【ちかっぱ】スケッチブックver.3【猫まっしぐら】at ASCII2D【ちかっぱ】スケッチブックver.3【猫まっしぐら】 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト511:ローカルルール・その他変更議論中@自治スレ 09/03/26 20:06:00 PTeIwYO4 とどめを刺し、倒れ伏した魔獣の身体から溢れたどす黒い鮮血が、彼の白い装束に跳ねる。 ──結局、此処もハズレだった。 「…何が、最高峰の技術だ」 ゼルガディスは苛立ちに再び舌を打った。 この程度、あの赤法師レゾの魔道技術に比べれば児戯も同然。造り上げた合成獣の肉体組織はあまりにもお粗末で、知能も低くただ馬鹿でかいだけの化け物がひしめくこの研究所には、目ぼしい資料は何も無かった。 あらゆる生物の性能を最大限に高め、かき集めた合成獣を造り出し、魔族の脅威に対抗するという名目によって建てられた研究所。今度こそはと足を踏み入れたゼルガディスの期待は、引き裂かれた檻の隅に転がっていた魔道士の腐乱死体を見た時に砕かれた。 そうして彼は、研究所全体に施術されていた魔術結界のおかげで外に出る事が出来ずにいた合成獣達の熱烈な歓迎を受けたのだった──。 512:ローカルルール・その他変更議論中@自治スレ 09/03/26 20:07:09 PTeIwYO4 「…自分で造り出した飼い犬に喰い殺されるハメになるとはな。さて、一気に研究所ごと片付けるか」 これ以上、此処を漁っても何の成果もあるまい。ゼルガディスはありったけの魔力を両の手に集め、呪文を唱える。 「──烈火球──!」 極限まで凝縮された炎は、あっという間に部屋じゅうを駆け回り煉獄となる。 凄まじい熱気に煽られながら、ゼルガディスは一つ溜息を吐くと踵を返して焼け爛れゆく建物を後にした。 ──彼は知らない。 自らが放った炎が、岩壁の模様が如く巧妙に隠された封印符を事もなげに焼き払った事を。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch