鬼武者・新鬼武者でエロパロat EROPARO
鬼武者・新鬼武者でエロパロ - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
07/07/16 18:16:57 eSFAhsrs
保守

601:名無しさん@ピンキー
07/07/23 10:52:33 XC5ZoXRH
かえでのエロ同人うpはどうなったん?

602:名無しさん@ピンキー
07/07/28 00:54:00 4N+AX9kO
雲散霧消

603:名無しさん@ピンキー
07/07/28 23:07:18 McXou9ea
ほしゅ

604:名無しさん@ピンキー
07/08/02 23:14:54 hDCJyXKY
かえでいいよな

605:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:11:30 DcfwMpjQ
鬼武者ヒロインズの中で一番好きだ。

606:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:16:53 UnzFXsRR


607:名無しさん@ピンキー
07/08/16 01:17:40 OKMu20oI
誰か、かえでで書いてくれないかなぁ

608:名無しさん@ピンキー
07/08/18 02:46:52 4hD/S0Ow
茜タン

609:名無しさん@ピンキー
07/08/18 03:05:15 +O06rvVU
かえでは確かに良いんだが、エロを書くのは何となく躊躇ってしまうんだよな
左馬介との純愛風ならいいのかもしれないが、なんせ浮かぶ顔は金城だしなあw

610:名無しさん@ピンキー
07/08/19 13:56:43 bImBxc7g
(´・ω・`)オイ、ココヲアケロ バケモノハオレガタオシタ

611:名無しさん@ピンキー
07/08/20 00:47:36 2SnzuW8y
あの「ゆきひめー」がなあ・・・。

612:冷凍食品
07/08/25 09:55:35 FfvvINs3


「ん・・・・っ・・」
静かな夜にポツリと響く声。

-どうなってるの?-

かえでは自分の主君左馬介に各地の大名の動きなどを報告しようと主君の部屋へ向かっていた。
そして部屋に入った時、誰かに布のようなもので目を隠され、床にねじ伏せられた。
「誰・・・・・!?」というかえでの質問に答える気配はまったくなかった。
かわりに、かえでの着物を黙々と脱がしていく。今の時期はただでさえ寒いのに(冬設定ですよスマンね)
着物を脱がされ、かえでは身震いをする。「何をする・・・・っ!」内心、かえでは何をされるかわかっていたが、わずかな望みのためにも聞いた。
しかし、わずかな望みがかなうはずもなく、「誰か」はかえでの太ももの部分へ手を伸ばす。
そして、かえでの秘部へと手を滑らせる。「ひあ・・・う・・やめ・・・」
かえでの頼みを「誰か」が聞くはずもなく、手が秘部へ埋もれていく。
そしてその手は探るように秘部をかき回す。「ん・・・・・・・あっ!」敏感なところを触られ、たまらず声を出してしまった
ピタリ。とその手は止まる。そして数秒考えるようにとまったあと、かえでの一番敏感なところを嫉妬にかき回す。
「ああ!!んああ!!・・・・やああああ!!!」かえでの声と同時に粘着質な音が響く。
不意に、手が嫉妬にかき回すのをやめ、秘部から手を抜けた。
「・・・?」
すると、再びかえでの秘部に硬いものが押し付けられる。
「・・・・・・!!?」
硬い肉棒がまだならせれきっていないかえでの秘部に無理やりいれられる。
「・・・・っ!!!痛!!!!」そのかえでの悲痛な叫びに一瞬肉棒の動きが止まったが、またどんどん埋もれていく。
やがて、その肉棒がすべてかえでの中に納まりきった。

-左馬介・・・たすけて・・・・・・・-

その心の中の声が「誰か」に聞こえるはずもなく。(心の声だしなあ)
貪欲な肉棒は自らの欲に溺れ、かえでの中で暴れる。
「・・・・・・・っ!!あああああ!!」と、かえでもその快感に溺れ、痛みのことを忘れ去っていた。
そして、かえではとうとう耐え切れなくなり、果ててしまった。そして秘部が凝縮し、一気に中の締め付けが強くなる。
そして貪欲な肉棒はかえでの中に自分の欲望を吐きつけた。
「左馬介・・・・・」かえでは薄れる意識の中、弱弱しくつぶやいた。
そして「誰か」はその言葉を聞いてとまどった。
しかし、「誰か」の心情がもう果ててしまったかえでにはわかるはずもなく、意識を完全に失った。

静かな夜にもう音は聞こえない。







613:冷凍食品
07/08/25 09:59:47 FfvvINs3
文才なさ過ぎてすいませんでしたあああああああああああああああ

職人さんが来るのを待ち、廃品を投下してしまった。
もう頼むから誰かああ。。。。。職人さーん。ヘルプミー。
もう二度と読みたくない。でもものすごくわかりにくいので涙の解説。

ええ、誰かさんとはまさしく左馬介ですスイマセン
左馬介→←かえで でした・・・・すいません。だけです。
誰か来るのを期待して上げます。スンマセン。

614:名無しさん@ピンキー
07/08/25 15:13:25 zz00r6AC
>>612-613
GJ!
久しく投下が無かったところへの投下、刺激になると思います。

ところで「嫉妬に」の部分は「執拗に」の間違い?

615:冷凍食品
07/08/25 17:52:09 Ajp1jXll
ああ、そうだった執拗にでした。これで職人さんもどってきてくれないかなあ。
もっと修行してくるよ。

616:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:37:11 zz00r6AC
>>615
やはりそうでしたか。
他には()を使った注釈が少し気になるところでした。
と、偉そうに指摘して申し訳ないです。

また次の職人さんがいらっしゃるのを期待すると共に、冷凍さんの次作にも期待してますよ!

617:名無し@ピンキー
07/08/30 02:14:52 3o+lk3y0
かえでのがもう一回、見たいぞぃぃぃーーーーっ


618:名無しさん@ピンキー
07/08/31 00:24:22 Iyte78HA
かえでが人気だけどお初を希望するわ

カップル無しで幻魔のレイプを
最終決戦のオフィーリアや魔空空間とかで

619:名無しさん@ピンキー
07/09/04 17:53:36 JUjOjMzo
お初なら幻魔蟲を仕込まれた話だろうか
これはネタとしてはちょっと安直かなぁ…
つか、既出なんじゃ?

620:名無しさん@ピンキー
07/09/06 00:20:37 yOmZ78jT
幻魔ちゅう(変換出来なかった)だと露出の問題で厳しいと思う

既出ではないはず

621:名無しさん@ピンキー
07/09/08 20:29:30 D5k2VHO9
あげ

622:名無しさん@ピンキー
07/09/15 00:09:24 g+mrKCfE
保守

623:名無し@ピンキー
07/09/18 23:52:18 uZEOO1RN
過疎ってるな・・・・・
誰か、新しい作品を投稿してくれないかなぁ


624:名無しさん@ピンキー
07/09/19 04:30:27 jsGlL57e
書いてはみているものの、これがどうも上手くいかないもので…
未熟過ぎて申し訳ない。

625:名無し@ピンキー
07/09/20 10:30:32 QiTRaxt/
いやいや、ぜひがんばってください

626:名無しさん@ピンキー
07/09/27 03:33:50 z70L1m1n
保守

627:名無し@ピンキー
07/10/01 12:32:45 PnGhxgPp
過疎ってるなぁ‥‥

628:名無しさん@ピンキー
07/10/03 20:56:12 mAu/BXfY


629:名無しさん@ピンキー
07/10/06 15:13:25 ocvi2RDf


630:名無しさん@ピンキー
07/10/08 09:13:26 uBN44V5V
あげ
誰かお初×幻魔で書いて欲しい・・・ラストは無残に

631:名無しさん@ピンキー
07/10/08 23:47:28 HKx5rvmX
お初が上なのか…

632:名無しさん@ピンキー
07/10/08 23:50:54 pGLvhReQ
お初が幻魔の男どもを食い散らかしてく話なんだろうな。

633:名無しさん@ピンキー
07/10/09 12:08:49 LmSbj6vL
王仁丸×おぼろ。兄妹姦・・・・

634:名無しさん@ピンキー
07/10/11 16:38:30 vf+QSCwy
ゴメン言い方悪かった正しくは
幻魔×お初 または オフィーリアかルイス・フロイス×お初で
幻魔なら・・・屍か絶影で。
圧倒的な強さに惨敗するお初・・・

635:名無しさん@ピンキー
07/10/11 22:46:52 jrrc4ug4
新鬼武者の敵側の大きい公式イラを見れるところって無い?

636:名無しさん@ピンキー
07/10/14 02:27:43 fudUEaIY
茜タン

637:名無しさん@ピンキー
07/10/17 03:49:36 /wbmVEak
かえで…

638:名無しさん@ピンキー
07/10/18 07:43:13 hhnjl88M
職人降臨期待上げ

639:名無しさん@ピンキー
07/10/23 03:42:12 e4ZIf4Yi
保守

640:名無しさん@ピンキー
07/10/27 20:28:57 A9VU07UB
かえでモノの降臨期待保守

641:名無しさん@ピンキー
07/11/04 02:28:37 nGA5Qiio
age

642:名無しさん@ピンキー
07/11/06 15:12:18 zYYj3dOP
お肌上げ・・・じゃなくてお初上げ

643:名無しさん@ピンキー
07/11/12 11:52:12 KHKggom7
age

644:名無しさん@ピンキー
07/11/17 13:36:26 CHumztTq
保守

645:名無しさん@ピンキー
07/11/18 18:03:23 HepMQdO0
あがって。

646:名無しさん@ピンキー
07/11/24 14:11:18 Oayjt+1s


647:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:16:48 G2gya/9Q
圧縮回避保守

648:名無しさん@ピンキー
07/12/04 01:29:49 unBT3SZ4
ちまちま蒼鬼X茜を書いてるんだが、ご都合主義になってしまう・・・投下してもいいだろうか?

649:名無しさん@ピンキー
07/12/04 01:57:11 oy9iDHpk
お願いします!
久しぶりの作品投下にwktk

650:名無しさん@ピンキー
07/12/04 07:32:39 unBT3SZ4
648の者だが、アクセス制限に巻き込まれて書き込めない・・・今は携帯からなのだが、長文はパソコンでないとキツイ

651:名無しさん@ピンキー
07/12/05 20:20:22 PFDQ2cqL
ほしゅ

652:648
07/12/05 20:51:38 PFDQ2cqL
ご都合主義&へたくそでスマソ・・・
誰か文才をください・・・



「行こう、みのちゃん」
蒼鬼と涙に別れを告げ、墓から離れようとしたとき、十兵衛の背後で足音が聞こえた。
仲間のうちの誰かか?とも考えたが、全員が自分の道を歩み始めているのでそれは無い。
自分たちの大切な場所で、しかも今だけは自分と蒼鬼だけの空間だと思っていた十兵衛にとって、他人が存在することに少し嫉妬感をおぼえたが、
それ以上に地獄の中からすべてを救い出した蒼鬼を十兵衛は誇りに思った。
蒼鬼の証である桜の美しさをわかちあいたくて、足音に話しかけながら振り向いた。
「綺麗だよな…満開…だ…な…」
息が詰まる…足音の主は笑いながら言った
「約束を守ってくれてたんだな…?ありがとうな、茜」
「あ…うっ…くぅ…うわああぁぁぁん!!」
思い切り飛び込んでいった十兵衛をやすやすと受け止め、蒼鬼は強く抱き返した。
十兵衛にとって優しさも力強さも、何もかもが懐かしく、涙を流し続けた。
「…アオ兄ィ…アオ兄ィ…アオ兄ィ…っ!!寂しかったんだからなっ!!辛かったんだからなっ!!何をしていても、どこにいても…アオ兄ィはいなくて…暖かさも、オレを呼んでくれる声も、何もかもが恋しくて…!!アオ兄ィ…っ!!」
蒼鬼は何も言わずに優しく頭をなで続けた。

653:648
07/12/05 21:37:06 PFDQ2cqL
心の底から泣きちらし、少し落ち着いてきた十兵衛は蒼鬼に今までのことを聞いた。
「なぁ、アオ兄ィは今までどこにいたんだ?あれからかなりの時間がたってるってのに、誰一人アオ兄ィをみかけたって人はいなかったんだぜ?」
蒼鬼は頭を掻きながら言った
「実はオレもよくわかんねぇーんだよなー、なんか何も無いところにいたような気がする…それで気がついたら目の前に墓石があって…茜、お前を見つけたんだ」
なんとも解らない話だったが、蒼鬼の体中の傷があのときのままで、真実であることを物語っていた。
「ほかのみんなは?無事なんだろ?」
十兵衛は迷った。お初のことを蒼鬼に話したら、きっと悲しむだろう…それにその落胆が自分よりもお初のことを気にかけていることが突きつけられるようで…
どうしよう…ガサガサッ…バサッ!!
「そうきどの~~~~!!!!」
「!!みの吉…!!お前、生きてたのか!!!」
「久しぶりでござるよ、そうきどの~~!!拙者、喜びのあまり、鼻水が逆流したでござるよ~~」
2人の再会を邪魔しないように隠れていたみの吉が、十兵衛の気持ちを酌み、その場をしのぐために降りてきた
(茜殿、このことは拙者から…つらいのでござろう?)
(いいんだ、ありがとう…でも、このことはオレが言うよ…その方がいいと思うからさ…)
「なぁ、アオ兄ィも疲れてるだろ?近くに宿があるんだ、今日のところはそこにいかないか?いろいろと話したいこともあるし…」
「あぁ、そうしてくれると助かる、んじゃ、案内してくれ…っておい…大丈夫か?」
「わ、わりぃ…叫びすぎて、腰に力がはいんねぇや…ちょっとまってくれ、すぐに立…あっアオ兄ィっ?!」
蒼鬼は動けない十兵衛を抱きかかえた、今で言うお姫様だっこである
「無理すんなって…お?少しは女らしい体つきになってきたか?!」
「バッ、バカヤロー!!て、照れるじゃねーかぁ~…」
「はっはっは~!!うそうそ、冗談だって!!」
「ムキーッ!!それはそれで馬鹿にされてるみたいでムカツクー!!!」
蒼鬼の腕の中での他愛の無い会話が、十兵衛の空いていた時間を確実に埋めていった…


へたくそでごめんよ~…もう少し続くかと…


654:名無しさん@ピンキー
07/12/06 14:00:44 1JGbz2fw
GJ!
久しぶりの投下にワクワクしてきたぜ!!

655:648
07/12/06 21:24:39 y3G+7h8F
>>654
こんなものでワクワクして頂けて恐縮です。
お暇なら最後まで読んでやってください


「ところで、なんでお前はまた旅なんかを始めたんだ?柳生の庄に戻るんじゃなかったのか?」
2人は賑やかな食事の後、蒼鬼がいなかった間のことを話していた
「あの男…柳生宗矩が生きているといううわさを聞いたんだ…もし本当なら、いつ柳生の庄が襲撃されるかわからねぇからな…ただの噂ならいいんだけど、念には念をと思ってさ」
「そうか…あんまり無茶してないだろうな?」
「へッ!!アオ兄ィだけには言われたかねぇ~よ!!」
「そりゃそうだな…悪かったよ…」
少し会話が途切れ、十兵衛は本題に入った
「…あのさ」
「ん?どうしたんだ?」
「お初姉ぇのことなんだけどさ…」
蒼鬼は少し眉をひそめた、この顔が十兵衛には強張っているように見えた
「どっかの偉いさんのところへ嫁いだんだ…なんか、前から決まっていたことらしくて…あ、でも、茶々って人と一緒だし…その…」
蒼鬼を傷つけたくなく、十兵衛はなんとか言い繕うようにと努めたが上手くいかなかった
「そっか…今まであいつは辛い思いをしてきたからな…幸せになってほしいもんだな…」
蒼鬼は座っていることをやめ、そのままごろ寝して天井を見つめた
寂しそうな表情をした蒼鬼をみていられず、風に当たってくるといって十兵衛は部屋から出て行った

656:648
07/12/06 23:35:24 y3G+7h8F
桜が月の光に照らされ、淡く光る…桜の香りだけで酔ってしまいそうな夜だった
月が良く見える場所に十兵衛は腰掛けた
(かける言葉が見つからないでござる…茜殿…)
なんと声をかけても逆効果な気がして、みの吉は遠くから見守ることしかできなかった
「アオ兄ィ…辛そうだったな…そりゃそうだよな…好きな人が遠くに行っちゃったんだもんな…」
十兵衛の頬を涙が伝う
「解ってたけど…オレなんかじゃ無理だって…お初姉ぇみたいな綺麗で女らしい人の代わりができるわけないって…でも…アオ兄ィ…痛いよ…苦しいよ…」
「好きだよ…アオ兄ィが好きだよ…一緒にいたいよ…買い物も、剣術の稽古も、旅も…」
どれだけ願っても、叶わないと感じるだけで胸が締め付けられる…どうしようもない事であるのは十兵衛にも解っている…だが辛いのだ
「茜?ここにいたのか…どうした?」
帰りが遅いので蒼鬼が様子を見に来たのだ
「…!!いっいや…なんでもないんだ、気にすんなって!!」
まだ流れ続ける涙を蒼鬼の目はとらえた
「泣いてるじゃねぇか…どうしたんだ?」
十兵衛にはその優しさが余計に辛く感じ、さらに涙を流しながらいった
「…アオ兄ィは…お初姉ぇが離れていっちゃって辛いか…?」
「それは…少し寂しいとは思うけどな…」
突然の問いかけに蒼鬼は面食らったようだった
「オレは…寂しかったんだ…すごく…アオ兄ィがいなくなってから…ずっと…、アオ兄ィとまた会えた時、本当にうれしくてさ…」
蒼鬼は静かに話を聞き続ける
「うれしかったのと同時に、お初姉ぇのことを…アオ兄ィに言うのが辛くて…落ち込んじゃうんじゃないかって…
オレなんかがいても、お初姉ぇがいなかったらしかたがないんじゃないかって…、オレなんかじゃお初姉ぇの代わりにはなれないから…でも…」
「オレはアオ兄ィが好きだ…」
蒼鬼は強く十兵衛を抱きしめた
「お前はお前だ!意味がないとか言うんじゃねぇ!それに…お前は勘違いしてる」
十兵衛はなにも答えない
「確かにお初はオレにとって大切な人だ…恋愛感情を抱いていたこともあったかもしれない…でもな、今のオレが好きなのはお前なんだ…」
「オレに気をつかわなくったっていいよ…」
「そうじゃない、お前と出会って、旅をして…いつもお前には励まされてたんだぜ?
あの日…お前がオレを引きとめようとしてくれたとき、他の誰かに任せちまおうかと少しだけど思ったんだ…、
でもな、お前を助けるために、お前の住む世界を守るために自分の手でケリを付けにいったんだ…オレは茜…お前が好きだ」
十兵衛の瞳からは止め処なく涙が流れ続けていた
「オレなんかでいいのか?本当に…?」
「お前がいいんだ…お前が欲しいんだ…」

次からエロに入ります

657:名無しさん@ピンキー
07/12/08 16:10:38 3r1ixT4I
GJ
これを機に投下が増えるといいなぁ(´∀`)

658:名無しさん@ピンキー
07/12/10 09:31:15 1LKDnI7w
あげ

659:名無しさん@ピンキー
07/12/10 21:37:37 eRbvvHKt
左馬×阿児とか需要ありますか。あるなら書いてくる。
阿児ちっさいままで。

660:名無しさん@ピンキー
07/12/11 22:07:33 D/nRMBcO
あああああるある

661:名無しさん@ピンキー
07/12/13 20:18:42 YDPPDNCc
わっふるわhっふる

662:名無しさん@ピンキー
07/12/13 20:38:03 IBtszk3B
>>659
貴重な旧シリーズ成分なので飢餓海峡。

663:名無しさん@ピンキー
07/12/23 23:05:52 I8tRq5JO
あげ

664:名無しさん@ピンキー
07/12/26 21:38:00 M+useQKk BE:439680184-2BP(1000)
hssh

665:名無しさん@ピンキー
07/12/28 01:08:23 i7/Z9rfI
>>659にwktkしながら捕手。

666:名無しさん@ピンキー
07/12/29 17:07:31 83LFFKcm
たしか「地獄」ってタイトルのかえでのエロ同人あったはずなんだが
どこにもうpされてない・・・

667:名無しさん@ピンキー
08/01/07 09:16:47 xT+VRA4K
あげ

668:名無しさん@ピンキー
08/01/12 15:59:53 1/DcYLnx
新作ってもう出ないのかな

三成も宗矩も生きてるしエンディング後の時期的に関ヶ原直前だから
その絡みで宮本武蔵とか前田慶次とかの新キャラ要素もあるのに

669:名無しさん@ピンキー
08/01/13 00:55:23 H7X6Ye0Y
過疎ってるなあ……
俺ずーっと>>659を待ってるんだぜ?


670:名無しさん@ピンキー
08/01/24 21:01:20 hkMMuM35
茜タン

671:名無しさん@ピンキー
08/01/27 22:03:48 znxtC4lK
なぜお初が少ない

レイープものが皆無に等しい・・・茜はあるけど

672:名無しさん@ピンキー
08/02/09 19:31:33 3tM5J9rL
もう2月だな…
age

673:名無しさん@ピンキー
08/02/13 12:14:23 m0MgHHdX
これは?携帯だけだけど
URLリンク(courseagain.com)

674:名無しさん@ピンキー
08/02/15 00:29:49 6Q+X93RX
ミシェルって人気ないの?


675:名無しさん@ピンキー
08/02/15 00:39:07 KsmMwSd2
誰?と素で思った。男やもめと結婚した行かず後家か。

676:名無しさん@ピンキー
08/02/20 16:43:33 gvxgW8Yt
ミシェルかぁ
イベントシーンの時は胸元の谷間ばかり目がいってしまったな・・・

677:名無しさん@ピンキー
08/03/02 22:41:21 hQzS/sMO
オフィーリアが好きです

678:名無しさん@ピンキー
08/03/03 10:00:43 qJTo5fgI
茜ちゃんしか強化しなかったから進めなくなったアゲ

679:名無しさん@ピンキー
08/03/04 01:29:59 qfyxhdTA
柳生の庄は今日も平和だった。
「おい、茜~!どこだ!俺のグラサンどこやった!」
老練な威厳のある、いや、若い頃から変わらないドスの利いた黒い声が柳生の屋敷に響き渡っていた。
(うふふ、祖父ちゃんの色眼鏡だぁ。うわぁ…カックいい)
茜は天井裏に隠れていた。
天井から頭だけ出して、色眼鏡越しの景色を楽しんでいると…
「お゙お゙い゙っ!グラ゙ザン゙何処やったんだっつってんだよ!」
(ひゃっ!あっ…)
突如開いた障子と野太い声に驚いた茜。
グラサンは茜の手をはなれ、板の間に落ちて…
カシャーン
砕け散った。
「な…なんじゃこりゃぁぁぁぁあ!!!」
「ごごごごめんなさい祖父ちゃん!」
器用に天井裏から降りて、平身低頭ジャパニーズ土下座の体を取り繕う茜。
「謝ってすむもんだいじゃねぇだろぅ!こんの馬鹿が!まったく…後で俺の部屋こい!わかったな!」
「わ、悪かったよぅ。許してよ祖父ちゃん」
「口答えすんな!わかったな?ちゃんと来いよ?」
「ううう…わかった…」



680:名無しさん@ピンキー
08/03/05 02:45:42 9YyUAL75
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
URLリンク(neets.net)

681:名無しさん@ピンキー
08/03/06 20:48:28 YT724IUC
>>679
優作ネタでワロタw


682:名無しさん@ピンキー
08/03/09 20:40:36 ETQgp0WL
左馬之助×ギルデンスタンプリーズ!!

683:名無しさん@ピンキー
08/03/20 19:24:27 FqBAfRv8
蒼鬼と茜の書いてくれないかな~
てか新作が出れば職人さんかえってくるかな~?

684:名無しさん@ピンキー
08/03/21 00:27:10 mtEojbqd
新作が出る可能性は限りなく低いと思うが。
シリーズ打ち切りなんだろ?

685:名無しさん@ピンキー
08/03/22 20:51:06 +OzMCdfv
マジで?知らなかった…

686:名無しさん@ピンキー
08/03/22 23:34:23 PHApvPZO
>>684
新の出来がアレだったから新作は無いだろうとは思っていたが、打ち切りとは知らなんだ。

687:名無しさん@ピンキー
08/03/23 00:32:01 tuZxLFLk
売り上げが悪かったらしい。
正直面白さでは新は過去3作に迫れなかった。
3はストーリーは糞だったがシステムは全作随一。ムービースキップしたら
すげー面白かった。

688:名無しさん@ピンキー
08/03/23 18:00:33 InjE6A7N
新作は宮本武蔵が出ると期待してたんだがなぁ

やっぱ俳優路線を没にしたのがいかんかったのか・・・

689:名無しさん@ピンキー
08/03/25 00:58:12 hpSYn0SB
オレは、よく嘘を吐くようになった。何回も同じ嘘を吐いている。
「これで泣くのは最後にだからな」
同じ場所で、ずっと同じ嘘を。
空っぽの墓、アオ兄ィの最後の頼みから、目印にしようと勝手にオレが立てた墓だ。勿論アオ兄ィが死んだなんて思っちゃいないけど、せめて目印になる物が欲しいと思って、オレが立てた。

此処に来る度に、オレはアオ兄ィと約束する。もう泣かないって。これがいつも嘘になる。
アオ兄ィと約束してるのに、アオ兄ィの為に何度も約束を破る。オレは逆に、よく泣くようになったかも知れない。


「なぁ…みのちゃん」
「ふぇ?」
「今のオレ見たら…アオ兄ィ、なんて言うだろう?」
「む~」
「怒るかな…」
「…きっと、少しだけ怒ると思うでゴザル」
「そっか…」
「でも、その後は凄く優しくしてくれると思うのでゴザル!」
「…アオ兄ィ、大人だったなぁ…」

宗矩を探す旅はまだ続いてる。もう結構な距離を歩いてきたと思うけど、前の旅、秀吉と幻魔を倒す為の旅を思い出すのは、少なく無かった。
みのちゃんには悪いと思うけど、アオ兄ィが居ないのはやっぱり淋しい。きっとオレは、一人での旅は出来なくなってると思う。
アオ兄ィが居なくなってからオレは、弱くなる一方だ。
「甘えてたな…オレ…」
今じゃ旅の目的が時々解らなくなる。宗矩を探す旅なのか、アオ兄ィを思い出すだけの旅なのか。

オレは…甘ったれだ。

690:名無しさん@ピンキー
08/03/25 01:03:43 hpSYn0SB
桜。どっちかって言うと良い思い出じゃあない。桜と言えば覚えてるのは秀吉が作ったのは紛い物の桜で、アオ兄ィとオレの別れの象徴の、アレだ。
…なんでオレが起こされたのか。なんて思った。あの時は、本当ならお初姉ぇの出番で、きっとお初姉ぇなら上手くさよならが言えた筈だ。
オレが起こされたから上手くさよならが言えなくて、いつまでもオレはもやもやしてる。
…いや、今でもさよならを言う気にはなれない。オレはずっと、一生掛けてでもアオ兄ィを諦めたりはしない。

「桜を見たら…俺を思い出してくれないか?」


綺麗な夜桜だ。節約の為にオレは野宿をする事が多い。天井を見るより、夜空を見る方が落ち着く。それに何故か、桜の幹で眠ると安心した。
「妙な時間に起きちまったな…」
まだ朝は遠そうだ。でも、寝付けそうにも無い。
「変だな…こんな時間に起きるなんて…」
夢かとも思ったけど違うみたいだ。景色だけは、夢と言われても信じられるけど肌の寒さが本物みたいだった。
「あ、あ…」
「みのちゃん?」
「茜殿ぉ!」
「こ、この気はぁっ!」
みのちゃんの震え方が普通じゃない。ほんの少し右目が痛む気がする。
でも、やな気じゃない。懐かしい、オレが望んでた気だ。
「早く確かめるでゴザル!」
「確かめるって…まさか!」
「あちらの方角でゴザル!」
みのちゃんの指した方角へ、オレは走り出した。

月明かりのおかげで、足元ははっきりした。此処は桜の林。あの日みたいに紫に近い月光と桜の花びらが目の前に散ってて、あの日みたいにオレは走り出している。
あの日別れた、アイツに会う為だ。

木と木の狭間、ほんの少し開けた場所があった。丘のような場所。月が真上にあるような明るみの中の人影を見て、
足が止まった。


691:名無しさん@ピンキー
08/03/25 01:06:49 hpSYn0SB
最初に見たのは背中だった。アイツの性格らしくない、格好の着いた背中だ。
二本の剣には見覚えがある。オレの横でよく振られた剣。オレを助けた事も何度もある、心強い武器だ。
足は、何故かそこから動かない。先に、あっちから話し掛けて欲しかった。

夜風が冷たい。これが夢じゃない証明であって欲しい。

「…十兵衛」
「…」
「…久しぶり。で良いか?」
「…ああ。オマエ、あんまり喋り方上手くないしな…」
「ああ」
「夢…じゃないよな。オレ、やだよ。夢なんて…」
「ここは夢みてぇに綺麗だけどな」

確かめたい。夢じゃないと。
オレの足は、目の前の背中に向かって走り出した。
アイツが振り向いた。あの時みたいに月の光を背景にして、心強い顔で。違うのは、別れか再会の違いだ。
力いっぱい、ぶつかって腕を回してみた。
暖かかった。男の体っぽく引き締まってて、でもどこか安心する力強さがあって、一気に泣きそうになった。

「…今帰って来たんだ。夢じゃないさ」
「だよな…流石に神様でもこんな悪夢は見せないだろうぜ…」
「俺が帰って来たのが悪夢なのか?」
「もし夢だったら…こんなに泣かせる夢だったら最低だと思うぜ…」
「…そうだな」
「…あと、オレの呼び方違うだろ?オレ覚えてるぜ。あの時」
「そうだったな…茜」
「…お帰り…」
「ただいま…」

オレはアオ兄ィの服をぐしゃぐしゃにした。涙と俺の握力で。アオ兄ィは何一つ怒らずに、抱きしめてくれていた。


「拙者も抱きしめて欲しいでゴザル…」
「みの吉!オマエ!」
「蒼鬼殿ぉ!」

次はみのちゃんの番だった。


結構ベタで既出なんだと思うが…orz

692:名無しさん@ピンキー
08/03/29 20:26:36 SdMXebCZ
Gッ!J!

693:名無しさん@ピンキー
08/03/31 03:02:03 aAN4bTYx
たまには見に来てみるもんだな!
いいもん見れたGJ!
あの微妙なストーリーも文字で続き妄想を見ると満更でもない感動だから不思議だ。

694:名無しさん@ピンキー
08/04/09 04:38:24 GIHxVmDD
GJ保守

695:名無しさん@ピンキー
08/04/12 14:37:58 stWDyv5y
お初に特殊コスと光線銃を持たせるとモンハンだかEDFだか分からんくなる
とりあえず武者ではない

696:名無しさん@ピンキー
08/04/23 10:16:01 1n7JPHPC
>>695
特殊コスって・・・複数あるけどどれが?

それにしても幻魔×お肌・・・じゃなくてお初の鬼畜物はまだかな?

697:名無しさん@ピンキー
08/04/23 11:27:30 NGzOuLfs
>>696
ガンマンコスじゃね?
実際、モンハンのガンナー用装備にあんなのあったハズ。

698:名無しさん@ピンキー
08/04/24 10:12:44 uklXarVm
>>697
ガンマンね・・・私は個人的にはデフォルトが好き。

しかしいくら戦闘とは言え下着を見せながら蹴るとは・・・(笑)

699:名無しさん@ピンキー
08/05/05 12:59:16 4uclmJYl
保守

700:名無しさん@ピンキー
08/05/10 08:41:09 LqTC9gCV
上げ
職人さん返事頼むわ!

701:名無しさん@ピンキー
08/05/13 19:54:38 NiAl4P8v
あげ

702:名無しさん@ピンキー
08/05/13 19:56:55 NiAl4P8v
ていうか>>1から光の速さで読み切った俺もアフター茜シリーズが物凄く描きたくなったんだが時間できたらうpしていいか?

703:名無しさん@ピンキー
08/05/14 18:02:25 ewYrEE1I
ものすごく期待してます!

704:名無しさん@ピンキー
08/05/14 22:03:43 mxrp4gHK

“オレ達”の旅はあの時に終わった。

大切な人が用事で出掛けて、そこからみんなそれぞれの旅を歩み出した。
お初ねぇは結婚して、ロベルトはイスバニアに帰り、天海は阿倫ちゃんと二人旅だってさ。

…オレ?オレは……。

「……宗矩、見つけたぜ。」
「…ァア゛?」

オレの最後の旅はコイツを討つ事から始まった。

美しい桜が咲き乱れる季節に。
オレはオレに決着をつける。


―――――
ていう内容から始める長編エロ少を暇を見つけたら投下、でいいならこのスレを保守しながら投下してもいいか?

705:名無しさん@ピンキー
08/05/18 12:44:09 0nQGWe9w
>>704
頼む!

706:名無しさん@ピンキー
08/05/18 19:52:29 NBiMBV67
>>705

もうこのスレには誰も来ないのかと思ったがレスが来るとは思わなかった…
正直誰も見てないなら書かない方がいいのかと思ってたから

うん、なんかありがとう
明日からがんばる

707:茜アフター「宗矩」1
08/05/18 23:33:12 NBiMBV67

桜の舞う季節……。

そう、『あの時』に見た光景に似た月明かりに光る夜桜の並木道に十兵衛は立っていた。
鋭く真っ直ぐな左眼をフラつくいかにも『異形』と思える男の背中に向ける。
あれから一年、奇跡の生還を遂げたみの吉と旅に出かけた十兵衛は『鬼ノ眼』を眼帯に封じ修行をしながらこの男をずっと探していた。
自らの旅を終わらせる為に。

「やっと会えたぜ、宗矩…」
「茜…カァ…?久シイナ…、ヒャハハハ…ッ!」
「異形になってもくたばんねーってやっぱお前の生態はゴキブリ並だな?」
「人ノ事言エルノカ?茜ェ…ッ…!!」
「へっ、オレは無敵の『柳生十兵衛』様だぜっ?」
「…柳生…、ヤギュウ…。…ソノ名前…柳生…、ムカツクンダヨ…」
「テメェも柳生の血が流れてるから幻魔がいなくなった今でも異形でいれんだろうが、めんどくせー身体しやがってよー?」
「茜ェ…オシオキシテホシイノカァ…!?」
「ケリをつけるぜ、宗矩…!」




708:茜アフター「宗矩」2
08/05/18 23:34:13 NBiMBV67

…決闘は激しく始まり終わった。

『異形』と化した宗矩との戦いは何度刀を交えても手強い、しかし十兵衛の腕も格段に上がっていた。
鬼ノ眼を使い超スピードで迫ってくるがそれを流すようにさらりと避けて十兵衛も得意の居合いであっという間に追い詰めていく。

「ナッ…!!茜ェ…ッ…『鬼ノ眼』モ使ワネェデ…ッ…!?」
「オレはそれ程強くなったんだ…よッ!!!!」
「グァアアアアアアアアアッ!!!!!!」

そして十兵衛の一撃が胴体を斬り裂きドス黒い血を吹き出し宗矩は倒れた。
返り血を避けるように十兵衛は距離を取り様子を見る。

「……宗矩…、まだ立てるんだろ?」
「…………」
「異形になって、不死身とかそういうのなんだろ?だから生きてたんだろ?」


709:茜アフター「宗矩」3
08/05/18 23:34:49 NBiMBV67

宗矩の身体は確かにビクビクと振動したような動きを見せていた、きっと細胞の自己再生でもしてるのだろう…。

「…ァ…カネ…ェエ…ッ…」

息を吐くように十兵衛の名前を呼びながら宗矩はゆっくりと身体を起こした。

「宗矩…、オレの剣じゃきっとお前を討てないって解ってる。それぐらい今のお前はもう『人間』じゃねーだろうてのは予想できてたぜ?…だから……」

十兵衛はそう言うとさっきまで付けたままだった眼帯をゆっくり外し真っ赤に光る『鬼ノ眼』を輝かせた。
そして懐から『札』のような物を手に取り自らの小太刀の刃に貼り付けた。

「ナ…ッ、ソ…レハ……ッ…!!!!」
「『浄化符』だ、万が一の為にって天海が渡してくれたんだ。」
「ヤ…、ヤメ…ッ!茜ェエエエ――ッ!!!!!!」
「宗矩ぃいいいいい――ッ!!!!!」


十兵衛の刃は紅い光を放ち、それは宗矩の心臓に深く突き刺された。

瞬間、光が十兵衛を包んだ。




710:茜アフター「宗矩」4
08/05/18 23:35:23 NBiMBV67

「ウギャアアアアアアアアアア―――ッ!!!!」

宗矩は光の中で身体から放たれる闇の痛みに叫び声を上げた。
光に満ちて、眩しすぎて、十兵衛の小さな姿が見えない。

いや、もう小さくなんかない。
大きく勇ましい…、宗矩がバカにしていた頃の『茜』じゃない。

俺の天下は…ッ?やっと、やっと届く筈だったのによーッ…!
三成…、助けに来いよぉお…っ!!
幻魔らはもういねーのかよおおおッ!!!!

声にならない声でまだ自らの存続を願う宗矩は光の中で十兵衛に手を伸ばす…、が、指先も届かず虚しく空を切った。

「畜生ォオオ――ッ!!!!鬼…武者ガアアアアアア――ッ!!!!」

宗矩には見えていた、薄れゆく意識の中で光の中に見える十兵衛の勇姿と…

大きな『蒼い影』が……。


異形は、光の中で崩れ去った。




711:茜アフター「宗矩」5
08/05/18 23:38:19 NBiMBV67

………


「………、ん…、……?」

十兵衛は桜の木にもたれ小太刀を握ったまま気絶していたらしく暫くして目を覚ました。
…刃に貼り付けた『浄化符』は消し炭と化し、宗矩は装具と2つの刀を残して消滅していた。

「ぉ…、終わったのか……」

意外にあっけない終わり方に多少十兵衛も唖然とした。
目をぱちくりとさせ、暫く桜の幹にもたれたまま座り込んでいた。

「…そっか…、…宗矩を…討った……のか…。…アオ兄ぃ、見たか……?…オレ…やったぜ…」

桜を見上げて、そう呟いた。
優しい風が吹き上げて十兵衛は目を閉じた…。



712:茜アフター「宗矩」6
08/05/18 23:38:52 NBiMBV67


アオ兄ぃ、オレ、やったよ。
褒めてくれてるのか…?

風が、桜が、まるでアオ兄ぃみたいで…。

「泣かないって決めたのにさぁ…、アオ兄ぃ…、そんなに優しくされたら…オレ…オレ……」

涙が溢れそうになって十兵衛は思わず目を閉じた、そして…。
ゆっくり目を開いくと……、…。

「十兵衛どのぉ~ッ!!!!!!」
「…ぅああああああ――ッ!!!?」

ものすごい勢いでみの吉が桜から降ってきて十兵衛は驚きのあまり叫びながら緊急回避した。

「び、びっくりしたなー!!」
「よかったでござる、よかったでござる―ッ!!」

みの吉は感動したのか見事に顔面を涙と鼻水でぐしゃぐしゃに汚している、それを見ると十兵衛は苦笑しながら手拭いを取り出し顔を拭いてあげた。




713:茜アフター「宗矩」7
08/05/18 23:39:46 NBiMBV67


二人はその場に朝になるまで休息を取った。
夜明けを眺めながら桜の下で…。
眼帯を着け直し、身なりを整え、立ち上がり朝日を浴びながら。

「十兵衛どの、これからどうするでござるか?」
「ぅ~ん…、柳生の笙に帰ってじいちゃん達に報告もしたいんだけどさぁ?ちっと寄り道したいんだよねー」
「寄り道ですと?」
「うんっ!実はオレ、宗矩を討ったらどうしようかずっと考えてたんだっ!!」
「ほうほうっ?」
「まずはお初姉ぇの所行って、次はロベルトん所!天海と阿倫ちゃんは旅してるから偶然を祈るしかないけどさ、会えたら会いたい!!」
「仲間に会いに行く旅でござるな!!」

いつもの元気な笑顔で十兵衛はそう語ると桜に触れながら「できたらアオ兄ぃにも…」と呟いたがみの吉にはどうやら聞こえなかったらしい。

「なら拙者も十兵衛どのの旅が終わるまでお供するでござるよ!」
「うんっ、よろしくねみのちゃんっ」

………そして、十兵衛の最後の旅は始まった。




714:名無しさん@ピンキー
08/05/18 23:41:57 NBiMBV67
とりあえず今日はここまで書いてみたが十兵衛関ヶ原行ってねーwwww
エロねぇwwwやばいwwwちょwwwwwwww

多分次は茜アフター「お初」編で投下すると思われ

おやすみなさい(´∀`)

715:名無しさん@ピンキー
08/05/20 18:27:22 KF2UgYPF
しかも史実的には宗矩バリバリご健在の時期だというww

まあssは面白かった
GJなんだぜ

716:宗矩を殺した人
08/05/20 18:42:29 XoSrnMpX
>>715
うはwwwタイムパラドックスwwwwww
アンチ宗矩派だしヤク中宗矩だし殺さないとと焦りすぎたぜwwwww

感想ありがとうwwwwww

717:名無しさん@ピンキー
08/05/20 21:43:02 Ap4t0TOH
柳生宗矩は最近の創作物の中では悪役として描かれることが多いが、大河ドラマ「春の坂道」では情誼に篤い剣聖であり、徳川家光の良き師として描かれる
俺も原作小説読んだけど新鬼武者のイメージとかけ離れていて驚いた
最近の創作物でも、知勇兼備の厳格な傑物という点は変わらない
また、没年は1646年でこれは新鬼武者から50年近く生きていたことになる
ちなみに公式には、生涯で斬ったのは大阪夏の陣で秀忠に迫った七人だけだそうだ

まあ、結局何が言いたいかってーと、宗矩もけっこう立派な人だったんだよってこと

718:名無しさん@ピンキー
08/05/22 15:57:26 y1loWZtl
宗矩は柳生一門の出世頭だからねえ
隠遁した石舟斎や放浪した兵庫助みたいに求道的な人間が多い中で兵法指南として幕府に仕えて出世した宗矩はやっぱ異質だしね
個人的には冷徹に自ら求めるものを追い続ける宗矩にカリスマを感じたりするが…
大河ドラマの武蔵で中村貴一が演じた宗矩はクールで秀逸だったと思う
新鬼みたいな壊れた宗矩もあれはあれでいいけど

鬼武者ってあんだけバーチャルな世界観なのに結構人物の設定が史実から外れてないから二次創作のときは困るな。
左馬助=天海ってのも明智光秀=天海説があるからあながちぶっ飛んでるとも言い切れん。
まあ明智光秀=天海説は両者の残した書物の筆跡鑑定の結果でほぼ否定された説だが。明智左馬助秀満は光秀の側近で血筋もかなり近いからなあ。面白くはある。
しかし本編のヤク中宗矩が70まで生きたってのは新鬼的にはどうなんだろうな。蟲下しでも飲んだのか?

719:名無しさん@ピンキー
08/05/23 13:35:58 FnhRPVC2
>>718
関ヶ原を無傷で凌ぎ、1610年に亡くなるはずだった本多平八郎忠勝が、1582年の安土城で全身を斬り刻まれて死んでいる以上、
あの時点で歴史の流れは俺たちの知るものとだいぶ違うものになってたんだろうよ
信長に反旗を翻したのが明確である以上、クローン再生してまで歴史の流れを修正するとは思えないし
そうなるとあの宗矩も75まで本当に生きたかどうか、怪しいものだ

720:名無しさん@ピンキー
08/05/23 15:23:12 3cygxY2I
>>719
ということは忠勝が3で死んだせいで本来宗矩が仕えるはずだった徳川家の台頭にひずみが生じたのが原因か?
でも忠勝には息子がいたし忠勝がいてもいなくてもあんまり関ヶ原の勝敗には関係なかった気も…



721:名無しさん@ピンキー
08/05/23 22:27:55 FnhRPVC2
>>720
それでも忠勝の死が徳川に少なからず影響を与えたのは間違い無いし、何が歴史に影響を与えるかわからんよ

有名な話に「バタフライ理論」って考え方がある
ブラジルの蝶の羽ばたき一つが遠く離れたアラスカが吹雪になるって考え方でな
ホンの僅かな「ひずみ」が、巨大なズレをもたらすって喩え話に使われる
時間旅行系の題材でよく使われるネタで、最近じゃ映画のサウンド・オブ・サンダーがそんな話だったはず

722:名無しさん@ピンキー
08/05/24 18:28:08 f4ipMGY2
確かに忠勝は家康の旗上げ以来の重臣だしそいつが急死したとなればやはり少なからず影響は出るだろうな

だとしたら関ヶ原では光成が勝利し宗矩はそこに仕えるのか…光成は幻魔の力に執着してたから鬼と幻魔の二つを持つ宗矩は重要だろうし

いやちがうな、関ヶ原で茜たち鬼武者が家康に味方して光成やそっち側についた宗矩と戦うのかな?

723:名無しさん@ピンキー
08/05/24 21:44:43 ANKJ3EKS
>>722
宗矩は1594年に父の柳生宗厳(2の十兵衛)と一緒に徳川家康に仕えてるから、関ヶ原では宗矩は徳川に肩入れしてる
宗厳が家康を無刀取りで破ったことで剣術指南役として出仕を請われたが、老齢を理由に辞退し、代わりに宗矩を推したかららしい
つまり、本来の歴史なら親子仲も悪いワケじゃなかった
さらに言うなら本来十兵衛と名乗り、隻眼の剣士として有名になったのは宗矩の長男の三厳だった
ただ、鬼武者世界の歴史の歪みはもっと根が深くて、宗厳は織田信長の大和国入りの案内役をしている
つまり柳生と信長は対立なんてしなかった
まあ、そこまで言ったら稲葉山城で人がバタバタ死んだ時点で歴史の流れはだいぶ狂っていたんだろうがね

724:名無しさん@ピンキー
08/05/25 15:12:01 Eht1I6KM
でも鬼武者の設定だと鬼の一族の柳生と幻魔の首魁である信長は対立せなしゃーないじゃないか。信長は生き残ってるしこの時点ではあまり狂ってない気がする
宗矩は柳生のイレギュラーな存在として身内でありながら敵方につく役所だからやっぱり関ヶ原では豊臣(つーか光成)につかなきゃならないだろうし、そっちのが展開もラクだろう
蒼兄ィも関ヶ原の時点じゃまだ生きてるしねえ。徳川方の忠勝が信長を殺そうとしてるし…ひょっとしたらタイムトラベルしたときに大幅にねじれたのかもね
稲葉山は多分信長が美濃を落すのに11年もかかったのには実は左馬助が暗躍してたからだって設定なんじゃない?
3で大幅にズレたと考えりゃ宮本武蔵や真田幸村が茜側につく可能性もありうるなw

725:705
08/05/29 10:09:23 X9qjGAyb
>>714
うっかりスレを忘れてたけど・・・久しぶりに良いSSを見させて貰ったよ
続きを待ってる

726:名無しさん@ピンキー
08/05/29 18:03:43 Nor1buVI
名字がリアルで柳生な俺もワクテカしてお待ちしております

727:名無しさん@ピンキー
08/06/01 15:19:44 tQ0zcaNi
>>724
武蔵といえば関ヶ原の時17歳
茜は関ヶ原の時16歳

これは……!!

728:名無しさん@ピンキー
08/06/02 10:14:50 HCiZOC+2
>>727
漫画版再開はいつだろうな……

729:名無しさん@ピンキー
08/06/04 18:23:16 iu5EMYGP
再開はもう無いかもな…

続編できるとしたら武蔵はどんなキャラになんだろう?
バガボンド的なやたらカッコイイ武蔵かバサラ的なアホっぽい武蔵か

730:名無しさん@ピンキー
08/06/12 21:35:44 omhfMYPr
>>729
バガボンドは未読だからよくわからんが、多分熱血漢タイプじゃないかね

731:名無しさん@ピンキー
08/06/13 09:44:17 j/tRNYol
鬼畜モノを書いて欲しい・・・
キャラは雑魚幻魔×お初で

732:名無しさん@ピンキー
08/06/14 19:13:19 af0NZO9C
雑魚幻魔って性欲あんの?

てか幻魔の美的感覚からするとヒトの容姿ってどうなんだろうね

733:名無しさん@ピンキー
08/06/15 00:25:49 c2OhEMi4
>>732
雑魚幻魔に性欲が無くとも命令に従わせる上級幻魔が居るじゃないか
オフィーリアが
他には魔空空間の絶影
どっちも雑魚幻魔をお供に連れてる

734:名無しさん@ピンキー
08/06/29 11:03:02 qYZnrIzf
保守

735:名無しさん@ピンキー
08/07/14 20:55:55 2uALFXdt
ダンテスが「ここですか」とかいいつつ紳士的に責めるSSを待っている。

736:名無しさん@ピンキー
08/07/15 01:25:21 sm9TBwG5
別の会社の牧師が頭に浮かんだ。

737:名無しさん@ピンキー
08/07/21 20:44:37 u1jEmt4W
保守

738:名無しさん@ピンキー
08/07/29 03:40:23 b05ccw7E
保守

739:名無しさん@ピンキー
08/07/30 21:17:14 XVWjLxbl
圧縮回避保守

740:名無しさん@ピンキー
08/07/30 23:33:33 Bz68hZrv
アオ兄タツノコVSカプコン出場決定記念保守

741:名無しさん@ピンキー
08/08/15 02:33:35 OK4pMiI7


742:名無しさん@ピンキー
08/09/12 11:37:18 UMSc7kxM


743:竜の住みし時 鬼の帰る場所 1
08/09/28 20:53:22 hVr5ZO2u
エロなし投下失礼
現代あおにぃ×茜パロです。
茜-中2 あおにぃ-保健医
ほかに天海×阿倫 宗矩→茜もかすってます。
オリジ設定などありますがそれでも良い方のみどうぞ。
*********************************************

「ちっきしょー最悪だな、こりゃ…」
普段は生徒であふれかえって賑やかなゲタ箱も今はザァザァと激しい音を反響させていた。
「あーーーっっったくっ、なんで大雨なんて降ってやがんだよーーっっ」

竜の住みし時 鬼の帰る場所

雨は勢いを増して振り続ける。やむ気配はとんとない。
「あーぁ、なんでこんなことになるんだろうなぁ…
 だいたい、ちょっとばっかし提出が遅れたくらいで天海のやつ…」

白衣と白銀の髪を振りかざし有無を言わさず教室のドアの前で仁王立ちする化学教師を思い出す。
降り始めの雨はまだ優しかった、まだまだセーフだった。なのに
『俺の課題を出さないなんて、言わないよな・・・?十兵衛?』
にこやかにだけれども決してに笑っていない目でこう言い放ったのだ。
逃げ出そうという素振りを見せようものならどこからか錫丈を取り出そうとする。
そして1時間の拘束の後足止めされるような大雨を目の当たりにしている。

雨音はなおも激しさを増し、その音に負けないように十兵衛の口からブツブツと漏らす文句も次第に大きくなっていた。
「いんや、まぁ、それは俺のせいだから自業自得か…人に当たるとは、俺もまだまだだなぁ…
 …いやいや、よく考えろ柳生十兵衛十兵衛なんでこんなところで俺は足止めされてんだ?」
普段なら傘を忘れても自転車で大雨の中走りぬくくらいの根性は十兵衛にはある。
自転車で10数分、雨に打たれて帰るのも「水も滴るイイオンナ」にあてはめて笑い飛ばせる。
しかし、自転車で10数分でも徒歩ならば30~40数分、さすがにきつい。
「なんでこんな日に限って宗矩の野郎はトンチンカンなことを」
そう、それは1週間に数回あるいつものトンチンカンなのだ。

老け顔の宗矩の野郎はなぜだか十兵衛をチームの副ヘッドとして引き込みたいらしく果たし状を事あるごとに十兵衛の下駄箱に放り込むのだ。
ちなみに本日の文章は【放課後体育館裏で待つ、サドルを返しておしければ必ず来い】…正々堂々もあったものじゃない…
巡り巡ってそれが恋心に近い何かであることに当の本人が気づくのはいつの事やら。
もちろん十兵衛は興味などかけらもないのだが…

かくして十兵衛は家に帰れずにいるのだ。
「だーーーっっどーしたもんかなぁ…雨、ひどくなってるし…」
(こんなとき、あおにぃがいればなぁ…)

744:竜の住みし時 鬼の帰る場所 2
08/09/28 20:55:22 hVr5ZO2u
保健医蒼鬼…いつからかそう呼ばれたのだろうか…
保健室でサボろうとする生徒をことごとく追い出しては伝説を連ねる男。
保健室が必要な生徒には甘いマスクで優しさをふるまっては伝説を連ねる男。
なんだっけ、この間は留学生のロベルトに手取り足取り腰取り教えてたら、ロベルトがくらくらで…
ま、そんな蒼鬼ことあおにぃは十兵衛の住むアパート(築50年はとうに過ぎている。最近座敷わらしが出るらしい)のお隣り同士なのだ。
もともとお隣り同士であれよあれよと十兵衛の通う中学の保健医と生徒という関係が成り立ったのだ。
あおにぃはいつもスクーター通勤なのでこんな日は後ろに乗っけてもらえばよいのだが…あいにく今日は出張で昼過ぎから不在なのだ。
「あおにぃめ、肝心な時にいないんだから、さ…」
雨はやみそうにない。

この場所で立ち尽くしてどれくらいたっただろうか。
厚い雨雲で暗い空はさらに暗さを増している。雲の向こうの日も落ちかけているのだろう。
雨でかすむ校庭の向こう側、少し陰になっているところに2人の人物が1つの傘を共有して歩いていた。
「あれは・・・天海と阿倫ちゃん?」
薄暗すぎてきっと至近距離に行かなければ顔の判断も難しいことをいとも簡単にしてしまう十兵衛の鷹のような視力。さすが柳生だ。
阿倫ちゃんは生徒会長さん。小さいけど一つ年上の先輩。
天海は生徒会の担当の先生だからよく二人が話してるのは知ってるけど、
「なんで二人して帰ってんだ?たしか家は反対じゃなかったけ???んん???」
十兵衛の鈍さもここまで来るとさすがとしか言いようがない。さすが柳生。
「・・・」
なんだろ・・・
「・・・?」
このもやもやした気持ちは・・・
その時厚くて暗い雲の中からビカリと光が溢れて…

ビシャァァァァッッッ

大きな雷が鳴った。

一般の女の子ならば悲鳴の一つでもあげるだろう、しかし。
「おー、今のはでかかったなぁ~」
けらけらと笑っている。
別に雷なんかは怖くない。
「また光んねぇかなぁ…」
もっと怖いものを知っているから。

バツンっ

「ぎゃっっ!?」

鈍い音と共に校内の明かりが消えた。

745:竜の住みし時 鬼の帰る場所 3
08/09/28 20:56:59 hVr5ZO2u
さっきの雷が近場に落ちたのだろうここから見える何軒かの民家も闇に包まれている。
「んだよ、停電かよ…たく、輪をかけて最悪の日だな」
暗闇に目が慣れない。暗い。
暗闇は自分が一人だと強く認識してしまう。
「あ、あれ?あれ?」
なんでだろう、さっきまで、全然、平気だったのに
「いま、俺・・・一人・・・?」
ぐるぐるぐるぐると考えたくなくて、思い出したくないことが思い返される。
(こんなこと、思い出したくないのに、考えたくないのに・・・)

俺は 今 一人きり

ビカリ
ビシャァァァァァァアァッッッ
「―っっっ」
(あおにぃ、あおにぃ、あおにぃ…っっ!!)

カチカチ パッ

乾いた音を鳴らして校内が明るくなった。
いつの間にかその場に座り込み耳をふさぎ目を強くつむっていた。
背筋にいやな汗が流れる。
少しだけ震えた身体と少しだけ滲んだ涙がゆっくりと乾いていくなか周りを見渡すと、やっぱり一人だった。
一回深呼吸して立ち上がり背筋を伸ばした。
(なにをしているんだ、俺は)
来ないってわかってるのに、なのに
(誰をを思ったんだ、俺は)
滲んだ背景をもう一回良く見まわす。
相変わらず暗い外、一人の空間。スカートや髪が翻る音が妙に響く。
目を閉じる。
もう一回だけ呼んでみる。
「あお、にぃ・・・」
雨音が響いてる。
返事は、ない。

だけど騒々しい音が雨音をさえぎる。

746:竜の住みし時 鬼の帰る場所 4
08/09/28 20:59:03 hVr5ZO2u
足音が近づいてくる。
恐る恐る振り返ると、そこには
「ったく、だから折りたたみ傘くらいカバンの中に入れておけって言っただろ?」
「・・・あおにぃ・・・?」
(あれ?いつの間に俺ってば妄想力パワーアップしたのかな?)
「なんで、今日、出張じゃ…」
「家帰ってもお前の部屋に光入ってなかったから、もしかして学校で足止めされてんじゃ?って思ってよ」

ひたり

雨でぬれて冷たいスーツを触る、あぁ、本物だ。
「・・・びしょぬれじゃねーか」
「うるせぇな、来てやっただけ感謝しやがれ」
「・・・ぅん」
「・・・どうした?」
「・・・なんでも、ねーよ」
「なんだなんだ?一人でさみしかったのか?」
「っ、んなわけねーだろ!バカっ!あおにぃのバカっ!!」
「おーこわ。ほれ、帰るぞ。どうせチャリは使えない状況なんだろ?」
「よくわかってんじゃん、宗矩がさぁ、ってこれ・・・」
「?どした?早く着ろよ」
手渡されたのはレインコートで、
「あおにぃ、レインコートあるのに着てこなかったの?」
「だって、一枚しかねぇから。俺が着たら十兵衛がびしょぬれになっちまうだろ?」
あぁ、くそ、なんでこんなにこの人は…
「じ、自分が濡れたら意味ないだろ!ばっかだな、あおにぃは!」
「はいはい、とっとと着ちまえよ、ほれ!」
シートの下にしまってある俺専用のヘルメットを手渡す。
慣れたようにヘルメットを装着し、スカートを巻き込まないように後部に跨る。
「ヘルメットつけたか?雨であぶねぇから、しっかりつかまってろよ!」
雨音よりも早く体が進む。学校が後方に遠ざかる。
ぎゅぅっとあおにぃの体にしがみつく。
雨にぬれて冷たい体だけど、とてもとても温かい。
「・・・ぁりがと」
「ぁあ?なに?」
「なんでもねぇよ!前向け前っ!!」

雷雨のなかで竜は踊り尾を振り乱し光を放つ。
鬼は家路をまっすぐに、竜の雨音聞きながら、帰っていく。

かえったら暖かいものを食べよう。
もちろん二人で。

end

747:竜の住みし時 鬼の帰る場所 5
08/09/28 21:02:03 hVr5ZO2u
おまけ
ザァァァァァァァァァァァァ
「茜、なぜこねぇんだ?あかねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」

次の日宗矩は38度の熱で学校を休みました。
馬鹿は風邪ひかないってのに、なんでだろ?

*********************************************
以上です。
age sage失敗しすぎてすみません…orz
優しくご指摘、アドバイス等いただけましたら幸いでございます。
読んでいただきましてありがとうございました。m(_ _)m

748:名無しさん@ピンキー
08/10/12 19:59:59 PKrrZ37a
URLリンク(blog67.fc2.com)みれる?

749:名無しさん@ピンキー
08/10/12 20:07:17 PKrrZ37a
見れるならもうちょい貼るよ
URLリンク(blog67.fc2.com)

750:みの松
08/10/12 21:14:35 b56ahqaz
初めまして!
今日初めてここを訪れました!文才はないですが、物語を考えることが好きな軟弱者です
こんな僕ですが、時々物語を考えて、書き込んでいきたいと思っています
どうか、仲良くしてやってください

751:名無しさん@ピンキー
08/10/12 22:15:45 PKrrZ37a
なんか、画像の需要はないみたいなので・・・

撤収

752:名無しさん@ピンキー
08/10/22 21:08:44 cDVtQyeO
無頼伝やってて思ったんだが…
ムサイドって何かエロいよね

753:名無しさん@ピンキー
08/10/29 22:46:54 MtMdfchp
かえで同人
URLリンク(blog67.fc2.com)

754:名無しさん@ピンキー
08/11/16 08:38:48 NCIzBSFo
お初 の絵かSSを知りたい・・・

755:名無しさん@ピンキー
08/12/15 23:43:08 Rkv3UZcP
2もので何かないか。
ダンテスもいいキャラだがエロ方面には動かしにくいと来ているし・・・

756:名無しさん@ピンキー
08/12/17 22:27:38 J7DWvGJj
ジャイドもえろいぜ あのガリガリの体が


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