10/07/02 22:21:52 zImpgBWB
>>150
(指の中、確実に相手を滅ぼした、その感覚だけがしっかりと残る。
どこに還ってゆくのか、むなしくなっていく気配を感じながらも、そこまでが不知火のタイムリミットで―)
そっか、こういうオレ様を見るの、みゃーは初めてだったか?
(全身の紋様が薄れ、がくりと力なく地に膝をつきながらも顔を起こしてニヤリと笑って)
べにっちもみゃーも、ちゃんとした挨拶できなくてわりーが、これであばよ、だ。
(それでも唇を歪め、ぶるりと血肉にまみれた頭を揺すってからぎらぎらと殺気を残した目で都を見据えて―)
(すうっ、っと燐光を放つ紋様が薄れて消える、途端にがくりと両手を地について、
なんとか脱力感に耐えて―)
無様なところを見せちゃったな、でも、これで僕が僕を「信用するな」って言うわけがわかっただろう?
(まだ立ち上がることは出来ない、今度はうなだれて都の顔を見ることなく、なんとか言葉を搾り出して)
そういういみではあいつ、不知火の言うことが全面的に正しい。
僕は街の掃除屋なんだよ。
どんなものでも―人に害を及ぼすなら、どんな手を使ってでも、排除する、ね。
(なんとか放り出したいつものスポーツバッグににじりより、清潔なタオルを取り出すと、
まだ異形が飛び散った跡が拭いきれていない都の頭に向って放り投げる。
その際もなるべく近寄らないように、ばさりとちょうど都の頭を覆うようにタオルが投げかけられて―)