10/07/04 10:44:32 nZ8nO3MN
(夜。人気の少ない街路を歩く)
(『一仕事』してきた後だ。私服である黒いジャケットには、異形の血がこびり付いている)
(こんな格好を他の誰かに見られたら、誤解を招く。そう思い、出来るだけ人の気配のしないルートを選んでいた)
(少々古びたアパートや小規模の工場が並ぶこの区域は、住人以外は立ち寄らないし、
その住人たちも、地域の交流が疎遠だったり、そもそもこんな時間に交流を図ろうとする
外交的な人間は殆どいなかった)
(誰かに見つかるという可能性がないわけではなかったが、此処を通るのが一番の近道だった)
(点滅する電柱の灯りを背に、自宅へ急いでいたのだが)
やれやれ……、着替えをいちいち持ち歩くわけにはいかないしな。
とにかく、早く帰らないと………ん?
(そうしていると、ふと、目の前を人影を通った……気がする)
(この区域は人気が無いためか、灯りも少なく、とても暗い。
人影が通ったと思ったのも、何かしら動いた気配がしたからにすぎず、視覚的にはほぼ認知することが出来なかった)
……おーい、そこに誰かいるのか?
こんな時間に、こんなところをうろついてると、危ないぜー?
(とりあえず、声をかけてみる。異形の類…なのかもしれない。
そっとナイフを忍ばせているジーンズのポケットに手を突っ込みながら、距離を測る)
【スレを借りるぜ】
【それじゃ、とりあえずこんな感じでよろしくっ!】