10/07/07 21:42:16 izKwmZ8X
>>279
あらぁ。あの子は≪深凪≫のものなんだからぁ、
≪深凪≫の一員であるあたしがその対価を収集したってバチはあたらないんじゃなぁい?
(思いのほか冷静ね―、などと内心思いながらも、言葉を続けていく)
(うかつなことを言わないところからして、どうにも分析力もそれなりにあるらしい、とあたりをつける。
なるほど、ただのオバカさんじゃないのねぇ、なんて失礼なことを考えつつ――)
……決めるのはあの子?
何いってんのかしらぁ。あの子は深凪よぉ、あの子の居場所はあの子じゃなくて≪深凪≫が決めるの。
(と、続きをいいかけたところで店員の気配に言葉を止めた)
(アイスコーヒーとケーキ、そしてオレンジジュースが各々の前に並べられていって)
―なのに、あの子は今現在、
ほっとんど無理矢理にこの街に居坐ってる……それってどういうことか分かるかしらぁ。
別にねぇ、この街を担当するのはもうあの子じゃなくてもいいわけよぉ。
(店員が去っていったのを確認すると話を再開)
(ふたたび自分の爪をみるようにしながら―この女の言葉はどこが誠でどこが嘘か)
……ねーえ、コーリくん。
あの子ねぇ、このまんまここに置いとくとぉ、いつかぶっこわれるわよぉ?
あたしはそれを危惧してるからぁ、再三あの子にちゃんと言いつけてるんだけどぉ、
どーっしても聞いてくれないのよねぇ。それはぁ、キミがいるからだわぁ。
もちろん、他にも色々あるでしょうねぇ。須佐乃の娘さんにぃ、あの警察の坊やにぃ、
――でも、キミだって大きな一因なのぉ。
…………嫌いになった、その一言で構わないわぁ。お礼もちゃぁんと弾ませるから、ね。
(目を細めてストローでくるくるとグラスの中の氷をかき混ぜる)