10/07/04 11:30:57 nZ8nO3MN
>>175
あぁ、そっちは心配要らねぇよ。
口が悪いのより、もっと性質が悪いのを知ってるからな。
(苦笑を浮かべ、手を振る。そう、この手の骨を砕いた女性を思い出し、肩を竦める)
それに俺も口が良いとは、お世辞にも言えないしな、お互い様だ。
あぁ、そいつで十二分だ。
(小太刀程度の小振りな木刀を受け取り、しげしげとそれを眺める)
(器用なもんだ、と小さく呟いて感心しながら、一度宙に投げてキャッチし握り締めなおす)
条件は分かった。
けど、いいのかよ?
あんた……というより、水鏡さん、ボクシングの試合とかいいのかよ?
悪いが、手加減なしだと言ったのはそっちだからな。
少なくとも、こっちが手加減しないってことはそっちが技量が上だってことなんだから――。
(万が一、大怪我しても知らないぜと嘯き、笑みを浮かべる)
ああ、最初から全力で行かせて貰うぜ。
技量が上の人間に、力を出し惜しみしてたらやられる――、そうつくづく経験してるんでな。
そっちの準備はいいのか? ――行くぜ。
(それまで苦笑を浮かべていた表情は失せ、無表情に双眸を細めて、鋭く眼前の青年を見つめる)
(アレは知人などではない。――斃すべき〝敵〟だ。)
(本気になる、ということは、そういうことなのだろう)