

身長は155cm
ガリガリに細いというわけでもなく、かといって太っているわけでもなく”丁度いい”という言葉が本当に丁度いい位の体系だ。
肩まで届かないくらいの少しパーマをかけた短い黒髪、顔は整って誰もが可愛いと口を開く。美人系というよりは可愛い系だ。
成績は学年で10本の指に入るほど優秀、明るくて周りから頼りにされ信頼もある。
サッカー部のマネージャーを務めており、1つ上の先輩と付き合っている。

「はぁ~」

ミサトと里美は同時にため息をついた。
松下りかは自分達が持っていないものすべてを持っているからだ。
「ミサト、お前も松下が羨ましくてため息ついたのか?」
自分がそういう意味でため息をついたのでミサトもそうではないかと思ったが、ミサトは静かに首を振った。
「そのもってるもの、全て失っちゃうから可哀想と思ってため息ついた。」
「すべて・・・っておい、どういうことだよ?」
「全てだよ全て、信頼も彼氏も成績も・・・」
「でもよぉ~、周りからすごく信頼されてる人から信頼をなくすとかそれこそ難しくないか?」
里美も冷静に考えてみた。お金を取ることや性的にいじめるのであればそりゃ簡単だが、信頼など形のないものを奪うなんて簡単なことではない。
「嫌がる顔がみたいんだろ~?トイレにぶちこんで衣服剥ぎとりゃあそれだけで気持ちよくないかー?」
喋りながら里美は顔がにやけてきた。女子の中では、なにもかも持っている松下りかを嫌う人も居るのだ。
そういう人たちに声をかければいじめることくらい簡単である。

「そうしたいならすればいいよ、でも私は彼女のすべてを陥れた上でそういうことしたい。」
「でも、それが難しくない!?っていってんのよ!確かに、みんなに嫌われる松下なんてみれたらそれこそ気持ちいいんだろうけどさあ!」
「できるよ。」
ミサトの言葉に里美は驚いた。ミサトは酷いことをあっさりと口にする。非情─と言う言葉が似合うほど酷い人間だ。
しかし里美はミサトのそういう所が気に入っていた。
ミサトは自分の寝癖を指にくるくる巻きつける。ミサトはなんだか、寝癖がパーマだと勘違いしているようだ。

「信頼なんてもろいもんだよ。いざとなったら簡単に裏切る。」
「かっこいい言葉だけどさー、具体的にどういうことよ!?言葉だけじゃ簡単じゃん!」
「私が運営している裏サイトだよ。あそこなんか心の底が現れてるでしょ?裏サイトつかえば信頼くらい、簡単になくなるよ。」
里美はミサトの考えが全く読めなかった。
「私は管理人だから、あそこに書き込んだ人が大体誰なのかわかるんだよ。」
ミサトは一呼吸置いて続ける。
「そのことを知ってか、時々管理人宛に連絡がくることがあるの。”あの書き込みは誰だ?”ってね。」
「それがどうしたんだよ?」
「私が書き込んで煽るんだよ、裏サイト住人をね。」
「あー、なるほど!すると管理人宛にくるんだ!”あの書き込みは誰だ?”って!」
「フフッ」

ミサトは不気味な笑みをこぼす。
「そして、”あの書き込みは松下りかだよ”って言うんだな?」
「そうそう、そして書き込みが誰か聞いてくるのは恐らく同じクラスの”松嶋絵里香”」
「あの、典型的ないじめっこね。多分あいつが一番松下りかを嫌ってるんじゃない?」
「うん、そして松嶋にターゲットにされた松下りかの肩なんか誰ももてやしない。」
そういうとミサトはまたパソコンと向き合った。
「早いな、もう行動に移すのか?」
「善は急げっていうでしょ。」
「アハハッ!!善か~?」
「松下を嫌ってる人のためきっかけをあたえるんじゃん、善だよ。」

617:608
08/07/01 16:41:19 7qg0N/td
前編”信頼” 2/11


月曜日

松下りかはみんなより少し早めに学校に着く。
教室に入ってくるみんなに元気よく挨拶をし、教室に元気を与えるのだ。
成績優秀、人望も厚く、誰にでもやさしいりかはそれこそ温かく大きな存在であった。
しかし、光させば影もできる。人望厚いりかを嫌う者も当然いた。

朝早く、まだ教室には彼女一人。身の回りの整理を終らせ席についた時、教室のドアから複数の女子が入ってきた。

「おっはよ~う♪」
「おはよう!どうしたの松嶋さんと、朝日さんと米田さん、朝早いって珍しいね。」

いじめっこで誰も逆らうことが出来ないくらい恐れられてる松嶋絵里香に、何も恐れずに挨拶をした松下りか。
このあたりさすがだといいざるをえないがこういう所がまた松嶋率いる女子不良集団は嫌いだった。

「たまには朝早くくるのもいいもんでしょ?気持ちいいよね。」

りかは鞄から手帳とペンを取り出し、なにか書こうとしていた。
日記だろうか予定だろうか・・・開かれた手帳にはびっしりと文字が書かれていた。
その手帳に「隆盛とのデート♪」とかかれていたのをみて、松嶋は顔の表情が一気に崩れた。

「あーあ、松嶋を怒らせちゃったよ・・・」
「こりゃ松下も終わりだね。」
「へ?」


ガシャーン─

松嶋は突然、手帳を奪い窓の外へ投げ、松下の机を強く蹴飛ばした。

「ちょ、ちょっとなにすんの!?」

松下は突然のことに戸惑い、あわてて外に投げ出された手帳を拾いにいこうと教室をでる。
玄関に向かおうとするりかの腕を松嶋は強くつかむ。

「いたっ!」
「お前がいくのはそっちじゃねーだろ!」

そして朝日と米田二人でりかを抑え無理やり屋上へ連れて行かれる。
その様子を、クラスメイト数名が目撃した。そのクラスメイトは顔をあわせ、信じられないという顔をしている。
いつも優しい松下りかを助けたい、そんな気持ちが表れながらも松嶋達をみてその足はとまってしまった。

屋上への階段は人が滅多に通らないため、薄汚れて不気味である。
もう使われてない古く錆びたロッカーがその不気味さを際立たせていた。
その階段を一歩一歩上っていく。
その光景はまるで処刑場へつれていかれる羊のよう・・・。でもこの時点でりかは、自分が羊だということに気付いていなかった。

618:608
08/07/01 16:42:27 7qg0N/td
前編”信頼” 3/11

快晴─
雲ひとつない夏の青空に、セミの鳴き声、そして青空をを作り出している太陽。
まだ朝とはいえ、太陽が夏の暑さをつくりだし、屋上へでた4人ははやくも額から汗を流す。


「松嶋さん、これはどういうこと?」
「どうもこうもないでしょう?ケンカ売ってきたのはあんたからだし・・。」
「え?」
「とぼけるな!昨日裏サイトで私につっかかってきたのはあんたでしょ?わかってんだよ!」
「う、裏サイト・・・?なにそれ・・・。」

バシッ─


松嶋はりかの頬を思いっきり叩く。
りかは頬をさすりながらうずくまった。どうやら殴られたのは初めてで、予想以上の衝撃に驚いたらしい。

「いったぁ~・・・松嶋さん、どうなっても・・・しらないよ?あなた停学に・・・」

ドカッ!!

松嶋はうずくまったりかを蹴飛ばす。りかは仰向けに倒れた。
それでもりかは冷静に現状をみつめなおした。私がなにをしたのだろうか、この人たちはなにか勘違いしている。
誤解をとかなければ。

「わ、わたしはしてない!なんのことだかわからない!」
「わかってないのはあんたの方だよ」
「え?」

りかの訴えはまったく聞いてくれなかった。少なくともりかはそう感じたが、実は違った。
松嶋はりかの言ってることもちゃんと聞いたし、理解もしていた。

「もう関係ないの、裏サイトのことなんて。まぁあんたがしたとは思うけどさ。」
「そうそう、私たちはきっかけが欲しかったの!あんたをいじめることのな!」
「あれがあんたじゃなくても、あんたのことは嫌いなんだよ!」

りかは言葉が出ないほど驚いたようだ。なんせ、人から嫌いといわれたことはこれがはじめてであるからだ。
周りから信頼され、尊敬され、誉められてきた。
もちろんりかは、尊敬されるに値する努力をやってきた。当然のことといえば当然だった。

しかし、その顔は?体格は?それは天性のものである。そしてりかは色々な意味で綺麗過ぎた。
確かに周りにいいことをしてきたのだが、自分の光でできる”陰”をみようとはしていなかったのだ。

「さーて、りかでおかずをつくろうかー。」
松嶋のその言葉に、りかは背筋がゾッっとするのを感じた。


619:608
08/07/01 16:44:25 7qg0N/td
前編”信頼” 4/11

快晴の夏、学校の屋上でりかはこれ以上ない恐ろしさを感じていた。

(松嶋さんはいじめっこってことで有名、そんないじめの対象が私・・・。私、なにされるんだろ・・・。逃げなきゃ・・・)
りかは勢いよく立ち上がり、全力疾走で屋上の唯一の出入り口へ向かった。しかし、相手は3人、アメフト選手でもないんだから簡単にりかは捕まる。

「は、放して!」
「放すかよ!ほら、お前ら抑えつけろ!」

松嶋のその声で、朝日と米田がりかを仰向けにし地面に抑えつけ自由を奪う。万歳のように上げられた両手を朝日が、両足を米田が抑えつけた。

「うっ・・・放して!」

まだ朝ではあるが、夏の太陽で熱しられた屋上は、りかの体を温めるまるでフライパンのよう。
腕から、足から・・・体全体から汗が滲み出してきた。


「あ、暑い・・・お願い、逃げないから・・・地面から放してください。」

りかの鼻の頭にはいくつもの汗の粒が光っている。りかを上から見下す松嶋にお願いをするが松嶋はそれを聞き入れる様子は全くなかった。
松嶋はしゃがみ、抑えられたりかの体を隅々まで見渡す。そして膝、大腿部を完全にあらわにしている短いスカートの裾をつかみ、松嶋が口を開く。

「おまえ、優等生と言われる割にはスカート短いよなぁ。これで男を誘惑してるんだろ?」
「そ、そんな・・・私はそんなつもりじゃ・・・」
「この太ももでどれだけの男を誘惑したんだい?」
「だ、だから私はそんなこと・・・!」

松嶋は汗で光る美味しそうな太ももをじっくり眺め、手でさすり始めた。
その美味しそうな太ももはまるで、ナイフを入れればストンと落ちるようなステーキ肉のよう。

「ん・・な、なにするの・・・!?」
「この太ももが生えてる短いスカートの中を、どれだけの男が覗き込もうとしたかわかるか?」
「そ、そんなこと、誰もしないってば・・・!」

抑え付けられながら、強気にりかは発言した。
その言葉は本心からであるし、この学校の男子達がそんなことするなんてこと一度も考えたことがなかった。

「りかはわかってないね。」
「いたっ!」
松嶋はりかの太ももを強くつねった。

「ルックスよくて、みんなに明るく頼りにされる・・・そんな子のパンツこそ男どもは見たくなるんだよ。」
「そ、そんあわけ・・・」
「今度階段上るとき確かめてみな、私たちの学年の男どもなら皆お前をほしがってるとおもうぞ。」

620:608
08/07/01 16:45:47 7qg0N/td
前編”信頼” 5/11

ヒラッ・・・

松嶋はそのスカートをめくり上げた。真っ白な下着が姿を現す。松嶋はそのまま完全に姿を現すまでめくり上げる。

「いやぁあぁぁ─!!」

りかは抵抗しようと体を動かすが、両手両足を抑えられ、ただ身をくねらせるだけ。
顔や手足に光らせる雫が弾ける。
その様子だけで男だったら高級なご馳走であるだろう。

「松嶋~、上も脱がそうぜ~!」
「や、やめてぇえぇぇえぇ・・・」

やれやれ、と松嶋はしぶしぶセーラー服にも手をだす。
ボタンを一つずつ外していく。ひとつ外すたびにりかからは「いやぁ・・」と声が漏れる。
そしてすべてのボタンを外し、ガバッっと両側へ服を開く。

「いやぁああ、やめて!!」

ショーツ同様真っ白なブラが姿を現す。
上半身も汗が噴出し、まるで肉を焼いて油が滲み出しているようだった。

「Cってとこか・・・全く、どこを見ても非をうてねぇな!」
「い、いやぁ・・・」

そしてそのブラをずり上げる。

「いやぁああああああああああああ!!」

美しい果実が姿を現す。その瞬間りかの目からは汗ではない水分が溢れ出し顔をぬらした。
間もないうちにその果実からも汗が滲み出してき、その果実を見ながら朝日が口を開く。


「松嶋料理長!焼き加減はいかがですか?」

そう聞かれた松嶋料理長は、その果実を念入りに触りながら柔らかさ、火の通しを確認する。
「ひっく・・ひっく・・・や、やめ・・・はぅ・・ん」
「ん~、そうだなぁ、まだ甘いな・・・もうちょっと火を通そう。」
「こりゃ、いいおかずができそうだ・・・。」

松嶋は入念に果実を確認する。そのたびに体をくねらせるりか。この様子はまるで踊り食いのよう。
二つの果実も生きてるかのように夏の太陽の下、元気よく踊りだしていた。
二つの果実を確認した後、次は食材のだしがでているかどうか、その割れ目へとターゲットをうつす。

621:608
08/07/01 16:47:54 7qg0N/td
前編”信頼” 6/11

「や、やめ・・・そこは・・・あぁ!!」

松嶋は下着の上から割れ目を指で遊びはじめる。
「い、いや・・あぁん、んふぅ・・・」

指を動かすたびにクチュクチュといやらしい音が聞こえ、その音がりかの羞恥心にも火をつける。
下着が段々透け始める。それは汗のせいか、それとも溢れ出してる出汁のせいか、もしくはその両方か。
事実は誰もわからない。


ミーン・・ミーン・・ミーン・・・
クチュ・・クチュ・・クチュ・・・
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・


暑いと鳴くセミの声 
それに連動してるかのような松嶋の指の動きとそこから発せられるいやらしい音。そしてりかから発せられる声。
夏の太陽はりかの体を火照らせ、すべてをさらけ出せと日が照らしているよう。
そして米田が口を開いた。

「料理長!出汁の出具合はどうですか!?」
「ん~~」

松嶋は指についたその出汁をりかにみせる。
「ほーら、こんなに美味しそうな出汁がでてるよー。」
「い、いやぁ・・・見せないで・・・」
「なーんだ!りか感じてるんじゃーん♪それなら料理しがいもあるよなぁ!」
「はうん・・はぁ、はぁ・・・」

りかに見せるよう、その出汁を舐める松嶋。それと同時に顔を伏せるりか。
夏の暑さ、地面に押さえつけられ吹きでる汗、そして自分の体を食材として遊ばれているこの現状。
まるで現実とは思えないこの状況で、りかは意識を朦朧とさせていた。

体全体から汗が噴出し、乾いた屋上へと滴る。
目から溢れ出す涙は砂漠にあるオアシスのよう。
割れ目からでる出汁こそが、心の涙と言えるだろうか。
すると、何かを思い出したかのように米田が口を開く。


622:608
08/07/01 16:48:47 7qg0N/td
前編”信頼” 7/11

あ、松嶋、私の左ポケットにデジカメ入ってるから。」
「おお、わかった!」

その会話に、りかは朦朧としていた意識が吹き飛んだ。一瞬汗も止まりそうなくらい寒気がした。

「な、なにするの!?やめて!」
「はーい、りか、わらって~♪」
「いやぁああぁああああぁぁ!」

りかは、まるで魚が最後の抵抗をするかのように、そしてまな板の上で抵抗するかのように暴れる。
が、それも無駄な抵抗だった。所詮まな板の上、抵抗するだけ無駄なのである。
むしろ、見ているものに楽しみをあたえることとなった。


パシャ─
パシャパシャ─

「ああああああああああ・・・」
いろんな角度から写真を撮る。その写真には汗の粒からりかの嫌がる顔、透けた下着と汗だくの二つの果実まで鮮明に映し出される。
最近のデジカメの性能のよさをりかは恨んだ。
この写真をもたれることによる意味は瞬時に理解できた。脅しでもあるし、たっぷり今日は”料理”され”おかず”ができあがったのだ。
もし写真が出回ることになったら、それこそ”おかず”にされてしまうのだ。


「よーし、料理はそろそろ終わりかな・・・。」
「え?まだまだ肝心なとこ料理しきれてないじゃないか松嶋!?」
「そろそろ時間だ・・・。」

松嶋がそういった瞬間、チャイムがなった。朝のホームルームが始まるチャイムだ。
りかはそのチャイムに救われたのか、それとも遅かったのか・・・。写真を撮り終わるまで待った悪魔のチャイムとりかは感じた。


623:608
08/07/01 16:50:39 7qg0N/td
前編”信頼” 8/11


「まーでも、またいつでも料理できるだろ?これがあるから。」
松嶋はデジカメをりかに見せびらかすように掲げる。
りかはデジカメから目線をそらした。

「さて、今日の戦利品でももらっていくかねぇ。。。」
米田がりかの脚を放し、ブラの役目を果してないブラに手をかけた。
そして、そのブラをりかのもとから引き抜く。

「い、いやぁ!かえして・・!」
「なに寝ぼけたこといってんだよ?今日はこいつが戦利品だ、もらってくよーん♪」
「おーい米田、お前にはそのブラでかいだろー。」
「おい朝日、さりげなく気にしてるこというんじゃねー!」

戦利品を奪った米田は満足そうだった。
朝日も松嶋も、今まで手をくだそうにも理由がなくくだせなかったりかを料理できてとても満足そうではあった。
不良といいながらも、理由無しにいじめることをしないところにまだ人道を感じるが同情のよちはまるでない。
そしてそれは、松嶋達がりかにいいたいことでもあった。

「じゃ、りかもホームルームに遅れるなよ?今日も一日頑張ろうな♪」
「今日からりかはみんなの”おかず”だよ♪」
「ま、これからもよろしくよ!抵抗したらこれがあるからねー!」
デジカメをまたちらつかせる松嶋。
米田と朝日による拘束がとけ、3人は満面の笑みで屋上を去っていった。

りかはしばらくそこで動けず、じっとしていた。まるで客が食べ残した料理のように。

624:608
08/07/01 16:52:07 7qg0N/td
前編”信頼” 9/11

りかは制服のボタンを一つ一つつける。付け終わったのはいいものの、胸あたりが寂しい。着ていた物が一つ足りなくなったからだ。
その後りかは遅れて教室に戻る、外に投げ出された手帳を拾って。
そんなりかに担任の先生は声を荒げる。「いくら優等生でも規則に反する行動はいけない」と。

そんなりかの落ち込んだ様子を、クラスのみんなは気付いてはいるが気付かぬ振りをしていた。
屋上に連れて行かれるところを目撃した数名が、クラス中にそのことを話し、さすがに松下りかはいい人でも松嶋に目をつけられたくない。
そんな気持ちから、ホームルーム終った後誰もりかに近づこうとしなかった。
松嶋達はそんなりかをみてとても嬉しそうであった。
りかに朝言われた「たまには朝早く来るのもいいでしょ」その言葉を松嶋達は思い返していた。
りかとは別の意味でとらえただろうが、松嶋達は朝早くきてよかったと今思っていた。

りかはただ、机にうずくまり泣いているだけだった。
そんな様子を、ミサトと里美が笑って見ていた。

「さすがミサトね!予想通りに事が運んじゃったよー!」
「いったでしょ?信頼なんて脆いもんだって。みんな自分が可愛いんだから。」
「んで、次はどうすんだよ?私たちはまだいじめられた様子すらみてないんだよ?」
「松嶋たちだったら多分写真かなんか撮ったんじゃないかな?多分譲ってもらえると思うよ。」
「ヒュ~♪その写真で脅すんだね!」
「私たちは直接手を下さないよ。周りが松下をいじめ、私たちがそれをみるんだ。」
「さすがミサト、悪どい・・・」

ミサトはあまり表情を表に出さない方だが、机にうずくまってるりかを見てとても嬉しそうだった。

「まぁ里美はみてて、次なる手はもう打ったから。」

ミサトの癖でもあり、いいところでもあった。
1の手を出す時には2,3まで既に手を打っている。
ミサトは相変わらずの寝癖を指にくるくる巻きつけ、りかを見下すよう遠くから眺めていた。

625:608
08/07/01 16:53:01 7qg0N/td
前編”信頼” 10/11

掃除

りかはモップを取り出し、教室の掃除にかかる。
いつもなら周りのみんながきをつかってバケツに水を汲んでくれるのだが、今日は誰も汲みに行かない。
そして、りかを明らかに避けて掃除をはじめようとしていた。
しかし、そんな中ある人がバケツに水を汲みにいく。
その光景をりかは見たわけだが、尚更りかの顔が曇る。

松嶋だった。松嶋がバケツ一杯に水を汲み教室に戻ってきた。教室は他に7~8人いる。

「松嶋さん達、教室掃除ではないでしょう?」
「いやさぁ、朝酷いことしたからね、手伝ってあげようと思っ─」
「きゃっ」

松嶋はとてもわざとらしく転んだ。バケツ一杯の水が、容赦なくりかに降りかかる。頭からかぶってしまった。
その様子を教室掃除の人たちがみんな見ていた。助けるでもなく、見てみぬ振りするわけでもなく、傍観するだけ。
松下は険悪な表情で塗れた髪を整える。松嶋はにやけながら立ち上がった。

「ごっめーーん!松下さん、大丈─松下さん?」
「え?」
「おおおおお!」

教室中の人、特に男子が大きく目を見開いてりかをみた。いや、りかの胸元というほうが正しいだろうか。
りかはみんなの目線に気付き、自分の胸元に目をやる。
そこには、水によって肌に張り付いたセーラー服から透ける二つの甘い果実が浮き上がっていた。

「い、いやぁああぁぁ!!」

りかは咄嗟に、両手で胸を隠ししゃがみこんだ。
(みられた・・・男子に私の・・・みられた・・・。)

「おい、みたか・・・?」
「まじかよ、松下さん・・・ノーブラ?」
「ひえー、優等生な振りして・・・そんな人だったんだ。」

男子の話声が聞こえる。
りかは顔が焼けるように熱くなった。目を閉じ、そこにうずくまることしか出来なかった。


626:608
08/07/01 16:55:32 7qg0N/td
前編”信頼” 11/11

「りかまじでーー!?ノーブラ!?」
「なんでブラつけないのー?」
「あ、もしかして、それで男子を誘惑してるんでしょ。」

ブラを奪い取った張本人たちがわざとらしくりかを馬鹿にする。
しかし、何もいえなかった・・・。
あまりにも突然で衝撃的な出来事に、りかは慌ててしゃがむことしか出来なかった。
しかし、あまりにもおもむろにしゃがみこんでしまった為に、また別のものが姿を現していた。

「松下さん、今日白だぜ・・・。」
「よかったー!俺教室掃除で!」
「風邪だったけど無理して学校にきててよかった!」

「え?」

りかは自分の状態を冷静に見直した。
しゃがんだせいで、短いスカートから白い下着が覗き込んでいた。

「りか~、男子を誘惑しすぎでしょー。」
「いやっ─!」
りかは慌てて立ち上がり、両手で胸を隠しながら教室を出た。
3階にある人気のないトイレにいこう・・・服を乾かさなきゃ。

階段を上り3階を目指す、その時朝言われた松嶋の言葉が頭をよぎる。

─「今度階段上るとき確かめてみな、私たちの学年の男どもなら皆お前をほしがってるとおもうぞ。」

ふと、りかは後ろを振り返った。

「きゃっ!!」
「うおお・・」
「やっべ、にげろ・・・!」

りかはすぐにスカートを抑えたが、多分遅かっただろう。
悔しいけど松嶋の言うとおりだった、男子は私をそんな目でみてたんだ・・・。
りかは人間の汚い心をみた気がして、尚更心を痛めた。
しかし、こんなものこれから起こることからしてみれば
まだまだ序の口・・・これからが地獄の始まりであった。

ミサトと里美は遠くからりかの一部始終をみて、
これから起こることが予想してるかのように黒く汚い笑みを浮かべていた。

ダーツ一本で、運命が変わる─りかは一日で”信頼”を失った。

前編”信頼” 終わり。


627:名無しさん@ピンキー
08/07/01 21:29:47 RAa4w5FB
GJ
後編にも期待

628:名無しさん@ピンキー
08/07/01 21:43:06 zNAEhgMu
これはGJ!!
久しぶりに神が降り立ったな

629:名無しさん@ピンキー
08/07/01 22:24:46 5AGMKecr
GJ!!これはいいー暗さだ。実に俺好みだぜい

630:名無しさん@ピンキー
08/07/02 00:51:03 bES+Khkg
神過ぎる!!!
後編も期待してるよ!!!!

631:名無しさん@ピンキー
08/07/03 18:22:34 LgLS6g6G
人気者が痛い目に遭うのを見るのはなんで面白いんだろう。
そんなオレは、なんて(ry
GJGJ!

632:名無しさん@ピンキー
08/07/03 20:56:01 Si1tzyCd
続きwktk

633:名無しさん@ピンキー
08/07/04 19:24:36 oms12oOr
これはおっきせざるをえない・・・!

634:名無しさん@ピンキー
08/07/04 23:34:33 cer2YWTK
早く続き来ないかなあ

635:名無しさん@ピンキー
08/07/05 02:49:50 T2CBmeeo
続きマダー

636:608
08/07/06 02:31:07 Ngve8icK
書き溜めてたものの、納得いかずに書いては消したり繰り返して遅くなりましたorz
いろんなシチュエーションが浮かんだものの、一番りかを陥れる方向で行くことにしました。

前編後編で終わるつもりでしたけど、長くなりましたので中篇にしたいと思います。
では投下いたします。

637:608
08/07/06 02:32:06 Ngve8icK
中編 "彼氏" 1/11

「りかぁ~、スカート丈あと5cm短くしなよー。」
「だねぇ、そのほうが絶対かわいいよ!」
「ご・・5cmも短くしたら・・・」

次の日の朝、同じように早く登校したりかに松嶋達がからみ、また屋上へ連れて行かれた。
昨日と変わらないくらいの快晴。遠くに見える入道雲が夏だとアピールしているかのよう。
りかは昨日の事があり朝早く来ることに抵抗があったが、
家族に心配されたくないといつもどおり朝早く登校してみればこの通りだ。


あれから、周りのりかに対する視線が大きく変わった。
今までは、尊敬の眼差しでみられていたりかが、松嶋にいじめられることによって軽蔑の目へ
そして前日の掃除の時間のアクシデントによって、軽蔑の目から性的な対象へと変わっていった。
もっとも、最後のは男子だけであるが・・・。


「ふーん、短くできないんだ。」

松嶋はスカートのポケットへ手を入れる。
りかは松嶋が何を取り出そうとしているのか一瞬で察した。

「わ、わかった・・・短くしてみるから・・・」

そういうとりかは、セーラー服を少しめくり上げ腰の部分からスカートを折り始める。
折る度にりかの大腿部がより姿を現す。
よくみると鳥肌が立っているそれは、りかが怖がっているということを教えていた。

「おおー、いいねー!可愛いよーりか!」
「これからはその長さでいかないとねー♪」

りかは自分の短くなったスカートを見る。
自分で見るからどうなっているのかわからないが、明らかに脚がいつもより露出していることはわかる。

「み、みえてない、よね・・・?」

屋上に胡坐をかいてちょっと低い視線でりかのそれをみる米田と朝日。

「うん、大丈夫!見えてないよ!」
「白いのがちょっと姿を出してるくらいだね~♪」
「きゃっ」

急いでスカート丈を戻そうとするりかではあったが、松嶋のポケットに入っている手を見て戻すのをやめた。


「てか、また白かよ。好きだなぁお前。」
「さーっすがりかちゃんは純粋だね♪」
「や、やめてください・・・。」

今日はそれで満足したのか、三人は屋上から去っていった。


638:608
08/07/06 02:32:32 Ngve8icK
中編 "彼氏" 2/11


教室に戻ったりかの変化に、クラスの男子達はいち早く気付く。
その視線にりかもいち早く気付き、両手でスカートを押さえる。

通常の視点であればぎりぎり見えないくらいではあるが、ちょっとした動作で中が見えてしまいそうな短さだ。
りかはなるべく無駄な動作を抑え自分の席に戻る。そして、足りないものに気付いた。

「りか~?あれってりかの手帳でしょ?」
「どうしてあんなところにあるんだろうー。」

朝日と米田の視線の先を見る。すると、自分の手帳が黒板の上、学校の教訓が堂々としているその横に手帳の姿が見える。
身長の低いりかは、椅子を使わないと届かない高さである。

しかたないのでりかは椅子を持ち黒板へ向かった。
クラス中の視線は明らかにりかのスカートに視線を送っている。
りかは細心の注意を払い、黒板の前に椅子を置き両手でスカートを押さえ椅子の上に立つ。


「うわ~、すごいいい眺めだ。」
「手で押さえてるけど、あとちょっとだよな・・・。」

男子の声がりかの耳に入ってくる。
太ももに視線を感じ、体中が火照る。
でも見えていない!そのことにりかは安心した。でもここからが大変である。

手帳を取るためには片手を伸ばさないといけない。
りかは意を決して右手をスカートから放し手帳を取るために伸ばした。

「くそ!おしいっ!」
「松下って男の心をくすぐるのがうまいなぁ!」
「っく・・・」


りかは男子の声を聞きながらも我慢して手を伸ばし、そして右手が手帳を掴んだのを感じた。
しかし、手帳の表紙が画鋲で貼り付けられており、取ろうにも取れない!
このまま強引に引っ張れば手帳は取れるだろうが表紙が破れてしまう。
しかたないので手帳から手を放し画鋲を取ろうとするが、深く刺さってなかなかとれない。

「両手つかえば~?」

後から松嶋の声が聞こえる。まるで悪魔のささやきだ。
しかし、取るにはそうするしかなく、りかはガードしていた左手も伸ばし画鋲をとりにいく。



639:608
08/07/06 02:33:12 Ngve8icK
中編 "彼氏" 3/11

「あ、見えた!」
「今日も白か~、もしかして昨日から履き替えてないんじゃないの?」
「うわ、きったねぇ~!」
「い、いやっ─」


りかは焦り手がおぼつかない。なので深く刺さっている画鋲がなかなか抜けない。
そしてその間りかはみんなにか弱い下着を露出させている。
まるで画鋲が、りかの心に深く刺さり傷をつくっている様だ。

「うわぁ、すごい光景だな・・・」
「朝はやっぱ早く来るもんだね。」
「早起きは三文の得っていうもんな。」
「ん、んんっ─」

りかはなかなか抜けない画鋲と格闘。
後からは男子のやらしい声と松嶋たちの笑い声が聞こえてくる。
そして慌てながらもりかはやっとのことで画鋲を外した。
急いで手帳を取り椅子から降りた。真っ赤な顔を伏せながらりかは自分の机に戻り、書く事はないがペンを取り手帳を開く。
恥ずかしくて周りを見ることができない。

周りからのざわめき声、りかを笑う松嶋たちの声。
聞きたくなくても入ってくるその音がうるさく、りかは思わず両手で耳を塞いだ。

「松嶋たちすげぇな、予想以上の働きじゃないか?」
「うん、そうだね。」

りかを陥れた張本人といえる二人が、またもや遠くから様子を見ていた。
「でも、ミサトが言っていた次なる手ってこのこと?それにしては甘いと思うんだけど。」

ミサトは、ワックスをハンドクリームと勘違いしているのか、手に塗りはじめる。
その手をパーにして掲げ、満足そうに見ながら口を開いた。

「いやぁ、松嶋達の行動は全部想定してないよ。あれは彼女らが勝手にしてるだけ。」
「ふーん、じゃあ別の面から松下を攻めようとしてるわけ?」
「まーね、いじめは周りがするからさ、私は松下の支えを一つずつ崩してるだけだよ。次はねー・・・あ、やっぱいいや。」

里美のキラキラした顔が、一気に老けた気がした。
しかし、言われなくても想定できる。今の彼女を支えているのはあれしかないだろう・・・。


”彼氏”

640:608
08/07/06 02:33:38 Ngve8icK
中編 "彼氏" 4/11

金曜日の放課後。真夏の天気は続き、セミ達が元気よく歌っている。
あれから数日がたった。
りかにとって今週は地獄のような一週間だったに違いない。

毎日のようにりかは松嶋たちに汚されていた。
今の光景を見たら、りかがみんなに信頼されていたなんてこと誰が信じるだろうか。

みんなの目が冷たい。いつしかその視線はクラスだけでなく学年中に広がっていった。
りかの足取りは重く、ゆっくりと部活に向かう。軽蔑の目は部活だって例外ではなかったが、
サッカー部のマネージャーをしている松下りかには部活の先輩である”竹本隆盛”という彼氏がおり、その影響か大変なマネージャー業も楽しく務められていた。
私には隆盛がいる・・・それだけでいじめにも孤独にも耐えられる。いや、孤独なんかじゃないと思えていた。


竹本隆盛は身長183cmと高く、サッカー選手のようにスポーツマンにしては比較的細身のスタイリッシュな体格。
りかとの身長のギャップがまたこのカップルを際立たせていた。

「おう、りか!」

隆盛が落ち込んでいるりかに声をかける。
りかは隆盛にいじめのことを話した。具体的にどんなことされたかは伝えてないが、いじめられているということだけを伝えた。
隆盛にまで嫌われるのではないかと心配していたが、隆盛はそんな様子を少しも見せなかった。

むしろ今まで以上に温かく、りかの心を静かに慰める。
そんな隆盛にりかは溶けていくよう隆盛の優しさに触れた。

「なぁ、明日昼にまたお前のパソコン使わせてくれないか?」
「うん、いいよ!いつでも好きに使ってよ♪」
「わりぃな!俺も早くパソコンかわねぇとなぁ。」

隆盛は金銭に困っており、パソコンを買うお金がない。もしあったとしても、通信料を払うことはできないくらいの状況だ。
それに対してりかの家は金銭に困ったことがないくらい裕福であった。
金持ちというまでではないが、この不況の中金銭に困らないのは裕福といえるだろう。

641:608
08/07/06 02:34:05 Ngve8icK
中編 "彼氏" 5/11


次の日の昼 土曜日

カタカタカタ・・・

隆盛はりかのパソコンでオークションをしていた。いいサッカーのスパイクがもう少しで落札できそうである。
りかの部屋は6畳ほどで、あまり広くはない。
しかしその部屋には木のぬくもりが伝わる高級感あふれる机に、その上においてあるデスクトップの新しいパソコン、すごく寝心地のよさそうなふかふかのベッド。
部屋は白を基調とし、とても清潔感のあふれる部屋だ。
夜になると、部屋のいたるところにある淡い照明がムードを作る。

机の上には隆盛との写真であったり、1年の時の修学旅行の写真であったりと人の温かさも伝わる部屋だ。
しかし、その修学旅行の写真に写っている友達は今となっては話しかけても相手にしてくれなくなっている。

過去に戻りたいと思ったことがないりかはここ最近初めて心から過去に戻りたいと感じていた。


りかは隆盛の肩から顔を覗かせパソコンの画面を覗き込む。

「かっこいいスパイクだね。高いの?」
「うーん、ちょっとね・・・。でも最近臨時収入が入って手が出せるんだ。」
「へぇ~!そのスパイクでフィールドを走り回る隆盛をみてみたいなぁ。」
「もうすぐ、引退だけどねー。だからこそ頑張りたい。」

そう言うと隆盛はりかの頭にポンッっと手をのせる。
大きな手はりかの頭をすっぽりと覆う様、そしてりかを守っているようにも感じられた。

「応援頼むぜ、元気よくな!悲しい顔で応援されて負けたらりかのせいだぞ?」

最近笑いを忘れかけているりかの顔に満面の笑みがこぼれる。
「うん!わかった♪隆盛も応援に答えてよ!」

そういうとりかはベッドに体を預ける。窓から差し込む太陽の光がりかの体を照らし出す。
隆盛の温かさに触れ、曇った心に光が差し込んだようだった。

そんなりかを横目で見て、隆盛はまたパソコンに向かう。
オークションのページとは違うページを新しく開いた。
隆盛はキーボードを見ずに指を滑らせる。

りかはベッドで横になったまま、キーボードの音に耳を傾ける。
静かな午後に温かい空気が立ちこめ、このまま時が止まってくれればいいのにと、りかは思った。


「ねぇ隆盛、アメリカいくってほんと?」

隆盛の指が止まった。

642:608
08/07/06 02:34:30 Ngve8icK
中編 "彼氏" 6/11

「ああ、やっぱり夢を追いかけようと思ってね。」

りかはすこし顔を曇らせる。その心が反映されたのか差し込んでいた光も心なしか明るさを失っている。
実は、一週間前りかがいじめにあう数日前にアメリカにいくことを話していた。
隆盛には大きな夢、起業したいって夢があり、そのためにアメリカの大学へ行き勉強をし夢を追いかけようと考えていた。
でも、金銭の面で・・・そしてりかの悲しい顔を見てその夢を諦めた、はずだった。

「ごめん、りか。でもアメリカに行ってもりかには寂しい思いにはさせない。」

りかは納得できない顔だった。気持ちは分かるが、離れることには他ならない。
「起業したら、りかには俺の会社に勤めて欲しい!」

差し込む光が強くなる。りかはその光の先を見つめ続けた。
りかは夢を追いかけ続ける隆盛の背中をいつもみてきた。

その背中がたくましくて、隆盛を好きになった。
そんな隆盛にはまだまだ夢を追いかけて欲しい。
隆盛を好きになった原点をりかは見つめ続け、一つの答えに導く。


「約束だよ?」

りかの言葉は優しく、隆盛はそのままベッドの上にいるりかに抱きついた。
夢をいつまでも追いかけさせてくれる、それがりかであり、りかなしには夢もなかったと思っている。

「りかが彼女で本当によかった。」
「私も、隆盛が─んぐ・・」

隆盛がりかの口を口で塞いだ。りかは、隆盛の温かい気持ちが唇を通してりかに流れ込んでくるのを感じた。
ここ一週間、りかはいろんなことがあった。
いじめられる前日に、隆盛が部屋に来てパソコンをしていた時は・・・そして同じように抱いてくれた時はすごく温かかった。
けど、それ以上に今は温かい。

いじめにより冷えきった体を隆盛があたためていく。
一週間の出来事から例えるならば、いじめによってりかの体はおかずになり、冷たさから冷凍食品へ、それを今隆盛が解凍しているよう。


その後、二人は真昼間から深く溶け合うのだが、彼氏彼女同士・・・プライベートのことは触れないでおこう。

643:608
08/07/06 02:34:57 Ngve8icK
中編 "彼氏" 7/11


それから何分たっただろうか。
ベッドの上に横たわる二人。
高級そうなこのベッドはそのためにあるのかとこの現場をみるとそう思われても仕方ない。

カーテンから差し込む光は色を変え、二人の頬を赤く染める。
夕陽がささずとも真っ赤な顔をしているりかは、隆盛の欲求を気持ちよく受けいれた。

りかは性的行為に多少なりとも抵抗をもっていたりかだが、ここ一週間のいじめによりこういう行為で傷をぬぐっていた。
ぬくもった体と心が現実から目を背けさせる。
しかし、差し込んでいた日が無くなった時、ふと快楽から目が覚める。
先にベッドをでたのは隆盛だった。


立ち上がった隆盛はスクリーンセーバーになっているパソコンのマウスをすこし動かす。
起動したパソコンからUSBを抜き取りページをとじて電源を切った。


「隆盛、もう帰るの?」

握っているUSBをポケットに入れる隆盛、りかはそのUSBに何か書かれていたの目にしたが、
一瞬の出来事で文字まで確認できなかった。

「明日も、来てくれる?」
りかは寂しそうだった。そして何より、月曜が怖くてそしてその前日である日曜を迎えることすら恐怖であった。
学校が嫌だと言う事をりかは初めて味わう。
そんなりかにもう一度隆盛は抱きつく。

「りか、明日はサッカー部の部室にいかない?」

日曜日に部活はなく部室には大して用もない。いや、大してというか全くだ。
なにかあてを考えてみるが全く思い浮かばずりかは隆盛に聞く。

「いいけど、なんで?」
隆盛は机の上にあるりかとツーショットで写っている写真を手に取る。
その写真をみた隆盛は、なんだか懐かしいようなそんな表情を見せた。

「1年前くらいに、あの部室でふたりっきりになったことがあったよな。」
隆盛は写真をおき、りかを見つめる。
その表情は真剣で、りかにも真剣さが伝わってくる。

644:608
08/07/06 02:35:22 Ngve8icK
中編 "彼氏" 8/11


「その時、夢を語った。あまり話したことがないお前にな、ははっ。」

りかはその時のことを、まるで昨日のことのように思い出した。
あまり話したことがないのに、自分の夢について熱く語って。
部活でも輝いてるけど、その時のほうが何倍も輝いてて。
ある意味純粋で、大きな先輩に心を打たれた・・・。

「あの時に戻ろうよ、そして今度はりかの夢をきかせて!」
「うん!」

りかは昔の笑顔を取り戻した。
アメリカに行って悲しいのは私だけじゃない、隆盛だって。
辛いことがあって当然!そこを乗り越えてまた自分を磨きゃなきゃ!
りかはこれ以上なく前向きな気持ちになっていた。

「じゃ、りか明日は朝10時に部室でいいな?」
「うん、わかった!」

隆盛はスポーツで使うような大きなバックを肩にかけりかに手を振ると、部屋から出て行った。
玄関まで送ろうと立ち上がるが隆盛の歩くスピードがよそうより早く、りかが玄関につく頃には扉の閉まる音が聞こえてきた。
その玄関の音がなんだか、とても遠く感じられた。

そして次の日、約束の10時にサッカー部の部室へ到着するりか。
サッカー部の部室はそこまで広くなく、9畳ほどの広さで畳が引いてある。
入って左手にはロッカーが並び、りかはその散らかったロッカーをみて、片付け始める。
それはマネージャー業の癖ともいえるだろうか。
ロッカーの反対側の壁には、賞状やら写真やらいろんなものが貼られており、そのなかにはりかが写っている写真も少なくはない。
それをみてりかは少し微笑み、奥にある窓を開け外を見る。
もともと、小高い丘の上にある学校なので眺めはいいのだが、2階にある部室からみる眺めはなおよい。
窓から吹き込んでくる風をうけ、自分も風になったような気がした。

その時、部室のドアが開くとともに人が入ってくる、隆盛だ。

「すまん、待たせたな!」

隆盛は手軽な黒い手提げ袋を部室入り口横に置き、りかが覗いている窓へと近づく。
隆盛もこの眺めが好きのようで、吹き込む風に包まれながら隆盛は深呼吸した。

すると突然、隆盛はりかに抱きつき、畳の床に押し倒した。


645:608
08/07/06 02:35:48 Ngve8icK
中編 "彼氏" 9/11

「ちょ、ちょっと・・・隆盛?」
「たまにはいいだろう?こういうところでも・・・」

りかは突然のことで驚き、あわてて隆盛を押しのけようとするが力が及ばなかった。
すると、隆盛はポケットから黒いアイマスクを取り出す。

「な、なにこれ・・・?」
「りか、目隠しして。頼む。」

そういうと、半ば強制的にアイマスクをつけられた。りかの視界は今真っ暗で何も見えない。
無理やり外そうとしたが隆盛にとめられ、外すなといわれた。
窓から吹き込むさわやかな風の音と、隆盛の吐息だけが聞こえてくる。
快晴の空はまだ続くが、珍しくせみの声は聞こえてこない。
時間はゆっくりと流れている。

りかにまたがっていた隆盛が自分から離れるのを感じる。
足音が遠のき、また足音が近づいてくる。真っ暗なりかには隆盛の動作がわからなかった。

真っ暗な視界に戸惑い、身動き一つとることができないでいるりか。
足音がどんどん近づいてき、自分の腰あたりに重さを感じた。おそらくまたがったのだろう。
すると、セーラー服を引っ張られる感覚がつたわる。おそらくボタンを外しているようだ。

そして、涼しい風が自分の体を直接撫でる。セーラー服が両側へ開かれたのだろう。
(今日は確かみずいろだったかな・・・。)

りかは暗闇の中で自分の下着を想像した。昨日白を穿いていて馬鹿にされたのを気にしていたからだ。
セーラー服はりかの腕をとおり、静かにりかの元から離れていく。

「りゅ、隆盛・・・部室の鍵は?」
「大丈夫、誰も来ない。」

耳の横から聞こえてきたその声は、なんだか冷たく聞こえたが、そんなこと気にするまもなくブラを外された。
ぷるんと拘束から開放された二つの膨らみを風がくすぐり、りかの体がうずく。

「ちょ、ちょっと、鍵を─ん、むぐぅ─」
言葉を言い終わる前に口を塞がれる。
そして舌が進入してくるのを感じるとともに自分の胸を揉まれる感覚が走った。

「ん、むぐぅ、はぁ、あ、あん、んぐぅ─」
緩やかな丘の上に立てられた学校でりかの緩やかな丘の上にある蕾をせめられる。
そして腰に感じていた重さがなくなり、スカートがずりさがっていく感覚を、暗闇の中でりかは感じた。

646:608
08/07/06 02:36:19 Ngve8icK
中編 "彼氏" 10/11


スカートがひざを通っていくのを感じた。静かな風がりかの大腿部を通り過ぎる。
風が吹き込み涼しいとはいえ真夏、りかの体からはいじめられていた時同様少しずつ汗がにじみ出ていた。
真夏に涼しさを請うようなりかの水色のショーツが姿を現し、その上から指が絡まってくるのを感じた。

指が強く割れ目を刺激し、りかの体は思わずビクンと跳ね上がる。
舌が進入していた口は開放され、次は左の胸の上で湿ったやわらかい感触がする。
右は5指により完全にとらわれまるでイカが獲物をとらえるように絡みつく。

下半身はクチュクチュと鳴き、りかが感じている証拠を吐き出す。
快晴の夏に闇を作り出しているアイマスクは、次ぎどこが責められるかわからない不安感をつくり、りかには確実に効果がでていた。

下着の上から責められ、十分に湿ったそれが少しずつりかの秘所から離れていく感覚が走る。
それは大腿部を通り過ぎ、ついには膝まで下げられる。

窓から吹きこむ風はりかの全身をなでる。
特に、責められ湿った秘所は敏感に感じりかの気持ちを高揚させる。
しかし、人はいないといえ部室内で、しかも目隠しというこの状況でりかは恐れも感じていた。

しかし、りかへの執拗な責めはそんな気持ちを忘れさせる。
りかの秘所へ指のようなものが深く入り込むのがわかる。

「んん、はぁっ、ん─!」

りかの体は砂漠でオアシスを求めるよう、欲求におぼれていった。
りかはあくまでも抵抗するものの、傷ついた心は正直で欲求を飲み込む。
クチュクチュといやらしい音は、窓を通して広く町まで聞こえてるのではないかというくらい大きく感じた。
それに連呼して二つの膨らみもゆれ、それを指が絡める。

「りゅ、隆盛・・はぁ・・ちょ、ちょっと・・・ん、んふぅ・・は、激しくない?」
「なにいってんの、りかだって感じてるくせに。」
「ん、んん─!」

隆盛の言ったことに反論できなかった。
りかはそのまま深く、欲望におぼれていくようだった。


647:608
08/07/06 02:38:21 Ngve8icK
中編 "彼氏" 11/11

秘所に出し入れされていた指が抜け、その代わりに指よりも一回りもニ回りも太い異物の進入を感じる。
「ちょ、ちょっと隆盛─!」

りかの抵抗は受け入れられず、異物はどんどん深く進入してくる。
しかし胸で踊っている指の勢いも止まることがない。

「んふぅ、ああ、むぐぅ─」

火照る体をやさしく風が冷やし、漆黒が不安を煽りながらも隆盛と体を寄せ合うことで安心が与えられる。
出し入れされる異物の動きが激しくなる。

「あっ、あっぁあん、んぁ、あっ、ああーーっ!!」
9畳ほどの部室、窓は全開にあけられその外には夏を彩る青空と雲が見える。
そんな広い世界で一生懸命生きてますといってるかのように、りかは体をびくつかせ、絶頂の瞬間を迎えた。
しかし、そんなりかへの責めは終わらなかった。

「屋上で作られた傷を、俺が癒すからな。」
耳元で隆盛の声が聞こえ、その途端に各責めが激しくなる。

しかし、りかはここで疑問を覚えた。

(隆盛にはいじめの内容は話してない。屋上のことも松嶋さんたちが話してない限り知るはずもない、なんで隆盛が??)

「ねぇ、なんで屋上のことを隆盛が知ってるの!?」
りかはそう言って、闇を作り出しているアイマスクを勢いよく取り外した。
久々に日の光を感じるりかの目には、驚くような光景が入ってきた。

「はーい、おっけーでーす♪」

松嶋はそういうと、右手でかまえていたビデオカメラを顔から離し屈託のない笑みでりかをみる。
その両隣で朝日と米田も笑みをこぼす。
その隣にも女子が複数いて、りかを囲っている。もちろん同じように笑いながらこっちを見下していた。
奥には複数の男子がちらほらみえる。

自分の胸には知らない男子の手が絡まっており、まだ動作をつづけている。
状況を読み込めないりかに、朝日が声をかける。

「りかはね、これでイッたんだよー♪」
朝日が持っていたのは、棒に少し太めのソーセージが刺さっている物だった。
段々状況が理解できてきたりかは、隣に座っている隆盛に声をかけようとしたが、そのまえに隆盛が口を開いた。

「目隠し外すなっつったろ?」

冷たい隆盛の言葉に戸惑うりか。
「ど、どこからこの人たちは・・・」
「最初からだよ、俺はりかにアイマスクさせただけだ。」
なんでこんな状況になったかわからないが、一つだけはっきりしていた。


りかが静かに”彼氏”を失った瞬間だった。


中編 ”彼氏” 終わり。
後編といっても、この続きのシチュエーションからはじめたいと思います。

648:名無しさん@ピンキー
08/07/06 03:47:10 DCLph4RQ
GJ!!!!!!!
後編の予定はいつ?

649:名無しさん@ピンキー
08/07/06 13:10:46 rvONzJjL
ひゃああああやべええええGJ!!

650:名無しさん@ピンキー
08/07/07 13:01:08 8iBz0kT6
うはああああああ

651:名無しさん@ピンキー
08/07/07 18:35:27 Xh1QU/6F
続き!続き!
キボン!キボン!

652:608
08/07/07 23:32:56 9C5T0uEu
中編の大きな書き換えの影響もあって後編も大きく書き換えてます。
あと、今就職活動まっただなかでこのままだとニートになっちゃいますorz

りかをいじめてニートなっちゃったら元も子もないので後編投稿は1週間~をみておいてください。
もちろん早く書き終えれば早く投稿します。

という感じで理解していただけると幸いです。

653:名無しさん@ピンキー
08/07/10 01:49:10 a+HRlGHX
期待して待っておりますぞ!

654:名無しさん@ピンキー
08/07/16 01:57:49 eex6y6h8
そろそろ続きお願いします(><)

655:608
08/07/17 00:44:20 QOG38d6Y
風邪引きましたorz
書き終わりましたが頭がもやもやしているせいか、うまくまとまったかどうか(´・ω・`)

後編ちょっとながいですが、投下します。

656:608
08/07/17 00:45:03 QOG38d6Y
後編 ”成績” 1/15


1年ほど前に、今では彼氏である竹本隆盛の夢を聞いた思い出の部室。
彼は子供のように純粋な笑顔と夢があふれ、話したあの時。

それから少しの時間が経ち、二人は付き合うこととなった。
隆盛はりかに尽くしてきたし、りかも隆盛に尽くしてきた。
紛れもなく二人は幸せな恋人だった。

しかし、アイマスクを外してみると予想だにしない光景が目の前に広がった。
自分自身を囲む同じクラスの女子達。
隆盛にしか触らせていない私自身の体をなんの躊躇もなく遊びつくす知らない男性。

奥にも知らない人たちが複数こちらをみている。
こちらを見ているのは人だけではなく、ビデオカメラという機械もずっとりかを見ていた。
そのビデオを回し続けている張本人、松嶋が口を開く。

「アイマスクを取ったということは、素顔OKということですね~?」

りかはそう言われ、ビデオカメラのレンズをみた。撮られている・・・裸を・・私の裸を・・・!

「や、やめてーーーー!!」

りかは勢いよく起き上がり松嶋に突進しようとするが、周りの女子達に両手両足を押さえられ身動きが取れない。
すると、ビデオを回す松嶋がその女子達に言った。

「紐で両手両足をパイプ椅子に縛りな、大の字にしろよ。」

そういうと周りの女子達は一斉に動き出し、りかの4肢を紐でパイプ椅子にくくり大の字に拘束される。
4つのパイプ椅子には女子が1人ずつ座り、重さが加わることで全く身動きがとれなくなった。

「いやっ─やめてぇえぇぇ!どういうこと!?隆盛・・・どういうことなの!?」
座っていた隆盛は立ち上がり、全裸のりかを上から見下してこういう。

「すまんな、りか。仕方ないんだ。」
「し、仕方ない・・・?」
「昨日、臨時収入が入ったっていったろ?」

昨日隆盛がパソコンを使っている時のことを思い出した。
サッカーのいいスパイクをオークションで落札しようとしていた時のことだ。
あの時の隆盛の嬉しそうな表情を鮮明に思い出す。あの時の温かさも・・・。
りかは心なしか、涙目になっているようだ。

「結構な金額でな、その金のお陰でアメリカ行きの夢も復活したんだよ。」
「で、でもなんで・・・こんなこととなにか、関係あるの・・・?」
「ま、お前に言うつもりはなかったが、その金をもらうための条件さ。」
「じょ、条件・・・?」
「この先は言わなくてもわかるだろ。まぁ一年間、俺は楽しかったぜ?」

信じられなかった。
お金のために私を売った。そりゃ、隆盛にとって夢は大切なものってことはわかっていた。
でも、こんな形で夢を追いかけるなんて・・・。


657:608
08/07/17 00:45:32 QOG38d6Y
後編 ”成績” 2/15


「ほんと、夢を追いかけられるのはりかのお陰だぜ!?だからこうやって金が得られたんだからな。」
りかは言葉が出なかった。嫌な意味で、りかは隆盛の夢の助けとなったのだ。いくら隆盛のためと入ってもこういう形では望んじゃいない。
そしてもう、隆盛は私の前からいなくなるのに─。

「昨日した約束、覚えてるよなぁ?俺が建てた会社に勤めてくれよ?」
隆盛は顔を、りかの顔に触れるか触れないかまでに近づけ言う。

「最近、現代人のストレスはすごいからなぁ・・・俺の会社に入った暁には、りかは社員達のストレスを解消させてくれよ?ここでね。」
「あぁん─」

隆盛はりかの秘所を一撫ですると、立ち上がって部室の出口に進む。

「まー、あとはお前らの好きにしてくれ。」
「ひゃーーっほーーう!!」

奥に居た男子達は歓声をあげ、りかの元へ近づいてきた。

「おい、待ちくたびれたんだからよ、俺からさせろよ!」
「馬鹿いうな、この話しお前に教えたのは俺だろ!?」
「おいおい・・・俺はまだ胸だけで挿入はまだなんだ、俺からさせろよ!」

りかの目からは涙が溢れ出した。隆盛に追いつこうと手足を動かすが、むなしくバタバタして終わるだけだった。

「りゅう─せい─・・・」
muuw
後ろ手でばいばいと手を振る隆盛の姿が、自分の上にのしかかってくる男子でさえぎられる。
しかし、救いの手を差し伸べるかのように松嶋が言った。

「ちょっと待てよお前ら!」

その一言で男子達の動きが止まった。
「あとで好きなようにさせるからよ、まずは私らに遊ばせろ。」

そういうと、りかにのしかかっていた男子は体を起こし10人くらいの女子達がりかを囲む。

「松嶋、なにするってんだい?」

松嶋除く女子達は松嶋のほうをみて様子を伺っていた。
後ろにいる男子達も同様だった。

「これから、りかの全てを調べ上げようと思う。」
「調べ上げる?」
「そう、本を作るんだ。名づけて”松下りか解体新書”」

658:608
08/07/17 00:46:00 QOG38d6Y
後編 ”成績” 3/15

「身長155cm・・・体重45kg」
「トップバストとアンダーとの差が15cmだから、Cカップってところか。だろ?りか」
「い、いや。。。」
「ちゃんと答えろ!」
「は、はい・・・そうです。」

松嶋はメジャーでりかの体のいたるところを測り始めた。
例えば、胸であったらバストはもちろんのこと、乳輪の直径、円周、面積、色。
メジャーがりかの胸に沈む。高校生では申し分ない胸が、メジャーと会話しているように形を変える。
ぷるぷると揺れる胸は見ている人の心までも揺るがす。

その測定箇所を朝日がデジカメでとり、その測定の様子を米田がビデオで撮影する。
周りにいる女子の1人が測定結果をノートに記載。
そしてもう1人が持ってきたノートパソコンで解体新書のレイアウトをしている。

そのほかの女子達はその光景を眺めて会話したり笑ったりと、りかの羞恥心をかきたてる。
その声がりかの耳に静かに入ってくる。鳴き始めたセミの声と共に。

「乳輪の円周の長さはでたかよ?」
「ちょっとまて、円周って2πrだったよな?」
「馬鹿、πr2乗だろ!」
「ちがうちがう、逆だろ!」
「胸だけにパイってか?うまいねーきみたち!」

松嶋はわざとらしくメジャーでりかの乳首を擦る。
その度にりかの体はビクンと反応した。

「あらりかちゃ~ん、測定されて感じてるの~?」
「うわぁ、りかちゃんってやっぱり変態だったんだ・・・」
「ち、ちがっ・・・んふっぅ・・・」


松嶋は執拗に胸を調べ上げる。谷間の深さであったり、形であったりとその胸の持ち主以上に知り尽くしたかもしれない。
すると、松嶋はりかの二つのふくらみの頂にある突起物を人差し指と親指でつかんだ。

「さて次は、どのような触り方が一番感じるのか検証しよう。」
「わかりました、ドクター松嶋!」

松嶋は、指で消しゴムのカスを練るように突起物をこねり始めた。

「んっ、や、やめ・・はぁん、ふぅ・・ん」
「ふむ・・・じゃあこれならどうだ・・・。」

松嶋は、マウスで下にスクロールするように人差し指でコリコリしはじめた。

「ちょ、ちょっと、やめて・・・んふぅ、はぁん・・」
「体は正直だね~、みてみなよりか。」
「え・・・?」

りかは自分の胸をいやいや見た。信じられなかった・・・心なしかりかの乳首が大きくなってるような・・・
そんな自分にりかは腹が立った。しかし、拘束されどうしようもできずなるようにしかならない・・・。
このまま自分のすべてを調べ上げられそうで、そしてその本ができた瞬間自分が壊れてしまいそうな気もした。
もしその本が出回ったら、私の全てを知られてしまうことになる。


659:608
08/07/17 00:47:00 QOG38d6Y
後編 ”成績” 4/15


「なぁ、松下の下着の種類もまとめようぜ。」
「あ、なら私手が空いてるしそっちやるわ。」
「私が知ってる限り、二日連続で白だったときがあったよ。」
「なぁりか、お前の下着全部ここ持ってきなよ、写真に収めるからさ。」
「い、いや─」
「それなら俺がもってこようか?」

出口付近にいる隆盛が口を開いた。

「りかんちの家族とも仲良くて、勝手に上がれるまでの関係になったんだ。
 りかの家は遠くないし、部屋から全部持ってくるよ。」
「りゅ、隆盛・・やめて!」
「じゃあな、行ってくる。」

そういうと隆盛は走って部室を去っていった。
その姿をりかは目撃することができず、足音だけがむなしく聞こえた
その間にもりかの体が調べ上げられていく。
女子が4人くらいでりかの脇であったり横腹であったり、いやらしくりかの体をくすぐる。
しかし、くすぐるってのはりかがそうされているように感じているだけで、
実際は”指によるやわらかさの確認”という抽象的でもあるデータを取っていた。


その間にも、パソコンでのレイアウトが作られていく。
撮影した乳輪の写真を早速貼り付け、その隣に色や直径などのデータを書き込んでいく。
そのパソコンの画面をわざとりかにみえるようにしているところにまた松嶋達のいやらしさが感じられた。
りかは一瞬パソコンの画面が目に入ってしまうが、一瞬で目をそらした。

目をそらした先には、きれいな青空が広がる。地球の鼓動を感じさせるその空はきれい過ぎてこの世の奇跡を表してるかのよう。
世界は広い─地球に比べたら自分なんてちっぽけなもの─ちっぽけな自分がただ地球上の片隅でいじめられているだけ・・・。

いろんなことがありすぎて、りかは一瞬気が遠のくのを感じたが、突然窓から吹き込んだ少し強めの風に意識を戻される。
それは、いじめを、苦しみを、現状を味わえと、地球が囁いているようだった。

「さて、松嶋が測定している間にりかちゃんの中身についての調査をしましょうか。
 周りの人たち、なにかりかちゃんに聞きたいことある~?」


ハーイ、ハーイ・・・

周りに居た女子達、そして奥にいる男子達からも手が上がった。
「はい、植山さん!」
「りかちゃんの初体験はいつ?そして今まで何人の人と付き合ってやってきたの!?」

植山さんといわれた女子がりかに質問する。松嶋達のつくる”解体新書”はなにもりかの体だけではなく中身まで、
全てを丸裸にしようという魂胆でつくるようだ。その質問にりかは顔を背ける。

「おーい、どうなんだよ!?答えろよ!」
「いっ─」
植山がりかの横腹を小突く。りかは少し体をねじらせる。
それでもりかは答えようとしなかった。

「しゃーねーな、答えないならこの画像を─」
「あ、はいっ・・・答えます・・答えますから・・・」
「よろしい。」

今まで付き合った人数は3人だが、性行為を体験したのは隆盛が初めてである。
その情報をノートに記載していく。こうしてりかが一つ一つ暴かれていくこととなる。

660:608
08/07/17 00:48:09 QOG38d6Y
後編 ”成績” 5/15

「オナニーをしたことは!?」
「い、一回だけ・・・」
「どういう風に?」
「・・・を指で・・・」
「聞こえない!どこを!?」
「マ、マン・・・」
「はい!?」
「マ、マンコを・・・」

厳しい尋問が続く。
初恋の相手は?今まで好きになった人は?屋上でいじめられた感想は?
クラスのみんなに乳首見られたこととパンチラみられたことの感想は?
先ほどソーセージでイった感想は?
りかは全てを正直に吐き出していく。自分でも何を言っているかわからないくらい自然に口から言葉が出てきた。
それをメモする音やタイピングする音、松嶋のメジャーの音や女子達、男子達の声が部室内にあふれ出す。
そこは動物の実験をしているような様子で、りかを同じ人間として見ているものは居ないと思われる。
質問することがなくなってきたのか、質問が途切れ途切れになってきた。
しかし、各部位の測定を終わらせた松嶋が最後に測定する場所、今まで隆盛にしか許さなかった秘境に遂に捜査のメスを入れる。

「はいはい、まずは写真を撮ろう。多いと思うくらいで十分だ」
「はいよ。」
「いやぁああぁあ、やめてえぇぇえぇ─」

りかの言葉は空を走り、むなしいシャッター音が響く。
デジカメでの撮影や、奥からは男子達がケータイで撮っている。
完全にりかのプライバシーはなかった。大股開きにされたそこを、なにも遮るものがないないそこを容赦なくデータとして残していく。

「さて、まずは縦が・・・」
「はぁあん─」

メジャーが少し触れただけでりかの体がビクンと跳ねる。そして腕や脚から汗が弾けた。
松嶋は器用にメジャーを動かしていく。屋上の時同様にりかの体がまな板の上の魚のよう虚しく跳ねる。

「りかちゃーん、メジャーは物を測るために使う道具だよ?小学生で習うよね?」
「そ、そんなの・・・あたりま・・・ぁふん・・」
「やだぁ~、メジャーで感じてるの!?本当に変態だね。」

りかは言葉が出なかった。反抗しても見ている人を楽しませるだけだ。
しかし、そんなことは気にもせず松嶋は淡々と作業を進める。
撮られた写真は早速パソコンに取り込み、メジャーで得られたデータをその写真の隣に記入していく。
徐々にだが”松下りかの解体新書”ができあがっていく。

「おい、もって来たぞ。」
その時、汗だくで隆盛が戻ってきた。
スポーツ用の大きなバックをあけると、そこには色とりどりの下着が詰められていた。
少し前まで彼氏だった人が・・・りかはまだ信じられないようだった。
男子がその一つを取り上げ、手で広げる。そして顔に密着させる

「あー、きもちええ~」
「いやぁあぁあぁぁ─」
「淡い色ばっかだな、白・水色・ピンク・・・」
「よし、全部写真に撮りデータ化しよう。」

隆盛がバックを逆さにすると、サッカー部の部室にりかの下着が散乱した。
そしてハエのようにその下着に群がる。
「んじゃ、俺は用あるから帰るわ。解体新書できたらみせてくれよな。」
そういうと隆盛は部室をでていく。

661:608
08/07/17 00:48:31 QOG38d6Y
後編 ”成績” 6/15


「よし、次は味だ。おい男子達─。」

松嶋は下着に群がる男子達を呼ぶ。男子達はやっとのことで獲物にありつけるようだ。
松下を見下す男子達の視線は下品そのもの・・・。しかしその下品に今から犯されるのかもしれない。
りかはこれが夢だったらなぁと何度も思った。

「松嶋ドクター、あとはこの被験体をゆずってくれるんですかい?」
「まぁ、好きなように責めてくれ。しかし、松下の体の味やら使い心地など客観的に感想をくれ。」
「りょーかい♪」
「いやぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁ─!!」

そういうと男子の1人が急いでズボンを脱ぎりかにまたがる
松嶋は、少しでもいいアングルをというようにカメラを動かす。
デジカメやケータイのカメラのレンズがりかに注目する。
そして上にまたがった男子は、おぞましい姿をした男特有のブツを出すとそれをりかの性器近づける。
今度はソーセージなんかじゃない─

「いやぁあああぁあっぁあぁ─!!」

部室からでた隆盛の耳に、りかの悲鳴が入ってくる。それを聞いて隆盛は少し笑った。
そして、ポケットからUSBを出すと、部室前にいた二人組みの女子に渡す。

「どうも、これで仕事全部だよな?」
「うん、ありがとう。」

ミサトは左手で”ミサト”と書いてあるUSBを受け取った。
右手は相変わらずの寝癖と絡めている。
パンッ、パンッ、パンッ─という腰を打ち付ける音が部室外まで聞こえてくる。
それと連呼してりかのやらしい声も聞こえてきた。周りの野次馬で姿は見えないが、なにをされているのか容易に想像がついた。
ミサトと里美、そして隆盛はその音に耳を傾けつつ、話をつづける。

「礼を言うのはこっちだ、50万という大金ありがとな。」
「いいえいいえ、あれくらいならすぐ集まるし。」
「50万!?」

その金額に里美は驚く。無理もない、一女子高生がなぜそんな大金をもち、それを他人に軽く渡せるのだろうか─。

「私、株やFXしてるからね。そして負けないし、それくらい簡単に手に入るよ。」
「い、いやぁ・・・数々の疑問がでてくるが・・・まず未成年でできるのか?」
「そこはあれだ、聞くな。」


「でもよぉ、今まで私らは直接手を汚さずにいじめてこれたのにさぁ、ここで姿現したら意味なくない?」
里美の当然の疑問だった。いじめの範疇を超えたこのいじめに関わったとなれば、いくら脅してるといえ
これが先生にばれると軽く退学になるのではないだろうか。
そう考えると、今回も姿を現さずに松嶋のとっているビデオをどうにか入手してそれを見るほうが、より完璧な形だと里美は思った。


662:608
08/07/17 00:49:10 QOG38d6Y
後編 ”成績” 7/15

今まで、自分達が考える中では完璧に動いてきた。
直接手を汚さず、周りにいじめさせ自分達は安全なところでぬくぬくとしてきた。
しかし突然、ミサトは現場に行こうと言ってきた。

「確かに、やられるとこまでやられた松下は、もうなにも恐れることはなくなってしまう。」
「だったらなおさら、先生にチクられるんじゃないのか?」

ミサトは野次馬から目を離し里美を見た。
そして、ふふっと笑ってみせた。

「大丈夫。むしろ、こっちの方を先に手つけてたからさ。最後の支え”成績”まで落とす伏線としてね。」
余談だが、里美がこの言葉を理解するのはもっと後のことである。


パンッ、パンッ、パンッ、パンッ─
元気のいい音は続き、りかの体がおもちゃのようにもてあそばれる。
どんどん激しくなっていく突きはりかの体も心も汚し、それによって排出される白濁液がりかの顔にかけられる。
そんな様子すらもビデオは鮮明に映し出す。

「ふぅ~、きもちかった。」

もう満足したのか、ズボンを穿き始める男子に松嶋が聞く。
「どうだった?」
「んー、胸はよかった。見た目どおりのやわらかさで扱いやすい、一度は味わっておく価値はあると思う。
 ただ、膣はよくねぇなぁ・・・。宣伝しすぎた映画みたいに、期待しすぎてガッカリした。まだ使い慣れてない硬いグローブのようだ。」
「どうもありがとう♪」

感想を一言一句間違えずにタイピングし、データを記載していく。
その男子はもう用済みといっているように何も言わず去っていった。

「はーい、お次の方~♪」
松嶋は病院で待つ患者を診察室に呼ぶかのように男子に声をかける。
診察を待ちくたびれたかのような男子は勢いよく服を脱ぎ、全裸で拘束されるりかに乗る。
すると、その男子が口を開いた。

「あの時はよくも俺をフってくれたよな・・・」

りかは冷静になってその男子の顔を見る。そして記憶がよみがえってきた。
1年以上も前、入学したばかりのことだ。
りかは放課後呼び出され、今のしかかっている男子に告白された。
しかしりかはあまり話したことないその男子の気持ちにはこたえることができず、その場では断った。

「俺は超傷ついたんだぜ~?」
「あ、あの時は・・・ご、ごめんなさい!」
「いいよ、許してあげる♪」

男子は前の男子同様、りかと一体化しようとしてきた。
りかは涙を流しながら男子にやめてと訴えかけるが、男子は全く聞こえていないのか、容赦なしにりかを犯しはじめる。

「あん、あっ、ぁふん、んっ─」

我慢してるのがきつかったのか、男子は勢いよく腰を振る。

「やーーっと、お前を犯せたぜぇ・・・こんなんならあの時告白すんじゃなかったよ。」

告白した時の男子のりかに対する気持ちは軽かったのだ。
りかの体が欲しいだけ。その男子の本音をりかは受け入れたくなかった。

663:608
08/07/17 00:49:35 QOG38d6Y
後編 ”成績” 8/15

「いいよいいよ~りか!」
「こういうの向いてるんじゃない?就職先はきまったようなもんだね♪」
「面接で、こういう体験があったことを強く押せば、自己PRはばっちりだねぇ!」
「ビデオでももってってこりゃ内定確実だ!」
「いやぁぁあぁぁーーーー!」

腰を打ち付けられるたびにりかの上半身に生る二つの果実がおいしそうに弾ける。
りかは顔を左右に振り抵抗するが、なんの抵抗にもなっていなかった。
気付けばりかの体には無数の汗が光っていた。
この汗が屋上の記憶も呼び起こす。

勢いが強すぎたのか、男子はもう満足し同じように白濁液をりかの顔にかける。
りかは火照った顔にまた熱いものがかけられるのを感じた。
異様な臭いが鼻をさし、不快感がりかの心を満たす。

「どうだった?」
「さっき、佐々木が言ったとおり胸はよかったな。弾力性があって病みつきになりそう、覚せい剤のようだ。
 下半身はそうだなぁ、いつもスカートから覗く太ももみてたから、太ももはおいしそうだけどそのおいしさがマンコに伴ってなかったな。
 だけど俺はそこまで悪くないとは思う。使い慣れてない感が、新品を使用している気持ちにさせる。
 それに、こいつの胸と顔が楽しさを増幅させてくれるからな。」


長い感想を言い終えると、その男子も用済みというようにそそくさと部室を後にした。
その後、並んでいる男子達が順々に犯し始める。
胸を執拗に攻める者もいれば後ろの穴を攻める者も、そして記念に写メを撮るものもいた。
感想はみなそれぞれだったか、全体的に満足したようで評価は高かった。
並んでいた男子の列もなくなり、部室にいる人は同じクラスの女子が10人、そして奥には2人がみえる・・・。


「さてりかちゃん♪プールにいこうか!」
「プ、プール!?」

松嶋は腕時計に目をやり、その後あいている部室の窓に近づく。
松嶋の髪が風に煽られひらひらと空を泳ぐ。
部室からはきれいな町並みもだが、目の前に青々ときらめくプールがあった。

「水泳部から鍵を拝借してきた。りかちゃんは遊びすぎて暑かっただろうし、顔がそれだもんね・・・」

松嶋が椅子に座っている女子4人に目線で合図をすると、その女子達はりかの手足を拘束する紐を解く。
しかしまだ自由にはしてくれないのか、両手を左右にいる女子達が抑え無理やり立たされる。

裸のままりかは部室の外に連れ出される。
部室外にはいじめの現場には相成れない二人の姿があった。
同じクラスの・・・ミサトと里美・・・?


664:608
08/07/17 00:50:34 QOG38d6Y
後編 ”成績” 9/15

プールは金網に囲まれており、網の上には有刺鉄線があって普段は進入することができない。
プール唯一の出入り口には鍵がしてあり、その鍵は水泳部か体育の先生しか所持していない。
松嶋が鍵を開けると、普段授業でしかしようしないプールが目の前に現れた。

真夏のプールはオアシスのように輝き、体育の授業ではそのプールで男子達は楽しそうに泳ぐ。
女子は日焼けを嫌って見学する人が多い。

そんなにぎやかなプールが今は誰一人いない。
25mのプールになみなみ注がれた水が風に揺られ波を立てる。
太陽と青空、大きな白い雲と夏を代表するシチュエーションがそこにはあった。
しかし、心が躍りそうな夏ではない。
ただ1人裸にされ、誰も居ないプールは家畜を放し飼いするにはもってこいの場所。
いつもはりかも楽しく入るプールが、処刑場にみえる。
「さ、汗臭い体、イカくさい顔をプールであらいな!」

両手の拘束がはずれ、松嶋に背中をかるく押される。
りかは松嶋のほうを少しみて、そのままプールに歩き出した。
まるで海に向かって歩き心中する人のように。
しかし、目の前でりかは脚をとめる。

「お、おねがい・・・もぅ、やめてください・・・」
「さっさと入れ!」
「きゃっ」

ザッパーン─

松嶋に押されたりかは背中からプールに落ちた。
慌てて水上に顔をだすが、こころなしか、暑い体が冷やされ気持ちが落ち着いた。
悔しいが、気持ちよかった。
しかし、松嶋達がりかをいいようにするわけがない。

「今は11時50分・・・水泳部はいつも12時くらいから練習を始める。何がいいたいかわかるか?」
「ちょ、ちょっとまって─」
「じゃあね♪りか、水泳部くるまで使わせてもらいなよ?すぐに出れば大丈夫だからさ!」
「い、いかないで─!」

りかは急いでプールからあがるが、朝日に羽交い絞めにされる。
その目の前で米田が、隆盛が持ってきたりかの下着全部をプールに投げ入れた。

「いやぁああぁぁぁぁ!」

拘束を解かれたりかは急いでプールに飛び込んだ。
沢山ある下着をりかは集めていく。
青空の下、プールの中で裸の女子と下着が乱れる。
これ以上ない豪華な光景だった。

「りかの制服はサッカー部の部室においておくから♪」
「あ、今日穿いてたパンツは戦利品としてもらうね♪」
「い、いや─ちょ、ちょっとまって─!」

りかは慌て、集めていた下着を散らばしながらプールの出入り口へ走った。
しかし、目の前で施錠の音がむなしく響き、見えたのは松嶋達の笑顔だけだった。
松嶋達の姿が消えると、別の方向から不特定多数の声が聞こえてくる。男の声・・・水泳部だ!
りかは慌ててプールの中に飛び込んだ。

665:608
08/07/17 00:51:39 QOG38d6Y
後編 ”成績” 10/15

「あ、やっぱり・・鍵がないと思ったら・・・。」
「誰だよ昨日施錠忘れたのは!」

その声にりかは耳を傾ける。松嶋は最後まで冷静だった。
慌てるりかの目の前で松嶋は、施錠したあと静かに鍵を開け鍵を差し込んだままにして帰ったのだ。
りかがプールにいるとはいえ、鍵を閉めて去ったらりかが閉じ込められてると気付かれる。
しかしこの状況は、完全にりかが1人でプールに忍び込んだと思われるだろう。

りかはプール内に散らばる下着をなるだけ集めて、そのうち一セットの白いブラとショーツを身に着ける。
裸を見られるよりマシだろう。
しかし、この状況を回避する術はもうなかった・・・。
どんどん入ってくる水泳部男子は合計20人。さすがに、プール内の異変に気付く。

「お、おまえ・・・プールでなにしてんだよ?」
「い、いや・・・これは・・・」
「水着・・・いや下着で泳いでたのか・・・?」
「いやでも、なにこの下着の量・・・。」
「な、なんか、エロイ光景だ。」

白い下着だけを身に着ける松下りかと、その周りにぷかぷかと浮かぶさまざまな下着。
水着の男子達の心の中が分かるよう・・・水着が下の物でどんどん押し上げられていく。

「おい、許可なしにプール使用したのか?」
「い、いや、これはちがうんです!」
「何が違うんだよ変態女!」
「こりゃお仕置きが必要だな。」
「い、いやぁああぁあぁぁああぁ─」

プールの真ん中へ逃げるりかに、水泳部はさすがのうまい飛込みでどんどんりかへ迫っていく。
泳ぎが得意ではないりかにあっというまに追いつき、20人に周りを囲まれた。

「お、おい・・・ばれたらまずいんじゃないのか?」
「ばれるかよ!それに勝手に使ってたこいつが悪いんだ。」
「そうそう、こんな格好で俺らを誘ったに違いない。」
「い、いや─そんな・・・」
「おいみてみろ、下着で泳ぐから乳首やマンコ透け透けだぜ?」

水泳部みんなゴーグルをつけ、水中からその様子を見た。
白い下着はりかの体にピタッと密着し、胸にある蕾が堂々と姿を見せている。
ショーツはおしりの形をそのままにあらわし、うっすらとみえる茂みがまるで海草のよう。
下着を脱がすとワカメのように水中を踊りだしそうだ。

「おーい、お前らなにしてるんだ?」

水泳部全員はびくっと驚き水中から顔を出した。
水泳部顧問の村上先生だ。
日曜のプールに浮かぶ奇妙な光景に、村上はすぐに気付く。

「せ、先生!この女子が勝手にプールに入って泳いでたんです!」
「ち、ちが・・・私は・・・」
「しかも、下着まみれで!」
イマイチ状況がつかめない村上は、水泳部の生徒にはいつもどおり練習をしろと指示し、プールの中で怯えるりかを呼んで話を聞くことにした。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch