08/11/22 08:56:23 CI3tcbQ+
家に帰ったら見慣れぬ靴があった。
何だろうと思って二階にあがると、上がりきったところで
妹が知らない男に肩を抱かれている。
その表情は笑っているが少し困り顔のように見える。
「あ、お兄ちゃんおかえり」
俺に気がつくと男は妹の肩に置いていた手を俺の方に差し出してくる。
「前言ってたでしょ?彼が韓国からの留学生でキムくん」
そういえば家にホームステイにくる外国人がいる話を聞いていた気がする。
「じゃあ・・あとはお兄ちゃんよろしくねっ」
よほど応対に困っていたのだろう、
助かったとばかりに急いで階段を降りていく妹。
俺はその背中を見送りながら出された手に握手で応える。
「よろしくね。あ、日本語は喋れるのかな?」
「はい、少し、ヨロシク」
その時感じた嫌な予感は、その日の夜のうちに形になって現れることになる。