10/07/02 22:12:04 bYy95cst
>>148
(潰れたままピクピクと蠢いていた肉片も、不知火の拳を受けて静かに消えていった)
『…………』
(そうゆう種なのであろうか、最後まで己の死や恐れというものを感じているようには見えず)
(今はもう力も知性も残っていない血肉の破片が残ったままだった)
(それも血生臭い悪臭を振りまきながらコールタールのような黒い染みへと変わっていく)
(不知火の体を濡らした異形の血肉も同じように黒い染みへと変わり、一見して血だとはわかりにくくなって)
……先輩……不知火?
(不知火が戦う姿を見るのも初めてではないが、ここまで鬼気迫る姿は今までなく、その迫力に圧倒される)
(普段に比べればだいぶ力は落ちているのだろうが、都には今まで以上に見えて)
(都の中にいる紅雲共々、背筋を凍らされてしまう)