10/07/10 18:49:45 eLabXfBw
>>339
私とて、これに効果があるかどうかなど分かりません。
昔に朱羽がいっていたことです―、もしかすれば冗談、なのかもしれません。あの女ですから。
(仲間ながら土壇場と仕事関係以外で信頼をおかないところが、深凪の有りようを如実に表していた。
こちらもこちらで表情は変わらないものの僅かに頬は赤らんでおり、
視線を彼をあわせないようにするところからしても、恥ずかしがっているのは間違いなく)
―ただ、もしも、仮に、仮に本当だとしたら
この場合にその手段が有効であるとしたら……、私できれば明後日までには戻りたいのです。
来週には個人で受けている狩りの仕事もあります。
それに、明後日には現代文の、―現代文の、小テストが……か、漢字なら私も出来ますから。
(つまり、その小テストで点数稼いでおかないと期末がヤバイとそういうことらしく)
(彼女も彼女で逡巡する様子を見せたあと、彼の服をいつもより小さい両手でぎゅっと
握ったままに……ぐ、と彼の体に顔を押し付ける)
…………効果はないかもしれませんが、
つ、きあって―いただけますか? 朱羽の匂いも消えて、一石二鳥でしょう?
(後半は自分に言い聞かせるかのようだったが、それでも顔を埋めたままくぐもった声で尋ねて)