08/09/29 16:52:29 FlqdEKMY
「どうしてそんなこと…」
聞こえてきたのはララの声だ。困ったみたいな、無理して笑ってるみたいな、そんな感じだった。
「そんなこと、どうして言うの…?」
「聞いて」
深く落ち着いた声は、春菜ちゃんだ。
「真面目な話よ」
「だ、だってリトは…」
「聞きなさい…!」
落ち着いたままだったけど、その声は重く、戸惑うみたいなララの声を完全に抑えつけた。
「私の気持ちは本当なの。遊びとか興味本位とかじゃないって、それは自信を持って言えるわ。自信を持って、結城君を…」
俺の名前で、言葉は一瞬中断される。
「私、結城君が好きなの」
空間が凍りつく。ただララが息をのむ、音のない音だけが聞こえてきた。
そして春菜ちゃんは続ける。
「私、結城君と寝たの―」