鬼武者・新鬼武者でエロパロat EROPARO
鬼武者・新鬼武者でエロパロ - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
06/01/30 18:08:03 UEcW0tSK
2げとで茜たんと(;´Д`)ハァハァ

3:名無しさん@ピンキー
06/01/30 18:48:25 BZyswjps
3ならお初とエロエロ

4:名無しさん@ピンキー
06/01/30 18:56:44 PwgU5UXJ
>1
GJ


職人くるかわからんけど
蒼鬼×茜SSキボン

5:名無しさん@ピンキー
06/01/30 21:18:31 /cbzUxpd
空前絶後の1乙感


左馬様×かえでプリーズ。
って言ってもしかたがないから自分で考えてみるか

6:名無しさん@ピンキー
06/01/30 21:29:19 mFsPsbVd
茜たソが叔父に犯される天海マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

7:名無しさん@ピンキー
06/01/31 01:16:24 pGcAH7Ps
俺も蒼兄×茜が見たい(;´Д`)ハァハァ
職人様降臨期待

……いや>>5を見習って、一応自分でも頑張って考えてみるけどね

8:名無しさん@ピンキー
06/01/31 15:30:35 2jIdeuSH
>>5,7
神になろうぜ!

9:名無しさん@ピンキー
06/01/31 16:13:42 UST0K3uc
ワクテカしている自分がいる

10:名無しさん@ピンキー
06/01/31 17:48:30 VQ71LYHC
銃米ちゃん大人気だな

11:名無しさん@ピンキー
06/02/01 00:14:44 6y8g6P1b
背中流すぜーな次回予告聞いて(;´Д`)ハァハァ



12:名無しさん@ピンキー
06/02/01 00:52:17 1Xr8MWXs
茜「アオ兄ィも一緒に入るか?」


(;´Д`)ハァハァ

13:名無しさん@ピンキー
06/02/01 13:14:46 rsm2qhcO
>>1
乙 
ついに立ったか 蒼鬼×お初も見てみたい

14:名無しさん@ピンキー
06/02/01 20:16:23 S2RwzWQ1
ムネオ痔のお古最悪

15:名無しさん@ピンキー
06/02/01 22:50:19 mAvwhfWl
クリアしたがどうにも物足りんなぁ…、久しぶりに自分で書くか

しかしあのEDだと蒼鬼と茜の絡み以外考えられなくなるなぁ…
それでも良ければ書いてみるけど

16:名無しさん@ピンキー
06/02/01 23:46:07 o6z2WVXk
>>15
おながいします

17:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:02:03 pBTqfKIJ
宗矩×茜をゴリゴリ書いてみた。

事前の注意は、
やたら長い。
いわゆる凌辱ものでございます。
漫画買ったけどぶっちゃけゲーム未プレイなので矛盾は見逃して欲しい。
以上の要項に留意して読みたくない人はスルー推奨。


 がふ、と喉に絡みついた血を吐いた。自分が倒れ伏しているという感覚さえ
遠い。片手に刀は握られていない。弾き飛ばされたのだろうか。再び
立ち上がって斬りかかっていく余力は、渾身から絞り集めても
見当たらなかった。萎えていないのは意思のみだった。
 諸国を渡り歩いてやっとまみえた仇だというのに。
 全身を余さず貫く苦痛と屈辱の中、茜は紅い瞳に更なる憎悪の光を
塗り固めた。だが、
「おーいおい。まっさかこれで仕舞いなんていうんじゃねえだろうなあ?」
 横合いから腹をしたたか蹴り上げられた。
「お・・・が、はっ!」
 茜の軽い体が床板の上を転がり、ごろりと仰向けになる。黒髪を一つに
束ねていた髪留めが壊れ、長い髪がばさりと散った。
「まだ遊び足りねえのよ俺は。もちっと気合入れて付き合ってくんねえと、なぁ!?」
 硬い音が間近でした。鋼色の冷たい光が目の端に映った。茜の耳朶
すれすれに突き立てられた刃の光だった。
 動くことの敵わぬ体に歯噛みしつつ、せめて茜はその双眸で
倣岸に見下ろす男を睨めつけた。
「面汚しの、てめぇ、が、オレを・・・殺せるか・・・っ」
 戦慄く喉で男を罵る。男、宗矩はつまらなさそうにごきりと首を鳴らし、
次の瞬間突き立てていた刀の柄を握ると凄まじい勢いで斬り刎ねた。
 くすんだ飴色に磨きぬかれたぶ厚い床板はささくれもなくざっくりと五尺にも
渡って断ち切られ、茜の黒髪も幾房も宙に舞った。
「減らず口叩けるんならさっさと立ちあがってこいよ小娘」
 なあ、と茜の脇に片膝をつきその顔を近づける。先の闘いから変わらず、
いや柳生の庄で血みどろの
殺戮を繰り広げたあの日から、その口許ににやにやと蔑みきった
笑いを浮かべたままで。
 一振りの小太刀でもこの手にあったなら、と茜ははらわたが
煮えくり返る思いで願った。この口で歯で手挟んで、こいつの喉首を掻っ切ってやるものを・・・!!
「全くジジイに見せてえザマだな、おい」

18:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:05:34 pBTqfKIJ
 片側だけ短くなった髪を掴まれ、無理やり宗矩の視線の高さまで
引き起こされる。
「せっかくご大層な十兵衛の名前を授けてやったってえのに、肝心要が
これじゃあ、なあ?」
 茜の唇からは血の筋が流れ、身につけた陣羽織も帯も破れて千切れ、
茜自身の血で汚れていた。
 その露出した白い肌にもいくつもの擦過傷や切り傷が刻まれ、小柄な茜は
見るも無残な様で、目だけがぎらぎらと燃え立っている。
 茜の髪を掴んでその全身を見下ろしていた宗矩は、何を思ったのか「へっ」と
せせら笑い、
「しゃーねえ、ガキは趣味じゃねえが折角の女十兵衛だ。
別の楽しみ方させてもらうとするぜ」
 嘯くなりぼろぼろになった茜の装束にその手をかけた。
 耳障りな、力任せに布地を引き裂く音を聞き、茜の目が見開かれる。ただの
切れ端になってしまった服の下からは、打撲による赤黒い痣と、
日に焼けぬ白い素肌が現れた。
 自分に起こっていることが信じられなかった。
 凌辱という単語は、女でありながら戦いの中に身を投じる茜の意識からは
縁遠いものだった。
 男女の営みは剣士としての腕を求める茜にははなから無用のもので、
何より茜自身が幼かった。
 戦いに負けたら死ぬのみで、他には何もないのだと、1か0、それだけだと
そう単純に思っていた。
 まだ成長途中の薄い乳房を無造作に掴まれ、茜は「ぐぅっ」と
呻き声を漏らした。無骨な手で乱雑に掴まれた乳房より、その下の痛んだ肋骨が軋んだ。
「熟れるにゃ全然早え、まな板みてえな体だが・・・それはそれで
楽しみようってもんがあるか」
 男の手が茜の華奢な体をまさぐる。
 その手は茜がこの世で最も憎む男の手で、茜は悪心のあまり全身を粟立てさせた。
「は・・・なせ、この、糞野郎・・・っ!」
 木偶人形のように、思うが侭にされている体を必死になって
奮い立たせようとした茜の視界がぶれて
ぐるんと揺れた。脳を揺さぶられたかのような強烈な吐き気が起こり、
呼吸が途切れた。
 殴られたのだと知ったのは、吐き気よりも大分遅れて頬に新たな痛みを
感じてからだった。じんじんと痺れるような痛みと、口の中を切ったのか、
また唇から血が溢れ出す。
「うるせえ。未通娘に少しはいい目見させてやるつってんだ。
てめえがくたばる前にな」
 そう言うや、茜の桃色の乳首を親指でぐりぐりと捏ねる。
 ともすれば漏れ出しそうになる苦痛の声を、茜は下唇に歯を立てて
必死に噛み殺そうとした。
 嗜虐癖のあるこの男に聞かれれば、かえって楽しませることに他ならず、
なにより茜の剣士としての誇りが、喩え満身創痍のこの状況下においても
無様な弱みを見せることを許さなかった。
(こんな奴に、畜生、こんな奴に!!)

19:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:08:24 4ZKUV60A
 憎々しく睨みつけることしか出来ない自分の無力が悔しかった。
 再び服が裂かれ、今度は下肢を覆っていた短い裾と、
下穿きが剥ぎ取られる。直接肌に空気が触れ、無遠慮な視線がそこに注がれるのを感じた。
「なんだ。まだ禄に生えてもいねえな」
 茜の顔にカッと血が上った。
 瑞々しく張り詰めた太腿を宗矩の手が撫で、その奥の翳りの中へ
太い指が探りを入れる。
 まだ濡れてもいない箇所を、宗矩の指が乱暴に弄る。
 小さな襞を分けて膣穴を見つけ出すと、何の細工もなしに中へ
差し込んだ。ヒッと茜が息を呑み、細い四肢が微かに戦慄いた。
 まだ何者の進入も許していない茜の狭い入り口を、優しく解すでもなく、
鉤状に曲げた指で玩ぶ。
 無理に中を広げられ膣壁を擦られる感覚に耐えかね、茜は宗矩から逃れようと
体をのたうたせた。
「動くんじゃねえよ。今、いいところだろ?」
「うああ!」
 宗矩の片手が茜の頭を床に押さえつけた。木目の跡が茜のこめかみに残り、
そのまま頭蓋を割るのかと思うほどぎりぎりと五指に力を加えて押さえ込み、
その一方、もう片方の手で茜の膣内を掻き回す。
 中に埋め込まれた指は二本に増えていた。
「かっ・・・は・・・」
 空気を求めて茜の口がぱくぱくと開く。その様を唇をゆがめて眺めていた宗矩は、
指をずるりと引き抜き、次に奇抜な色合いの細袴から堅く天を仰いでいきり立った
太い陰茎を取り出した。
 内部から抜き出した宗矩の二本の指は分泌された透明な液で濡れていたが、
それは到底外に溢れ出るほどの量ではなかった。
 宗矩はちっと舌打ちを漏らし、
「湿りがたりねえな」
 自分の右手に唾を吐き、それを陰茎に塗りつけた。
 茜の細い足首を掴み、大きく股を開かせる。その間に割り入った宗矩は、
片手を添えて滾った陰茎を花芯の中央に押し当てた。
 その感触に、茜の頭がのろのろと動き、今まさに自分の中へ押し入らんとする
憎い男の姿を認めた。
 そしてこのとき初めて茜は、剣士の誇りが蹂躙されていることの怒りよりも、
女である自分が、男の圧倒的な暴力によって犯されようとしている恐怖を
目に浮かばせた。
 血の気の引いた顔にまざまざと怯えの色が刻まれる。
 それは柳生流免許皆伝の剣士ではなく、年相応の、男を知らぬ無垢な少女が
怯える姿だった。
「や・・・やめ、止めろっ!やだ、じいちゃんっ、じいちゃぁん!アオ兄ぃ!!やだあ!!」

20:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:11:49 4ZKUV60A
 喉を引きつらせて喚く茜など意に介さず、宗矩は凶悪な陰茎を
茜の中へと突き立てた。みちみちと、未熟な女の器官の肉を左右に掻き分け、
深く深く呑み込ませる。
 今までに受けたものとは異質の、体の内部を引き裂かれる痛みと恐れに、
茜は我を忘れ、白い喉を反らせて叫んだ。
 その悲鳴を、むしろ心地良いものに聞きながら、宗矩は更に茜の奥へと
推し進めた。
 小柄な少女である茜と、長身の宗矩である。茜の器ではどうやっても、
宗矩の全部を受け入れきれるものではなかった。
 それでもあらかた収まりきれる部分まで無理に呑み込ませ、宗矩は打ち込んだものが
みっちりと肉襞に包み込まれる感触を楽しんだ。既に茜は声もなく、
白い腹を荒く波打たせて堅く瞼を瞑っていた。
 試しに宗矩が揺すってみると、ぎゅうぎゅうと陰茎を千切らんばかりに
押し絡めてくる。
 宗矩は軽く口笛を吹いた。
「おっと、こりゃすげえ・・・締りだけはいっちょまえでいやがる」
 思ったよりも楽しめそうだと自分の唇を舐め上げて、
宗矩は茜の臀部を掴んだ。
「う、あっ!ああ!!」
 茜が悲鳴を上げる。呼吸も困難なほどの苦痛がまだ去る気配も見せていないのに、
休む間もなく荒々しく中を掻き乱されたのだ。声を上げられないはずがなかった。
「十兵衛ちゃんよ。剣の腕はお話にもならねえが、女陰の具合は及第くれてやるぜ」
 茜の体を激しく突上げながら、宗矩が嘯く。細い茜はがくがくと
良いように揺さぶられる。
「ぐっ、うう・・・うあ!あぅっ!」
「そうか、そんなに歓んでくれてんのか。じゃあもちっと気張るとするか、よっ!」
 今迄で一番深く突かれる。黒髪を振り乱し、茜は絶叫した。
 宗矩にはその声は美しい琴の妙なる調べだった。
 やがて茜の体が無体な扱いから自分自身を守るため、摩擦を
増していくたびに中が蜜で塗れてきた。
 だが、その自己の防衛本能が抽送を滑らかにし、ますます苛烈な情交を
煽り立てる結果となったのはまさしく皮肉だった。
 ぐちゅぐちゅと濁った卑猥な水音が増し、それは苦痛に身悶える
茜の耳にも届くほどになっていた。
 思うが侭に抜き差しし、絡み付いてくる襞を存分に味わっていた宗矩は、
ふと二人の結合部分に手を伸ばし、蜜に濡れてぷっくりと膨らんでいる紅い芽に触れた。
「ひゃうっ!?」
 茜の体が目に見えて反応した。弄り甲斐のある玩具を見つけたように、
宗矩の口の端が釣り上がる。
 宗矩は更に親指でその肉芽を強く押し潰した。

21:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:15:09 4ZKUV60A
「はあんっ!」
 茜の内部が一際宗矩のものを締め付け、ついで中からじゅんと
蜜が溢れ出して来た。
「おいおい、濡れたぜ?感じちまったのか?“茜”ちゃん。
ジジイが泣いちまうぞ?こんなインラン孫娘に十兵衛の名前を遣わしたのかってなあ!」
 溢れた蜜を指に擦りつけ、それを茜の目の前で見せ付ける。茜は呆然と、
信じられない・・・いや、信じたくないという顔でてらてらと濡れた
宗矩の指を見た。
 つい今しがたまで耐え難い苦痛に晒されていたというのに、
それも苦痛に身を焼いたままであったならまだしも、よりにもよって父祖の、
柳生一族の敵であるこの男の手によって、この体は浅ましく女の
快楽を貪り甘受しようとしているというのか。
 八年前のあの日から、誰よりも強い意志を秘めていた茜の澄んだ目に、
皹が入る。
 その表情に至極満足した宗矩は、破瓜の血の混じったそれを、
震える茜の色褪せた唇に塗り付けた。
 そして再び激しく腰を動かしだす。片足を脇に抱え込み、
すっかり充血した肉芽を弄りながら茜の最奥に届くほど中を抉って突く。
「あっ、ぁあ、ひゃん!あう、ああっ!」
 さっきまでの声とは明らかに違う質の喘ぎにますます宗矩の動きは増し、
茜の絶望は深まった。
 そろそろだなと宗矩は見切りをつけた。なにやら惜しい気もしたが、
いつまでもこの小娘にかかずりあっている訳にもいくまい。
 気を緩めばすぐさま精を放ってしまいそうなほど、茜の中は充分に
熱を帯びて収縮を繰り返し、宗矩のものにみっちりと絡み付いて引き離さない。
全く大した器だぜと宗矩はほくそえんだ。大事な孫娘が
不肖の息子によって辱められたと知れば、あの忌々しいジジイは
どれほどの衝撃を受けるだろうか。
 その面を是非拝んでみてえがな、と宗矩は思った。
 朦朧と焦点のあわぬ目で息を切らす茜の片足を抱え上げる。
「そら受け取れよ冥土の土産・・・たっぷりとなっ!」
 ずるると入り口間際まで引き抜き、勢いよく突上げる。それとほぼ同時に
陰茎の先端が膨らんで、茜の膣奥で白い欲望をぶちまけた。
「ぁ・・・ああ・・・あ」
 声にならない声で茜が呻く。
 汚され、踏みにじられた。体ではなく、何より自分が大事にしていたものを。
 子種を大量に流し込み、萎えた陰茎に纏わりついてひくひくと収斂する
肉襞を充分に味わってから、宗矩は体を引き起こして立ち上がった。房事の
疲労感はあったが心地のいいものだった。歪んだ征服心も満足できた。
 身仕舞いを整え、ぴくりとも動かない茜を見下ろす。薄い胸は微かに上下していたが、
その様はまるで壊れて地べたに放り出された人形のようだ。
「さて」
 宗矩は刀を抜いた。
 冷ややかで非情な、宗矩が何よりも好もしく思っている刀の光が、隻眼を射抜く。
「少しばかり遅れたがその命頂くとするか。なに、たった今新枕を交わした仲だ。
その誼でご褒美もやるよ。苦しまずに三途の川を渡らせてやるぜ」

22:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:18:13 4ZKUV60A
 大上段に振り上げた刀を今まさに茜に振り下ろさんとしたとき、
「ちぃっ!?」
 咄嗟に宗矩はその場から飛び退った。間一髪、宗矩が立っていた位置を、
巨大な刀身が唸りを上げて切り裂き、部屋の中央の円柱にガッと食い込んで
突き刺さった。異形はその大きさのみならず、刀身の
刃紋が花の散り浮かぶ流水を模しているというふざけた意匠の刀だ。
 こんな得物の持ち主は、一人しかいない。
「十兵衛!無事か!?」
 踏み込んできた闖入者を、宗矩は面白くもなさそうな顔で見やった。
「最後の締めで横槍ならぬ横太刀かよ」
 抜き身の刀を、さてどうしたものかと無意味に振る。今ここでこの蒼鬼の相手を
してやってもいいのだが、それにはなにかと今後に差し障りが出そうだった。
(面倒だな・・・一旦退くか)
 宗矩が胸中計算高く最も自分に都合のいい選択を計っていると、
年若い蒼鬼は宗矩の足元に転がっている少女の姿を認め、その有様に
顔色を変えた。
「貴様ぁ・・・十兵衛になにをしたッ!!」
 抑えきれぬ怒りに眦を上げ、背に負った刀を引き抜き宗矩を睨みつける。
 その眼差しに茜と同種のものを見つけ、宗矩は無言で肩を竦めてみせた。
 蒼鬼の闘気が瞬時に燃え立つ。こちらに突っ込んでくる距離と呼吸を見計らい、
宗矩は抜く手も見せぬ早業で蒼鬼の目に二本の小柄を投げつけた。
「小細工をっ!!」
 蒼鬼が小柄の一本を弾き飛ばし、時間差で投げられたもう一本を
左手で掴んだたそのときには、宗矩の姿は長方形に開け放たれた外界の、
楼閣の下へと掻き消えていた。
「くそ、逃がしたか!」
 桟に手を掛け、もはや見えぬ宗矩の背中を眼下に一瞬捜し求めた秀康は、
ハッと後ろを振り向いて倒れ伏した茜に駆け寄った。引き千切られて
用を成さなくなった装束、頬は腫れて殆ど裸にされたうえに
押し広げられた太腿の間からは白濁した液が伝っていた。一目見ただけで、
なにごとが茜の身に起こったのか・・・秀康は察した。握り締めた拳が
ぶるぶると震える。
「あの・・・下衆め!」
 どれだけ切り刻んでも足りないだろう。だがひとまず自分の怒りを置き、
秀康は鎧の一部を脱いで、深紫の単を茜の体に巻きつけた。今から
この楼閣を十重二十重に取り囲んだ幻魔の囲みを突破せねばならない。
この状態の茜を抱えてとなるとかなり難しい脱出になるだろうが、
秀康は茜を置き去りにしていこうなどとは考えもしなかった。ただ、
これ以上絶対に、髪一筋も茜を傷つけまいと思った。
 両腕で抱え上げると、酷く軽く、だらりと力なく腕が落ちる。
(まだこいつはこんなにか細い少女だというのに・・・)
 眉間に深く皺を刻み、青褪めた茜を傷ましい思いで秀康は見つめた。
そのまろやかな頬には、一筋の涙が伝っていたが、茜が
何ゆえの涙を流すのか――――悲しみに他ならないと、秀康は
そっと涙を拭ってやった。
 茜が抱えた絶望を知らぬがままに。

23:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:21:12 4ZKUV60A
 宗矩は払暁いまだ遠い深い暗闇の、辛うじて松明の光が届く瀬戸際に立ち、
その隻眼で聳え立つ楼閣を見上げた。
 その声には紛れもない愉悦が含まれていた。
「俺を殺したいんなら、生き延びて這い上がって来い十兵衛」
 ぱちぱちと火のはぜる音が聞こえる。先程宗矩が投げ込んだ
いくつかの松明が、その火の手を大きくしている音だ。
 間もなくこの楼閣は、巨大な炎に包まれ、夜の天蓋を焦がさんばかりの
さながら一本の巨大な篝火と化してこの周囲一帯を赤々と照らすだろう。
これも宗矩のお遊びの一つだった。
 くるりと身を翻し、右手を虚空に突き出すと、ばさりと羽音を立てて
闇に羽根を同化させた鴉がその腕に舞い降りた。
 闇の中でも主の姿を探し出すとは、これまた鴉の姿を借りた
異形の凶鳥だろうか。主の機嫌を伺うように、一声高く鴉が鳴いた。
 あの二人の目に宿るのが、炎よりも激しく滾るものであれば、
この程度の陥穽などものともせず踏み越えて、再び自分と
対峙することになるだろう。宗矩はむしろそのときを望んだ。
 くっくっく、と喉の奥で笑いながら、宗矩は更なる闇の中へと戻っていく。
「そのときはまた―――――楽しませてもらうぜ」





あー早くゲーム本編プレイしてみてえなあ。
こんなん書いたけど蒼鬼とのラブラブなのも読みたい所存。

24:名無しさん@ピンキー
06/02/02 00:25:25 g0xf/11K
乙武者!
宗矩の悪役っぽさが出てたよ!リアルタイム遭遇で抜きますた

25:名無しさん@ピンキー
06/02/02 03:07:40 hAM1vKM6
>>17-23
GJ!破壊神が降臨しとる!

26:名無しさん@ピンキー
06/02/02 09:34:55 QBoWxH1H
>>17-23
グゥーーーッジョブ!!

27:名無しさん@ピンキー
06/02/02 20:00:47 tM0Nmmun
>>23
ネ申降臨キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

職人さんゲームやったら驚くだろうなw

28:名無しさん@ピンキー
06/02/03 00:30:50 Tw0wBCVC
>>17-23
この後、蒼鬼が傷心の茜を慰める展開になるんだろうな(;´Д`)

29:名無しさん@ピンキー
06/02/03 18:13:13 himV0RFG
>>28
その展開激しく見たい(´Д`;)ハァハァ 
自分には文才ないから無理ぽ

30:名無しさん@ピンキー
06/02/03 21:46:28 VO8EeFh8
これが大人のお灸ってやつか(;゚∀゚)=3

31:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:00:46 NRM0NAPy
なんかね、ああいう重いの書くと腹にどっかりもたれるので
つい今度は別方向に全速力で突っ走る。公式風呂萌えハアハア(;´Д`)
注意。
本番とか全然ない。本番とか全然ないのに長い。
「女としての自覚がねえのか」
>>28>>29ごめんね180度違う話でごめんねJ( 'ー`)し
あとこの時代の風呂は普通蒸し風呂。


 この辺り一体の宿場は湯治場も兼ねており、今宵秀康らが求めた宿も
温泉が売りで、源泉からのかけ流しという贅沢な風呂を味わえる、
というのが呼び込み文句の一つだった。
 別に温泉に惹かれた訳でもないのだが、風呂釜で薪を焚く必要がないので、
夜半でも自由に内湯を楽しめるとの説明を聞き、茜が歓声を上げた。
「アオ兄ぃ、オレが背中流してやるよ」
 茜のそんな台詞も、喜ぶ彼女の軽口の一つだと適当にいなした秀康だったが、
その後とんでもない事態に遭遇する羽目になる。
 その夜、秀康は一人旅籠自慢の檜の湯船に浸かっていた。
 朦々と真っ白な湯気が湯殿一杯に広がっている。道中、幻魔との
闘いで受けた傷も、この湯に浸かれば多少は治りが早まるだろうか。
 新しい肉が盛り上がって、治りかかっている二の腕の傷にばしゃりと湯を掛ける。
 大きく取られた明かり取り用の格子組の向こうには、
見事な満月が掛かっていた。
 過酷な道中だ。たまにはこんなゆっくりとした時間を味わうのも
悪くない――――。
 秀康はちゃっかりお勝手から湯殿に持ち込んだ盆の上の銚子を傾け、
盃に並々と酒を注ぎ、ぐっとひと息に呷った。
 丁度その時、がらら、と湯殿の引き戸の開く音がした。自分と同じように
夜の風呂を楽しみに来た奇特な客だろうか。一人で広い風呂を
満喫したかったんだろうが、生憎俺という先客が・・・
「おーいアオ兄ぃー居るかあー?」
 ぶぼはっ。
 秀康は盛大に吹いた。
「じゅ、十兵衛ぇ!?」
 慌てて口から吹き出した酒を手の甲で拭い・・・尾篭な話だが
鼻からもちょっと出た・・・秀康は動転しまくった声を上げた。
「あー居た居た。どこだ、湯船か?こう湯気が立ってちゃなんにも見えねえよ」
 茜の声とともに、ぺたぺたと軽い足音が湯殿に響く。
「ちょーっと待て待て待てえ!!おまっ、お前、ここ・・・男湯だぞ!?」
「アオ兄、オレを馬鹿にすんなよ・・・?暖簾の字くらい読めらい!」
 じゃあ尚更なんで入って来るんだよ!!
 うら若い乙女が入浴の最中を覗かれたような有様で青くなったり
赤くなったりしながら秀康はおたおたと湯船を右往左往し、檜の縁に無駄に波を立てた。

32:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:03:03 KP/FE2Kx
「夕飯食う前に言ってたろー?アオ兄の背中流してやるってさ!」
「良いと言っただろうが!!」
「気にすんなって。アオ兄頑張ってるからさ、オレからの
ささやかな恩返し?っつーのかな」
 そんな心遣いは要らねえむしろ意趣返しだと秀康は心の中で絶叫した。
 段々と茜の声が近くなっている。おたつく秀康の目が、湯気の向こうに
ぼんやりと滲む小柄な人影を視認した。
 ええい南無三!!と秀康は瞼を瞑った。
「あれ、なーにやってんだよアオ兄ぃ。天海の坊さん真似て瞑想か?」
 近寄ってきた茜に、つん、と額をつつかれた。こめかみに汗を・・・
熱い風呂に入っているというのにそれは何故かやたらと
冷たい汗だった・・・浮かべ、目を閉じたままの秀康が、
「十兵衛、お前って奴ぁ・・・いや、もはやなにも言わん。早いとこ出てけ」
「なんでだよ。アオ兄、目ぇ開けてちゃんとオレ見てくれよー」
 な、なんだってー!?
 秀康は益々狼狽した。年端の行かない少女が、若い男に裸を見てとは
なんたる破廉恥。
 今すぐ湯船から飛び出して肥前名護屋にでも駆け込んでそこの主と
最近頓に乱れる青少年の性について膝詰めし、拳を上げて激しく
討議したくなった。
「折角卸し立てのヤツ着てきたんだぜ?」
 ん、と秀康は片眉を上げた。着てきた?なにを?
 おっかなびっくり、そーっと薄目を開けて窺い見る。
 湯船を挟んで正面に立つ茜が身につけていたのは、極薄い納戸色をした
半襦袢だった。
 秀康は安堵のため息をついて全身の緊張を解いた。
「んだよ、焦らせるな・・・」
 それだって太腿は丸見えなのだが、いつもの茜の装束とさして違いはない。
 うっすらと花の文様が染め出してある半襦袢を、「初姉に
選んでもらったんだ!」と嬉しそうな顔をして見せびらかす。
「へっへーん。オレ知ってんだぜ。京の風呂屋で働いてるネーちゃんたち、
こういう格好してるだろ」
 だからオレも真似してみたんだーとくるりとその場で一回りする。
 だが秀康はそれを聞いてまた愕然とした。茜の言う「風呂屋で働いてる
ネーちゃん」のことを彼もまた知っていた。茜よりもよほど詳しく、正確に。

33:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:05:35 KP/FE2Kx
 垢かき女、つまりは湯女である。湯女というのは現代における
個室浴場で男性に奉仕しもてなしに従事する泡姫の走りである。
 つまるところは、遊女。
 分かってねえ、こいつぜんっぜん分かってねえ!!所詮は
山出しの小娘だ!!
 由緒ある身分でありながらそういった下世話な市井にも
妙なところで通じた結城秀康はぶんぶんと頭を振った。
「アオ兄、湯から出ろよ。今から背中流すから」
「・・・いらねえよ」
 秀康は酷く疲れた声で言った。実際、茜との短いやり取りでとても疲れた。
だがその声がかえって茜の妙なやる気に火をつけた。ああ、アオ兄こんなに
疲れてんだ。色々しんどいよなあ、そりゃそうだよなあ、
いつも苦労掛けてるもんなあ、だからオレが少しは癒してやんなきゃな、などと。
 茜は脅威に値すべき驚くべき朴念仁だった。
「そう言わずに、ほら!」
 言うなり茜はあろうことか湯船の中の秀康の片腕を掴んで引っ張ろうとした。
 秀康は大慌てでその手を振り切る。ばしゃっと大きな飛沫が立って、
危うく酒を載せた盆が引っくり返りそうになった。
「だから構うなって!」
「えーなんでなんでー?けちけちすんなよお」
 その場で地団駄を踏みそうな勢いの茜に、秀康は眩暈さえ起こしそうだった。
 いかん、このままこいつと阿呆な問答を続けてたら下手したら
湯船の中で卒倒する。本気と書いてマジで。
 その事態だけは避けねばと、秀康は眉間を強く押さえ、
「分かった。分かったからお前、後ろ向け」
「なんで」
「いいからとっとと後ろ向けっ!!」
 ぷうっと頬を膨らませながら茜が背を向け、秀康は手持ちの手拭いを
申し訳程度に腰に巻いて、湯船からざぶりと上がった。
 慙愧に耐えぬという顔をして、簀の子状の板敷きの流しにどっかりと胡坐をかく。
「おら、存分に流しやがれ」
「・・・へへへっ」
 茜は傍にあった手桶を取ると、湯口からざぶざぶと溢れる湯を汲んで
秀康の背中に掛けた。
「やっぱこうして間近で見るとさあ」
「なんだよ」
「アオ兄の背中ってでっかいよなあ」

34:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:08:50 KP/FE2Kx
 備え付けの糠袋で秀康の逞しく盛り上がった背中をごしごし擦りながら、
茜が羨ましそうに言った。
「オレもアオ兄みたいな体がよかったよ」
「・・・なに言ってんだ。お前の売りは体躯を生かした身軽さと抜刀術じゃないか」
 秀康のような大刀や、天海のような錫杖を扱うならばともかく、
その二つには膂力はさして問題とならない。
「そうだけど、たまーに鍔迫り合いとかやると、どうやったって押し負けちまうんだ。
なんとか相手の体勢崩して抜け出すけど」
「自分の不利に持ち込まないようにするのが一流の剣客ってもんだ」
「でもさでもさ、戦場での使える選択肢はなるたけ一杯あった方がいいだろ?」
 ばしゃん、と熱い湯が景気良く何度も背に掛けられる。
「満遍なく能力を上げて自分の天井下げるより、一技能を特化させたほうが
いいと思うぞ。ない物ねだりなんかが一番意味がないな」
 むうーと茜が不満そうな声を漏らす。後ろにいるのでその表情は分からないが、
その小さな唇をとがらせながら背中を流しているなと秀康は察しをつけた。
 思わずふっと笑みがこぼれる。
 なんだ、こいつ結構色々考えてるじゃないか。
 流石は石舟斎殿の薫陶を受けた十兵衛の名を受け継ぐもの。と、少しばかり
感心していると、ぱん!と高い音を立てて背中を叩かれた。
「ようっし、終わり!」
 そうか、じゃあお前は上がれと秀康が言おうとした瞬間、
「じゃあ次は前な!」
 なんですと!?
 総身から血の気が引いた。
 よもや聞き間違いではあるまいか、いや頼むからそうであってくれと
秀康が神仏に手を合わせる心持で心の中で繰り返すのを露知らず、
茜は大層朗らかな声で、
「さ、アオ兄こっち向けよ」
「いやだ」
 静かに、しかし断固として秀康は拒否した。男の一徹にかけても
否と言わねばならなかった。
「いーって、遠慮すんなよ!前も洗わせろってば」
 無造作に前方に突き出されてきた華奢な手を、今の今まで我慢を重ねていた秀康は
思わず強い力で振り払った。
「お前なあっ、いい加減に!!」
 茜の無頓着な行動に、堪忍袋の緒が切れた秀康が後ろを振り向いて茜を
怒鳴りつけようとした。
 が、そこで秀康は見た。見てしまった。
「・・・?なんだよアオ兄」
 固まってしまった秀康に、茜が不思議そうな顔をする。
 それは秀康の網膜にはっきり映し出された光景のせいだった。
 湯の飛沫を被ったのか、ぴったりと茜の体に半ば透けて張り付いた襦袢が
未成熟な女の稜線をあからさまに描き出し、湯殿の湯気に当てられて
ほんのりと桜色に染まった頬とその肌。艶を帯びた黒髪が儚い首筋や
腕に張り付いて、裾を乱した健やかな太腿からは、つぅっと湯の雫が流れていく。
 とりわけ目を奪ったのは、小振りな胸の膨らみの頂に、ぽつんと浮かび上がった
可愛らしい輪郭だ。
 これが目の毒だった。附子なみの猛毒だった。

35:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:12:47 KP/FE2Kx
 秀康は無言でぎしぎしと顔を前に戻し、ゆっくりと立ち上がり、
そのまま緩慢な動作で再び湯船に浸かった。
「あれ、もっかい入りなおすのか?アオ兄って風呂好きなんだなあ」
「・・・・・・ああ。だからお前さっさと上行っ・・・・・・いや待て!
その前に板間で着替えて部屋に戻れ!!」
「オレこの格好で来たから着替え持ってきてねえよ」
「じゃあ俺の単着ていけ!衣棚の中に入ってるから!!」
 頼む!!(そのナリで旅籠の中をうろついてくれるな!)と
拝み倒さんばかりに懇願しきりの秀康に、
「えー?まあ別にオレは構わねえけど、でもアオ兄の着物ってでっかいんだよなー」
と、小首を傾げる茜をやっとの思いで言いくるめ、湯殿から無理やり追い立てた。
 やっと静寂が戻った湯殿の中、はぁああー、と奈落の底まで届きそうな
深いため息を一人吐いた秀康は、ふと揺れる湯の中の自分の股座に目を落とした。
 そこは腰に巻いた手拭いを、厚顔にもぐいと力強く押し上げていた。
 秀康はがくりと肩を落とす。
「・・・俺・・・女の好み変わったのか・・・?」
 もしや自分は密かな童女趣味を持ち得ていたのかと、罪悪感と悲哀とに
打ちひしがれる。
 十四といえば秀康の世界ならば他家に輿入れしていてもおかしくはない
年頃だ。それなのに茜に対して幼い印象を持ってしまうのは、あの天真爛漫、
いや世間知らずで男女の事柄などさっぱり斟酌しない性格のせいだろう。
 柳生の庄ではあいつにもう少し女らしい振る舞いや相応の知識を教えたりは
しなかったのか、と秀康は酷く恨めしく思った。
 そして俺はこの愚息が収まるまでずっと湯に浸かっておらねばならないのか、
そしてそれはいつまでなのだ、と、灰燼の蒼鬼は尚更悄然と肩を落とし、絶望に暮れた。
 そしてその後も度々彼は茜の分別を弁えぬ無邪気な行動――――
目を覚ましたらいつの間にか寝床の中にもぐりこんでいたとか平気な顔で
湯文字を振り回したりあまつさえそれを手拭い代わりに差し出してきたりだとか
――――に振り回されることになるのである。

 後日。

 秀康は憤怒の形相で、巨大な刀の切っ先を、約十間ほどの距離を置いて
相対する宗矩に向けた。その顔には憔悴の色が濃く漂い、ぎらついた眼差しには
まさしく鬼気迫るものがあった。
 そして、血を吐くような、鬼哭。
「柳生はッ!年頃の娘にッ!どぉぉおいう躾けしてやがんだぁあああ!!」
「・・・・・・ぁあ?」
 空前絶後のガッカリ感。





今週末にはゲームできると思ったのにな・・・('A`)

36:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:23:39 HAQ9PSVw
>>31
鬼乙!
拙者、ハァハァスレで温泉ダイアログを投下した者なれば、
嬉しさもひとしお。動揺する蒼鬼もいいなぁ…

37:名無しさん@ピンキー
06/02/04 00:36:19 KP/FE2Kx
>>36
行って見た。
ちょ、色々ネタが被っちゃってるww
精進します。

38:名無しさん@ピンキー
06/02/04 01:32:13 L4/yNtpp
>>31-35
ちょーGJ!!!
微エロで(;´Д`)ハァハァして最後で藁ww

39:名無しさん@ピンキー
06/02/04 01:57:21 DBEvwTl0
大人のお灸…

40:名無しさん@ピンキー
06/02/04 02:58:52 8niEAx9Z
みの吉「あ、ああ、そこは触っちゃだめで御座るー!」

41:名無しさん@ピンキー
06/02/04 08:41:38 0tCqX3fh
>>40ワロタ

42:名無しさん@ピンキー
06/02/04 19:02:19 5Rj8Yf5f
>>31-35
GJ!!

そういや本編中では「暇なとき教えてやるぜ?女っぽいしゃべり方とか仕草とかよ」とか言ってたなアオ兄ィ…
それってやっぱ、「(前略)テヘッ!」みたいな言葉使いとかだけじゃなくて(ry

43:名無しさん@ピンキー
06/02/05 00:37:38 As2lyMrm
服の上からでも胸の大きさが分かるのは・・・怪しいな

44:名無しさん@ピンキー
06/02/05 00:43:16 ZuV6wolD
女っぽい仕草を教えてやるとは言ったものの
いざ教えろと言われた時に
蒼鬼はやっと"そんなものは要らない"ということに気づくのですね。

45:名無しさん@ピンキー
06/02/05 00:50:51 vvTB5wJu
1、2、3までは全然そうじゃなかったのに、
何故新のキャラになったら俄然蒼鬼×茜エロパロムッハーになったんだろうか。
今までの主人公がストイックぽかったからかな?
それとも年の差、身長差のポイントにやられたのか。

46:名無しさん@ピンキー
06/02/05 02:32:36 JElzONEI
新鬼武者萌えキャラ多いな

47:名無しさん@ピンキー
06/02/05 06:29:54 EF99zdsK
女の子講座と称して茜にいたずらするアオ兄ぃ

48:名無しさん@ピンキー
06/02/05 18:49:36 mxQsjt5X
こうしてパロ読んでると文書ける職人が羨ましいな
自分も妄想を文で表現できればいいのだが・・・
そんな事より今更だが>>31氏乙です、良いもの見させてもらいました

49:名無しさん@ピンキー
06/02/06 21:03:54 APNwAbdz
期待保守

50:名無しさん@ピンキー
06/02/08 01:18:48 7Zoe0Gm7
阿倫たんネタきぼん

51:名無しさん@ピンキー
06/02/08 14:04:00 zmDMy8Gj
天海×阿倫?
それだったら自分もきぼん

52:名無しさん@ピンキー
06/02/09 00:15:42 z9kT9kM3
阿倫って外見年齢いくつくらいなんだろ。
成長しない、というか出来ないんなら可哀想だな。
見たとこ茜より幼いか?

53:名無しさん@ピンキー
06/02/09 00:48:47 mOpOuC87
阿児がサイズチェンジ出来たから
見た目も自由に変えられるんじゃないかと思ってみたり。

54:名無しさん@ピンキー
06/02/09 16:19:57 eAtlHweX
少女の姿でいるのは天海の趣味です

55:名無しさん@ピンキー
06/02/09 21:06:32 5al0j02v
天海ロリw

つか、左馬はかえでが好きだったのか。普通に信頼で結ばれてる
主従関係だと思ってたから、あの告白は意外。当時は左馬の
あまりに棒読みな台詞にばかり気を取られてたが。

56:名無しさん@ピンキー
06/02/09 21:09:53 pMtNg/0/
そこで、主人が消滅して自由になった造魔かえでが旅に加わり三角関係化ですよ!

57:名無しさん@ピンキー
06/02/11 00:37:27 hok9R3QF
見ているこっちの胃が痛くなるような道中だなww
天海っていくつだと思ったけどまだ六十代か。

58:名無しさん@ピンキー
06/02/12 01:01:33 JA8TfKwq
ゲームゲッツしてがっつり進めて終わらせたけど、
宗矩の言動がいちいちエロ臭いわ矢文を五百も射込む素敵な阿呆だわ
幸村リスペクトのつもりだった肥前名護屋が
マジで出てきて本編じゃそこのボス張ってるわ。
やっぱゲームやってみないと分からないことだらけだった。
何より蒼鬼と十兵衛の掛け合いが一番良かった。
つーことで萌えの趣くまま、懲りずに書いてみた。
前々回の続き、蒼鬼×十兵衛編。本番まで行く予定。
暇な人はどうぞー。


 あの夜、火勢に煽られ、火の粉を天高く舞い上げて轟音とともに瓦解する楼閣から
辛くも脱出した秀康と茜は、今は洛外の山寺に身を潜めていた。
 片腕に茜を抱きかかえ、押し寄せる幻魔を薙ぎ払い、秀康は夜陰に乗じて
道なき道を駆け抜けた。
 天海と浅からぬ縁があると聞く住職は、仄々と夜が明けだした頃に
総門を叩いた、焼け出されて煤と血に塗れた二人を拒むことなく招きいれてくれ、
離れの庫裏を仮初の宿にあてがった。
 謀反人に等しい自分たちを匿うことが追っ手に知れれば、住職も
同じ罪に問われるというのに、それとなく必要なものを揃え、
黙って世話をしてくれる住職の態度が秀康にはありがたかった。
 今、秀康にとって一番気がかりなのは、茜のことだった。
 寺に来た当初の茜は自分を守るようにして身を丸め、床から起き上がることもなく、
食事も秀康が勧めねば一切口をつけなかった。
 やっと体を起こすようになったと思えば、生き生きと輝いていた目には
力がなく、部屋の中で閉め切られた白い障子をぼんやりと日がな一日眺めている。
 宗矩から受けた屈辱を思えば当然だと秀康は思った。女子として、
最も辛い痛手を負ったのだ。あの日、あのときの茜の姿を思い返すだけで、
体の芯が冷えるような怒りに囚われる。
 だからこそ、秀康は茜の回復に心を傾けた。女手があれば
もっと親身に茜を世話することができるだろうが、せめて自分が
出来る限りのことはしてやろうと心に堅く決めた。
 そんな秀康の真摯な介抱が報いたのか、もう体の傷はほぼ癒えて、この頃は
短い会話も交わすようになった。
 もう暫らくすれば旅立つことが出来る。
 しかし―――――と秀康は深く考え込む。
 果たして再び幻魔との戦いの場に連れ戻すことが、十兵衛の為の最善だといえるのだろうか。

59:名無しさん@ピンキー
06/02/12 01:06:35 JA8TfKwq
 夜半、秀康はふと目を覚ました。
 もしもこの場所が知れてしまった場合の幻魔の夜襲を想定し、彼は
床を延べることなく、毎夜刀を片腕に抱き、部屋の壁に背中を預けて眠っていた。
「・・・?」
 部屋の中を見回す。異常は見当たらない。
 だが微かに項の辺りの皮膚がざわめくような、なんともいえないものを感じ取り、
立ち上がって障子を開け、廊下へと出た。
 冬も深まった今、虫の音は絶えて久しいが、清冽な夜の気配は一切乱れることなく、
深山の夜は静かだった。
 ふと秀康は隣の部屋を見た。
 障子の一部が開いていた。
 秀康の目が見開かれ、音を立てて障子を開け放つ。部屋の中に茜の姿はなかった。
 秀康はすぐさま地面に飛び降り、駆け出した。床に乱れた様子はなく、
また隣室に居た自分に気づかれることなく拐かすことはありえない。
「十兵衛、何処だ!」
 総門の閂は下ろされていた。厨や本堂にもおらず、住職は
今夜は麓の檀家の弔いに出ている。
 人の気配のない寺を探し回った秀康は、本道と母屋とを繋ぐ渡り廊下から、
空を見上げた。夜よりもなお濃い黒い稜線。
(まさか・・・山か!?)
 もしそうだとすると厄介だ。不吉を煽るかのように、山の竹林が
風にざわめいてざざざと揺れた。ざざざ、葉摺れの音が大きく木魂し、
山の陰が一層大きくなった。
 狼狽する心を押さえつけ、秀康は寺院の裏へと回った。そこで秀康は
茜の姿を見つけ出した。
 水浸しになった井戸端で、白い寝巻き姿のまま、茜は倒れ伏していた。
 茜を抱き上げ、秀康は言葉を失くした。全身ずぶ濡れになった茜は
白蝋のような顔色で、がちがちと歯の根の合わぬほど震えていた。この時期に
水垢離など、正気の沙汰とは思えない。
 急いで茜を部屋へと連れ戻し、濡れた着物を剥いで体を拭い、
新しい寝巻きを着せる。ありったけの夜具を被せ、火鉢に炭を放り込んだ。
 かんかんに炭を熾して部屋を暖めて、やれるだけのことをした秀康は、
褥の直ぐ傍に腰を下ろし、気を失ったままの茜を覗き込んだ。
 血色は先程よりもましになったが、唇は真っ青だ。
 何故気付いてやれなかった、と秀康は迂闊さを悔いた。
 暗闇の中、一人井戸の冷水を被り続けた茜の心情を思うと
耐えられなかった。体の傷は癒えようと、茜の心は秀康が思っていたよりも
深く穴を穿たれて、いまだに鮮血を流し続け、茜を蝕み苦しめ続けていたのだ。
自分は茜の表層しか見えていなかった。
 握り締めた拳が震える。あのときと同じだ。所詮俺は無力なのか。
 寒行を自分に強い、何度も水を浴びながら、
こいつはなにを思っていたのか――――。
 心細げに濡れそぼつ、闇に押し潰されそうな茜の後姿が浮かび、
眉間に拳を当てて項垂れる。
 微かな呻き声が聞こえ、秀康はハッと顔を上げた。茜が苦しそうに
眉根を寄せて、荒い息をついていた。

60:名無しさん@ピンキー
06/02/12 01:09:37 JA8TfKwq
 少し躊躇ってから、秀康は茜の右手を握った。氷のように冷え切った手に、
せめて自分の温もりを移してやりたいと思った。ぎゅっと握ると、
心なしか茜の眉間の険が薄らぎ、安らいだように見えた。
 すっぽりと包み込むことが出来る、小さな手だ。それに続く手首も、
腕も、少女の骨格全てが華奢で
その背中に負うにはあまりにも酷なことが多過ぎる。
 たとえ気休めでしかないとしても、茜が引き摺り込まれている眠りに
魘されることがないように、秀康はその手を握り続けた。
 一刻ほどそうしていただろうか。
 泥のように重たく纏わり付く睡魔を引き剥がし、茜はゆるゆると
瞼を押し上げた。目に写るのは既に見慣れた天井の木目だった。
 井戸から汲み上げた水を何度も浴びて、心身に凍みる寒さも無視し続けて、
段々と体が痺れて寒いという感覚もなくなって・・・記憶はそこで途切れていた。
 首をめぐらせ、秀康を見つけ出す。
「・・・・・・アオ兄ぃ」
 掠れた声で呼ぶと、秀康は少し強張った、だが安堵した表情で「ああ」と答えた。
アオ兄ぃはオレに付きっ切りだったんだと、茜は申し訳なく思った。
本当に、迷惑や心配ばかりかけている。
「熱、出てないか?そうだ、喉渇いてるだろ。水を持ってこよう」
 黙ったまま、茜は秀康と繋いである自分の手に視線を移した。
「ああ・・・悪い。触れられるの、嫌だよな」
 茜は小さく前髪を揺らした。
「ううん・・・アオ兄ぃなら、平気だ」
 事実だった。手から伝わる秀康の体温に、言い様のない安らぎを感じた。
 不思議だ。あんな奇禍に遭ったからには、男に恐怖と拒絶を抱くのだろうに、
茜は秀康には一切そんな感情を持たなかった。
 自分を決して傷つけないでくれるという絶対的な信頼と安心感が
そうさせるのか。
 だが、それにいつまでも甘え、秀康に寄りかかることに、茜は罪悪感と、
怒りに似た不甲斐なさを感じる。
「・・・水垢離で願掛けは止めておけ。体に悪い」
 茜の目を見つめ、秀康が言った。「お陰でこっちの肝も冷えたぞ」冗談口ではなく、
至極真面目な、真摯に茜の体を気遣ってくれている秀康に、
何も応えることが出来ないでいるのが歯がゆかった。

61:名無しさん@ピンキー
06/02/12 01:14:04 JA8TfKwq
「違うよ。オレ、願い事なんかないんだ。ただ・・・」
 衝動に駆られて危うく口走りそうになったところで、口を噤む。
これ以上は喋るのが憚られた。それは茜が抱え込んでしまった暗部だった。
「ただ、なんだ?」
 その先を促されはしたが、茜は黙り込んだままだった。
 しかし心の中では激しく逡巡していた。打ち明けるには自分の
醜悪な暗部を晒さなければいけない。
 聞かせてしまったら、きっとアオ兄ぃに軽蔑される。茜にはそれが
恐ろしかった。
 だが、懸命に自分を支えてくれている秀康に口を閉ざし続けることは、
途方もない背信行為にも思えた。
 自然と唇が震え、秀康に包まれている茜の手が拳を形作った。
 茜の尋常でない様子を察した秀康が穏やかに言った。
「言いたくないのなら構わないんだぞ」
 その一言が、かえって茜の背中を押した。一息にぶちまけた。
「禊ぎでこそぎ落としたかった。オレの汚れを」
「・・・そんなことを言うな。自分を貶めてどうする」
 だが、労わりの言葉は要らなかった。
 茜が目の眩むほどの憎悪を持っているのは、宗矩と、自分自身だ。
「アオ兄ぃ。汚いのは、オレの、宗矩の下で喘いだこの女の体だ・・・っ!!」
 茜はそう吐き捨てた。宗矩に力任せに犯され、蹂躙された。それだけならまだしも、
この体は確かに肉欲を貪ったのだ。
 敗北してもまた立ち上がればいい。だが、相手の足に縋り付いて
命乞いをすることは許されない。それはあまりにも惨めで無様だからだ。
 剣士としての潔癖さと、娘の無垢が、あの悪夢のときに味わった屈辱を
どうしても封印することができないでいた。
 だが秀康は茜に断じた。
「体が必ずしも常に心に従うとは限らない」
 まだこういった機微に幼い茜にどう言って聞かせれば良いのか分からなかったが、
茜の自虐はただいたずらに傷を抉り深めてゆくばかりだと、その無意味さを
説こうとした。
「止むを得ない場合もままある。・・・お前の心は宗矩を全く
受け入れていなかっただろう。お前が感じたものは、本当の男と女の交合に得るものとは
全然違う非なるものだったんだ」
「じゃあ、ほんものはどんなもんだって言うんだよ!アオ兄ぃ!!」

62:名無しさん@ピンキー
06/02/12 01:20:41 JA8TfKwq
 上掛けを跳ね上げ、片肘を突いて半身を起こした茜が叫んだ。その声には、
所詮そんなものは詭弁だと吐き捨てる響きがあった。たかが卑しい情欲、
どれだけ言い繕ってもどんな違いがあるというのだ。
 秀康が言い放った。
「俺は今からお前に口づける」
 全く唐突な申し出に、秀康を睨みつけていた茜の目が丸くなり、
あまりの突飛さに滲みかけていた怒気も散じた。
「なに言ってんだよアオ兄ぃ・・・」
 呆気に、というよりどんな表情を出せばいいのか分からないという
茜の顔だった。
「嫌なら言え」
 短く言うや否や、包んでいた茜の手をするりと離して腰を上げる。
自分に近づく秀康を、茜はぼんやりと見た。「ふざけるなよ!」と腕を突っぱねて
その体を押しのけるという選択肢も充分あった、また
それぐらい実行に移す猶予はあった・・・いや与えられた。それなのに、
何故か否もうとは思わなかった。
 茜の頬を秀康の両手が包んだ。温かい掌に、茜は自然と目を閉じた。
 二人の唇が触れ合った。薄い皮膚の触れ合った部分から、そっと
お互いの体温を確かめ合うような口づけだった。
 重ね合わせても、それ以上深くなることはなく。
 秀康はゆっくりと顔を離した。自分の胸に茜の頭を抱き寄せて、
まだ湿り気の残る茜の髪を撫でる。
 目を閉じたままの茜は、されるがままに体を任せた。
 力を抜いて身を凭せ掛ける茜に、言い様のない感情が浮かぶ。そのまま
腕に力を込めて、強く抱き締めたいという思いを捩じ伏せて、秀康は柔らな髪を
撫で続けた。
 まだ駄目だ。自分の衝動に負け、機を間違えれば、また取り返しの付かない
結末を呼ぶ。先程の口づけも、本音はもし拒まれて逆の効果を生んでしまったらと
いう不安を覚えていた。
 頃合だ。そろそろ引き上げねば愚かな過ちを犯しかねない。
 秀康は細い両肩をそっと押し、自分の胸から引き離した。何か言わなければいけない、
だが適当な言葉は見つからなかった。
「・・・今日はもう休め」
 そう言い置いて、立ち上がって離れようとした秀康の手を、茜は咄嗟に掴んだ。



続きはなるだけ早く書き上げたい。
あと、他の職人さん、いらっしゃるんでしたら是非SSを。お願いします。

63:名無しさん@ピンキー
06/02/12 09:25:41 XBM0VXBN


64:名無しさん@ピンキー
06/02/12 18:25:28 nhmxn7Cw
GJ!

65:名無しさん@ピンキー
06/02/12 18:27:45 sDmtR3j9
GJ!!

66:名無しさん@ピンキー
06/02/12 20:43:09 tb1zFzsX
>>58-62

GJ!

神がキタ!

67:名無しさん@ピンキー
06/02/12 21:01:59 OIu/yqbB
>>58-62氏
激しくGJGJ!!この展開、待ってました(*´Д`)せつない二人もイイなあ…

続き、楽しみに待っておりますっ

68:名無しさん@ピンキー
06/02/15 01:26:16 347prr7D
ほしゅage

69:名無しさん@ピンキー
06/02/15 16:25:48 BJYGVahy
本番前なのにエロすぎる(;´Д`)ハァハァ

70:名無しさん@ピンキー
06/02/15 19:23:55 Ht4To1Fq
↓白服紳士が一言

71:名無しさん@ピンキー
06/02/15 20:12:59 8eBtE4HI
素晴らしきかな!!素晴らしきかなこのエロス!!!!

72:名無しさん@ピンキー
06/02/16 10:59:54 tfX70NIy
WILD

73:名無しさん@ピンキー
06/02/16 23:09:01 82NuUeRG
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

74:名無しさん@ピンキー
06/02/17 13:45:33 XBi8DMjc
(*´Д`*)GJ!!
神様ありがとう…!

75:名無しさん@ピンキー
06/02/17 15:34:06 FZUBlJXk
フロイス先生も何か↓

76:名無しさん@ピンキー
06/02/17 16:44:51 kUtR6hto
お、お尻を・・・な、撫で回して・・・み、みたいのぅ・・・・

77:名無しさん@ピンキー
06/02/17 16:45:57 f8m5pwwg
↑の発言に対して、ロベルト氏が怒りのコメント↓

78:名無しさん@ピンキー
06/02/17 17:19:47 K4CUD4vw
やらないか?

79:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:04:37 D9b8cGro
うほっ、いい実験動物!

軽妙なフットワークで階段を駆け上がって逃げる宗矩の叔父貴の
次回作での出演を切に望む。
蒼鬼に関しては王大人の「死亡確認!」フラグだと信じて疑わない。
百鬼丸もどろろの所へ戻ってきたんだから、必ず帰ってくる。そして鎖国寸前に
十兵衛の好きな船旅で外つ国に出てゲルで馬乳酒飲んどけ。
信じてるよカプンコ('A`)
つーことで前の続きが出来上がりました。短くするのはもう諦めた。


「アオ兄ィ」
 何事かと秀康が茜を見下ろす。その目から自分のそれを逸らすことなく、
挫けかけるのを真っ直ぐに見つめ返し、
「知ってるだろ、オレ、今凄く寒いんだ」
 茜はこくりと唾を飲み込んだ。どれだけの気力を振り絞っているのか、秀康を掴んだ手は
白く関節が浮き出て小刻みに震えていた。
「だから、今が、いい」
 なにが、とは秀康は問わなかった。指しているものがなんであるかは承知していた。
「今じゃないと、きっと駄目なんだ」
 しゃがみ込み、目線を合わせる。
「・・・良いのか」
 それは了承ではなく確認だった。小さく頷きが返され、秀康は両手を伸ばし
ゆっくりと少女を褥に横たえさせた。
 静かな部屋に衣擦れの音がやけに耳につく。帯を解いて、寝巻きを脱がせると、
秀康の目前にほっそりとした茜の裸体が現れた。初めて目にしたわけではない。
つい先程も、濡れた着物を脱がせるために裸にさせた。だが、劣情を抱いて
目の当たりにするのは初めてだ。
 秀康に組み敷かれた茜は、流石に彼を見つめ続けることは出来ずに、
顔を背けてあらぬほうを向いていた。
 自分の作り出す影の中に全て収まってしまえるほどの華奢な体だ。
 束ねてしまえば目立たないだろうが、こうして白い夜具の上に散っていると、
疎らな長さになっている髪が目についた。宗矩によって切り落とされた部分だった。
 この体を宗矩が蹂躙したかと思うと、怒りに頭が焼き切れそうになる。
だが秀康は激しい感情を無理やり押し込め、決して面に出さないように務めた。
茜を怯えさせたくはない。秀康は自らも身につけているもの全てを取り払い、
お互いに一糸纏わぬ姿になって茜の裸体を抱き締めた。
 ため息にも似た茜の吐息が耳元で聞こえた。
 ぴったりと密着した肌越しに、別々の温もりを感じあう。
「お前が辛いと感じたら、すぐ止めるぞ」
「大丈夫、アオ兄ィだもん・・・大丈夫だよ」

80:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:08:25 D9b8cGro
 精一杯答える茜の強張りを解すために、小さな頤をつまんで数回頬や額に軽く接吻する。
ささやかな触れ合いに、ほっと体を少し緩めたのを見計らって、
細い首筋に顔を埋めた。瑞々しい少女の肌の匂いが鼻腔を擽り、
男の情欲を加速させようとするのを振り切るよう努めた。
 滑らかな肌を唇で探り、舌を這わせる。生ぬるいものが肌を掠めた感触に
茜がびくりと小さく慄いたが、それ以上の大きな拒絶は見せなかった。
薄く敏感な肌を吸いながら、片手をそろそろと茜の乳房の上に被せた。
 茜の睫毛が震える。
 小さな膨らみは、すっぽりと秀康の大きな掌に収まった。とくとくと
鼓動の振動を伝える、可愛らしく、充分に柔らかい胸を外側から持ち上げるように
優しく揉む。微妙な力加減に、微かに茜がみじろぎをした。
 秀康が顔を上げる。その顔に浮かぶ気遣いに、茜は言葉は出さずただこくりと頷いて見せた。
 と、秀康が茜の腰に片手を回したかと思うと、桃色に色づいた乳首をその口に含んだ。
「あっ」
 息を呑み、茜の背中が褥から僅かに浮く。その隙間さえ利用して、
秀康は口の中で存在を主張し始めた尖りにそっと舌を絡ませた。
「ん、ぅっ・・・」
 生温かい濡れたものが与える、くすぐったいようなもどかしいような刺激に、
思わず小さな声が漏れる。忌まわしい声だ。
茜は咄嗟にその声を隠そうと指を噛んだ。
 だが、目敏くそれを見つけた秀康が、茜の口から指を取り上げた。
「・・・お前はそれ以上傷つくな」
 丹念な愛撫が、茜の奥底に密やかに眠る性感を、薄皮を一枚ずつ
剥いでゆくようにゆっくりと目覚めさせてゆく。
 不安を和らげるように掌が支え、肌を滑る指先からも自分を
慈しんでくれているのが充分に分かり、
茜は嬉しく思った。その心の動きに伴って、秀康に任せている体が
じょじょに蕩けてゆくような、今まで味わったことのない心地が、ほんのりとした熱を
茜に帯びさせ始めた。
 皮膚が擦れ合うだけで奇妙な感覚を覚え、呼吸も忙しいものになっていく。臍の下に得体の知れない
熱が溜まっていき、その未知の疼きに我知らず太腿を擦り合わせていた。
 そんな茜の変化を見極めた秀康は、今まで触れようとしなかった両腿の間を割らせ、
その奥へ手を伸ばした。
 そこはしっとりと湿り気を帯び始めていた。
(だが・・・まだだな)

81:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:11:57 D9b8cGro
 男を迎え入れる準備は整っていない。そう見た秀康は、思い切った行動に出た。
「あっ、アオ兄ィ!?」
 慌てた茜が体をずりあげようとした。秀康が一瞬身を離したかと思ったら、
次には割った足の間に入り込んで、そこに顔を埋めようとしたのだ。
「止めろよ、そんなとこ!アオ兄ィ!」 
 恥ずかしさのあまり怒鳴りつけて、頭を押しのけようと黄金色の髪の毛を
思わず掴む。しかし当の本人は聞く耳を持たずに、唾液をたっぷりと含ませた舌で
温んだ花弁に沿って舐めた。びくっと茜の背中が反り返る。今まで充分な愛撫を
受けてきただけに、敏感になった疼きの中心に思いも寄らぬ刺激を受けて、堪らなくなった。
 秀康の舌先が花弁を解し、満遍なく蜜と唾液を塗りつけていく。
「やっ・・・めろ、ったら・・・アオ兄ィっ」
 秘所を責める舌の動きに翻弄され、茜は弱々しく秀康の頭髪を掻き撫ぜることしかできない。
強烈な快感に翻弄され、目に涙さえ滲んだ。体はその快感に充分に感応し、
更に蜜を滲ませた。
「んんっ、ぁあ・・・っ!」
 耐え切れずに腰がうねる。柔らかな内腿に、秀康の髪が触れる、その感触さえ心地いい。
 やがて秀康が口許を拭って起き上がった。柔らかな夜具に半ば顔を埋めて、
はあはあと胸を上下させて荒い息を吐く茜を見下ろし、
露わになっている肉付きの薄い脇腹を、宥めるように擦ってやる。
 そしてようよう息が収まった頃を見計らい、「・・・良いか?」と滑らかな膝に手を掛けた。
 膝に置かれた手の感触で、ぼんやりと潤んでいた茜の瞳が瞬時に焦点を結ぶ。
 その瞬間、奇しくも茜の瞳に映し出されたのは、秀康の実像ではなく、
別の男の黒い影だった。
 脳裏に生々しく閃光のように甦る。
「ぅっ・・・、くっ・・・・!」
 危うく悲鳴を噛み殺し、しゃくりあげる様な断続的な呼吸を繰り返す。
 記憶の断片の流入に耐えようと、茜は無意識に両肩を抱き、夜具の上で体を縮こませ、
強く、こめかみが震えるほどに強く瞼を閉じる。
 小さい体をなお一層小さく強張らせて、忌まわしい記憶に必死で抗おうとする茜を目の当たりにし、
秀康は自分がなす術を知らなかった。
 ふっと、茜の体から力が抜け、きつく自らの両肩を抱いていた手が力なく滑り落ちる。
「―――――ごめん、アオ兄ィ。もう平気だから・・・」
 か細い声に、この状態のどこがだと糺したかった。
 だがそうはせずに、秀康は無言でそっと、茜の額を撫でて乱れ落ちた髪を
梳いてやった。立ち向かおうと踏み止まる姿勢が健気で、
故に胸をしくりと締め付ける。
「少し、痛むかもしれないぞ」

82:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:15:54 D9b8cGro
「へっちゃらだ、そんなの」
 ゆっくりと足を開かせて、その間に押し入る。
 虚勢だと直ぐにわかる態度と、割り行った際に一瞬怯えた眼差しで自分を見た茜へ、
「・・・触ってみるか?」
 何を指しているのか直ぐにわかった。
 秀康の言葉に、茜は躊躇いを見せた。が、やがておずおずと手を伸ばし、
熱を帯びて上向いた一物の先端に触れた。
 一瞬だけ触れて、間違って火種にでも触れたかのように慌てて離し、
また恐る恐る、慎重に存在や質感を確かめる手つきで指先を伝わせる。
 その指の、些細な動きが齎す疼きに耐えながら、茜のするがままに任せた。
「熱くてどくどく脈打ってる・・・」
 ぽつりと茜が呟く。
「ここも、アオ兄ィなんだね」
 じかに脈動を感じ、この器官は確かに秀康の一部だと、そう知って感じ取ることで、
茜の恐怖は段々薄らぎ、不思議なほど心も落ち着いた。
「今から入れるぞ。大丈夫か」
「・・・ん」
 潤みきった秘所に陰茎をあてがい、蜜壷の入り口を探り当て、その先端を
ゆっくりと沈めた。
 少しずつ、茜に掛ける負荷をなるべく最小限にとどめるべく、慣らすように
じょじょに腰を進めて挿入していく。
 だが、どれだけ濡らして侵入を容易くさせようと、やはり二度目の茜の苦痛の全ては
除けなかった。
「くぅっ・・・う、ぁ、ああ」
 痛い。漏れる苦鳴を噛み殺そうとすると喉が震えた。真剣で切りつけられたときのような、
鋭い痛みではなく、肉をゆっくり抉られていく、ずんと奥へと響く痛み。
 さっきまでの甘い余韻も、どこかへ姿を消してしまった。膣に収まる質量が
増していくにつれ、茜の体がきつく強張った。
「・・・っ、十兵衛、力を抜け・・・っ」
 きつい締りに少し眉根を寄せて茜に助言を与えつつ、頭を抱き寄せて髪を撫でた。
 言われるがまま、できるだけ力みを失くすよう、不規則になった呼吸を
何とか整えようと大きく肺を膨らませて息を吸う。秀康は拙いながらも
助言に応えようとしている茜を励ますように髪を撫で続け、
茜はその無骨で優しい手の動きに僅かなりと癒された。
 幼いころに身につけた剣術の呼吸法の流用で、酸素を取り込む、というありきたりな行為を
繰り返すうち、無意識にこわばりが解けていく。

83:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:18:04 D9b8cGro
「アオ兄ィ・・・はっ、はい、った・・・?」
「ああ・・・」
「ぜん、ぶ?」
「全部だ」
 額に汗を滲ませて、茜は安堵の表情を浮かべた。余程辛かったのか、
目も薄く涙で潤んでいた。
「まだ痛いよな。って、当たり前か」
「ん、でも、・・・さっきより、ずっと良いよ」
 下腹部に疼痛があるが、最初の頃ほどではない。秀康が急かすことなく
時間をかけて宥めてくれたお陰で、段々と状況に順応し、
肋骨に喧しく打ちつけていた心臓も平穏を取り戻しつつあった。
 それにつれて、茜は自分の中に収まっている熱を今更ながらありありと感じた。
錯覚だろうが、その箇所を通して秀康の鼓動も伝わってきているように思えた。
 不思議な感覚だった。奇妙な充足感さえあった。
「あ、アオ兄ィは」
「なんだ?」
「いま、どんな感じ・・・なんだ?」
 秀康はちょっと吃驚した目で茜を見る。自分の質問がよく分かっていないのか、
それとも単に知識として知りたいのか、これといった他意はなさそうだった。
 だがここで余計に言い繕うのも意味がない。極素直な感想を述べた。
「気持ち良い」
「・・・のか?」
「ああ。お前にはちょっと理不尽に思えるかもしれないけどな」
 まだ痛みを感じている茜の内部は充分に蜜に濡れて熱く、
秀康のものを蕩けさせるように幾重もの襞がねっとりと絡み付いて締めつけている。
 体の過分なこわばりが解けた今、持ち主の意思に関係なく、
深く埋め込まれた異物を取り込んで緩やかに誘おうと微妙に蠕動する肉の動きに耐えていた。
「・・・・・・じゃあ、もっとアオ兄ィが気持ちよくなるようにして、いいよ」
 今度こそ、何を言い出すのかという表情で秀康は茜を見た。
「いいよ、アオ兄ィ」
「まだ辛いんだろ、お前」
「大丈夫だってば。オレ、そんな柔(やわ)じゃないぞ」
 それに、と耳朶まで真っ赤に染めて、
「教えてくれるんだろ。その、ちゃんとした・・・あの」

84:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:21:02 D9b8cGro
 語尾をうやむやに紛らせて、そっぽを向く。まだ時間を置いてからと
思っていた秀康だったが、茜がそう求めるのならば否と敢えて言うこともない。
この状態をいつまでも続けているわけにもいかない。
 また、自分の本能的な欲求を誤魔化すことも流石に苦しくなってきていた。
腰間に疼きと熱が半ばした澱が溜まり、時折痺れるような感覚が強烈に開放を促している。
「・・・分かった。じゃあ、俺にしっかり掴まってろ」
 今まで茜が縋っていた衾褥は、掌に強く握り締められて
呆気なく破れそうなほど皺くちゃになっていた。
 その手を取って、自分の首に廻させる。細い両腕を絡めさせてから、
「最初はゆっくり動くからな。きついと思ったらすぐ言えよ?」 
 細腰をしっかりと抱き寄せて片足を抱える。そして、腰を引いて
埋没させていた陽根を僅かに引き抜き、熱の篭った膣の奥へ再び戻す。
「ん・・・く・・・っ」
 ほんの少しの動きのはずなのに、その動きにあわせて、ずる、と内部の肉壁も
一緒に持っていかれそうな得体の知れない感覚に、茜は身震いをしてあえかな声を漏らす。
 結合部にじんじんと痺れが走り、それが痛みなのかそれ以外のものなのかさえ分からない。
ただ夢中になって両腕に力を込めて縋りついた。
 小さな反復を繰り返すうち、秀康の呼吸も段々と押さえきれぬほどに乱れ始めた。
もはや今この状況下で茜に止めてと乞われても、留め置くことはできそうになかった。
 打ち付けていくうちに、膣の締め付けは更にあがって、男の精を貪欲に求める動きで
秀康を翻弄させる。溢れた蜜が立てる音が淫猥極まりなかった。
「あっ、アオ、兄ィ」
 揺さ振られる茜の途切れ途切れの声に、我に返ったように秀康は茜を見た。
今更ながら、首に絡みついた腕の力に気がつく。茜の体を慮る余裕がなくなっていた。
しまったと一瞬臍を噛みかけたが、それより何よりも茜の様子が目を引いた。
 頬はすっかり上気し、何かを懸命に伝えようと唇を震わせ、曖昧に閉じる。
 苦痛を耐え忍んでいる姿ではない。
「もう平気か?」
 茜は首を横に振った。「分かんない」確かに分からなかった。この未知の感覚を、
どう受け止めれば良いのか。
 中を擦られ、掻きまわされる内に、体の奥の熱がせり上がってきて、その感覚に
自我が押し潰されそうになる。
「分かんなくて、こわいよ・・・アオ兄ィ・・・」

85:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:23:59 D9b8cGro
 このまま溺れて自分で自分を保てなくなる、そんな予感に茜は怯えた。
 秀康は一呼吸置いて、茜の火照った頬に触れた。
 鬩ぐ感情に押され、額やこめかみにそっと口づける。
茜の不安を和らげる方法を、この程度しか思いつかないことに歯痒さを覚える。
「怖がることなんかない。俺もお前も、それを迎え入れるんだ。今から」
「・・・アオ兄ィも?」
「ああ」
 それでも怖いなら、と言葉を続ける。
「俺だけを見てろ。他には何も、目を向けるな」
「・・・うん」
 それは何よりの指針だった。秀康の言葉を信じ、従おうと決めた。
頷いて再び身を委ねる。
 頬を離れて体の線を辿るように脇腹を撫でる指先に反応し、自分の中がきゅっと
中にあるものを締め付けたのが分かった。
今ならなんとなくだが分かる気がした。男と女が求め合う理由が。
 収まっていたものが引き抜かれ、押し込まれる。先程までの再現だ。
 ただし、ゆっくりとした動きが、じょじょに忙しないものへと変わっていく点が違っていた。
「あっ、・・・ん、うあ、あんっ」
 堪えきれずに茜が喘いだ。深く抉られるたびに、強い刺激が脳を灼く。
ぞくぞくとした快感が背筋を奔り、もっととねだるように、知らず腰が浮いた。
 秀康もまた荒い息を吐いて貪欲に求めた。内壁の動きが切羽詰ったように活発になり、
男をせがんで吸い付いてくる。すぐにでも気をやりたかったが、
まだだと自制した。目覚め始めた茜の官能に、今度こそ添わせてやらねばならない。
「アオ兄ィ・・・っ」
 上擦った声で茜が呼んだ。途切れがちに何度も。
応えてやるように強く腰を叩きつけると、華奢な体が反って、肉付きの薄い脇に、
薄っすらと肋骨が浮く。擦れあう肌や陰茎に絡みつく肉襞から、
お互いが蕩けあって本当に一つになれそうな気すら起こった。
 いつの間にか茜は両脚を秀康の腰に絡ませていた。がむしゃらに求め合って
二人分の熱い吐息と淫らな水音が響く中、律動に揺さ振られて
今にも首に回した腕が解けそうになるのを必死で堪えてしがみつく。
 目まぐるしい波に浚われ、翻弄される中で、秀康の存在が唯一のよすがだった。
それを手放すまいとしたのだが、まだ足りない。

86:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:27:29 D9b8cGro
 熱い息が肌を掠め、絶え間ない音が耳を犯す。見たこともない表情で
何かを耐える秀康の顔に、体の芯をぞくりと痺れさせながら、
茜は吐息で濡れた唇を戦慄かせ、懸命に言葉を紡いだ。
「あっ、あお、に・・・っ」
 しがみつく腕で体ごと引き起こし、秀康の耳元で浮かされたように囁く。
「もっと、ギュって、して」
 秀康は茜の望みをかなえてやった。折れそうなほど抱き締められ、
逞しい体を更に間近に感じ、茜は多幸感に包まれる。
 それとほぼ同時に、急速に競りあがってきた熱が限界を超えた。
 爪先が突っぱね、来るべき絶頂を示唆する。背中が弓なりに反り返り、
茜は黒髪を振り乱した。
「や、ぁ・・・だめっ・・・ぁ、ぁあああっ!!」
 膣がぎゅうっと縮こまる。うねり、のたくる急激な収縮に、
秀康も堪えきれず茜の中で達した。
 その押し殺した呻きを聞きながら、茜は自分の奥深くに放たれたものに
全てが・・・踏み躙られた足跡も、自分の鬱屈も迷いも、全て・・・真っ白に、
塗りつぶされるのを感じた。
 余韻のように小さく跳ねて、断続的に注ぎ込まれる名残を打ち震えながら受け止める。
収まり切れなかった分が蜜と混じって押し出されて零れ、
とろとろと肌を伝うのが分かった。
 二人の体はぐったりと弛緩しきって、暫らくは重なり合ったままだった。
 やがて秀康が身を起こし、そのときに一緒に中から引き抜かれる感覚に、
茜は「んっ・・・」と小さく息を呑む。激しい律動を受け入れて敏感になったそこは、
その程度の刺激も強すぎた。
 懐紙で汚れたところを拭って始末をつけてから横になり、
気だるい体で秀康は茜を抱き寄せた。
 消耗が激しい。まるで初めて女を知ったときのような有様だ。このまま眠り込んだら、
死人のように深く眠りこけて、たとえ幻魔が法螺貝を吹き鳴らして雲霞の如く攻め寄せて来ても、
果たして起きられるかどうか、怪しかった。
 それでもまあ良いか、と呑気に思えた。せめてこの僅かなひと時、
結城秀康でも蒼鬼でもなく、一人の男として茜と添い臥してやろう。
秀康は細い肩を引き寄せた。
 そして茜もまた、心地のよい疲労感に身を任せ瞼を閉じながら、一つの決意を固めた。
 心は決まった。長い逡巡を経て、やっと。

87:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:30:06 D9b8cGro
 無意識に探った手は何も見つけ出せなかった。自分の傍に在るはずの温もりがない。
 秀康は飛び起きた。肌を刺す冷え切った空気が、まだ夜が明けてそうときが
経っていないことを知らせた。
 締め切られた障子の向こうから、僅かに風を切る鋭い音と、澄んだ鍔鳴りの音が交互に聞こえる。
 まさか、と秀康は思った。だがそれ以外に考えられない。
 あいつはどうしてこう自分に気配を悟られずに外に抜け出すことが出来るんだ?
 一瞬場違いな疑念が頭に浮かんだのを慌てて打ち消して、
秀康は脱ぎ散らかしたままだった着物を、帯を結ぶのももどかしく身につけて廊下に出た。
 庭先にはやはり、想像したとおり茜の姿があった。寝起きのままで部屋を抜け出したらしく、
単の寝巻き姿だった。
 秀康の気配に気が付いた茜が、手を止めて振り向く。
 その右手には、久しく部屋の片隅に立てかけられていた典太が握られていた。
「体も腕も、やっぱり大分鈍っちまってら」
「お前、大丈夫なのか?その・・・動いて」
「へーき平気。柔じゃないって、言ったろ?」
 軽く返して、茜は鍛錬を再開した。
 細い脛が露わになるほどぐっと腰を落とし、眼光鋭く前を見据え、
瞬時に疾った白刃が、朝日に煌き軌跡とともに空を切る。迷いのない抜き打ちだった。
 その太刀筋を目の当たりにした秀康は、それ以上の口出しはせずに黙って
その挙動を見つめた。
 一通り柳生の型を浚った茜は、ゆっくりと残心を示し、
深々と息を吐いてから刀を携えて秀康に顔を向けた。
「アオ兄ィ。朝飯食べたあとで稽古頼んでもいいか?」
「ああ」
「手加減抜きな。オレ、まだまだ鍛えなきゃならないから・・・
こんなんじゃ、全然駄目だ」
 青味の増してきた空―――その方向は人里、そして京へと続く空だ――――を仰いで
ぽつりと呟く。
「この辺りも、相当酷いことになってるんだろ」
「知ってたのか」
 それは茜の状態に気兼ねして教えなかったことだった。
「前にアオ兄ぃと住職が話してたの、ちょっと聞こえてたんだ」

88:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:33:44 D9b8cGro
 九州や四国、奥州といった、京から遠く離れた地から駆り集められた、
太閤秀吉の醍醐の花見のための桜の大樹。
 しかしその空恐ろしいほどに艶かしく美しい花の本性は、
孕み女を贄にして咲く幻魔樹だ。
 寺の住職が弔いに出かけたのは、妻ともうすぐ生まれる子どもを守ろうと、
力尽くで連れ去ろうとした秀吉の兵士に取り縋った百姓が斬り殺された、
その葬式のためだった。
 辺鄙な雛の村から妊婦を集めていた秀吉配下の幻魔の軍勢は、
この洛外にまでその魔手を伸ばしていた。
 治安の紊乱も気に掛けず、自分の直轄領からも贄を狩るとは、秀吉の暴虐は
益々留まるところを知らず、また、見境がなくなってしまっている。
 それはまた、幻魔による支配が更に深く増しているということに他ならない。
 村からの報せが届いたときには、既に兵士たちは引き上げていた。更なる生贄を求めて。
 無謀な大陸への派兵も重なり、太閤の乱心が巷間に広く流布するのも近い。
時がたつのを待てば、民草や諸大名の不満が膨れ上がり、一揆や遠隔地での叛乱といった形で
豊臣の支配を脅かすだろう。
 しかし、最早残された時間は僅かだ。
 刻々と進む秀吉と幻魔の野望を知り、その恐怖の統治を阻止できるのは、
秀康たちを置いて誰も居ない。
 だが、その一人に再び茜の名を連ねてもいいものか。
 秀康は敢えて茜に訊ねる。
「行くのか、十兵衛」
「行く」
 きっぱりと、一切の淀みなく答えた。
「ここで躓いてなんかいられない。みんなの、そしてなによりオレ自身のためにも。
戦わなきゃならない」
 照れくさそうに鼻を擦り、「偉そうなこと言ってるな、オレ」と笑う。
こんな風に笑えるのも久しぶりだった。
「アオ兄ィのお陰だ。でも、まだ・・・吹っ切るの、時間が掛かると思う。
またなにか切っ掛けになって、しんどくなって・・・アオ兄ぃに迷惑、かけるかもしれない」
「好きなだけかけろよ。それぐらいの甲斐性の持ち合わせはあるつもりだぜ」

89:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:38:54 D9b8cGro
 わざと茶化した口調で秀康が言うと、茜は微笑んだ。
こうして支えてもらわなければ、自分を囲む四方の手詰まりに浅慮を起こして
どうなっていたか知れない。恐らく、使命も何もかもを投げ出して、
最も愚かしい状態に身を堕してしまっただろう。
「ありがとな、アオ兄ィ」
 心の底からの謝辞だった。でも胸の隅が針の先で刺したようにちくりと痛む。
こうして全部背負い込むアオ兄ぃは、一体誰が支えてやれるんだろう。
 そして茜は己が右手の刀を持ち上げ、きゅっと唇を引き結んだ。
その手にあるのは柳生の伝家の宝刀であり、敬愛する祖父のかつての愛刀であり、
今は茜の誇りそのものだった。
 鋼の輝きの刀のように、自分の心も腕も鍛え直せば強くなるはずだ。
 決して、もう二度と手放すことはしない。
「―――――絶対に宗矩に勝つ。そして、自分に克つんだ」
 自分に刻み込むために強く独白する。全ての決着はこの刀でつける。
柳生に生まれながらその血脈に背いたもの、従ったもの。同族の血を持って禍根を雪ぐ。
 決別のとき、これで、この名で全てを終わらせるのが相応しい。
 そしてまた同族としてのせめてもの餞。
 



 やがて繚乱と咲き乱れる壮絶なる桜の下、誂えた様な舞台の上で、
少女は半ば狂える男と対峙する。
「柳生制剛流抜刀、柳生十兵衛茜。一族の義命によって貴様を討つ。
罷り通るぞ・・・宗叔父!!」
 死闘の始まりを告げるべく、箍の緩んだ哄笑と、
火花と共に斬り結ぶ剣戟の音が高らかに重なった。





長々と個人的な萌えのダダ漏らしを書き込み、多少なりと
喜んでもらえたようで、
スレの皆さん本当にありがとうございました。

90:名無しさん@ピンキー
06/02/18 00:46:36 c0rh0S99
GJ!!
お疲れ様でした!!

91:名無しさん@ピンキー
06/02/18 01:00:18 sLY3MWaH
あなたの書くものが大好き

92:名無しさん@ピンキー
06/02/18 01:54:15 7mYdrMda
乙(^ω^)b

93:名無しさん@ピンキー
06/02/18 02:40:11 jbvFc72a
>>89
グッジョブ!!超グッジョブ!!!!

18禁だったらこんな展開があるんだろうな(;´Д`)

94:名無しさん@ピンキー
06/02/18 05:05:06 Ov5L62qE
GJ!感動した!

95:名無しさん@ピンキー
06/02/18 15:30:37 9O8x3GST
>>79-89
続きキテタ━(゚∀゚)━!!!!!

蒼鬼と茜はイイなあ・・・
途中で甘える茜にテラモエス(´д`*)

96:名無しさん@ピンキー
06/02/20 18:21:02 Md7h4kLZ
ほしゅage

97:名無しさん@ピンキー
06/02/20 22:13:42 SGSyq4gP
早く次の職人さん来ないかな・・・。

98:名無しさん@ピンキー
06/02/21 01:50:33 trPdM0ur
初対面で秀康に襲いかかる茜もいいネタに出来そうだ

99:名無しさん@ピンキー
06/02/21 22:43:29 zhLor99h
「ばーかばーか」の挑発で蒼鬼に負けた後、
「さっき生意気叩いたのはこの口とこの尻かー!」
「わ~止めろ変態っ!助平っ!はーなーせー!!」
と茜抱えてお尻ペチペチのお仕置きする図が頭に浮かんでしまったのですが。
いや勿論スパッツは穿いている上でね?

100:名無しさん@ピンキー
06/02/22 00:04:59 Rpl65ejm
>>99
おまい最高だ(;´Д`)ハァハァ

101:名無しさん@ピンキー
06/02/22 14:10:57 c4Fuv8t3
定番かもしれんが、宗矩×お初(幻魔蟲付き)のあたりキボン

102:名無しさん@ピンキー
06/02/22 18:22:38 MdTxKHeU
茜に敗れ逆レイプされる蒼鬼きぼん

103:名無しさん@ピンキー
06/02/22 20:42:05 FQhonKLb
茜「アオ兄ィ・・・こんなにおっきくして」

104:名無しさん@ピンキー
06/02/22 23:10:38 9/8HiVN3
うっかり一発でかいカウンター喰らってピヨる蒼鬼、そこをすかさずふん縛る茜。
近くの見世物小屋の中に転がし、
「こいつ物の怪じゃないとか言ってたけど、どーなんだ?怪しいなあ」
うし、調べてみるか!ととりあえずひん剥こうとする茜。
鎧をどう脱がせばいいのか悩む茜。
仕方がないから下から脱がそうとする茜。
なんか良く分からないけど色々弄ってたらおっきくなっちゃった!
見ているうちに変な気分になって顔を赤らめもじもじして(ryな茜。
ギシギシアンア(ry
勢い良く白い白濁k(ry
「よ、汚されちまった・・・!」どっちが言ったのかイマイチ分からない台詞。
再挑戦しますか?    はい   いいえ

こうですか?分かりません!><

105:名無しさん@ピンキー
06/02/22 23:18:39 Cc8hFCqG
蒼鬼は重度のロリコンだから茜に敗れても勃起してそうだな。
そしてその異常に気付く茜。


茜「ん?なんだコレ・・・?」

106:名無しさん@ピンキー
06/02/22 23:38:15 FQhonKLb
茜「う、うわっ!・・・な、なんか出てきた・・・」

107:名無しさん@ピンキー
06/02/23 00:20:15 vp9cU+Xv
茜に実地で性教育をしているスレはここですか?

108:名無しさん@ピンキー
06/02/23 00:29:32 N13+mMuS
>>107
まぁ・・・あながち間違ってないわなw

109:名無しさん@ピンキー
06/02/23 00:44:10 WYjX0wkk
茜「そういや腹ヘったなあー」と言いつつ
アオ兄ィの松茸を口にほお張る銃米

110:名無しさん@ピンキー
06/02/23 00:48:54 X15HQVAl
「しかし十兵衛。本当にお前は男みたいだな!!胸はないしよ!!」からかう蒼鬼。
「…アオ兄ィは…おっぱいのちっちゃい子…嫌いか?」真面目な顔で見つめる茜。
「やっぱ女は大きくなくちゃな!!」まだからかう事をやめない蒼鬼。
「どうしたらおっきくなるんだ?!教えてくれよ!!アオ兄ィ!!」半ベソをかいて叫ぶ茜。

一瞬ニヤリ。として蒼鬼は言った。
「ああ。教えてやるよ。じゃぁまず服をぬぐんだ。」
顔を真っ赤にして頷く茜。

………な展開希望!!!

111:名無しさん@ピンキー
06/02/23 10:19:57 fwbzoaBJ
なにその素敵過ぎる展開。

そこで気になるのは、蒼鬼の目的は胸をおっきくしてやる手伝いをするだけなのか、
それともその先にまで突っ込んでいっちまうのか、だ。
触られているうちにだんだん体が火照って「どうしようアオ兄ィ、オレ
なんか変」とか茜が泣きそうになりながら言えばいいと思うよ。

112:名無しさん@ピンキー
06/02/24 00:52:26 6xKZE8S0
蒼鬼の大刀を無刀取りする茜エロス

113:名無しさん@ピンキー
06/02/24 16:18:43 l+BFSKCk
茜「」取ったーー!!!な、なんか出たーー!!」

114:名無しさん@ピンキー
06/02/24 18:30:45 Tp4ZarXL
>>110の展開っぽいのを書いてみました。それではどうぞ。

蒼鬼と十兵衛は京を目指す途中、宿を見つけて泊まることに。
2人は一緒の部屋で寝る事になった。それぞれ浴衣に着替えて部屋に行く。
「寒いなぁ・・・。とりあえず布団を敷くぞ十兵衛?」
「あぁ!」
蒼鬼が布団を敷くと、十兵衛は子供のように布団に潜り込んで来る。
「あぁ~暖かいなぁ~布団!外は寒くてしょうがねぇぜ~!」
「慌てるなよ十兵衛、まだ布団敷いてる最中だぞ?ってかお前も手伝えって!」
「へっへぇ~ん!速い者勝ちだもん!早くアオ兄もは入れよ!」
蒼鬼は布団を敷き終え布団に入り横になった。
すると十兵衛は蒼鬼の布団に潜り込み隣りからヒョイッと顔だけ出してきた。
「何かぁ柳生の庄にいた頃を思い出すなぁ~。」
「ん?」
十兵衛は突然蒼鬼の手を握り締めた。蒼鬼は少し動揺した。
「えっ!?お、おい十兵衛!?」
「あ、あぁワリィ。オレがまだ小さい頃、爺ちゃんと一緒によくこうやって寝てたんだ。
爺ちゃんの手、暖かくって、何か優しい感じがしてな。
それから爺ちゃんの優しい手を握ってないと眠れなくなっちゃって・・・、って時があったんだ。」
十兵衛は天井を見上げながら真面目に語っていた。
「お前、本当に爺さんが好きなんだな。今は1人でもちゃんと寝れるのかよ?」
「そりゃ寝れるに決まってるだろ!私もう14だぞ!」
蒼鬼は目を細めて十兵衛の顔、体、足など全体を見渡した。
「な、何だよ・・・?」
「いや、14のわりには出てくる物も出てきて無いなぁって。」
十兵衛はその言葉の意味がわからなかった。蒼鬼の目線は胸の方に行っていた。
十兵衛はまだ気づいていない。が、しばらく沈黙が走って蒼鬼の視線に気が付いた。
目線を辿ると十兵衛は胸を見られてる事にやっと気づいた。十兵衛の顔が少し赤くなった。
「!!、わ、悪かったなぁ胸が無くて!別に戦いに胸なんて必要ねぇだろ!?」


115:名無しさん@ピンキー
06/02/24 18:31:32 Tp4ZarXL
蒼鬼は首をかしげてため息をついた。
「はぁ~あ、お前はわかってない。」
「な、何がだよ!?」
「戦いの体の事じゃなくて、女としての体の事を言ってるんだよ。女は胸があった方が色っぽい、美しいって決まってるの。」
十兵衛は頬をプクッと膨らませて、少しスネたような顔をした。
「別にいいやい!色っぽくなくても!美しくなくても!オレにはオレのやり方ってもんがあるんだよ!」
突然蒼鬼は十兵衛の胸に手を掛け始めた。
十兵衛は突然の出来事に何も出来ず、顔を真っ赤にして蒼鬼の手を握る。
「おい何だよアオ兄!?」
「やっぱ全く無いなぁ。お前がもう少し身長が大きくて胸も大きかったらなぁ・・・、俺はお前に恋をしてたかもしれない。」
「え・・・?」
その言葉に十兵衛の心が大きく揺れるような感じがする。十兵衛の中の女心が激しく反応したのだ。
「ほ・・・、本当か・・・?アオ兄?」
「あぁ。間違いないぜ。」
十兵衛は体を起こして両手で自分の胸を押さえながら言った。少し興奮と緊張が走っていた。
「ど、どうやったら大きくなるんだ!?知ってるなら教えてくれ!」
蒼鬼は十兵衛の体を横に倒した。
「俺も詳しい事はよくわからないが・・・。破廉恥な事をすれば・・・、大きくなるかもな。」
そう言うと蒼鬼は十兵衛が来ている浴衣に胸元の間に手を入れて直接胸を触り始めた。
十兵衛は恥ずかしいのか、目を少し瞑り、顔は真っ赤で変な汗をかいている。
だが抵抗せずに蒼鬼の腕にしがみ付く。過敏に反応して硬くなって立った十兵衛の乳首を指でつまむ。
今までに感じたことの無い感覚を感じ、十兵衛はその場で体を揺すり始める。
「うぅ!(な、何だよこの感じ・・・?な、何か変だ・・・。)」
「(コイツ、どうやらかなり感じやすい体質みたいだなぁ。まだ胸しか責めてないのに。)」
蒼鬼は十兵衛の体を抱きかかえて、手を下半身の方に差し伸べて膣の中に指を入れる。
膣内は既にかなり濡れていた。膣内で指を動かすと十兵衛の体が激しく反応する。
十兵衛の体中に変な力が入り、蒼鬼の体を強く抱きしめる。
「あっ・・・、んぅ・・・。」
思わず声が出てしまった。
「どうだ十兵衛?気持ち良いか?」
「うぅ・・、うん・・・。わかん・・・、ないけど・・・。良い気分かも・・・。」
蒼鬼は指の動きをかなり激しくした。すると十兵衛は大きく声をあげて体がビクビクし始めた。
「あっ!いやぁ!」


116:名無しさん@ピンキー
06/02/24 18:32:18 Tp4ZarXL
その時蒼鬼は突然指の動きを止めた。
「あ、ワリぃ十兵衛。ちょっとキツかったかな?(さすがに14の体だ。激しくやるのはまだ早いだろうな。これ以上は・・・。)」
蒼鬼が膣から指を抜こうとした時、十兵衛は蒼鬼の手首を掴んだ。
「十兵衛・・・?」
「ア・・、アオ兄・・・。」
「ん?」
「やめないで・・・。」
「えっ!?」
蒼鬼は目を見開いて驚いた。まさか十兵衛からまだ続けようと言い出すとは。
「オ、オレ、何か今おかしいみたい・・・。こんな事言うなんて変だけど、アオ兄にまだこうしててもらいたんだ!」
「・・・、わかったよ十兵衛!じゃぁ俺も本気出すぜ!!」
そう言うと蒼鬼はビンビンに立っている突起物を出して十兵衛の膣にぶち込んだ。蒼鬼はゆっくりと腰を動かす。
「十兵衛?あまり無理はするなよ?」
「お、おう・・・。わ、かってる!こんなのへっちゃらだからさ・・・。」
腰を動かすたびに十兵衛の体がビクビク震え始める。蒼鬼は動きを速くしてみせた。
「あぁぁ!!」
速く動かせば動かすほど十兵衛は大きく声をあげる。
感じやすい体質の十兵衛は、既に性感がかなり絶頂まで来ているようだ。
その時十兵衛はかすれた声で言う。
「あ、お・・、兄・・・。(ヤベェ、わかんねぇどオシッコしたくなってきちゃった・・・。)」
しかし蒼鬼は気づかずに動きに専念している。
その状態が少し時、十兵衛の意識が朦朧としていた。
「(ヤバいヤバい!漏れちゃうよぉ~!)、アオ兄!何か出そうだよぉ!!」
大きく叫ぶ。しかし蒼鬼は逆に動きを速くした。
「あぁそれで良い!出しちまえ!!」


117:名無しさん@ピンキー
06/02/24 18:32:51 Tp4ZarXL
蒼鬼の動きがかなり速くなり、十兵衛は絶頂を越えそうになった。
「や、ダメだっ!あぁぁぁ~~!!」
蒼鬼の突起物が膣から抜けたと同時に、十兵衛は大量に潮を吹いた。
潮吹きの勢いは凄く、布団をビショビショにしてしまった。
潮を吹いてイッた十兵衛は体がガクガク震え痙攣している。
「十兵衛!!」
蒼鬼は十兵衛の体を抱きかかえた。十兵衛の息はかなり荒くなっていた。
「おい大丈夫か!?」
「はぁ・・・、はぁ・・・。う・・、うん・・・。へっちゃらって・・、言っただろ・・・?」
「すまない・・・。やっぱまだこういう行為は早すぎた・・・。」
十兵衛は蒼鬼の顔に手を当てる。
「そんな事ないぜ・・・、アオ兄・・・。良い経験をさせてもらったからな・・・。気持ち良かったぜ・・・。」
蒼鬼は十兵衛の顔を見合わせて微笑む。
「ありがとう、十兵衛。」
しばらく時間が経って十兵衛は正常に戻り落ち着いた。
「胸、大きくなったかな・・・?」
十兵衛は再び自分の胸に触れようとする。その手を蒼鬼が握った。


118:名無しさん@ピンキー
06/02/24 18:33:26 Tp4ZarXL
「お前はまだ14だ。もう少し年月が経てば、身長も、胸も大きくなるだろうぜ。だから、今は心配する事も、気にする事も無いさ。」
「アオ兄・・・。でも今のオレじゃぁアオ兄、オレの事・・・好きになってくれないだろ・・・?」
蒼鬼は優しく十兵衛を抱きしめた。
「お前は馬鹿だな。人は見た目じゃない。見た目がどんなであろうと、俺はお前の事・・・、好きだぜ。大切な仲間でもある、戦友だ。」
「アオ兄・・・。馬鹿やろう・・・。照れんじゃねぇか・・・。」
十兵衛は涙を流して蒼鬼の胸に顔を押し付ける。2人の友情はより強く結ばれた・・・。



どうですかね・・・?

119:名無しさん@ピンキー
06/02/24 19:57:46 4NRa1XDt
GJ!!

120:名無しさん@ピンキー
06/02/24 22:56:29 ZyQVzItd
GJ!
爺ちゃんっ子の茜萌えハアハア(;´Д`)

121:名無しさん@ピンキー
06/02/26 02:41:02 tOcfNkwF
>>114
GJ。やっぱり二人旅のときそんぐらいやってなきゃな。

暇なんでキャラのゲーム中の年齢でも調べてみた。
結城秀康1574年生まれ、24才。
十兵衛14才。
ロベルト知らね。
柳生宗矩1571年生まれ、27才。
天海1536年(?)生まれ、62才(推定)。左馬も37年生まれとか
諸説あってよく分からん。1のときは24だったらしいが。
お初1569年(?)生まれ、29才(推定)。
お、お初・・・?しかももう京極と結婚してるし。

122:名無しさん@ピンキー
06/02/26 09:52:06 +S80Xr2P
>>119-121 喜んでもらえて嬉しいです。

昨日新鬼武者のラジオ番組を聴いてて新たな真実が発覚しました。
ラジオの中で新鬼武者のCMっぽいのが流れるんですけど、まずはその内容を書きます。

5人で旅の途中、小さな泉を見つける。
十兵衛『やったぁ~!泉だぁ~!ひゃっほぉ~い!』
十兵衛、服を脱ぐ音が聞こえる。
お初『じゅ、十兵衛ちゃん!?』
ザッパァ~ン!
十兵衛、泉に飛び込む。
ロベルト『・・・、男3人の前で、何のためらいも無く素っ裸になったなぁ・・・。
まだ子供だからなのか・・・、それともそういうのを気にしない性格なのか・・・。』
蒼鬼『両方だろ・・・。』
十兵衛『お初姉も来いよ~!気持ち良いぞぉ~!』



十兵衛はみんなの前で素っ裸になっても気にしない性格って事がわかりました!イイね・・・。

123:名無しさん@ピンキー
06/02/27 02:59:41 cU+ewgp3
>>122
茜は生え揃っていたのか否か
これ大事なこと

124:名無しさん@ピンキー
06/02/27 12:34:20 f9NxxsvC
茜と蒼鬼が初めて出会た日の出来事。
二人の男に絡まれた茜は不覚にも媚薬を飲まされてしまい、悪戯をされてしまう。まさに陣入されようとした瞬間、蒼鬼登場。
二人の男から茜を助け、隠れ家に引き返す。既に服もはだけて、濡れていた茜は潤んだ瞳で蒼鬼に抱きつく。助けて貰った感謝の気持ちを込めて、それと味わった事の無い体の感覚に怖がる用に強く抱きついた。
そんな茜を見ている内に、何とも言えない気持ちになった蒼鬼は茜を強く抱き締め返した。そしてまだ相手の名すら知らない二人は、がむしゃらに体を求めあったのだった。


な展開希望!!!!

125:名無しさん@ピンキー
06/02/27 23:17:22 rZOGlnZo
>>123
まだ生えてないんじゃないかと大胆な予想を立ててみる。
むかーしの人は発育遅かったから、
まだ十兵衛は初花も来てないんじゃね?
時代小説読んでたら16とかで来てるし。

126:名無しさん@ピンキー
06/02/28 19:31:38 MGluicqU
>>123 >>125
茜はまだ生え揃ってないです。茜のラジオドラマで宗矩が、
宗矩『まだ毛が生え揃ってないガキどもがぁ~!』
って言ってました。宗矩エロし。

127:名無しさん@ピンキー
06/02/28 20:16:41 anOswKKX
>>126
なるほど、やっぱ宗矩見たのか。
エロいな。

128:名無しさん@ピンキー
06/02/28 21:47:08 ToZU5aZV
さすが宗矩、自分のポジションとするべき発言を心得てる。

129:名無しさん@ピンキー
06/03/02 15:17:26 9IwyDMCx
age

130:名無しさん@ピンキー
06/03/02 21:03:32 3YEVga0+
お初の人気がイマイチなのはグニャグニャだからか
宗矩の発言がエロすぎるからか
そこで嫁に行くのかよエンドのせいなのか。

131:名無しさん@ピンキー
06/03/02 21:05:08 08dDN9d8
>>130
本編中でウザかったから
ロベルトの片想いとか
逆にロベルトのが可哀想になってきたし

132:名無しさん@ピンキー
06/03/02 23:32:50 7kfEwJDa
ロベルトが何でお初に惚れたかサッパリだ。
あの恋愛模様は必要だったのか?

133:名無しさん@ピンキー
06/03/03 02:34:38 EAXmI9Hk
全員茜狙いで無問題

134:名無しさん@ピンキー
06/03/03 03:00:38 r46c8vJl
島左近も石田三成もローゼンクランツも茜萌えか


135:名無しさん@ピンキー
06/03/03 11:30:26 NfBZ2oGE
なんつう世界だww

136:名無しさん@ピンキー
06/03/03 12:24:39 ZGT8eiw3
というか、平和な世界だなw

137:名無しさん@ピンキー
06/03/03 15:14:31 r46c8vJl
そして茜自身はお初姉ェ一筋ッ

138:名無しさん@ピンキー
06/03/03 15:18:01 xn/svOYG
>>137
何故茜までお初に惚れんといかんのだ
せめて爺ちゃんか阿国にしとけ

139:名無しさん@ピンキー
06/03/03 17:31:37 r4+x9SAD
鬼武者2バージョンの爺ちゃんだったら
茜は更にかっこいいかっこいい連発して
べったりくっついて大好きな爺ちゃんから離れなくなるかもしれん。
だってかっこいいよね、2十兵衛。

140:名無しさん@ピンキー
06/03/04 02:34:24 FvwnzCaV
そして蒼鬼のことを忘れる茜

141:名無しさん@ピンキー
06/03/04 08:51:47 D0XvDc7H
蒼鬼、茜に惚れる

142:名無しさん@ピンキー
06/03/04 18:25:12 V6kxby3o
どういう何角関係?

143:名無しさん@ピンキー
06/03/04 19:45:45 MyhiIWIK
爺ちゃん、茜に惚れる

144:名無しさん@ピンキー
06/03/04 22:09:09 KgUcOwK9
ここは新鬼武者だけではないはず

145:名無しさん@ピンキー
06/03/04 23:28:22 UF/IorvA
あいにく新は今が旬だ。
1、2、3が欲しいなら自分なりにネタ振りなりなんなりしろ。
そんな切り出し方されても、2での十兵衛とお邑のキスシーンで
満天の星空に切り替わるところは
さすがにあれはないんじゃないか、ぐらいしか言えないぞ。

146:名無しさん@ピンキー
06/03/05 01:43:33 n0nnBQ3/
空気も読まず、懲りずに投下しますよ。

関が原前設定、茜の一人旅。


 激しい雨音が耳をつく。
 茜はぼんやりと色褪せた格子の手すりに頬杖をついて、部屋の外を眺めていた。
 慶長五年、弥生。
 一族の使命である柳生宗矩誅殺のため、ともに戦いを潜り抜けた仲間たちと別れて
旅を続けること早二年余りの月日が流れている。
 柳生の庄から遠く離れ、南の果ては豊州、北は越後岩代まで、人伝の噂のみを頼りに
各地を放浪し、外道に堕した男の姿を捜し歩いた茜だったが、
過日滞在していた江戸から一路京を目指すべく中仙道を上っていた。
 東海道と違い、難所の多い道のりだが、それだけ京へ早く辿り着く。
 逸る心のままに旅路を急いでいた茜だったが、生憎途中のこの旅籠で足止めを食っていた。まさか川
止めのないこの中仙道で、大雨の煽りを受けるとは。しかし、この雨の中を推して
山路を行くには危険が多すぎるのも事実だ。
 気ばかりが急く茜にはむやみに癪に障ることだった。
 きな臭い話を聞いた。内府徳川家康の領地、江戸では、かなり声高に話されている噂
・・・いや、既に噂や風聞の域を出た、近い時期に確定されている事実を語った話だ。
 大きな戦が起こるという。太閤秀吉の死後、豊臣家と五大老筆頭徳川家康の溝は広がり、
もはや誰にも、御所におわす今上帝にも修復は不可能なところにまできている。
 天下を望む家康ならばこそ、あえて豊臣との軋轢を進んで深めたとは周知のことだ。
 秀康の遺児、秀頼に、家康の孫娘の千を嫁がせるなどという話も出ているそうだが、
それしきのことで両家が収まり手に手を携えるとは誰も思ってはいない。
唯一家康と対抗できた豊臣寄りの前田利家も去年没してしまった。
 天下を二分する戦い、久しく太平だった世に、再び戦禍が舞い戻る。茜は確信を持った。
 奴は必ずその中心に喰らい付こうと現れる。必ず。
 この千載一遇の好機を逃す男ではない。
 力を求める男であるだけに、この天下の趨勢が定まらず曖昧な拮抗が
まさに崩れようとしている今、権力者の影にひそみ、暗躍し、立身のため
自分の地歩を固めようとするに違いない。
 宗矩の在り処は間違いなくそこだ。
 そう確信した茜は、騒乱の中心となる京へ入ることを決意したのだった。

147:名無しさん@ピンキー
06/03/05 01:47:52 n0nnBQ3/
 雨は止むことを知らず、天と地とを無数の雨滴で繋いでいる。
 こう雨ばかりが降っていては、茜も気が滅入った。何処にも出ることが出来ず、
旅籠の一室に軟禁されているようなものだ。
 体を動かしているのが性に合っているのに、このままじゃ黴でも生えるかもな・・・と、
どうでもいいことを思う。
 雨樋から滴った小さな飛沫が跳ね掛かるのも気に掛けずに、人気のない往来に
目を向けたまま、数える気もないため息をつく。微かに息が白く曇る。だが、花冷えというには
少しばかり早い。
 ふと、目の端に動くものが映った。
 なんとなしに見てみると、若い男女だろうか。後姿しか見えないが、
叩きつける雨に濡れぬよう、一つの番傘の中で肩身を寄せ合い、寄り添って、
とある店先で傘をすぼめて雨宿りをし始めた。娘は甲斐甲斐しく男の袖や手を
拭ってやっている。娘の肩がちゃんと傘の中に入るように抱き寄せたために酷く
濡れてしまったのだ・・・。
 茜はもう一つため息をついて、障子を閉めて部屋の中に引っ込んだ。右目の眼帯を外し、
掌で瞼を擦る。
 本当に、こう雨ばかりだと、余計なことばかり考えそうになる――――。
 手慰みにと愛刀を引き寄せたが、暇を持て余して入念に手入れをしたのはつい昨日のことだ。
鞘を払うと、見事な白刃が現れた。目の上に持ち上げて、雨雲の所為で薄暗い室内の光に翳し、
峰を返したりしながら試す眇めつじっくりと眺めて再び鞘に戻す。
 流石に目釘を落として茎を見ようとまではしなかった。それも昨日してしまったのだ。
 次に部屋の片隅に放り出してあった荷物を手元に置き、適当に中を探ってみる。
種々の薬包を入れた布の嚢がずしりと重い。これまた雨に憂いて手持ちの薬草の調合に
精を出した結果だった。
 繕い物の類も、今のところ無い。
 他に目ぼしい、暇潰しに出来るものが何もない。
 何もすることがなくなってしまった。
「・・・つまんねーの」
 ぼやいて茜は畳の上に大の字になって寝っ転がった。組んだ両手の上に頭を乗っけて、
天井を見上げる。
 面白みもない、ただの天井だ。
 それをきつい眼差しで睨みつけていた茜だったが、やがて瞼を閉じて、
外の雨音も締め出して、何もかもから自分を閉ざそうとした。
 戦は好きじゃない。弱いものばかりが酷い目にあう。田畑や家も焼き払われるし、
みなしごも一杯出る。大事な人が居なくなる。久三郎兄ちゃんは大陸から戻ってこなかった。
戦で喜ぶのはお偉いさんやそれで儲ける金持ちの商人ばっかりだ。
 そしてなにより、今度の戦は茜に全く関係はない、という訳でもないことが、
茜の心を陰鬱にしていた。

148:名無しさん@ピンキー
06/03/05 01:51:29 n0nnBQ3/
 豊臣方には茜の大事な知り合いがいる。
 お初姉ェ。
 元気にしているだろうか?嫁いだ先の京極高次とやらが豊臣と徳川の
どちらに付くかは知らないが、どっちにしてもお初姉ェにはとても辛いことだろう。
 茶々、と呼ばれていたお初姉ェのお姉ちゃん。オフィーリアが化けたんじゃない、
本物の茶々は、ほんのちょっと会っただけだったが優しそうな女の人だった。
 あの人もあの人のまだ小さな子どもも、否応なく巻き込まれているのだ、権力の争いの中に。
 天海は・・・どうしてるだろう?あいつのことだから、
きっとこの戦いの行方をじっと見つめているんだろう。もしかしたら
何処かの陣営に与してるのかも知れない。幻魔との戦いで、あいつらの侵攻を
自分の体を張って食い止め、オレたちを導いてくれたように。阿倫ちゃんもきっとその傍で、
やたら分別くさいことを言いながら、天海を支えているだろう。
 海の向こうのずうーっと遠い国にも今の情勢が届いているなら、
ロベルトも胸を痛めて・・・いや、あいつのことだから怒ってるかな。オレもそうだよロベルト。
でもぶん殴る相手が一杯いすぎて選べやしないんだ。
 二年間の旅で、自分の可能、不可能、至らなさを思い知った。
 二年前でも今でも、仲間と一緒なら何でも出来ると胸を張って言えただろう。
 だが一人で感じる矮小さは、時代の鳴動、うねりの中での孤独を増すだけだ。天下分け目の戦いなど
あまりにも自分の手には過ぎる。
 しかしこの状況に目を瞑り、ただ討ち逃がした宗矩を仕留める、それだけでいいのか。
 自分が修得した柳生の剣は、人を守るための活人剣ではないのか。
 なあ、どうしたらいい?どうすりゃいいんだよ。
 駄目だ、こんな風に何もせずにいると、余計な・・・考えたくもない、
厭なことばかり・・・。
 アオ兄ィ。
 アオ兄ィなら絶対この戦いを止めさせようとするだろう。自分の実の親と、
育ててくれた秀吉の家が争うんだ。今際の際の秀吉が、秀頼を頼むとも懇願した。
是が非でも、たとえたった一人でも、双方の前に両脚で確り地面を踏みしめて
とおせんぼしちまうんだ。俺がいる限り、一歩だって向こうに行かせてやらねえぞって。
 アオ兄ィはそういう奴だ。そういう奴なんだ・・・。
 鼻の奥がつんとしてきて、茜は慌ててごしごしと手で擦った。こと秀康に関しては、
茜は自分でも呆れるほど涙脆くなってしまう。
 そして湿っぽくなってしまったことを誤魔化すように、
茜はごろりと横向きになった。
 この大雨では、折角芽吹いた桜の蕾も、綻ぶ前に打ちひしがれて地面に落ちてしまいやしないか。

149:名無しさん@ピンキー
06/03/05 01:55:37 n0nnBQ3/
「・・・アオ兄ィ」
 後ろ向きだと怒られるだろうか。それでも度々思い返すのは許して欲しい。
記憶の中の面影を瞼に描くたびに胸が痛むけれど、月日が経つにつれ、その面影が薄れはしまいかと、
日々の流れに埋もれはしないかと、そればかりが恐ろしく、胸の痛みなど瑣末なことだった。
「アオ兄ィ・・・」
 ぎゅっと体を抱え込む。
身に纏った鎧装束のように、真っ青に晴れ渡った空のような人だった。
「んっ・・・」
 茜は胸を押さえた。秀康のことを思い出すたびに、遣る瀬無く、
切ない感情がそこで渦巻く。彼との記憶は酷く胸を締め付け、それと同時に抗いがたい
甘い疼きも伴っていた。
 吐息が段々と熱くなり、心臓の鼓動が速まる。
 茜の手はいつの間にか襟元の合わせ目から差し入れられて、
膨らみに直接触れていた。乳房を掴んでその大きさや形を自分で確かめてみる。
 今更確認することもない。分かりきったことだが二年前よりもいくらか手ごたえがあった。
 まだまだ豊満な体つきには縁遠いが、体の線は女らしさが滲んできており、
秀康に揶揄された胸も・・・目を見張るほどの著しい成長、とは言えないが・・・
それなりに大きくなったのだ。
(アオ兄ィが触った体、あのときのまんま、って訳にも・・・いかないんだな・・・)
 記憶の中の秀康は変わらないで、自分の体は確実に変化を遂げてゆく。
それがまた心にわだかまりを残す。
 茜はそれらの昏い感情を振り払って、一心に思い出そうと努めた。どんな風に
秀康の手が自分の胸に触れたか、その手の質感ごと思い描いて、そっと胸を揉んだ。
大きくて温かい掌を、自分の手に投影して。
 若さが張り詰めた柔い乳房は、簡単に手の中で形を変える。
「ぅん、・・・ん・・・っ」
 忽ち乳房は熱く熱を帯び、乳首が堅く立ち上がった。喘ぎ声を外に漏らさぬよう、
更に茜は体を縮め込ませ、自分の身の内に湿った吐息を篭らせた。
 簡単な愛撫にも体は容易く反応し、次の甘い刺激を待ち受けている。「ぁ・・・ん、んっ!」桃色に
色づいた尖りを指先で捏ねたとき、ビクッと茜の背中が震えた。
 はあ、と大きく息が乱れ、どくどくと血を送り込んでいる心臓の有様が
掌に伝わってくる。
 しかしまだ足りなかった。
 息を乱した茜はそろそろともう片方の手を下肢へと伸ばした。
 動きやすいように太腿にあわせて仕立てた黒の下穿きの、ぴったりとした腹の部分から、
手をもぐりこませ、二本の指をおずおずと足の付け根へと伸ばす。
 僅かな後ろめたさを感じながら触れたそこは、もう湿り気を帯びていた。
「んぅ、あ・・・っ」

150:名無しさん@ピンキー
06/03/05 01:59:50 n0nnBQ3/
 秀康の愛撫を思い出しながら、指で雛尖の存在を確かめる。
指先の感覚は確かに、充血した突起の在り処を探り当てた。とりわけ
刺激的な官能を生み出す赤い粒の表面に、震えて慣れぬ手つきで掬い取った蜜を塗りつけ、
転がしてみる。途端に、強い刺激が茜を襲った。
「くぅ・・・んっ!」
 漏れ出でる声を噛み殺すために、唇を噛み締める。
(オレ、こんなに・・・感じてる・・・)
 体は面白いほどに反応し、恥ずかしいほどに蜜が溢れ出していた。
 浅はかで、空しい。女の体のさがを我がことながら思い知る。
 しかし、このひと時、茜はただ快楽の中に浸っていたかった。
 どうしようもない寂寥を、疼きを、自分自身で慰めるために刹那の享楽へ身を投じていたかった。
 くちゅ、と再び指を動かす。堅い胸板に抱き締められたとき、
肌に感じた吐息の熱さを脳裏に描き、それに伴っていた指の動きも再現しようと秘所を弄る。
(違う、アオ兄ィはもっと・・・アオ兄ィの指は・・・)
 頭の中で秀康との情事を思い描いていくうちに、二本の指が彼自身のものであるかのような
錯覚に陥り、自然と指の動きは大胆に激しさを増していった。蜜が手指を濡らし、
着物の裾に染みを作る。
「ふっ・・・ん、ん、あ・・・!」
 すぐ傍に、彼が居てくれているような感覚。
 心得た手が、口が、舌が、茜を高みに押し上げ、露わになった肌に口づけをしながら、
注がれる眼差し。全て今はもうない。
 熱に浮かされた声で茜は名を呼んだ。その名の男にはもはや手は届かない。
 快感に唇を戦慄かせながら、蕩けた秘所を弄り続ける。じょじょに限界が
近まっているのを感じながら、指はまるで別の意思を持っているかのように動いている。
(あと少し、もう・・・少、し・・・)
 熱く潤った箇所を慰めながら、彼の声を夢想する。
 欲しい。欲しいよアオ兄ィ。
「うんっ・・・ん、く、んぅ・・・!」
 強く唇を噛み締め、愛しい男を瞼に思い浮かべながら、茜は頑なに自分の体を屈めたまま
声を殺して・・・真っ白な絶頂へと達した。
 暫らく経ってから、恍惚の余韻に震える体をようやく緩め、荒い息をつく。
 強張りを溶かすように両足を伸ばすと全身もぐったりと力を失って弛緩してゆく。
 居てくれる人は、いない。
 一度の享楽のあとに残ったものは、傍に彼がいないという空虚さを、
先ほどにも増して、無慈悲につきつけた。
 茜は泣かなかった。瞬きを何度か繰り返し、睫毛は艶を帯びたが、自分の代わりに
外では涙雨がざあざあ降っているんだ、そう思おうとした。
 叶わぬ願いはいくらでもある。それでも想わずにはいられないのだ。
 急速に体から熱が引き、心が冷え込んでゆく。
 自分の腕を手枕に、茜はぽっかりと昏い口を開けて自分を飲み込まんとする喪失感から逃れるよう、
目を閉じた。
 雨の音が耳をつく。降りしきる雨は止むことを知らない。
 本当に、こんなときは余計なこと、悲しいことばかりを考えて、自分で自分の心を・・・苛む。

151:名無しさん@ピンキー
06/03/05 02:02:48 n0nnBQ3/
 夢とも呼べない夢を見た。
 何かを見たり、聞いたりするものでは一切なかった。
あったのはただ一つだけ。
 茜はぼうっとした意識の中で、真っ暗な・・・目も開けていないのに真っ暗などと
何故分かるのか不思議だったが、夢の世界とはこんなものかと勝手に納得し・・・
闇の中を体を丸めてふわふわと漂っていた。
 どこまで行くのか自分でも分からない。流されるままならばそれも別にいいか。
このままずっと、こうしているままでも――――。
 不意に、温かいものが頭に触れた。髪をくすぐるその感触がとても懐かしく、恋しく。
 その温かさの正体を、自分の瞳で確かめたいのに、どうしても瞼を開けることが出来なくて、
どうしようもないほどじれったく、奇妙なほどの安堵感と一緒に押し寄せる感情に、
茜は懸命に嗚咽を堪えたのだ。
 ぼんやりと茜は目を覚ました。髪にまだ、さっきの感触が残っている気がした。
その名残が消えてしまうのが惜しくてそっと手を押し当てた。夢でも嬉しかった。
たとえ夢でも嬉しかったのだ。心震えるほどに。
 雀の鳴き声がちちちと聞こえた。ここ暫らく聞かなかった朝の囀りだ。
 ―――――雨音がしない。
 茜は起き上がった。
 床もとらずに畳の上で寝入ったためか、節々が軋んだが、そんなものはどうでも良かった。
 僅かな隙間から一筋の光明を畳の上に落とす白々と明るく照らされた障子を眺め、
茜は呆然とした。
「・・・ああ、止んだんだ。そうか。止んだんだな・・・」
 なんとなく手を伸ばし、掌でその光を掬ってみる。温かい。じんわりと染み入るような、
あの温もりとそっくりだった。
 起き抜けの頭は現実感に乏しく、まだ夢の中にいる気がする。それともやはり
これも夢の続きなのだろうか。
 思わず茜は自分の頬を抓った。ちゃんと痛い。そういえばさっきも起きるときに
体が痛かったような気がする。
 茜は喉を反らした。ふふ、と笑いが零れた。
 何だか知らないけれど、とても可笑しかった。彼らしく、気鬱ばかりか曇天までも一緒くたにして、
拭い去って行ったらしい。
「ほんと、敵わないよなあ・・・」

152:名無しさん@ピンキー
06/03/05 02:07:03 n0nnBQ3/
「おばちゃん、お代わり!大盛りな!」
 勢い良く突き出された飯茶碗を、宿の女中は目を白黒させながら受け取った。
小柄な娘の癖に、一体その胃の腑はどこに繋がっちまってるんだろ?
 九度目のお代わりを要求した茜は、茶碗に飯が盛られてくる前にぽりぽりとお新香を噛み、
味噌汁を啜り、その口は休むことがない。
「・・・まあ良く食べなさるねえ」
 呆れ半分驚き半分、女中が温かい湯気の立つ茶碗を盆に載せて運んできた。
いっそ釜ごと持ってきちまおうかしらと、お勝手で番頭と一緒に悩んだほどだ。
「昨日さ、晩飯食う前に眠っちまったからさあ」
 それにしてもこの量は半端ではない。
「やっぱ人間食うもん食ってないと駄目だな。落ち込んでいけねえや」
 ははあと女中は曖昧な相槌を打った。落ち込む?この娘っ子のどこをどう引っくり返して
逆さに振ったら?
「おばちゃん、街道のほう、どうだ?すぐ出立できそうか?」
「ええ、朝一で馬借が着きましてね。あれだけ酷い土砂降りだったけれど、
幸い山沿いも道が崩れることもなかったみたいで」
「そっか。そりゃー助かったぜ」
 茜は一気に茶碗の中身を掻き込んで温くなった茶を飲み下し、パン!と音高く掌を合わせた。
「ごっそさん!じゃ、早速宿の勘定頼む!」
「えっ!?も、もう立ちなさる?食べ終えたばっかりでしょうに、こんなにたくさん」
「急ぐ旅でさ。長逗留で随分予定が狂っちまった。大丈夫、歩いてりゃ腹ごなしになるから」
 女中は首を振り振り、宿の台帳を確かめに膳を持って階下へ降りていった。
「これでよし、と」
 荷を背中に担いで刀を腰に差し落とす。出立の準備はたったこれだけで整った。
四日間留まった部屋を何気なく見回した茜は、往来へと面した障子をからりと大きく開け放った。
 部屋の中にどっと流れ込んできた清冽な朝の空気を一杯に吸い込む。
 格子に手を掛け外へと身を乗り出して天を仰げば、胸がすくほどに青い空が広がっていた。
「―――――甘えてばっかで、ゴメンな。アオ兄ィ」
 やるべきことは山積みだ。京に入ったら長らくご無沙汰していた友達の阿国を捜そう。
芸人で独自の情報網を持つ年上の彼女なら、なにか有力な情報を持っているかもしれない。
 お初姉ェに会いに行くのもいい。力になってくれる人を教えてもらおう。
やれるだけのことはやってやる。無益な戦いが避けられるのなら、それに越したことはない。
 茜は再度空を振り仰いだ。嬉しげに目を細めて。
 今日は一日、この蒼穹の下を何処までも歩いていくのだ――――。




「みの」ちゃんをどう捉えればいいのか分からない。奇跡の生還?別人?影武者?


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