09/12/25 01:50:28 eopqWWsm
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>>386
俺の家は製麺業なんだが、親父は製麺中で手が離せないらしい。
そこで俺がこのダンボール箱を届けることになった。この中には、数十人前という出来たばかりのうどん束が入っている。
「この住所は……げっ、稲荷山の中腹! 山登らんといかんのかっ!」
俺は覚悟を決めて稲荷大社に入り、その奥にある稲荷山を登り始めた。
それからしばらくすると、『きつねうどんあります』という看板を掲げた茶屋が目に入った。
これが目的地であり、当然俺はそのまま店に入ることにしたのだ。
「ちわーす!」
「あ! お客はんすんまへんな、まだ準備中なんですわ」
俺と同年くらいの少女がテーブル拭いていたが、手を止め俺に声を掛けてきた。
しかし、俺は彼女を見て硬直していたのだ。
「あの……どうかしはりました?」
俺が硬直した原因、それは彼女にキツネと思われる耳と尾が付いていたからだった。