08/10/18 20:04:41 ofPLAiA+
(―目の前の男の言葉はきっと嘘だと、そう思う。
難癖をつけて恩赦が伸びただとか言って、釈放を先伸ばしにするだろうと)
(それでも希望ある展望を告げられると瞳には喜色が浮かぶ。)
今の帝国下で盗人であるアイツが死罪にならないだけ、貴方には感謝してますよ。
……寧ろあんな男とほんのちょっとでも親子に見えるってんなら、逆にショックだ。
アイツから聞いてないですか?血が繋がって、ない…っ…て…、
(それでも男が仕える帝国に対して、ほんのちょっぴり皮肉を交え)
(似てない娘と言われると顔を歪めてみせながらも、不意に身体に違和感が走った。)
あ………?
(下腹の奥の方がカッと熱くなる感覚、続いて全身の肌が粟立つような感覚に襲われる。)
(媚薬なんて高価なもの、酒場にたむろする下卑た男達の猥談や手慣れた娼婦達の談笑などでしか性を知らない少女が知り得るものでは無い。)
(唯々自身の変化に戸惑いながら自らの身体を抱き締める。膝が笑い崩れ落ちそうになる。)
(熱に塗れ揺れる瞳が彼を捉えれば、我知らずすがるよう視線を向けた)
【了解っ。】