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アフリカのスーダン西部ダルフール地方の小さな村で、勇敢で誇り高い部族、
ザガワ人の娘として1979年に生まれたハリマは、恵まれた幼少期を過ごす。
24歳でザガワ人初の女性医師となった。
だが、気鋭のアフリカ人医師を待ち受けた現実は残酷であった。
ダルフール紛争が2003年2月に勃発(ぼっぱつ)し、
政府軍とアラブ系民兵ジャンジャウィードはアフリカ系住民を攻撃した。
病院で加害者アラブ系民兵と被害者アフリカ人をともに治療したため秘密警察ににらまれ、
田舎の無医村の診療所に左遷される。
仕事を続けたが、国連調査団に虐殺や暴行などの事実について語ってしまい、
政府軍兵士に拉致・輪姦された。
精根尽きて生まれ故郷に戻ったところ、村は破壊され、父親は殺害され、
家族は行方不明と分かる。
身に危険が迫りスーダン脱出を余儀なくされ、ロンドンにたどり着いた。
『砂漠の涙』(原題)は紛争に巻き込まれ、
ジェノサイドの惨禍を生き延びた女医の早すぎる自伝、虐殺と暴力の生々しい証言である。
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