10/08/11 00:30:18 zf+udHCV
>>365
ふと、目が覚めた
まだ、夜はこれからといった時間だ
私は何の気無しに携帯を開いた
そして目に入ったのは、次の指令だった
また、見られるかも
夜の街なんて、もしかしたら……という思いがない訳でもなかったが
しかし、それはマイナス要因にはならず
ただ私を興奮させるだけでしかなかった
――――――
あの後すぐに着替えて、夜の街へと出た、それはいいのだが
でも、着ている服に問題があった
指令内容通り、白のTシャツに黒の短パンという格好なのだけれど
そのTシャツが明らかに大きすぎる物なのだ
Tシャツなんてあまり着ないから殆ど持っていない上に、その数少ない物も洗濯中で、やむなく県外に居る兄が置いていった物を拝借したのだが
兄はがっちりとした体格の人だったので、肩幅や首周りがやたらと広い
これは、少しでも屈もうものならバッチリと胸元を見られてしまうだろう
『らっしゃーせー』
コンビニに着いた私を出迎えたのは若い男店員の声だった
着いてすぐにトイレへ向かうのも少し気恥ずかしく、私はしばらく店内をうろうろする
そして2、3分そうした後、トイレに入った
幸い、私の他に客はいない
やるなら今しかないと思ったのだ
トイレに入り、素早く下着を脱ぐ
黒い短パンはあまり肌触りのいい生地ではなく、少しちくちくしたが、あとはあまり問題ない、これなら、隙間から見えることもないだろう
しかし、やっぱりと言うか、なんと言うか
上の方は鏡の前で少し前屈みになっただけで薄桃色の乳房の頂きが見えてしまう
「うぅ……考えても仕方がない、か」
自分にそう言い聞かせ、トイレを出る
私はペットボトルのお茶を取り、それをレジへと持っていく
若い男店員はそれを受け取り、清算を始めた
『148円になります、150円お預かりします、2円のお返しです』
店員が清算をしている間、私は彼の視線の先を確認する
商品、胸元、レジ、胸元……
こちらを、正確にはこちらの胸元を見られる度にドキリとする
興奮と羞恥心、それがないまぜになった不思議な感情
それを感じながら清算を終え……
「あっ……」
受け取ったお釣りを落としてしまう
それを拾おうとして……
一瞬店員に見えかけた―もしかしたら見えたかもしれない―胸元をとっさに手で覆い隠す
私はそのまま素早くお釣りを拾い、シールの貼られたペットボトルを取り、店から早足で立ち去った
私の顔は真っ赤に染まっていたであろう、頬が熱を帯びているのがわかる
そして、結局帰りつくまでに火照りを冷ますことはできなかった
【そう言って頂けると幸いです】
【はい、頑張ります!】