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■元潜水艦長による「諌死」の書
本のタイトルとまったく矛盾するようだが、著者の中村秀樹氏は、「自衛隊が世界一強い」かもしれないことを証明した潜水艦長だった。
なにしろ、通常動力の潜水艦で米海軍の原子力潜水艦に勝利した(もちろん演習ではあるが)伝説の男なのである。
世界一流と評される自衛隊の戦力はいわば、履歴書上の能力にすぎないと著者は書く。
実際の仕事は履歴書上の資格や学歴よりも、倫理観や価値観、性格や責任感で達成されることの方が多い。
育ちがよく高学歴で運動能力抜群の青年が使ってみると甘えん坊で協調性に欠け、逆境に弱くて職場のお荷物になることもある。
自衛隊は、そんな存在なのだということが、本書では具体的に告発される。