10/07/02 22:12:04 bYy95cst
>>148
(潰れたままピクピクと蠢いていた肉片も、不知火の拳を受けて静かに消えていった)
『…………』
(そうゆう種なのであろうか、最後まで己の死や恐れというものを感じているようには見えず)
(今はもう力も知性も残っていない血肉の破片が残ったままだった)
(それも血生臭い悪臭を振りまきながらコールタールのような黒い染みへと変わっていく)
(不知火の体を濡らした異形の血肉も同じように黒い染みへと変わり、一見して血だとはわかりにくくなって)
……先輩……不知火?
(不知火が戦う姿を見るのも初めてではないが、ここまで鬼気迫る姿は今までなく、その迫力に圧倒される)
(普段に比べればだいぶ力は落ちているのだろうが、都には今まで以上に見えて)
(都の中にいる紅雲共々、背筋を凍らされてしまう)
151:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/02 22:21:52 zImpgBWB
>>150
(指の中、確実に相手を滅ぼした、その感覚だけがしっかりと残る。
どこに還ってゆくのか、むなしくなっていく気配を感じながらも、そこまでが不知火のタイムリミットで―)
そっか、こういうオレ様を見るの、みゃーは初めてだったか?
(全身の紋様が薄れ、がくりと力なく地に膝をつきながらも顔を起こしてニヤリと笑って)
べにっちもみゃーも、ちゃんとした挨拶できなくてわりーが、これであばよ、だ。
(それでも唇を歪め、ぶるりと血肉にまみれた頭を揺すってからぎらぎらと殺気を残した目で都を見据えて―)
(すうっ、っと燐光を放つ紋様が薄れて消える、途端にがくりと両手を地について、
なんとか脱力感に耐えて―)
無様なところを見せちゃったな、でも、これで僕が僕を「信用するな」って言うわけがわかっただろう?
(まだ立ち上がることは出来ない、今度はうなだれて都の顔を見ることなく、なんとか言葉を搾り出して)
そういういみではあいつ、不知火の言うことが全面的に正しい。
僕は街の掃除屋なんだよ。
どんなものでも―人に害を及ぼすなら、どんな手を使ってでも、排除する、ね。
(なんとか放り出したいつものスポーツバッグににじりより、清潔なタオルを取り出すと、
まだ異形が飛び散った跡が拭いきれていない都の頭に向って放り投げる。
その際もなるべく近寄らないように、ばさりとちょうど都の頭を覆うようにタオルが投げかけられて―)
152:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/02 22:42:31 bYy95cst
>>151
不知火、あの…「済まぬ」
(何か言おうとした都だったが、紅雲の一言に遮られた)
(その謝罪は不知火が戦う場面を都に見せてしまったことへなのか)
(紅雲の片割れである紅空に引導をわたしてもらったことへの礼なのか)
(都には分からないけど、その意味を問いただす気にはなれなかった)
…………。
(頭にかけられたタオルの裾を掴みながら、何をどう言おうか悩み)
水鏡先輩、不知火……わたしと、紅雲を助けてくれてありがとうございます。
(まずは助けてくれたことに感謝を示す)
(あの異形は紅雲と都につきまとっていて、今日はとうとう都の前に出てきた)
(感じからして、一番の目的は紅雲だったろうが、紅雲と共同体である今の都には同じことだ)
だから、そんなに自分のことを悪く思わないでください。
掃除屋が悪い存在なんですか?
(汚れを拭う気にはなれなくて、タオルの裾を掴んだまま都は続ける)
泥棒とか詐欺師とか、痴漢なんかとは比べものにならない存在じゃないですか。
先輩が頑張ってるおかげで、誰かが助かってて、みんながそれを知らなくても、それは事実なんだし。
そうゆうことが、なんで信用するなにつながるのかが、わたしには分からないです。
(水鏡を励まそうと言うよりも、水鏡がなんでそこまで自分を悪く言うのかが分からない)
(そうなるにはきっと何か理由があるはずだけど、不知火という存在だけが理由とは思えず)
153:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/02 22:58:08 zImpgBWB
>>152
貴方のためにやったわけじゃない。だから気に病むことも礼を言われる筋合いもありません。
(都には応えず、紅雲に向ってそんな言葉を呟いて、
こちらへの気遣いに満ちた優しい言葉を、うつむいたまま受け止める。
とてもありがたいと思ったし、だからこそ―)
あまりよく思ってはいないようだけど、僕なんかよりはよほど、紫さんのほうが頼りになるよ。
あの人なら冷静に、君の悩みもトラブルも受け止めてくれると思う。
色々と僕のほうもあって―なにより、紅雲くんが近寄りたがらないものには、
都ちゃんも近づいちゃダメだ。自分の力の及ぼす影響も君は、少し考えて行動したほうがいい。
君に近づいてくるのがすべて良いものだとは限らないだろう?
まして自分で能力が制御できないなら、なおのこと慎重にならないといけない。
さっきも言っただろう?誰彼構わず信用するのは心根としては美しいけど、それが正しいことだとは、僕は思わない。
そのあたりは都ちゃん自信がもう一度、自分で考えてみるべきだ。
(目線を合わせずうつむいたまま、一気に言い放つ)
何も知らなかったから、で済まされることじゃないのは、伊織さんのことでも十分身に沁みただろう?
(あえて冷たく突き放す、平板な口調で言葉を紡いで―)
相談するなら久遠さんか紫さんにしたほうがいい。
媛先輩じゃ、かえってあの人も動揺するだけだし。
困ったことがあれば兵部くんでもいいね。今なら冷静に話を聞いてくれると思う。
(つまりは自分にはもちかけるな、とぼそぼそとした口調で)
それでも、どうしようもなかったらSOSならいつでも僕に連絡してきてくれるかな?
それこそ掃除屋としてなら、どんなピンチでも必ず僕がなんとかしてあげるよ。
今日みたいに血なまぐさいことになってもいいなら、ためらわないですぐ呼んでくれればいい。
(顔を背けて、それだけは都を気遣う口調で、ようやくうっそりと顔を上げる。
ぎこちない表情になんとか薄笑いを浮かべて―)
154:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/02 23:21:16 bYy95cst
>>153
(水鏡の言葉に紅雲は応えなかった)
(何か思うところはあるだろうけど、言葉にしない方がいいと考えたのか)
(それとも、もう応えるほどの気力も霊力も残っていないのか)
えっ、それは……その、そうだけど……。
(突然紫のことを言われ、それは関係ないことじゃないですか、と言おうとしたけれど)
(次々と都に突きつけられる言葉に口ごもってしまう)
(こんな時だからこそ、それはグサグサと心に突き刺さり、己の至らなさを感じてしまう)
(水鏡の態度を冷たいとは思わないが、それだけ迷惑をかけ、心配させたと思うと申し訳なくて心苦しくて)
(けれど、どうしようもない時以外は会いたくないと言っているような言葉には正直に落ち込んでしまう)
……確かに、わたしは迷惑をかけてばかりだけど……そんなにわたしのこと、嫌いですか?
会いたくないなら、はっきりそう言ってください。
わたしは、何もトラブルがあった時だけ先輩を頼りたいとかそんなこと思ってないです。
今は先輩が休部してるから無理だけど、試合の応援もまた行きたいって思ってます。
そうゆうのも駄目なんですか?
(言うつもりはなかったけれど、一言話し始めたら止まらなくなって)
(年上の人からこうゆう反応をされたのは初めてだったから、もやもやした感情が心の中に渦巻いてしまって)
155:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/02 23:34:58 zImpgBWB
>>154
(少女の言葉もそうだったけれど、なによりその表情が思ったより堪える。
自分に対する暖かい気持ちを感じて、余計に―かぶりを振って)
嫌い、じゃないよ。まっすぐな都ちゃんは今の僕にとってはちょっと―
(眩しすぎるから、口には出さずに)
色々ある、って言ってた、僕のことは今はまだ、言えない。
僕自身にも整理がついてないことだから…
(ようやく血肉にまみれた体を起こし、自分もタオルを取り出して、都の体とはすに向けるよう、
まっすぐに見据えようとはしないで)
試合も、しばらくっていうか、ちょっと無理そうだ。
せっかく都ちゃんが応援してる気持ちになってくれて申し訳ないけど、
その分は他の人を一生懸命に声援を送ってくれるかな?
(自分のことはあえてほったかしに、制服にこびりついたモノをぬぐって)
今の僕じゃ、ピンチの時しか助けにはならない、そう言いたかっただけだよ。
いつか都ちゃんにまた応援に来てもらえる、そういうときが来るといいけど…
(タオルを頭からかぶって、ごしごし拭うと)
ごめん、もう少し僕にも時間をくれないかな?今は自分でいっぱいいっぱいで…
(ほんのすこし、自嘲も込めた力ない笑みを浮かべて)
僕じゃなくても、君の力になってくれそうな人は沢山いるだろう?
156:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/03 00:06:23 K2LxWxNA
>>155
助けるとか、力になるとか、人との関係ってそれだけじゃないじゃないですか。
そりゃ、先輩とは学年どころか高校生と中学生で離れてるけど、お話ししたり、遊んだり、そうゆうのって……。
(そこまで言って、思いとどまる)
(今の水鏡恭弥には、そもそもとしてそうゆうことを考える余裕すらないのだ)
(それは普通の状態じゃないと思うけれど、ならそれをどうにかすることが自分にできるのか、と自問自答する)
(理由も話して貰えず、食い下がるすべもなく、調べることも難しい)
(役立たずなのは元からだけど、改めて意識すると悔しくなる)
今はできなくても、いつか先輩に余裕ができた時でも……。
(本当に、それでいいのかな?)
ううん、やっぱり、そうゆうだけって嫌です。
知り合った切っ掛けは夜のことだったとしても、それはそれだと思う。
先輩が今すごく大変なのは分かるけど、それに付きっきりじゃ、いつか潰れちゃいます。
だから、気晴らしにわたしと遊びましょう!
(また自分が暴走しはじめてるのを自覚するけど、あえてブレーキをかけない)
水鏡先輩が何を悩んでるのか分かりません。
何となく夜のことだと思うし、そうだとしたら、わたしは夜のことではまったく役に立たない。
でも、一日は夜と昼、両方あるんです。
誰だって夜だけを生きてるんじゃないはずです。
(紅雲に心の中でごめんねと謝り、水鏡に車椅子を近づけて)
だから、気晴らしにわたしと遊びましょう!
もしかしたら、悩み事を解決するヒントを思いつくかもしれないじゃないですか。
(何をこんなにはりきっているのか、自分でもよく分からない)
(少し冷たい態度をされたのが嫌なのか、少しでも役に立ちたいのか、恩返し的な事をしたいのか)
(それがすごい我が儘なことで、迷惑だと思われるの百パーセント承知で)
157:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/03 00:22:43 IXLrcH+E
>>156
(まっすぐで、暖かい気持ちがこっちに流れ込んでくるようで―
ここは誤魔化してはいけないと自分でも思う。タオルでぬぐっても拭いきれない汚れが制服に、
それ以上に体中に染みついてる気はした―それでもしゃがみこみ、
車椅子を寄せてくるのを手で制して、目線の高さを合わせて)
誰だって夜だけを生きてるわけじゃない、都ちゃんの言うとおりだ。
それは僕も、色んな人をみてきたからよく分かる。
(都の手を握ろうとはせず、ホイールの手すりをしっかりにぎって、真摯に都を見つめ目線は逸らそうとせずに)
この間ちょっと考え込むような事件があってね…
僕に少し時間を欲しい。都ちゃんだって料理が出来るようになるまで、色々あっただろう?
都ちゃんがそんなふうに僕の力になりたい、そういうのはよく分かったから…
(その時だけはほんの少し、心からの笑みを浮かべて)
僕も今、どうしたらいいかよく分からないんだ。気持ちが整理できるまで、僕の話は待ってくれるかな?
コーチもキャプテンも、ついでに西陣先生もやきもきさせちゃって申し訳ないけど…
それでも、僕が自分でどうにかしなければいけないことだと思うから。
(事情は大分違っても、都になら分かってもらえると思う。
それでも詳しい事情を説明しようにも出来なかったが、自分にできる精一杯の誠意を示してじっと都の目を見つめて)
もう少し、僕に時間が欲しいんだ。
158:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/03 00:39:06 K2LxWxNA
>>157
(あまり近づかないようにと制され、車椅子を止める)
(その代わり、少し前のめりになって目線をあわせてくれた水鏡の顔をまっすぐのぞき込む)
……先輩。
(確かに、都だって料理できるようになるまで色んなことがあった)
(霧原朱音の言葉、兵部晶の言葉、二人だけでなく、多くの人の言葉があって)
(同じように言葉が解決したりヒントになったりするとは限らない)
(それでも、言った本人は意識しない何気ない言葉がヒントになったりして)
わかりました。
たぶん、わたしが男子だったら、もっと先輩の力になれたのかな。
(きっと、何よりもまず、今は大泣きしたい時期なのだろう)
(都だってそうゆう時期はあって、男子だとそうゆうとこは見られたくないのだろう)
(そんなデリケートなところは、本人の言うとおり自分自身でどうにかしないといけないのかも)
待ってますから、だから、大丈夫になったら声をかけてくださいね。
約束です、不知火が大変になっちゃうかもだけど、そこは我慢してもらって。
(都は手をあげて小指を立てる)
(万が一、このまま悩みに押しつぶされそうになった時、少しでも助けになるように)
(約束を思い出して、立ち上がって帰ってこられるように)
159:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/03 00:48:48 IXLrcH+E
>>158
都ちゃんみたいな可愛い子に励まされるから元気が出るんじゃないか。
(精一杯の虚勢でそんな軽口も口にする。
小指を差し出されて、正直かなりためらうものを感じたけれど―)
今日約束したことは、忘れないよ。
なにより、都ちゃんが元気になってくれたのが、嬉しいから。
僕もそうなれるように…
(指切りげんまん、をしてしっかりと小指を絡ませて)
都ちゃんがまた料理部に戻って、みんなを元気付けてあげられる、
そういうことが僕は何より嬉しいから。
いつかそう自分もなれたらいいと、思うけど―
(何も約束できない自分に歯がゆい思いをしながらも安易に誤魔化そうとはしない。
それだけ都から力をもらったから、誠実に答えたかったらから―
やせ我慢をして、少しだけ笑ってみせた)
160:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/03 01:06:07 K2LxWxNA
>>159
そんな、媛名先輩みたいな綺麗な人の方が元気が出るんじゃないですか?
媛名先輩の励ましはちょっと怖そうだけど。
(スパルタな励まし方が似合いそうな人だけど、それを本人に言ったら怒られるだろう)
指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます、指切ったっ。
(実際に針を飲ませたりなんかしないけど、気持ちはそれくらい、嘘になったら嫌だってこと)
なれます、絶対に大丈夫、わたしが保証します。
頼りないと思う保証かもだけど、本当に大丈夫だから。
(そう信じるから、願うから、だから大丈夫)
(たとえ揺らぐことがあっても、思い続ける限り叶うと信じているから)
自信がなくなったら言ってください、わたしの思いは強いんです。
わたしのお弁当はカンフル剤です、栄養ドリンクです。
先輩のお腹の中から元気づけちゃいますから。
(ギュッと握りこぶしで微笑んで)
【そろそろ〆でしょうか】
【隙屋先輩のこと、話すタイミングが、、、今から思い出して聞くのって格好悪いかも】
161:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/03 01:10:56 IXLrcH+E
>>160
【考えたけど都ちゃんのレスで締めにしたほうが綺麗だと思うから、ここまでにしておこう。
ホイルの件は、今の僕じゃちょっと頼りにならないだろうし、今回はここまでにさせてもらえるかな?
僕のほうの事情で振り回してしまって申し訳なかったけど、この前とは対照的ってことで、
こっちは十分楽しませてもらった。お相手ありがとう。それでもうじうじズルズル引きずっちゃうのが、
僕クオリティだけど、よかったらまた次もお相手してほしい。
今日はこのあたりで悪いけどお先に失礼するよ、おやすみ、都ちゃん】
162:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/03 01:16:17 K2LxWxNA
>>161
【はい、わかりました】
【こちらこそ都回路(いま命名)が暴走してごめんなさいです】
【わたしの方も振りまきすぎたネタを一つしめられましたし、色々できて楽しかったです】
【次のロールは針を飲ませることにならなければいいですが】
【それじゃ、ありがとうございました、おやすみなさい(ぺこり】
163:前山 菫 ◆KAORUResv.
10/07/03 09:33:29 MRI1J8fU
【おはようございます、置きレスにお邪魔しますっ】
【スレリンク(erochara2板:205番) からの続きです】
ええ、そうですよー。
昔っからサッカーばっかりやってて……。
夜遅くなって、ボールが見えなくなるまで遊んでいたこともありますしね。
(短い髪を撫でられると、気持ちよさそうに口を緩ませる。
しかし、兄の名前が出てくるとびっくりした表情を浮かべた)
あれ、あにーを知ってるんですかっ!?
……むー。
(こんな美人さんが兄の知り合いだったなんて。
それを考えると、菫は少し顔をむくれさせた)
いえいえ、怪我とかじゃないんですよっ。
風邪ひいたーって。
でも、今回の風邪は酷いらしくて……。
だから、お見舞いに来たんですっ。
(少しだけ嫉妬を感じつつ、それでも菫は明るく話をする。
そして、教えられた部屋へと向かっていく)
(部屋の前に到着すると、とんとんと部屋をノックした。
表札には、馨の名前ともう一人、名前が書いてある)
「ふぁい……げほ、げほ」
(部屋の中からせき込む声が聞こえたと同時に、扉が開く。
そこには、眠たそうに瞼を半開きにし、パジャマ姿で身なりが整っていない馨が居た)
あにーっ!
「うわっ!」
(姿を見つけるなり突撃した菫は、馨を部屋の中へと押し込んで倒してしまう)
【お邪魔しました、ありがとうございましたっ(ぺこり)】
164:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/03 21:25:10 YqgMjSCl
【置きレスにお借りしますっ】
>163
はいな、接点というか―私、学園の怪談とかこの町の都市伝説とか調べるの好きなんですよぅ
彼サッカー部じゃないですか。だもんで運動部の間で広まってる怪談かなにかのこと聞けないかなー
と思ったのがきっかけですねぇ
ちなみに学内誌で取り上げられたのを見て、彼のことを知りました。
(口元を緩ませていたかと思えば外的でも見つけたかのように飛び跳ねる。
鋭敏な反応ではあったが彼女くらいの子がするとなんだか可愛らしい
思わずほほが緩んでしまう。)
(けれども先ほどから返事が曖昧だったり、いま尚むくれられてるところを見ると
何かしたのかなーと無意味に不安になったりするもので少し困ったような顔をすることになった。)
あ、風邪なんですか。
無茶が多い子だから、ちょっと心配しました―
(前なんか銃創をこさえてきたものだから、お見舞いが必要なこと、というと
どうしても怪我のほうを連想してしまう。
ただの風邪らしいのでそんな心配も無用のものだったようだが………)
(ほっと胸元をなでおろして―)
風邪を引いたということでしたので少しばかり心配していましたけど
その様子なら元気そうですね。
(じゃれあう兄妹を見て微笑を浮かべると部屋を一通り見渡して
それから前山の格好を見つめ)
妹さんに風邪を移してはダメですよ。わざわざでてきてくれたのは助かりましたが
寝ていても勝手に入らせてもらいましたのに……(ピッキング技能持ちの発言)
それから、ちゃんと食べてますか?風邪なんて免疫力の低下ですからねぇ、しっかり食べて
ゆっくり休まないと治るものも治りませんよぅ?
それから、汗をかいたらそのままにしないでちゃんと着替えて、汗を拭かないと―
(のんびりとした口調で言葉を続けながら押し倒された前山君を覗き込んで
にっこりと微笑を浮かべる。)
こんにちは、お加減いかがですか?
【おかりしました~】
165:Nameless ◆FdHN5Mb0fw
10/07/03 21:26:21 oq+D4u77
【久しく顔を出していないうちに、随分とまぁ……】
【まあ、それはそれとして、テンプレおいて待機させてもらおう】
【名前】Nameless(旧名:霧原朱音)
【年齢】肉体年齢で14歳
【性別】女
【身長】137cm 38kg
【3サイズ】実になだらか
【容貌】腰まで伸びた薄い黒色の長髪、視力が低下しているため眼鏡が欠かせない。大抵は着の身着のままな姿。
喰らった相手のものをそのまま着ることもあり、丈が合わなくなったりすることも。
【能力】身体変化
主に右手を自由自在に変化させて戦う。ときに剣にときに矢に。またあるときは敵を喰らう顎ともなる。伸縮も自在。
・体液操作
自身の体液を自在に操る。以前持っていた体液を混入させた液体を操る力は失われている。
【希望】戦闘、会話、他にももろもろ
【NG】殺されなければ、よし!
【弱点】かつての自分の記憶が再起されるような事態に陥ると、行動に支障をきたすことがある。
その他、絶賛精神的に不安定中。
【備考】
かつて滅びた人類の敵対者、シードの残滓を力として利用することを企てた者達の手によって、適応者として用意された体。
しかしシードの意志はすでになく、その器にも意志は残されていなかったため、かつてシードを御し得た霧原朱音の魂が宿されることとなった。
その際、利用しやすくするため過去の記憶は一部を除いて封印されている。
そんな彼女は起動実験の際に暴走。その場に居合わせた者全てを喰らい脱走。
しかし彼女に宿されたシードは不完全であり、液体操作や感染による繁殖は行うことが出来ない。
また、常識を遥かに越える身体能力をもつが、それによるエネルギーを補うことも出来ず、補食という形でエネルギーを補給している。
現在は自分が何物であるのかもわからず、ただ飢えを満たすために異能をもつものを狙い、喰らいながらこの街の夜を徘徊している。
166:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/03 22:18:49 K9veDHAj
【こんばんはっと。俺で良ければお相手立候補させてもらうぜー】
【と言ってもノープランなわけだが!】
167:Nameless ◆FdHN5Mb0fw
10/07/03 22:37:47 oq+D4u77
【むむっ、微妙に気付くのが遅れてしまったぞ】
【相手をしてくれる、というのは非常にありがたいのだが、くぅ】
【残念だが、そろそろ私は行かねばならない時間のようだ】
【次の機会があったら、付き合ってくれるととても嬉しい。では、さらばっ】
168:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/03 22:40:47 K9veDHAj
【ぬぁっ、そうだったのかーっ!】
【それじゃ、また今度な! お疲れ様ーっ!】
169:アンジェラ ◆rdAV3DcvpI
10/07/03 23:47:40 mVkcw4cL
前スレ>>486 『絶対領域』さん
そういうことでしょう。
……くだらない言葉遊びになりますが、道とは、そこにあるもの。
道を選ぶ事は出来ても、歩く場所も行きつく先もあらかじめ絞られていたのかもしれませんね。
(今はもうない左肩の先を軽く眼で追って、郡へと視線を戻す)
その気持ちも一切無いわけではありませんよ。
ただ、思考も感性も、他人と価値を統一することはできませんが─
私が「お人好し」ではない、と言う事だけは断言しておきましょう。
ある程度の警戒と懐疑は、引き続きしておくべきではないでしょうかね。
(彼が見せた呆れるような仕草に、仮面の下で苦笑を返し)
(手入れの行き届いていない自分の髪を撫でながら、月を仰いだ)
ブルース・リーのファンは、彼を殺す事で、彼を手に入れようとしたとか。
(郡から告げられた残酷な言葉も、アンジェラにとっては予想されたものだったのか)
(身じろぎひとつせず、淡々と言葉を返す)
ともかく、お互いの現状を許容できない状態、
言うならば、悪い夢だと割り切っている状態で二人が戦い続けることほど
無意味で滑稽で無価値なことは無いかと、私は思うだけです。
(風にまくられるマント。一瞬だけ露わになるのは皺と傷に埋もれた醜い皮膚)
どんな形であれ、決着をつけるのがお互いの為でしょう。
ご健闘をお祈りしていますよ、「絶対領域」。
─郡太一郎。
(去っていく彼の後ろ姿をしばらく見つめた後、自身も立ち上がり右手を突き出す)
(掌の先に浮かび上がる魔法陣の中に「Ⅱ」「Ⅲ」「?」「ⅩⅩⅢ」「?Ⅲ」の文字が現れ、空間に人が通れるほどの孔を開ける)
(孔の中に身体を通せば、この世界からは消えて─)
【置きレスにスレをお借りします。】
【長らくお待たせしました。申し訳ないです】
【こちらはこれで〆とさせていただきます。お相手、ありがとうございました】
170:〝絶対領域〟 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 04:33:35 nZ8nO3MN
>>169
もちろん、そのつもりではいるさ。
君が「お人よし」などというそんな簡単な言葉で片付く人間じゃないことは、知っている。
そんなことを口にするには何か裏がある―と思うしな。
でも、それを差っ引いても、俺は君を「お人よし」だと思うよ。
(苦笑を浮かべたまま、やれやれと首を軽く振って、近くの小石を蹴った)
(蹴られた小石は、こんこんと軽い音を立てて、瓦礫の下へと落ちていく)
そういう見方もあるのか。
……まぁ、第三者がどう捉えようが、関係ない。
別に、俺はブルース・リーのファンってわけでもないしな。
(肩を竦ませて、おどけるように小さく笑って、首を横に振り否定をしてみせるが)
…兎に角、だ。俺は君を利用し、君は俺を利用する。
そういう関係だ。君を仲間にしたいわけでも、君の仲間にされたいわけでもない。
なら、十二分に、その関係を利用し尽くさせて貰うさ。
あぁ―、あんたも十全に。
どんなことがあっても、自身の信念を貫ける覚悟があることを期待しておくよ。
(背中を向けたまま、その言葉を返して、彼女の姿を見送ることなくその場を去った)
【置きレスを返すっ】
【―というか、ごめんっ!こっちはアレで終わってたつもりだったから】
【蛇足的になっちまうけど、一応こういう形で締めということで】
【お付き合いありがとうございましたっ。サンキューなっ!】
【ということで、スレをお借りしましたっ】
171:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 10:44:32 nZ8nO3MN
(夜。人気の少ない街路を歩く)
(『一仕事』してきた後だ。私服である黒いジャケットには、異形の血がこびり付いている)
(こんな格好を他の誰かに見られたら、誤解を招く。そう思い、出来るだけ人の気配のしないルートを選んでいた)
(少々古びたアパートや小規模の工場が並ぶこの区域は、住人以外は立ち寄らないし、
その住人たちも、地域の交流が疎遠だったり、そもそもこんな時間に交流を図ろうとする
外交的な人間は殆どいなかった)
(誰かに見つかるという可能性がないわけではなかったが、此処を通るのが一番の近道だった)
(点滅する電柱の灯りを背に、自宅へ急いでいたのだが)
やれやれ……、着替えをいちいち持ち歩くわけにはいかないしな。
とにかく、早く帰らないと………ん?
(そうしていると、ふと、目の前を人影を通った……気がする)
(この区域は人気が無いためか、灯りも少なく、とても暗い。
人影が通ったと思ったのも、何かしら動いた気配がしたからにすぎず、視覚的にはほぼ認知することが出来なかった)
……おーい、そこに誰かいるのか?
こんな時間に、こんなところをうろついてると、危ないぜー?
(とりあえず、声をかけてみる。異形の類…なのかもしれない。
そっとナイフを忍ばせているジーンズのポケットに手を突っ込みながら、距離を測る)
【スレを借りるぜ】
【それじゃ、とりあえずこんな感じでよろしくっ!】
172:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 10:51:46 aCMM2tAe
>>171
(とぼとぼと、夜の街をうろつく。
今日はハズレで、特に妖しい気配も感じなければ異形と遭遇することもなく)
ふぅ…
(なんとはなしにため息をついて、いつものトレーニングウェアの上着を脱ぐ。
じっとりと湿気の多い夜気を吸い込んで歩いていると、聞き覚えのある声がして―
通りを戻って、見知った姿を見つける)
こんばんは、郡くん。
…どうやら狩りの帰りってところかな?無事で何より。
(軽く手を上げて挨拶する。返り血はついているが、見たところそれほど怪我をしているようでもない。
そういえば―媛先輩から頼まれていたことを思い出して)
これから少し時間あるかい?よかったら僕と、というか不知火とトレーニングをしてみないか?
媛名先輩に頼まれて、ね。伸びしろはあるから鍛えてあげてくださいって。
その先に小さな公園があったはずだから、そこでどうだろう?
【こちらこそ、よろしくお願いします】
173:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 10:58:29 nZ8nO3MN
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 ・無呼吸の瞬き -ゼロ・ブレス-
集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
制限時間は3~5秒ほど。
・不可避の直感
能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。
【武器】 切姫(きりひめ) …… 破魔効果のある小太刀。貰い物。
夜逆(やさか) …… 無銘の短剣。ただしひたすらに頑丈。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
性格はテンプレ的な熱血漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。
短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。
+10年後のとある可能性の未来について+
・〝三千世界〟と呼ぶ組織を作る。目的は、異形とそれを狩る機関の排除。
・特定の人間を除き、必ずしも排除を最優先しているわけではなく、必要があれば共同戦線を張ることもある。
・警察〝ガンスリンガー〟とはそういう関係。
・深凪〝現当主〟はその特定の人間のうちの一人で、最大の敵。
・魔女〝良き魔女〟の協力にて、10年前の世界に時間跳躍している。
・現代(10年前)に跳躍しているメンバーは、歪ヶ崎、鳳、薄の三人。
内、歪ヶ崎は奏家〝奏鬼眼〟、鳳は深凪〝剣糸〟と遭遇している。
174:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 11:06:09 nZ8nO3MN
>>172
あぁ……水鏡さんだったのか。
(その人影が、見知った人物だと判りほっと胸を撫で下ろす)
(安堵した為か、ごくりと生唾を飲み込み、小さく息を溢して、苦笑を浮かべる)
(彼がこんなところにいる理由としては、自分と同じ理由か、トレーニングだろう。
ボクシングに心を燃やしている彼なら、こんな時間でもトレーニングしていても不思議ではない)
ああ、取り分け急いでるわけじゃねーから、全然予定は空いてるぜ?
(何の用だろうと首をかしげながら、彼の言葉を聴くと不思議そうにして)
………先輩が?
(確かに未熟である自分が誰かに、鍛えてもらうのは効果的だろう)
(しかし、彼とはそこまで面識があるわけでもなかった。…と、そこで合点がいく)
(彼女の方が、彼と親睦が深いのだろう。そう考えれば自然だった。)
へへっ、そうだな。こういう機会は滅多にあるわけじゃねえしな。
ま、伸び白があるかどうかは分からないけど、いい機会だ。
水鏡さんが、そう言ってくれるなら、付き合ってもらおうか?
(右手で「オッケー」と輪を作りながら、快活に笑い承諾する)
175:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 11:19:36 aCMM2tAe
>>174
それじゃ…
(先に立って歩いていく。こんな時間だったこともあり、誰も公園にはいない。
ベンチにスポーツバッグと上着を投げ出し、Tシャツとハーフパンツの身軽な姿になると)
僕とボクシングのトレーニングをしても仕方ないだろうから、悪いけど最初から不知火で相手させてもらうよ。
その…口が悪かったり方法に問題があったりしたらごめん、先に謝っておくから。
(一応断っておいて、いつもの唇をなぞる仕草をして―)
よ、バンダナ。久しぶり。ナイフと、足技が少々だったな、こないだの戦いぶりを見た限りじゃ。
(そのへんに落ちていた枝を拾い、「右手」の力を使って器用に表皮を削って即席の木刀を作り上げる)
一本でいいか?たしか長さはこんなもんだと思ったが。
(バッグからストップウォッチも取り出して)
だらだらやっても身につかねーだろうから、2分1ラウンドを3回な?
間に反省会ってか気がついたところを指摘すっから。
それとあの加速装置だかクロックアップは使うなよ。
的が一匹ならいーけど、使ったあとぶっ倒れるようじゃ複数相手にはつかえねーだろ?
必殺技なしでどうやって戦うか、が今日のテーマな。
(自分用にも小太刀ほどの長さの木刀を作って)
2刀流でもなんでもいいし、蹴りも遠慮なく使っていいぜ。
オレ様には寸止め不要、本気でこいや。かるーく遊んでやっから。
こっちはちゃんと手加減してやる。
(こきこきと首を鳴らしニヤニヤと笑みを貼りつかせて、そんな説明をして)
176:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 11:30:57 nZ8nO3MN
>>175
あぁ、そっちは心配要らねぇよ。
口が悪いのより、もっと性質が悪いのを知ってるからな。
(苦笑を浮かべ、手を振る。そう、この手の骨を砕いた女性を思い出し、肩を竦める)
それに俺も口が良いとは、お世辞にも言えないしな、お互い様だ。
あぁ、そいつで十二分だ。
(小太刀程度の小振りな木刀を受け取り、しげしげとそれを眺める)
(器用なもんだ、と小さく呟いて感心しながら、一度宙に投げてキャッチし握り締めなおす)
条件は分かった。
けど、いいのかよ?
あんた……というより、水鏡さん、ボクシングの試合とかいいのかよ?
悪いが、手加減なしだと言ったのはそっちだからな。
少なくとも、こっちが手加減しないってことはそっちが技量が上だってことなんだから――。
(万が一、大怪我しても知らないぜと嘯き、笑みを浮かべる)
ああ、最初から全力で行かせて貰うぜ。
技量が上の人間に、力を出し惜しみしてたらやられる――、そうつくづく経験してるんでな。
そっちの準備はいいのか? ――行くぜ。
(それまで苦笑を浮かべていた表情は失せ、無表情に双眸を細めて、鋭く眼前の青年を見つめる)
(アレは知人などではない。――斃すべき〝敵〟だ。)
(本気になる、ということは、そういうことなのだろう)
177:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 11:40:24 aCMM2tAe
>>176
ん?ああ、僕様ちゃんいまのところ休部中だからかんけーねーぞ。
それにオレ様から一本取れたら飲みモンでもおごってやるよ。
本気上等、てか万が一怪我しても治療できっからその辺は気を使ってもらわなくていいぜ。
(鋭い気配でこちらを見据える太一朗にニヤリと笑って見せて)
悪くない構えだが、もちっとリラックスを心掛ければ満点ってとこだな。
力を入れすぎると筋肉がこわばって本来のスピードが出ねーぞ。
(2分のタイマーをセットして、スイッチに手を掛けて)
んじゃ第1ラウンド、開始な。
(特に気負うことなくスイッチを押して―)
(だらりと垂れ下がった手に握られた急増の木刀で、いきなり鋭い打ち込みを立て続けに、
しかし太一朗の手に握られた木刀目がけ剣道でいう切り替えしのように、息もつかせぬ斬撃を叩き込む。
リーチの差を生かし、体は相手から遠く、木刀を握った腕を鞭のように滑らかにしならせて―)
ま、基本の打ち込みはこんな感じ。
いきなり正面から飛び込んでぐっさり行くのも手だが、手足なんかの相手の自分の体に近いほうから、
ちまちまっとダメージを与えていくのも一つの手だぜ?
(木刀を握った右手に意識を集中させておいてから、不意に踏み込んで左手のフックを相手の側面、
死角から肘を畳んで太一朗の顔目掛け、寸止めで叩き込もうとリズムを変えて―)
178:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 11:57:44 nZ8nO3MN
>>177
そりゃ便利な身体なこった。
―まぁ、それなら、遠慮なく言葉に乗らせて貰うぜ?
リラックスねぇ……俺にはあまり向いてねぇかもしれねえな。
(確かに、時折自分には力む癖がある)
(しかし、いちいち言うことに説得力がある。スポーツマンとしての知識もあるということか)
――っと、っと、っと!
(突如襲い掛かってきた剣撃を、なんとか木刀で防いでいく)
(身体のリーチの差からか、攻勢に出ようとしてもなかなかそのチャンスを与えてくれない)
(―そう、彼は上手く自分の身体と得物を利用している)
なるほど、な――っと……!
(確かに、彼女が彼に自分の模擬戦を頼んだのが分かる)
(自身が手本にしてきた彼女の戦い方は、言うならば『変則的』なのに対して、
彼の戦い方は、まさに『王道』なのだ。それもそのはず、彼女は暗器使い、彼はボクサーなのだから)
(もちろん、彼女が近・中距離戦を得意とするのに対し、彼が近距離あるいは零距離を得意とするという点もあるが)
(それはさておき、なかなかやりづらい。)
(全力で攻撃を仕掛けてくるのなら、それを防ぐなり避けるなり方法はあるのだが、
彼が言うように、ちまちまと攻撃を仕掛けられ、さらにはリズムを変則させられては、
なかなかそこを突破する糸口が見つからない)
――ったく、やりづれぇっての!
(だが、自身も単純に異形を退治していたわけではないし、彼女の背中を見ていなかったわけではない)
(木刀の一撃を防ぐと、そのまま横に薙いで、牽制を図る。
攻撃がヒットしないにしろ、このまま追い詰められていくよりは、距離を図りなおした方がいいだろう)
179:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 12:09:09 aCMM2tAe
>>178
ん、なかなかいい感じ、戦いの時は相手をじっと見つめるんじゃなくて、
ぼんやりと相手の全体を見て、細かい反応は体に任せて、そう…
(「攻撃」しながらも「防御」の仕方を同時に導くように、小太刀の扱いの手本を示すように、
まずはオーソドックスな方法で攻撃していって)
そうそう、チェンジオブペースも大事な?一本調子と思わせといて、
急激にリズムを変えて突破口を切り開く。
(こちらのパンチにカウンター気味に合わせてくる横なぎの斬撃を、
パンチを即座に諦めてするするとすり足で後ろにすさって回避して)
それと、攻撃が通用しないからと言って絶対に焦れるな、ブレるな。
自分のやり方に迷いを持ったら負けだぜ?
(今度はえげつないやり方、自分から踏み込んで小太刀を振りかぶって見せると、
体重を後ろに残したまま脚だけを飛ばして狙うは、相手の踏み込んで来た膝―)
どっちに体重かかってるか見定めてから思いっきり、相手の膝をぶっこわすぐらいのつもりでやると効果的な。
こういう牽制、リーチを生かした使い方をするか―
(一転、右手の小太刀を袈裟懸けに、相手に防御させるための斬撃、
それを追いかけるように深く踏み込んで腰ごとぶつけるような、浴びせるような上段回し蹴りを、
ほぼ同時に放って、宙でぴたりと脚を止める)
こんなふーに、相手をぶっ倒すぐらいのコンチクショーって気合で深く踏み込むのもアリな。
一番よくねーのは中途半端な間合いでハンパなことやらかすこと、おっけ?
(再びすっと離れると、今度はかかってこい、というように軽く小太刀を体の前に構えた防御の姿勢をとって)
180:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 12:29:31 nZ8nO3MN
>>179
まぁ、自分のやり方に迷いを持たないってとこは、自信はあるぜ。
でなきゃ、今頃、此処にはいないだろうしな。
(それは戦術云々というより、性格を由縁とするものだった。
故に、融通が利かないという面ではなかなか苦労する点ではあるが、同時に長所にもなり得た)
焦れない、ブレない。――了解だ。
(精神面的には、そこまで自信があるわけでもない。ないわけでもないが。
常に冷静にいろということだろう。冷静に的確に状況を判断する――なるほど)
(肩口から襲い掛かる剣撃を、木刀で弾き上げる。その勢いのまま、切り降ろし、
襲い掛かってくる回し蹴りを木刀で打ち止めようとして)
……ボクサーってのは、足腰も鍛えてんだな。
ったく、本当に便利な身体だぜ。水鏡さんは――。
言葉にすると難しいけど――、ま、何となく分かった。
取り敢えず、やってみるとするか。
(呼吸を整え、集中し神経を鋭くさせていく)
(さて、どう攻め込もうか――、と考えて止めた。自分は頭で覚えるより身体で覚えた方が早い)
(そんな自分の行動方針に苦笑を漏らしながら、木刀を握った)
それじゃ、お言葉に甘えさせてもらって――っと。
(選択したのは迷いのない突撃。正直なところ、フェイントや牽制といった類は、〝常時は〟苦手なのだ)
(それこそ中途半端な焼付け刃で試したところで効果がないだろう)
(だから、選んだのは――)
――シッ!
(勢い良く飛び込んだ軸足に力を込めて、制動を掛け、その勢いを上半身に逃がす)
(そのまま、まず、横薙ぎの剣撃。続けて、身を引き、垂直に木刀を振り下ろす)
(さらに攻撃の手を休ませず、彼の腹部を狙ったミドルキックを放った)
181:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 12:39:23 aCMM2tAe
>>180
おー、真正面から来たか、いいぞ少年。男はそーでなくっちゃな。
(こんな状況でも軽口を叩くのをやめない体は、しかしリラックスしていて、
まずは横薙ぎの小太刀を軽くバックステップしてやりすごす、
垂直に振り下ろされる斬撃にはこちらも踏み込み返し、腕が伸びきる前にこちらの小太刀で受け止め―
踏み込んだ分、相手に脚を回しきる余地を与えずに相手の足を自分の膝を上げて、こちらもブロック―
そこで第1ラウンド終了のアラームが鳴って)
ナイスコンビネーション、手を休めずに攻めダルマになるのもいい手だな。
ただ正面から行くばっかじゃ相手だって読めるし、突っ込んだ分自分も危険なのは承知しとけよ?
あとブロックの仕方は基本相手の回転の内側に入り込んで、回しきる前に抑えるか、
思いっきり後ずさって大きく距離をとるか、これもやるならハンパじゃなくてどっちかな。
(攻撃もそうだが、むしろ防御やフェイントの掛け方を教えるように解説して)
ちょいインターバルな、おめーさん、体は柔らかいほうか?
(くるりと後ろを向くと、自分の膝裏を手で抱え込み体を倒して脚の間からさかさまの顔を見せて)
関節の可動範囲を広げるのも重要な?ストレッチで少しずつ伸ばしてけば―
(今度は180度に股割り、そこから体を倒してぺったりと腹を地に着けてみせて)
いきなりここまでやれとはいわねーが、戦いの前後に体を解しとくのは重要な?
下手な筋トレよりストレッチのが100倍役にたつから。
【午後も引き続き大丈夫ならそろそろお昼休憩でどうだろう?
僕の方は郡くんの都合に合わせられるから時間はお任せでOK】
182:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 12:43:29 nZ8nO3MN
【了解。それじゃ、14時頃くらいからでいいか?】
183:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 12:45:21 aCMM2tAe
>>182
【それじゃ一応避難所にて合流してから空いてるスレを使うということでよろしくお願いします。
時間はそれで大丈夫、それではお昼に行ってきます。また後ほどお会いしましょう。】
184:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 12:47:14 nZ8nO3MN
【了解。それじゃ一度退却ーっ】
185:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 14:07:36 nZ8nO3MN
>>181
少年って、あんたな………。
(あんただって同じぐらいだろう、と言おうとしたところで疑問を抱く)
(果たしてこの〝不知火〟は幾つなのだろう?)
(年齢という概念は無いのかもしれない。ふとそんな疑問を抱いたが、すぐにかき消した)
(今この時点に至っては、関係ないことだったし、また時間があれば聞けばいいだろう)
――オッケー、了解した。
にしても、不知火。アンタってよほど戦い慣れてるんだな。
(ストレッチしている不知火を眺めながら、ふと年齢とは別に疑問に思ったことを口にした)
というか、あんた、何者なんだ?
水鏡さんとは別人格――、いや、別の存在っぽいし。
そもそも、水鏡さんとはどういう馴れ初めなんだ?
(全然分からない、と言わんばかりに大きく肩を竦ませて、軽く屈伸運動しながら尋ねて)
いや、別に話したくないことならいいんだけどよ。
……こうしてゆっくり話をする機会なんてないだろ?
俺と〝アンタ〟が出くわすとしたら、こうした『夜』しかないわけだしな。
(ぐっと大きく背伸びしながら、やれやれと手足をぶらぶらと振って)
186:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 14:08:10 nZ8nO3MN
【それじゃ、よろしく頼むぜ!】
187:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 14:18:27 aCMM2tAe
>>185
ん、オレ様指折り数えて千年は戦い続けてるし…って指がたりねーじゃねーか。
(真面目に答えるつもりはこれっぽちもないらしく、ニヤついたままで、
それでもストレッチのポイント・やり方をこと細かに口頭で伝えて)
そういう突っ込んだ質問されたのは始めてじゃねーが、それを知りたいなら、
学園ルートからフラグを立てて不知火クンの分岐に入ってもらわねーと。
…僕様ちゃんと別の存在でもあり、同一の存在でもある。
ほら、ジャパン的曖昧さのいいとこ取りだからさ、オレ様って。
(そういって誤魔化してしまって)
そんじゃ第2ラウンドな、オレ様が使って見せるからまずはそっちは防御、
そん次に実際オレ様に技を使ってみ?
オレ様武芸百般に通じちゃってっからさ、オールマイティってやつなのよ。
(再びアラームをセットすると、第2ラウンド開始。
今度は丁寧に、スピードを落として小太刀の受けと攻撃の仕方をゆっくりと演武してみせて、
ポイントポイントでコツをコーチしながら)
小太刀のデメリットはリーチが短いこと、メリットは小回りが利くことだあな。
攻防一体で受ける動きをそのまま相手に対する攻撃に繋げっと、なおスムーズだ。
(受け流して懐に入り込み攻撃、のタイミングを潜り込んで示して見せて)
急に全部できなくってかまわねーから、そういう動きもあるって幅を目で見て、体で感じてみな。
そうすりゃもっと戦いの視野が広がるはずだ。
何でも目の前だけ見てりゃいーってもんじゃねーぞ?
(口ではうるさく注文をつけながら、意外に丁寧なコーチングで体の使い方を修正していって)
【それでは午後の部もよろしくお願いします】
188:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 14:32:41 nZ8nO3MN
>>187
ま、普通に答えるとは期待してねーから、別にいいよ。
興味本位で聞いてみただけだしな。
(やれやれと呆れたようにため息をつきながら、かぶりを振り)
まあ、必要とあれば、その時は問い詰めてでも聞き出すから覚悟しておきな。
(冗談っぽく笑いながら、さてと、と一区切りすると、再度、木刀を握って)
へぇ、そりゃまた便利な身体で。
どれだけ腕達者なのかは分からねーけど、確かに、アンタのいうことは的を得てるからな。
少なくとも、アンタの言うことは信じても良さそうだ。……今回に限ってはな?
(おどけたように、レクチャーを受ける。)
(彼が何者で、何を考えているのかは知らないが、
彼の口にすることは、この模擬戦での言動については信用できそうだ)
それじゃまるで俺が目の前しか見てないみたいじゃねーか?
(くく、と笑みを溢しながらも、同意するように頷く)
流石に小太刀は何度も使ってるから、メリット・デメリットぐらいは把握しているさ。
ま、つまりは相手の攻撃をいなしながら、攻撃できる範囲まで踏み込めってことだろ?
やれないことはない、やってみるさ。何事もチャレンジってな。
(一挙一動、彼の動きに合わせながら、身体に体感させ、習得していく。
飲み込みが良いのは、生来の才能、あるいは今まで『夜』を経験してきた成果だろう)
189:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 14:47:10 aCMM2tAe
>>188
さっき他のやり方もあるのに、とっさに正面からつっこんで来ただろ?
思いっきりがいいのは大いに評価するが、何でも真っ正直にやるだけが方法じゃねーってことだ。
(今度は蹴り、どうせ懐に潜り込んだなら斬る・突くついでにこんなのどうだ?と、
振った腕の勢いのまま体ごとぶつけるような膝蹴りを見せて―)
闘いではいつも、ここはホットに―
(自分の胸に手を置いて見せてから、いきなりくるりとしゃがみこみながら背中を見せて、足元を払うような旋風脚を放つ)
こっちはクールに、な。
(とん、と頭を指さしてみせて)
突っ込むホットな自分と、それを背後から見て全体の状況を把握するクールな自分、
二つの自分を常に忘れんな。それとイメージトレーニングな。
自分の体がどこまで動くか、相手の攻撃はどういう軌道を描くか、
色んなバリエーションを想像するのも大事だぜ?
体も頭も、生き残るために使えるものは全部使う、とーぜんだろ?
ん、中々飲み込みがはえーな。伊達に場数を踏んでるわけじゃなさそーだ。
(主にコーチングに終わった第2ラウンドも終了する。
トリッキーな技から正当な受け・払い・攻撃まで、細かい修正も指摘して)
オレ様は異形を狩る者にはいつだって味方だぜ?
そんかわし、敵には一切容赦はしねーけど、な。
(そんな風に相手の言葉に答えると)
ファイナルラウンドは実践編な、オレ様もちょいっと本気で打ち込みいれっから。
あと残り10秒で短いアラーム鳴るようにしてみた。
最後にアレ、使ってこいや。
(瞬間的にすさまじい加速を見せた動きを使ってこい、と本気モードの模擬戦を提案して)
190:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 15:05:32 nZ8nO3MN
それが一番得意な方法だからさ。
やってみていて分かっただろうけど、俺、フェイントとか牽制とか苦手なんだよなぁ。
…いや、出来ないことはないけどさ。
ああ―、イメトレはよくやるぜ。
色んな行動パターンを考えておけってことか。
(状況判断にしろ、言うのは簡単だが実際にするのとではまた違う)
(イメージトレーニングにしても、経験を積まなくては、そのパターンは限られてしまう)
(要は経験も積め、と暗に言っているのだろうか)
ま、やれるだけやってみるさ。
出来ないと諦めてしまえば、そこで仕舞いだからな。
万が一に――、俺がアンタたちの敵に―、異形を討つ奴らの敵になるかもしれないってことさ。
ああ、もちろん、冗談だぜ? 冗談――。
(そう、冗談だ。冗談なのだが、どこか嫌な予感がする)
(気のせいだろう。今はそのことは考えないようにして、木刀を構えた)
了解、じゃあ、やれるだけやってみるぜ!
(開始の合図が始ると同時に地面を蹴り飛ばす。)
(やはり、一番最初の行動は突撃――、と思いきや、不知火の斜め前に踏み込んだ)
(真正面からよりは、斜め前の方が行動を読みにくい上にやや視界の死角になる)
(それも、此方の動きを把握していたらあまり意味は無いのだが)
(だが、それでも、そこから木刀をなぎ払い、不知火の横っ腹に打撃を叩き込もうとする)
(木刀を振るや否や、その勢いのまま、ハイキックを肩口を目掛けて放つ)
191:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 15:25:54 aCMM2tAe
>>190
自分の得意なパターンに持ち込むのも立派なやり方さ。
ただ、今は一対一だからいーけど、異形に囲まれた時に動きを止められないようにだけは注意な?
おめーさん、スピードでかき回すタイプだろ?
とっつかまってセールスポイント殺されたんじゃパワーで対抗するってわけにいかねーだろうし。
(実際的な答えを返してから、開始直前にやや人の悪い、ぞっとしない笑みを浮かべて)
万が一、そーゆーことになったら遠慮エシャクのかけらもいらねーから全力で掛かってこい。
オレ様も全力でブチ殺してやっから。万が一、の場合はな?
(小気味のいい速さでこちらに思い切りよく突っ込んでくる。
内心その速さに瞠目しながらきっちりと陽動を掛けてからのコンボに、
こちらは木刀を捨て、木刀を振る手首を受け流しざまに思い切り払い、
ハイキックをなんとか手で受け止め、膝を掴んだまま下に引き下ろすようにしてますます体勢を崩れさせて―
そのままするりと流れた体の背後に回りこみ、軽くこつん、と脇腹にパンチを入れる)
受け流す時は相手の体の内側にひっぱってやれば、こうやって重心を崩すおと同時で2倍お得ってな。
(そこからは卑怯な本気モード、相手の攻撃を待ち受ける形になり、
太一朗の攻撃を見極めることに専念しながら攻めに行った時にどこに隙が出来るか、
そしてその隙を少なくするにはどう改良すべきか、実戦コンビネーションをより洗練させるアドバイスを送っていく。
こちらから手を出さずリアクションに徹しているからこそできる芸当で)
もうちょっと…そう、重心を崩さない程度に上体と目線でフェイントを掛けるのもいい感じだ。
(密度の濃いコーチングをすると、残り10秒の前にとっさに距離を取る。
ぴぴっと電子音がなって最後の10秒―
超加速を使ってくる相手に対し、だらりと手を下げどこにも力みのない自然体で相手を待ちうける。
狙うはショートカウンター ―相手の早さ自体が、こちらの攻撃の初動の遅さをカバーして余りあるダメージになるはず。
こつんと肘か膝を合わせてやればいい)
(相手が技を使うタイミングが分かっているからこその卑怯千万な待ち伏せで、
自分のダメージは省みず相手を倒す、その気迫だけは静かに漲らせて、
おそらくそれでも突っ込んでくるであろう太一朗の気配を全身で感じ取ろうと、筋肉を弛緩させ体の力を抜いて待ち受ける)
192:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 15:47:09 nZ8nO3MN
>>191
あぁ、そうさせてもらう。
……まぁ、飽くまでもしもの話だからな。IFはIFのままにしておくのが一番だな。
――お?
(剣撃も蹴撃もどちらも、防がれると思わずバランスを崩されてしまう)
(何度か攻撃を繰り出すも、どれもが受け止められるか、いなされるかで、まともに有効な一打が決まらない)
(彼からのアドバイスを受けながらも、少しずつ彼の動きを把握しようと努めて、攻撃を繰り返す)
(だが、そうしている間にも時間は過ぎ、残り10秒を知らせるアラーム音が鳴り響く――)
ったく、やりにくいったらありゃしねえ。
ま、此処まで防御されるなら逆に、思い切りやりやすいってもんだ。
じゃあ、約束通り、行くぜ――……… … … 。
(無呼吸の瞬き。ある日を境にして偶然覚醒し、自身がそう名づけた力。
何度となく使ってきた力だ。)
(この力の本質は『集中力』であり、それに伴う『感覚の鋭敏化』である。加速はその結果の副産物に過ぎない)
(故に、彼へ一撃を与えられるほどの加速が得られるかどうかは分からない、だが――息を止めて、
息をすることを忘れるほど、集中力を高めて行動した)
(――1秒)
(もちろん、突撃だ。この力を使っている間は0.1秒たりとて無駄には出来ない。
下手に距離を図っていれば、それこそ彼のいう『中途半端』になってしまう)
(――2秒)
(木刀を握り勢いよく、突きを放つ――が、それは彼まで届かない。牽制だ。
もし、彼がこの『加速』している動きを把握できるとするなら、敢えてそれを利用するのも手だ)
(おそらく、視界ではなく、気配あるいは聴力などその他の感覚を用いて、こちらの動きを捉えようとするだろう。
その研ぎ澄まされた感覚を逆手にとって、惑わそうとする)
(――3秒)
(突きを放った木刀をそのまま下方に振り払いながら、不知火の側面へ跳び抜ける)
(どこで、一撃を放つか。そう時間制限は長くは無い。だが迂闊に踏み込めば、防がれるのは目に見えている)
(そのまま、再度飛び抜け、彼の後方へと跳躍する)
(――4秒)
(息苦しくなってきた。肺が膨張し、焼けてしまいそうだった)
(だが、それでもなお、集中力を途切れさせない。ぐっっと大きく踏み出し)
(――5秒)
(木刀の鋭い突きを、彼へと放った)
193:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 15:57:48 aCMM2tAe
>>192
(動きを目で捉えることは、不可能だった。
細かい動作まで把握しきることはとても出来ず、ただひたすら自分の制空圏内に入ってくる「気配」のみに気を配り―
こちらに向け「突き」を放ってくる、やはりそう来たか、言葉にならない思考で相手の行動をなぞりながらも、
突き自体を回避しようとはしない―今回の目的は皮を切らせて肉を断ち、
肉を切らせて骨を断ち、骨を切らせれば相手の命を断つ―ダメージ無視のカウンターだから)
(かろうじて背後に回った気配を察する、が、突きについ反応しようとした体ではとても振り向いている暇はない。
鋭い気配を背中に感じる―このまま背後から突き貫くつもりか、所詮は木刀と覚悟を決め、
防御をかなぐり捨て右肘を相手の頭と思しきあたりに―
かろうじて合わせられたか?それぐらいに反応するのが精一杯だった。
まあ、生木だしつっつかれてもたいしたことにはならねーだろ、とかろうじて体を捻り、
手ごたえがあるようなら肘を振りぬかないよう、適当なところでくいっと止めるつもりで、
太一朗の攻撃を迎撃しようとして―)
194:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 16:08:21 nZ8nO3MN
(その結果は――中途半端な、相打ちだった)
(突きは背中に命中はせず、掠める程度に終わってしまった)
(そして、彼の肘撃ちは頭には直撃しなかったものの、肩に減り込んでおり――)
(実践であれば、不知火の肘撃ちの方が多大なダメージを齎すのは明らかであった)
(そして、時間切れ)
(がくりと膝をついて、肺の中の空気を一気に吐き出す)
――っ、はぁ、はぁ、はぁ……っ、くう……やっぱ、苦し…な。
へへ……やっぱりやるだけのことはあるな。
『あの状態』で、俺に攻撃をヒットさせるとは……予想はしていたけど、
此処まで的確に狙ってくるとは思ってなかったぜ…。
(地べたに転がりながら、荒くなっている呼吸を整えつつ、苦笑して、不知火を見上げる)
はぁぁ……ちょっとはフェイントをかけたつもりだったんだけどな。
やっぱり不十分だったか。
(5秒。それがあの力を使用できる今現時点での時間制限だ)
(もう少し鍛錬を積めば、その時間も延びるだろうが、それはそれ。
その5秒内に精一杯行動したのが、この結果だった)
195:水鏡恭弥@不知火 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 16:21:38 aCMM2tAe
>>194
いんや、今回オレ様ズルしたからな。
間違いなくそのタイミングで攻撃くるって分かってればいくらでも対処のしようがあるだろ?
(ちらっと本来なら刃がかすめたはずの脇腹を見やって)
どんな攻撃だって無敵じゃねーってことだ。
油断大敵、勝って兜の緒を締めろとか、そーゆーのをやってみたかっただけだから。
(ひょいっと肩をすくめると、見かけより余裕はなかった背中に軽く冷や汗を掻いているのに苦笑して)
総評としては攻撃は90点だが防御は45点ってとこ、かな。
長所を伸ばして攻撃100点になれば相対的に防御30点とかそれ以下に出来るだろーから、これからも精進しな。
(そこでファイナルラウンドのアラームがなって)
ま、これでおヒメさんと約束した義理は果たしたってことで。
なかなか筋はいいからこれからも励めよ、バンダナ、あばよ。
(ひらひらと手を振って、別れの挨拶。全身に浮いた紋様がすうっと薄れていって―)
(自分の体力的にはそれほどのダメージはない、軽くひざが崩れかけたものの、踏ん張ることが出来る程度で、
相手の呼吸も落ち着いたかな?そのタイミングで左手を差し出す)
結局いいの入らなかったから、肩は大丈夫だと思うけど…立てるかい?
(手ごたえからそれほど深くはヒットしてないはず、と思いながらも、
相手が身を起こすのに手を貸そうとして)
196:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 16:31:14 nZ8nO3MN
>>195
いやいや……そう簡単に出来る芸当でもないだろ…。
(言うは易しだが、実際やってみるとなると、かなりの反射神経が必要とされるだろう)
(だがそれを言うと、やはりこの男は曖昧に笑って誤魔化すだろう。だから苦笑して返した)
あぁ、それもそうだな。特に俺の場合、使ったら、思うように身動きが取れなくなっちまうからな。
これも、場合と状況に応じて使いこなさないとな。
う……防御がかなり辛口だな。
(まぁ、それだけの自覚はあるのだが)
ああ、サンキューな。
ま、今度機会があれば、何か美味しいものでも奢ってやるよ。
じゃあな。勉強になったぜ。
(まだ疲労が取れないため、寝そべったまま、手を軽く振って不知火に別れを告げる)
ああ、お陰さまで………サンキュー。
(恭弥の手を借りて、なんとか起き上がり、大きく深呼吸する)
(ある程度息も整えられ、小さくため息をつく)
やれやれ……水鏡さんもありがとうな。わざわざ俺に付き合ってくれてよ。
(立ち上がると、土ぼこりを払いながら、感謝を示して)
197:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 16:43:55 aCMM2tAe
>>196
礼には及ばないよ。それに僕に比べれば君は相当すごいと思う。
変わらない限り、僕は普通の高校生程度にしか体は動かないからね…
(ぐいっと体を引いて起こすと、ベンチに置いた上着を羽織り、バッグを肩に引っ掛けて)
(向き直り、不意に真顔になると)
君は死んだらいけない。君に何かあったら、媛先輩は狂うよ。
気持ちも分からないでもないけど―危うい時に逃げるのは恥じゃない。
その場の感情に身を任せて自己満足で自分の身を危うくし、はかなくするのが正しいことだろうか?
生きていさえすればリベンジの機会もある、それの可能性の芽を全部潰してしまうほうが愚かな選択かもしれない。
(無理をしなければいけない状況、気持ちのままに乗り切らなければいけないこと、そういう修羅場があるのは百も承知。
それでもあえて小言めいたことをはっきり告げて―)
勝つことよりも生き残ること、明日を迎えることのほうが大事だってことは分かってほしい。
そのための手段は今日、少しだけど伝えたられたはずだと、僕は思ってるから。
(少し寂しそうな笑みを浮かべて距離を取って)
いろんなことを、考えてみてほしい。戦いのやり方でも、君のスタンスでも、なんでもいい。
まっすぐなばかりじゃそのやり方が折れたときに、どうしていいかわからなくなることもあるから―
(蛇足かもしれないが、自分の状況に照らし合わせてつい、そんな弱音めいた半端な言葉を投げかけて―
僕、なってないな、というように、かぶりを振った)
198:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 17:01:46 nZ8nO3MN
>>197
分かってるさ。
――その言葉、俺よりもあの人に言ってやってくれ。
あの人は、深凪以外の世界を知らなさ過ぎるんだ。
そこにあるはずの幸せさえ、気づかずに――、いや、知らずにさえいる。
それに、そういう危ういところがあるのは、俺よりもあの人の方だって―アンタも知ってるんだろ?
(彼女と接していれば、気づく人間は少なくないはずだ)
(感情に身を任せて自己満足で、という部分においては彼女は正反対なのだが)
――それでも、心配しちまうんだよな。俺は。
それに、葵さんが死ねば、俺も気が触れるかもしれないしな。
ま、必要以上に気負うつもりは更々ないさ。
本気で、無理をしようと思ってたら、深凪なり何なり、そういう場所にいるさ。
それがここでぶらぶらしてるってのは、良くも悪くも『自己満足』のレベルに留めてるってことだぜ?
…それでも、自身の考えが折れた時は、考えるさ。
答えがないのかもしれない、けど、それでも諦めたらそこで終わりだからな。
諦めてしまえば、もちろん、楽になるだろうけど――。
(それが出来たら苦労はしないよな、と曖昧に笑いながら、首をこきこきと鳴らして)
水鏡さんの忠告は素直に聞いておくさ。
忠告を無視して、そのツケが回ってきたんじゃ、滑稽にも程があるからな。
さ――、暗い話ばかりしてないで、帰ろうぜ? 明日も学校があるんだしさ。
(ぽんっと気軽に、水鏡の背中を押しながら、笑いかけて)
199:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 17:10:28 aCMM2tAe
>>198
言って聞くかどうかは、君のほうがよく知ってるだろう?
だから僕は周りの人になるべくあの人に、世界は夜だけでできてるわけじゃないってことを、
何度でも言って分からせてあげて欲しいんだ―
僕じゃ何をいっても、あの人にわかってもらえそうにないから、ね。
(ほんの少しだけ、背中に手を掛けてくれる暖かさにほだされそうになって、
一瞬だけ肩を軽く抱いて感謝を示すと)
(今度は拒絶するように、名残惜しげだったがはっきりと手を突いて、身を離して)
また無事で、お互い会えるといいね。
くれぐれも自分の身には気をつけて…それじゃ。
(後ははっきりと背中で相手を拒絶して、背を丸めてとぼとぼと、帰路を辿って―)
【というところで、僕の方は締めにしたいと思う。レスするもしないも郡くんにお任せで】
200:郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
10/07/04 17:19:36 nZ8nO3MN
>>199
俺が言って聞く人なら、こんな話、わざわざしないさ――。
でも、そうだな。『諦めたらそこで終わり』だからな。
だから、水鏡さんも説得してくれよ?
(そう苦笑を浮かべながら、腰のベルトに差した小太刀の柄に触れて)
―お?
ああ、無事に会えるさ。会おうと思えば幾らでもな。
あんたが言ったんだろ? 『勝つことよりも生き残ること、明日を迎えることのほうが大事だ』ってさ。
何があっても、生き残ってやるさ。だから、あんたもな。
(ふっと口元を綻ばせながら、その背中を見送って、自身も帰路へと就いた)
【それじゃ、これで此方も締めってことで!】
【こういうロールはなんだか新鮮だったぜっ】
【今日は長時間付き合ってくれてありがとうな! また機会があればよろしくーっ】
【お疲れ様っ!】
201:水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo
10/07/04 17:21:30 aCMM2tAe
>>200
【ぎすぎすしないで出来るロールだったから、僕も大満足できた。
こちらこそ、お相手ありがとう。またの機会があったら是非、よろしくお願いするよ。
ではこれにてスレッドをお返しします】
202:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 19:09:24 aSmZAXmK
【ロールのためにお借りしますねぇ】
203:前山 菫 ◆KAORUResv.
10/07/04 19:10:12 WlTKeqTs
【奏先輩とのロールの解凍に使いますっ】
【今日もよろしくお願いしますー】
>>164 の続き
へぇ……?
都市伝説ですかぁ……。
(面白い事をする高校生の先輩なんだなぁと思いつつ、学内誌で取り上げられていたことを聞くと菫は顔を明るくした。
きっと、兄ことが知られていることに気を良くしたのだろう)
ええ、おにーは風邪をひいたらしいです。
たまーにそういう無茶をするんですよね……。
僕は心配だから、やめてほしいんだけどなぁ……。
(口をへの字に曲げつつ、ため息を一つついた)
「ううん……」
(妹に倒されて軽く頭を振りつつ、起き上がる馨。
すっかりパジャマはびしょ濡れで、汗をかいていたことがわかる)
「いやいや……そんなことされたらたまりませんし。
それに、ご飯はちゃんと食べてますよ……。
量が少しいつもより減ってはいますけどね」
おにー、汗でびしょびしょだよ?
着替えないの?
「着替え用にも……ああ、体操着でもいっか……あとでするよ。
それで……なんで菫と奏先輩が一緒なんだ……?」
(自分に接点はあっても、この二人が繋がることがかなり難しい。
それゆえに、唐突ではあるが、当然と言える疑問が馨の口から語られる)
204:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 19:24:18 aSmZAXmK
ふむ………
(確かに元気そうではあったが、身なりはよろしくない状態だった。
ぱっと見ただけでも湿り気を帯びていることがわかるし、首元なんかには
汗が浮かぶ様子が見て取れる。)
妹さん、着替えさせてください。
私、体操着とタオル取りに行きます―あ。それともご両親から着替えとかもらってきてます?
このままにしておけば前y―馨君の命に関わります。
遠慮なしにごーです。
(なんとなく服が入ってそうな場所に目をつけるとそちらに歩みを進めていって)
菫ちゃん………というのですか妹さんは。菫ちゃんとは正門で会いました。
男子寮の位置がわからなかったそうで不肖ながら私が案内させてもらいました。
(口を動かしながらその辺りにあった棚を撫でて―)
205:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 19:24:56 aSmZAXmK
【よろしくお願いしますっ!(ぺこー)】
206:前山 菫 ◆KAORUResv.
10/07/04 19:37:47 WlTKeqTs
「はっ!?
いや、着替えぐらいは一人でできますから……それなら、ちょっと二人とも外に出てください!」
(奏先輩の言葉を聞き、びっくりした様子で答える。
しかし、慌てる様子の兄に対して妹は疑問符を浮かべる)
なんでー?
おにーは気にしなくても……。
「気にするのっ!」
(慌てた様子で応えると、二人を一度部屋の外で待たせようと、入口を示す。
留まろうとする菫を、馨は無理に追い出そうとする)
「先輩、命にかかわるのは大げさですよ……。
とりあえず、着替えるので先輩も一度外に出ていただけますか?
菫が先輩に会った経緯もわかりましたし……」
(お見舞いに来るなら場所をちゃんと分っておきなよ、と呟きつつ、奏先輩が目をつけた棚に近づき、その引き出しをあける。
すると、その引き出しからは着替えと思われる複数の服が目に入る)
207:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 19:53:21 aSmZAXmK
(馨が棚を空けるタイミングで適当に着替えと思わしき服をいくつか見繕うと
妹の菫に投げてよこして)
歩き回れるほど元気なのはわかりましたけれど、治りかけの時こそ寝ているべきですよ。
というわけで大人しく菫ちゃんに手伝ってもらうこと。
じゃないと私は部屋に留まってしまいます―ソレがいやならお布団に戻った戻った。
(馨の肩に手を添えて布団があるほうへ体を向けさせ、耳元に口を寄せ囁く
「そういうことできない人たちだっているんですから。」―と
兄が行方をくらませてしまった自分はもちろん、自らの手で姉を殺めてしまった紅裂拓兎、両親が死んでしまったという瑞谷愛華
兵部晶、何らかの形で道をあやまってしまった葛森梨香など
そういうことができないものがゴマンといる―そういう人たちの分まで家族とのふれあいを大切にして欲しかった。)
(だから、声音が必要以上に真剣になってしまうから、なるべく菫に聞かれない様に、それでも馨に聞こえるように―)
こう見えて「おにー」も年頃ですから、素直になれないですが……
菫ちゃんはちゃんと手伝ってあげてください。馨くんは弱ってるときくらい菫ちゃんに甘えること。
じゃあ、私は部屋から出てますので終わったら呼び出してくださいねぇ~
(後半部分はほとんど菫に告げながら
部屋の扉を開け部屋から出ると後ろ手に扉を閉めて、ドアにもたれかかった。)
208:前山 菫 ◆KAORUResv.
10/07/04 20:01:46 WlTKeqTs
「寝ているべきとか、そういうんじゃなくて……むぅ・……」
(無理矢理でも菫に手伝わせようとする奏先輩に、馨は口を尖らせつつ黙ってしまう。
ベッドの布団を直しつつ、黙ってそこに座る。
それを見た菫は、さっさと馨に近づいてきた。
しかし、馨は奏先輩の顔を見てびっくりした表情を浮かべ……素直な顔になった)
先輩、僕におにーが必要とか、変なこと言わないでくださいよ……。
でも、ちゃんと僕が着替えさせますから。
(少し赤い顔を浮かべつつ、素直に応じる馨。
一方で、菫も菫ですぐに着替えに取り掛かろうとした)
はーい、終わったら呼びますからー。
(たっぷり10分ぐらい経過しただろうか)
できましたよー。
(中から、そんな声が聞こえた。
更に、それと同時に菫が部屋から顔を出した)
ちょっと、買い物に行ってきますねー。
おにーに買い物を頼まれたのでー。
(そう言うと、とっとと菫は廊下を歩いていく)
209:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 20:15:19 aSmZAXmK
ご苦労様でした、流石に抵抗があったみたいですねぇ……
ええと、この近くの地形わかりますかね?
(迷ったらことだし、正直一人で行かせるのは躊躇われた―が
病人を一人にするのも躊躇われた。)
困ったら此処に来る前に交番がありましたよね、そこに頼るといいと思いますよ。
じゃあ、怪我しないようにしてくださいねぇ………お気をつけて。
(少しだけ考えた後にその辺りは馨のほうもわかっていると信じることにして
廊下を歩く後ろ姿を見送り、部屋の中にはいった。)
さて、改めてこんにちは。
お加減はいいようですのでこの際置いておきましょう………
この時期に風邪なんて珍しいですね。
雨の中濡れた子犬でも見かけて、傘でも上げちゃいましたか?
それでもやっぱりダメで助けようとして色々無茶をしたとか?
(冗談めかしてそんなことを語りながら部屋の扉を閉めて
家具の様子なんかが明らかに変っているところは同室の子の私物かな
などと当りをつける。)
210:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 20:20:42 WlTKeqTs
「あっ大丈夫ですよー。
僕は先輩みたいに、方向音痴じゃありませんからー!」
(面白おかしく笑いながら、菫は廊下を駆けていく。
すぐに、菫の姿が見えなくなった)
はい、こんにちは。
なんだか心配かけちゃったみたいですねぇ……。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、すっかり綺麗になった姿で頬を掻いた)
ん……まぁそんなことです……。
というか……先輩は事情聞いてなかったんですかね……?
(使った施設を考えると、すぐに先輩の耳に入りそうなものだった。
そう考えると……今のセリフは鎌かけだったのだろうか、とちらりと考える)
ん……ああ、そうそう、先輩の宗家の場所を教えていただきたいのですが……。
211:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 20:33:21 aSmZAXmK
―なるほど、しっかりした妹さんです。
まぁ、なんというか………お兄ちゃんのことが好きなんですねぇ。
(ホントにきっちり着替えさせた姿を見て感心して
なんとなく兄とともにあるために色々したんだろうかとかそんなことを考える。)
……?
今回前山くんが風邪を引いたことですか?
何で私ならわかるんですか、せいぜい私がわかるのは先日前山君が精霊型の異形を保護してくれたってことくらいですよ。
アレから連絡があったときはすこしおどろきましたけどねぇ
「また怪我でもしたのかー」って。
(口元を押さえてクスクスと笑い)
それじゃあ、彼女を保護した時に雨でも降ってたんですか?ソレは大変でしたねぇ………
―…………何故です?
(「宗家」―言うまでもなく自分の実家「奏宗家」のことだ。
明らかに一般人である彼が何故そんなことを聞くのか―たとえ理由があっても
やすやすと教えられるものでもないのだが。)
(思わず目を細めて、前山君を観察して――)
212:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 20:43:38 WlTKeqTs
ん……それはそれで可愛いんですけどねぇ……。
あんな調子で人懐っこいというか……。
男っぽいところを、どうにかしたいなぁ、なーんて思っているんですけど。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、兄バカなところを見せる馨。
しかし、一人でお使いに出したのが少し気になるのか、不安げな表情を見せた)
ん……ああ、その子、その……何も身につけてなかったんですよ。
それで、俺が来ていた服を着せたのはいいんですが……それで風邪ひきました。
(胸を張って、というくらいにきっぱりと言う馨。
その言葉からは、後悔していませんという意思表示にも聞こえた)
えーと……実際に今俺はその子を連れていないわけです。
となると、どこかにその子を預けているわけですが……その、先日の彼のところに預けたんですよ。
ですが、彼は「厄介事は嫌」と言っていたので……今居るであろうところは、多分そこだろうな、と考えたわけです。
やっぱり、あの子のこと気になるんで……会いに行ってあげたいですし。
……しかし、情報早いですねぇ……。
(思わず苦笑を浮かべる馨。
奏先輩に教えてもらった施設を使ったのだから当然と言えたが……それでも、驚きを隠せないほどだった)
213:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 21:01:20 aSmZAXmK
(会話の内容からだから買い物を頼んだのか、と納得した。
流石に夜の話を妹に聞かせて巻き込むわけにもいかないだろうし
となればいまはすっかり無人のスペースの受任がいつ帰ってくるかが問題になる。)
(そんなことを考えながら今在る情報を頭の中で整理して―)
そうですか………その様子ですと後悔はしていないようで。
こちらも私のことと貴方の風邪がつながりましたので……なるほどなるほど、そんなわけですか。
………はずれです。「宗家」には異形を養う施設はありません。
ただ奏家の重要人物が集まる家ですから―そんなところにいつ暴れるかわからないモノを置いておけるわけないでしょう?
いるとしても一部の重要な異形だけになってます。
………それに「会いにいってあげたい」ですか。
(一つ、吐息が唇から漏れる。
酷く冷えた瞳で前山を見つめて―)
自分の無力をわかったのにですか?足掻く事すらできないことがわかったのに、ですか?
彼女、貴方が去った後酷く暴れたそうですよ。怯えながらいなくなった貴方を探してたんでしょうね。
――コレは私の見解なのですけれど、貴方は彼女に会わない方がいい。
(多分彼女は人を信じたことを酷く後悔して、前山をひどく恨んでいるんじゃないかと思う
会ったら両方傷つく、多分。)
214:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 21:13:49 WlTKeqTs
まぁ……こんな簡単に風邪ひくとは思っていなかったわけですけど……。
(奏先輩の顔を見てあはは、と頬を掻く。
まさかそんなことになると思っていなかったらしく、それ以上言及することを避けた)
……あれ、そういうことでしたか……。
ん……ということは……先輩、その子がどこに居るのか知っていますね。
……暴れたんですか……。
(むぅ、と口を噤む馨。
まさか、そんなことになったと思わず、頭を抱えてしまう。
となると、実際に会って謝りたいという気持ちがかなり強くなってしまった)
それは……先輩の見解、ですよね……。
もっと詳しい理由を教えてください。
俺は……その子に会って、謝りたいですけど。
215:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 21:32:37 aSmZAXmK
けれど、「宗家」という単語を覚えていて、ソレを知るであろう人物―私に
その話を持ちかけたことは正解です。おねーさん二重丸上げちゃいます。
宗家が管理する土地にいるということは知っていますけど詳しい場所はわかりません
担当したのはあの腐れ外道ですし………
私かあの外道が「宗家」にいえばこっちのほうにつれてきてもらえるとは思いますけれど………
(冷えた視線は相変わらずで、前山の一挙一動を見つめ言葉を噛み締め………)
自分が無力だとは思っていいないから?足掻けると思うから?
謝るという行為で満たされるのなんだと思います?言葉も理解できない彼女の何が満たされるんです?
(辛辣な言葉を選ぶ。前山を試すように
自身の無力を理解していないから答えなかったのか?善は振るえず偽善しか振るえない。)
(それでも躊躇わず偽善をかざすことはできるのか―と)
―正直、私は貴方がこれ以上夜にかかわること自体反対です。
貴方は傷つくから、前に言ったとおりです………貴方が傷つくのは私も悲しい。
216:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 21:47:32 WlTKeqTs
……ということは……先輩も場所を全て知っているわけではないんですね……。
(先輩の言葉を聞きつつ、意外そうな表情をする馨。
となると、あの医者は必ずしも奏先輩に全て協力しているわけではなく、先輩も家の全てを教えてもらえているわけではないのだな、と推測する。
そう考えると、二重丸をもらえたところで中間点までしかもらえていないような、そんなイメージを持った)
むぅ……。
それは……失礼ですが、先輩の勝手なイメージだと思います。
俺だって、今まで夜で生活してきました。
ですが、そうしているということは傷つくこともあるということです。
どんな人の人生だって……そうしないで済むと言うのは無理な話です。
なので……それは、先輩のエゴだと思います。
(反抗的な視線をした犬は、じろりと先輩を睨む。
奏先輩の言葉が逆鱗に触れたということもあるのだろうが、馨も強い口調でそう返した)
217:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 22:04:27 aSmZAXmK
くすっ………そうですね、私は自身の家の事を何も教えてもらってんません。
知ろうともしませんでした。だから今このざまなんです。
(兄を留めることすらでなかったこと、≪深凪≫八席と会うまで次期当主の自覚がもてなかったこと
自嘲すべき点がいくつも上がった………それらが心中に浮かぶために自嘲して)
――けれど、私は全てを手に入れます。
(その上で力強く言う、「全てを望む」と。
のしかかる全てを背負い、押しつぶされず立ってやる―と。)
………また答えない。
前山君は頭がいいですね、アレが言ってたとおりです………すぐに正しい答えを出せる。
けれどそれ故に消極的にしか動けない――
………私のエゴだとかそういうことは良いんです。というかソレを指摘して貴方は私に何を言わせたいんですか?
私は貴方から見た私の言葉の感想なんか求めてませんから。
貴方は何を理解して、それでもどういう意思をもっているか………ソレを聞きたいんです。
(今はまだ横にしっかりとした橋がある状態だ。
ソレをわざわざ今にも崩れそうな吊橋を渡らせるまねはしたくない―情報さえ持っていれば正しいことを見分けられる
人間であるなら尚更だ。)
218:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 22:12:45 WlTKeqTs
…………。
(そんな自覚のある人間が説教をする姿に、更に神経を逆なでさせられる。
頭の上にかーっと血が上る感触を頭の隅で思いつつ、歯を食いしばって必死に自分を抑えつけていた)
……あそこまで言ったのなら、自ずと言いたいことはわかると思ったのですが。
自分が無力ということは知っています。
ですが、それを知って更に進まないとそこから先には行けないと思っています。
これは俺自身の無数に存在する試練の一つなんです。
その子と向かい合って、ちゃんと理解してもらわなければいけません。
(相変わらず、反抗的な視線を向けつつ……更に顎に力が籠もる)
(やがて、廊下の方から軽快な足音が聞こえてきた)
219:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 22:36:02 aSmZAXmK
(今にも牙をむきそうな姿にふぅ、と一息肩を竦めて
腕を組み、肘の辺りを撫でる)
やっと聞けた………そうです、ソレです。
その気持ちが大事です。貴方は無力なんです、誰だって無力なんです。
そんな自分を支えるのは意思なんです。
意思をもって言葉にして、ソレを貫かないと誰も何もわかってくれません………
―それだけの意思があるようなら大丈夫ですかねぇ
(散々自分を蔑んできたものに反抗する、自らの思うことを正しいと信じる眼に笑みを浮かべて)
ただ、彼女………かなり参ってるみたいです。
ヒトというヒトを拒絶してます。向かい合っても何もわかってもらえず、最悪貴方はなに得られないもしれません。
―それでも、貴方は戦いますか?
(足音が近づいてくる―最後の一言、これを聞いたら自分は自分がするべきことをするだけだ。
その最終確認、この足音は答えるまでの制限時間――)
220:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 22:46:51 WlTKeqTs
あたりまえじゃないですか……。
俺は絶対戦います。
そうでないと、こうまでして先輩に反抗した理由がありませんから。
(しっかりと頷く馨)
(その瞬間、がちゃりと部屋の扉が開いた)
「あれ、おにー、まだ起きてたの?
もう、ちゃんと寝ないと駄目だよー」
(汗のにおいを軽く周囲に漂わせつつ、菫は馨に近づいておでことおでこをくっつけた。
そして、そっと熱を測っている)
「まだちょっと熱あるかな……。
……あれ、二人とも、何難しい顔しているの……?」
(部屋で何を話されていたのか全く知らない菫は、興味ありそうな様子で尋ねる。
そして、顔の様子をうかがいつつ、コンビニで購入してきたものを出し始めた。
栄養ドリンク、冷えぴた、そしてスポーツドリンクなど。
テキパキとそれらを出すと、栄養ドリンクのキャップを外し、馨にはい、と差し出した)
……そこまでしなくても飲めるっつの。
(ぶつくさと呟きつつ、菫から受け取ったドリンクを飲む)
221:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 22:51:17 WlTKeqTs
【む……すみません、今日は疲労がたまっていてそろそろ限界っぽいです……】
【再度凍結をお願いできませんか?】
222:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 23:07:23 aSmZAXmK
(―やるべきことは決まった。
どうか負けないで欲しい。例え自分の無力に直面したとしても決して諦めないでほしい。
あの言葉が吐けたのならそれができるはずだから)
……ふふっ、菫ちゃんが遅いものですから前y―馨君が心配していたみたいです。
もう大変だったんですよ「探しにいく!」って布団から出ようとするんですから
おねーさん思わず困ってしまいました。
(頬に手を当てて苦笑して真顔ででたらめをでっち上げ―)
さて、案内も終わりましたし馨君も元気なことがわかりましたし………
しっかり治してくださいね?
(立ち上がってから視線を馨に向ける。手配はしておくから体調は整えておけ、と。)
ではでは、兄妹水入らずでがんばってくださいませ、妹に風邪を移すダメなおにーにならないようにしてくださいねぇ
お先に失礼します
(ペコリ。と頭を下げるとそのままその部屋を後にして―)
(その帰り道、永久は携帯片手に女子寮への道を行く
しかるべきところへの連絡―再び前山馨と異形少女を引き合わせるための手配。)
―………はい、「炎使いの少年」と再び………はい。わかってます、けど………
(振り返り、今まで歩いてきた道を辿ったその先にあった姿を思い浮かべながら言葉を紡ぐ
楽しげに口元を吊り上げて、受話器越しに聞こえる反対の声に対して言う)
―案外、彼なら全て上手くいくやも知れません――
【こんなところで私は〆ですっ】
223:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 23:08:12 aSmZAXmK
【と、リロミスっ】
【ええと、ではアレで締めということでレスは不要―ということでいいですか?】
224:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 23:11:10 WlTKeqTs
>>223
【>>222の先輩のレスで締まっているので、それで〆ということでいいと思います】
【これ以上何かを足すと、本編が終わってないのに次回予告が入って、しかもさらに本編が続くと言う蛇足な感がぬぐえませんからね】
【ということで、数日にわたってお相手していただきまして、ありがとうございました】
【次としては……馨が、あの異形の少女と対峙する感じになりますかねー】
225:奏 永久 ◆ONICNlGmhA
10/07/04 23:15:53 aSmZAXmK
【はいな、まぁ………頑張ってくださいませっ】
【数日に渡りお疲れ様でした、お先に失礼しますっ】
【それでは私からはスレを返しますねぇ】
226:前山 馨 ◆KAORUResv.
10/07/04 23:19:46 WlTKeqTs
【こちらこそ、ありがとうございましたー】
【異形の少女編はまだまだ続きそうですねー】
【では、こちらもスレをお返しします】
【今日も御苦労さまでしたー】
227:天羽都 ◆oB0aPf5pqI
10/07/04 23:31:32 gMeC3LAp
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド、色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックスに隠された部分は傷跡や手術痕で覆われている
URLリンク(okms.h.fc2.com)
【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
・紫からプレゼントされた十字架のお守りに仕込まれた発信機は久遠ゆりかに渡る。
・二つ目の能力を知ったショックで料理できなくなるが、伊織津綺子とのわだかまりを解いて再開。
・大怪我をしたお稲荷様の使いに憑かれている。
・はぐれ退魔刀の暴走に二度遭遇した。
・都の偽物が出現していたが、水鏡恭弥/不知火に退治された。
【プロフ投下落ちです】
228:隙屋量子 ◆zlYDW7WYY6
10/07/04 23:51:14 7260iakZ
【名前】隙屋 量子(すきや・りょうこ)
【年齢】17(高等部2年)
【性別】女
【身長】161センチ
【3サイズ】78、55、80
【容貌】黒髪のおかっぱ、眼も黒。夜型なので、いつも眠そう。肌が白いのが自慢。
夜間外出時には、黒いレインコートを着用。装備は刃渡り20センチの刺身包丁。
【能力】名前は『クオンタム』。
連続で最大一分間、非実体化することができる。
発動中は、目には見えるが触ることのできない、立体映像のような状態になる。
何者の攻撃もすり抜けて受けつけないが、こちらからも何にも触れることはできない。
一度使用すると、使用時間の倍の時間を置かなくては再始動できない。
(一分使用なら待ち時間は二分、三十秒使用なら一分、一秒使用なら二秒、といった具合)
非実体化中は、身につけているものも非実体化するが、手放せば実体化するようだ。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】スカ系、四肢切断、死亡、妊娠など。
【弱点】日光に弱い。非実体化中にこれを浴びると、頭痛とめまいを合わせたような苦痛に襲われる。
月明かりや蛍光灯は平気。苦痛の原因になる波長の光が含まれていないためであろう。
よって、能力を使用できるのは夜間に限定される。
ただし、大きな炎の発する光や、ある種の電磁波兵器でも同じようにダメージを受けるようだ。
また、精神系の魔術攻撃や、魔を払うような術にも影響を受ける。
【備考】普段は、物静かで読書が好きな普通の少女。
一年前、他人の異能を目覚めさせることのできる能力者「ザ・リンクス」と遭遇し、異能に目覚めた。
それによって自分が特別な人間だと思い込み、他人の命を虫けらのように扱うようになる。
具体的には、夜な夜な強盗、殺人を繰り返し、能力を使って証拠を隠滅したりするようになった。
また、唯一の特別な人間になるために、リンクスを探し出して殺害しようと計画していた……。
―が、最近、超常の世界に生きる人々と相次いで遭遇し、自分が特別な人間ではないことを痛感。
さらに、リンクスが自分の目的のために、自ら生み出した能力者たちを殺して回っていることを知る。
リンクスの正体は、宇宙からやってきたコンピュータ生命体で、永遠に存在し続けることを望んでいた。
地球で異能者を作っていたのは、リンクスに無限の生命を提供できる異能者を見つけるためだったのだ。
すでにリンクスは、殺害した異能者を洗脳した上で復活させ、味方にする手段を持っている。
もしリンクスや、その部下たちに殺害されれば、自分も洗脳されて復活させられ、手先にされてしまう。
そんな事態を防ぐため、今では街で遭遇した異能者に協力を持ちかけ「対リンクス」組織を構築し始めている。
組織の目的はふたつ。まず、リンクスの襲撃からお互いを守り合うこと。
そして、リンクスに先立って「無限に生きる方法」を手に入れること。
組織名は『ホイル』で、複数の組織や企業と関係を持つことによって、じわじわと勢力を拡大している。
なお、最近は組織運営と勧誘に忙しくて、強盗稼業はお休みしているようだ。
【同じく、プロフ投下落ち……!】
229:良 ◆NUV.Yf62zA
10/07/05 00:07:23 lq6bmkc8
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
引き締まった体躯は一見細身。だがしっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体
体内に寄生する妖魔の力により身体能力が向上している
・増幅された新陳代謝による異常な回復力
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
以上の能力にはエネルギーとして膨大な量の食料を必要とする
また食事は、寄生体の破壊衝動を満たす代償行為でもある
※イラストを書いて貰いました
URLリンク(www.100gazou.com)
【希望】NGに抵触しなければ
【NG】後遺症の残る身体的・精神的ダメージ、衆道
【弱点】
・直情径行
・能力の暴走
【備考】
3年次に妖魔感染の影響で留年した元野球部のエース。現在2回目の3年生
穏やかな性格だが、己の信条に合わない事を拒む頑固で狭量な部分がある
怪異の理不尽な暴力による犠牲者を一人でも減らしたいと考え、自ら進んで夜を往くと心に決める
夜毎の戦いを通じ、退魔師としての経験を積んでいるものの、
「肉を斬らせて骨を断つ」が基本の、勘頼り&荒削りな戦闘スタイルはパートナーに心配をかけっ放し
【俺もプロフ投下落ちだ】
230:紫 一久 ◆aYx5IIasQU
10/07/05 00:10:38 ajB0co9+
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16/高2
【性別】男
【身長】172cm
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは
分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干
足が遅い。
*特殊能力関係
・アンビバレンス
右の義腕。手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
右手から電流を流せなくなった。また、右上腕部には「デオニュソス」という変圧機関が搭載されている。
首筋の端子(平時は装甲で隠している)にコードを接続して使用すると、脳の活動を活性化させ、反射神経や思考力を大きく上げる。
・ショックボルト(能力)
左手から触れている対象に電流を流しこむ(義手からは不可能)。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・刺天改
強固な補強を施した日本刀。電流を流すと刃が裏返り、流し続けるとドリルのように回転する、冗談のような刀。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】事前に相談あれば、基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の特職部隊隊員。コードネームは<<ヴァンブレイス(剣守の篭手)>>。
異形や異能の調査および討伐、捕獲、場合によっては勧誘を行う。また、実戦の中で試作武装のテストを行う事も。
孤児だったところを組織に拾われ、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は人当たりが良いが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
自身がかつて苦しい思いをして能力を物にした経験から、能力を制御しきれない異能に対してすこぶる甘い。年下にも甘い。
<<オートクレール(妖精の麗剣)>>と言われる幼い異能とちょくちょく行動を共にしている。
組織上層部で混乱(再編)があり、自由に振舞う事ができずストレスが溜まっているとか。
【ジェットストリームプロフ投下落ちだ!】
【…ジェットストリームだとすると最初に殺されるの俺か?】
231:迫水 直 ◆6Do7aitszo
10/07/05 00:11:44 lq6bmkc8
【……っ!名前は見なかったことに……っ】
【どうかどうか、伏してお願い致します…】
232:迫水 直 ◆mkbuDdznjc
10/07/05 00:19:47 lq6bmkc8
【慌ててトリップすら間違える始末…】
【再三のお目汚し,失礼致しました】
233:名無しさん@ピンキー
10/07/05 02:36:02 nkNYTBaB
スレH乙
葵さんとお幸せに
234:名無しさん@ピンキー
10/07/05 12:07:34 nkNYTBaB
迫水さんは掛け持ち相手に対しても愛してると連呼してるようですが
愛が無くなることが有り得ないなどとのたまっていた
伊織さんの心中が気になるところですね
235:名無しさん@ピンキー
10/07/05 12:17:42 5F/KlxN1
口先だけの正義の味方と違うところ見せて
謝罪してこちらの活動を半年停止するくらいのことしないと
伊織さんに対する誠意が信じられない
236:名無しさん@ピンキー
10/07/05 14:30:55 nkNYTBaB
いや確かに同時進行はクソだけど、単なる掛け持ちはルール違反じゃないからいいだろ
今後予定が重なったりしたら、迫水さんがどっちを優先するか気になるだけ
237:名無しさん@ピンキー
10/07/05 15:47:40 IqiYndDc
>>227
天羽都 ◆oB0aPf5pq さんに質問です。
あなたがオリキャラ描いてもらうスレで出した依頼
(スレリンク(erochara2板:492番)
を受けて描かれたあなたの姿を描いたイラスト
(スレリンク(erochara2板:498番)
(保管庫URLリンク(okms.h.fc2.com)
がお絵描き・創作板の他人の絵を自分の絵に変換して描くスレ2
(スレリンク(erocg板:816番)
に転載されていた問題について。
Q1,転載したのはあなたですか?
(Q1の返答がNOだった場合のみ続き
Q2,あなたのキャラを描いた絵が許可なく転載されるのは可ですか?不可ですか?(絵師サイト除く
Q3,あなたはオリキャラ外であなたのキャラを描いた絵がリメイクされるのを許可しますか?
一定の期間を待って絵師の返答がない場合、無断転載の可能性強しとして転載先に経過報告に赴きます。
依頼主として当事者の一人であるあなたの返答をお待ちしております。
238:名無しさん@ピンキー
10/07/05 16:48:34 loLh5A+B
伊織に対しての誠意をもとめるなら
休止なんかする方がよっぽど不誠実じゃ?
カップルという深い関係にある以上
しばらく顔を出してもらえないのは致命的
半年も関係を停滞させたままにしとかなきゃいけないカプ相手なんて重荷でしかないだろ
それならスッパリ辞めてしまうか
許してもらって今後誠実に対応したりする方が
伊織に対して、という言葉を使うなら誠実だとおもう
239:名無しさん@ピンキー
10/07/05 17:34:18 ArHUSqSY
>>233-236
>>238
そういうことは避難所でやりなさいよ
>>237も避難所に貼ったんなら表を汚す必要ない
マルチは荒らしとしてスルーされても文句言えないよ
240:名無しさん@ピンキー
10/07/05 17:55:37 IqiYndDc
>>239
こっちに転載した者だけど。
避難所は流れが早すぎる。1日あたり100以上流れる避難所じゃ当人の目に触れる前に埋まる可能性が高いんでこっちにも貼った。
当人がいる時にリアルタイムで居合わせたら直接聞けるんだがいつ来るかなんて分からないから。
どっちにしてもスルーされたらされたでその結果も含めて報告するだけだ。
避難所とこっちに同じ文を乗せたことも書くので後は見る人の判断だ。
しかしこっちに転載したせいでスルーされたとしたら元レス主にはすまん。
241:名無しさん@ピンキー
10/07/05 18:02:01 IqiYndDc
誤解されるのは嫌なんで追加。
>当人がいる時にリアルタイムで
ロール中に割り込みする気はないよ。
したら本当に荒らしになるし。
242:名無しさん@ピンキー
10/07/05 18:26:59 xRx0QDEr
テス
243:御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc
10/07/05 20:55:51 g+0+IjIC
【Namelessさんとのロールにスレッドをお借りするよん】
【今夜もよろしくお願いしますー】
244:Nameless ◆FdHN5Mb0fw
10/07/05 21:03:27 NRz+wy9V
【では、今宵もよろしく頼むとしよう】
逃がすか。今度こそ喰らって……。
(土くれと木々を食い散らかした右手を納めて、そのまま地面に着地)
(斜面を転がり落ちていった獲物の後を追い、同じく斜面を駆け下りた)
(獲物が山道へと駆け出せば即座にそれを追いかけて、また走る)
(今度こそ、喰らう。相手の能力が火、ならば、焼き尽くされながらでも)
(どれほどの傷を負ってでも、喰らい尽くしてやらんとばかりにその手を振り上げた)
(相対する獲物の力が、そんなものとは別の意味で厄介なものであるとは知る由もなく)
(だからこそ彼女は、闇に慣れた目にいきなり飛び込んできた光にもひるむことなく)
(歩みを止めることなく)
が……っ、賢しい、真似をぉっ!
(あのあたりだろうと見当をつけて、喰らった土と木を押し固めて作ったブロックを、放り投げた)
(相対するは放られた小石。相手となるにはあまりに役不足)
(だけれども、圧倒的な質量差さえもその幻影を止める事能わず)
(小石という名の雷撃は、幾度も彼女の身体を撃った)
(雷撃と熱風、焼けるような痛みと全身を駆け巡る不快な痺れ)
こん、な……ぁ、はっ。……かは、っ。
(ブロックを投げつけたその姿勢のまま、彼女の身体が地に伏した)
(実際は傷一つ負うことなく。それでも彼女には見えていた)
(炎に巻かれ雷に撃たれ、醜く黒く焼け焦げた、自分自身のその姿が)
(動こうともがけばもがくほどに、焼け焦げた体は崩れていく)
(残酷なイメージ。それは現実に彼女が感じる痛苦そのものだったのだ)
245:御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc
10/07/05 21:24:48 g+0+IjIC
げほっ け、ふ。ひゅ。ぐっ
(振り回される得物が巻き起こした風音や、木々をなぎ倒す轟音が消える)
(事態がひと段落したのを、理性より先に本能が悟ってしまったのだろうか)
(ほどなくして、アドレナリンが切れ全身の痛みが大脳へと昇ってきた)
(幻影を維持するのが精一杯で、新たな手を考える余裕は失われて行く)
(今追撃されれば危ないが、動きを見せない以上相手も同じなのだろうか)
―はーて、鬼ごっこはここまでにしよーか。
悪く思わないでねん、わけもわからず追いかけられるのは御免でさ。
(ならば、焦らず息を整うのを待ってから話しかけた方が良いだろう)
(まだ見ぬ異形に、獲物が弱っていることを認識させてはならない)
(あくまでこちらが優位なのだと、余裕を持って言いきれるように)
(火のイメージの持続と自身の痛みのコントロールを並行して行う)
寝転がっといでよ、痛くて動けないんでないのん?
特にほら……両手がとれて酷いことになってる。
(トドメを刺す方法に欠ける、いやそもそも本当にトドメを刺すべきか)
(懸念すべき事は多いが今優先すべきは相手の動きを封じること)
(火傷や痺れという偽の感覚を土台に、さらなる苦痛をイメージさせる)
(脚ではなく両腕切断という図を選んだのは、無意識のうちに)
(今朝聞かされた、同級生の最期を意識していたのかもしれない)
【お待たせしました、今日も途中で何かあったら遠慮なく言ってねん】
246:Nameless ◆FdHN5Mb0fw
10/07/05 21:42:32 NRz+wy9V
あ……腕、私の、腕……がぁっ。
(どす黒い塊と化してしまった彼女の腕。それが、どさりと嫌な音を立てて地に落ちた)
(すぐさまそれは砕け散り、風に流され散っていく。風など何時から吹いていたのだ?)
く…ぁ。血が、血、止まら、なっ……ぁぁぁぁぁっ!!
(尚も燻り、熱に苛まれ続ける精神〔からだ〕、体液を自在に操る彼女にとって)
(ありうべくもない多量の出血、それに伴う虚脱感、何故血が流れる?)
動け、動けよ……く、っそ。くそぉ……。
(無限の変化を秘めたはずのその右腕は、さらさらと風に流れて散っていく)
(どれだけ灼かれようと決して尽きることのないはずのその腕が、何故?)
(苦痛が頭を精神を苛んで、正常な思考が何処か彼方へと消え去ってしまいそうになる)
(ただ、彼女は地面に蹲っているだけなのに。傷の一つも、負っていないはずなのに)
(それでも尚、なぜか感じる違和感、違和感、違和感、違和感。そして、既視感)
(その身を駆ける熱と雷、砕けてその形を失ってゆく四肢)
(それは、遥か遥か遠い過去の記憶のようにぼんやりと揺らめきながら)
ぁ、ぁぁ………ぅぁ。や、ぁ。
(そして、ただ一度。彼女が見知らぬ現実で。その右腕が小さく脈動した)
247:御木本 正太郎 ◆MikiUuyalc
10/07/05 22:03:41 g+0+IjIC
怖くないよ。そうやって寝ころんでるじゃーないか。
何の脅威もない、揺り籠の中でお眠り?
君は疲れてるんだ……横になりたくてたまらないんだ。
(腕の欠損というイメージを与えてすら、未だに御木本を追わんとしているらしい)
(呻き声に近づく事も、そこから距離を取って術の効果を薄めることも危険なら)
(その、何かしらの根源的欲求を眠気に変換して意識を奪うことから始めようか)
(間延びした囁き声で興奮を削ぎながら、精神的な疲労に思考を向けさせようとする)
おやすみなさい。
もう君は、楽になって良いのだよー?
(最後のひと押しをしてからしばらく待つ。寝た子を起こす事態は避けたい)
(いや、そもそも相手は人の言葉を操る程度の知能を有しているのだ)
(効いたフリをして沈黙している可能性を否定できないうちは、現状維持)
……。
(眠ったならもう深い夢の中だろう。眠っていないなら焦れる頃だろう)
(タイミングを計ると、意図的にやや大きめの足音を立てて後退を始める)
ふむむ、ぐっすりかなん?
(慌てて追って来ないか確認するためで、放置するつもりはさらさらない)
(動きがないとわかれば、ぬき足差し足で逆に正体を拝みに行こう)
(あとは弱った相手を説得するか、はたまた被害が出る前に退治するか)
おーきないでーねー……と。
(靴底をつま先から地面につけて、木の葉を巻きあげないようにしながら反転)
(異形が得物を突きだしてきた方角へと、忍び足で十分時間をかけて近づいた)
(それにしても、先ほどから相手に感じる違和感は何だろう)
(欲求は抑えられてきているのに、"何か"が覚醒している気が―)