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例えば性同一性障害で、肉体が男性で精神が女性の人が女性の肉体を得た場合でも、それは「本来の自分の身体に戻った」という認識になるであろう。
だが朝おん娘の場合は、変化した自分の肉体と向き合うことは「未知との遭遇」なのだ。
まず、あまりに華奢な少女となったことに不安を感じるに違いない。
一方で鏡に映った自分の姿を見て、愛らしくも小作りな人形めいた貌に思わず身震いしたり、長い睫毛が瞳に深く影を落とす様に見とれたりするかもしれない。
俺はそんな朝おん娘に素敵な洋服を買ってあげたい。腕の良い仕立て屋を呼び、オーダーメイドで彼女によく似合う―例えば彼女の髪や瞳の色が良く映える明るい色のワンピースを作らせる。
朝おん娘はプレゼントした服を身にまとい、鏡の前で少女らしく駒鳥のように跳ね回って見せるのだ。
そして何度も俺に礼をいう朝おん娘に、「そういえばチョーカーを着けるのを忘れてるね。着けてあげよう」といって、その細い首に皮の首輪を装着する。
その意味に気付いた朝おん娘が「な、何すんだよ!」と抵抗するが、俺は彼女の細腕を軽々と捻り上げ耳元でこう囁いてやるのだ。
「オメーの良い夢はこれで終わり。こっからは悪夢だよ。ヒヒヒ」
良いんだよ。俺は妄想の中ですら下衆なタイプの人間だからな。