10/07/07 20:42:59 izKwmZ8X
>>275
(先輩が怒るなら、それには理由がちゃんとあるだろうから)
(その言葉に朱羽は小さく鼻で笑った。―アンタなんにも知らないのね、とでも言うように)
……これっきりぃ?
あらあらぁ、そんなセリフ聞こえないわねぇ。
男ならもっと甲斐性を見せたらどうなのぉ、まったく近頃の学生ときたらダメねぇ。
(やれやれというように首を振りながらも、目で店員が遠くにいったのを確認すると)
(バッグの中から携帯を取り出し、ぴこぴことボタンを弄り始める。
それから、彼の問いかけが聞こえればそちらの方に視線をやって、唇にひとつ指をおいた)
まあ、用があるちゃあ、あるわぁ。だーいじな用が、ねぇ。
でも忙しいところ付き合ってもらってるならぁ、せっかくだし無駄話でもしましょおかぁ。
べつにあたしはぁ、キミが赤点とったことをあたしの所為にされたって痛くもかゆくもないしぃ。
だいたい、日頃勉強してる人はぁ、いちにちくらい勉強しなくても赤点なんてとらないものよぉ。
(つまるところただの嫌がらせである)
(携帯を伏せて机におくと、手を組み、肘をテーブルにつけて、にやにやと彼を見つめている)
(紅のルージュを引いた唇が、非常に楽しそうに歪んでいたのだった)
このごろどうかしらぁ、夜とかぁ、剣糸ちゃ―葵ちゃんとは。
(そして、まるで品定めでもするようにすっとその瞳を細める)
【別に急いでないわよぉ。キミの方デショ、急いでくれたのはぁ】
【あたしは感謝してないけど剣糸ちゃんがとっても感謝してるとは伝えとくわねぇ】