10/12/28 21:49:20 7DGPOSJE
>>306
くっ……! 色狂いの分際で……!
(癪に障ることに、相手の言は的を得ている)
(大勢の淫魔を屠ってきたが、その殆どは体液や魔術で
こちらの心をかき乱そうとするような連中ばかり、直接心理戦に出るようなことは無かった)
(ギリ、と奥歯をかみ締めながら、努めて冷静になろうと)
……ふん、随分心が広い悪魔だな?
無辜の民を片っ端から骸にしようという私を、虜に?
(こういった台詞は何度も聞いてきた)
(たいていは体液を浴びせるなり注入するなりして、
狂わせようとしてきたのだが……呪われたこの体に、これまで効いた試しは無い)
(悠々と近寄ってきたところを叩ききったことも沢山ある。所詮こいつも同じかと、そう思ったとき)
……!?
(その油断をつかれる形となり、エステルに踏み込まれる。狙いは顔面、迎撃は間に合わない)
(とっさにのけぞり、殆ど倒れるようにして)
(直撃こそかわしたものの、顔を覆っていた兜が飛び)
(長い栗色の髪がバサリと広がり、左右で色の違う目が、強い敵意とともにエステルに向けられる)
【じゃあ、このまま行かせて貰っちゃおうかな】
【う~ん、すっごく重いよ? スライムや触手で溶かすなりが簡単じゃないかな、なんて】