09/08/06 16:22:00 HH8yDUK+
「どうした、さっきまでの威勢のよさはどこへいった?」
「くっ……」
茶色い大柄な犬獣人は、尾を又に挟んで体を丸めている。
手足を縛られ、冷たい倉庫の床に体を横たえていた。
鎧も肌着も脱がされ、汚れた白い褌いちまい。
そんな犬獣人のみすぼらしい毛皮に、黒い竜人は足を乗せ、荒々しくつめを立てた。
「震えてるのか? 寒いのか?」
「う、うう」
「それとも」
竜人は犬獣人の背を思い切り蹴った。
鈍い音と、小さなうめきが響く。 犬獣人は丸虫のようにからだを丸め、ちぢみこまった。
痛みと寒気で、ぼさぼさと毛が逆立つ。
かすかに汗をにじませ涙を浮かべる獣人を、竜人は恍惚の表情を浮かべ見おろす。