09/11/22 20:49:32 85xwe5vI
【ロールの継続のため、スレをお借りします】
>>75
………………………。
(屋敷全体に発言した魔法文字、それによって形成された魔力の場が、魔法剣士からあらゆる力を奪い続ける)
(口の中で小さく、微かに人間は誰も知らない呪文を紡ぐ青年は、メリッサが強い精神力で身体を支え自分に近づくのをじっと見詰めた)
ご明察。
これは、僕が師匠に…魔族の大魔道師に教わった魔法です。
現在、魔法学院が掌握している魔法など、魔族・神族からすれば子供の遊びも同然ですからね。
貴方がいくら強い魔力を持っていても、使うのが人間の魔術では僕には敵わないですよ。
(まるで、近所のうわさ話でもするような穏やかな口調で魔法剣士の質問に答える)
(そうしながら、髑髏の装飾の施された魔杖で床を突くたびに加速度的にメリッサの身体からは力が奪われていった)
へ、え……。
切り伏せる? 僕を? 本気ですか?
ふふ、ふ……素晴らしい。よいですねぇ、メリッサ・リーヴ……。
致死の魔法文字を組み込まなかった理由はまさに、それですよ。
僕が魔剣だけ持っていても仕方ありません。その使い手たる、最強の魔法剣士を僕は求めていたんですよ。
(絶望的な状況を理解していないわけではない。だがそれでも、自分への闘志を失わず一歩一歩迫り来る魔法剣士の意志力と体力に感嘆する)
(ここで尻尾を巻いて逃げ出すような人物であれば杖だけ取り上げてそれで終わりにするつもりだった)
(目の前の女性こそが、自分が永らく求めていた相手であると核心し、杖を握る手に力が篭もる)
では、そういうわけですから…。
メリッサ、まずは、魔剣を渡してください。………ああ、ええと、これは「命令」です。
(コツ、と魔杖が床を叩く音とともに、魔道師の言霊がメリッサの身体を操る)
(いまはまだ魔法の「かかりはじめ」であるため「命令」という部分を強調する必要があるが、時期にあらゆる言葉に逆らえなくなるだろう)
(メリッサが命令どおり魔剣を差し出せば、機械仕掛けのフクロウが両脚の爪で掴み取り、取り上げるだろう)
【ええと、補足といいますかちょこちょこ出てる「フクロウ」ですが。魔法仕掛けと書いたり機械仕掛けと】
【なってたりしてダメなんですが、「銀細工で作られた魔法で動くゴーレム」ということにしといてください】
【昔のファンタジー映画にそんなのがいたのを思い出してつい書き加えてしまいましたが別に重要なものではないので…】