11/01/13 21:41:19 KCfE/AA2
>>700
異形化スレに投げてきましたよーっと。
○いきなりショートショート
「うちの部屋ほんと寒い」
私の部屋は暖房をつけてもなぜだかすごく寒い。
「うぅ、さむ・・・。どうにかなんないかな。」
手が冷え切って文字が打ちづらい。
「そんなにつらいなら寒くなくしてあげるよ。」
どこからか声が聞こえた気がした。その時、私は体に異変を感じた。
心臓が激しく鼓動し、気づくと胸元に純白の美しい毛並みが生えていることが確認できた。そしてその毛は全身に広がって私の体を白く染め上げていく。
「なんだよ、これっ。」
私は驚いて部屋を飛び出し、隣の洗面所に入る。
洗面台の鏡を見たときには私は全身が白い毛皮で覆われていた。
「うわ、ふさふさ。」
呆気にとられて、私は顔を触りながらのんきなことを言ってしまうが、その間も体は変化を続けていた。
手足は筋肉が発達し太くなり、手のひらと足の裏には、黒く大きな肉球と獲物を引き裂く立派なかぎ爪。
顔は少しずつ大きく、マズルは長くなって、大きな黒い鼻と大きな口となる。
耳はまるく愛らしい形となり、後ろのほうへずれていった。
私はまだ現実が理解できず、わぁ、すご~い、などと言っている。