08/09/26 16:06:50 2u/LYhva
>>581
ある日、孤児院の門前に一人の少女が佇んでいた。
肩の落ちそうなワンピースに、素足に赤い革靴を履いていた。
「私をここに匿って下さい」
と少女は私に言い放った。
私は部屋に少女を招き入れ、ここに来るまでの経緯を聞いた。
少女の住んでいた村は反乱軍の襲撃に遭い、目の前で両親が射殺されたという。
唯一残された物は少女が今年の9歳の誕生日に買ってもらった首から下げている
家族の写真が入ったロケットのみで、着の身着のままでここを頼って逃げてきたと
のことである。