09/12/14 17:30:21 Jt/jaVzi
「というわけで」
何がというわけでなのか知らないが、花梨はそこで再度、仕切り直した。
「私とデートして、たかちゃん」
「脅迫されているようにしか聞こえないんだが……」
「何か文句……じゃなくて、何か質問はある?」
「ありません……」
「やった~♪」
それじゃあ今日の放課後、たかちゃんの家で待ち合わせね―と、花梨はまとめた。
デートの約束を取り付けるのに脅迫まがい(というか脅迫そのもの)である辺りが花梨だったが、
勿論、俺の立場として、花梨とデートできることが、嬉しくないわけでもない。
しかも、時間にして夜からのデートというのが、なかなかどうして意味深長だ。
どこに行くか、何をするのか、どういうプランニングなのかは私に任せておいて、と花梨は言った。
取り立てて追及するような場面でもないと思ったので、そこはそれ、お楽しみということにしておいて、
心なしか意気揚々とする俺だった。
to be continued....