08/10/05 20:37:50 U/l6Br6O
昔のヲタは一苦労だった。
今でこそアニメショップやらヲタク御用達の店はどこにでもあるが昔はアニメイトぐらいしかそんな店は存在しなかった。
ヲタク達はある者は開き直り、ある者はひと目を忍び、ある者は
「別にアニメとか興味ないけど甘い匂いがしたからだ」
などと言い訳して店へ入り、他の客の目も見にせず目当ての品を犯罪者のような目で物色していたもんだった。
家族や友人に隠れてヲタっていた者にとって、このような店に通うことは困難なミッションの連続だったことだろう。
気分は目を付けられた工作員。店に出入りするところを見られてもまた青いビニール袋を見られてもアウトなのだ。
そして私もその工作員の一人だった。ある雨の日、警戒心を緩め変装することもなく店に入った俺は後日
「なぁお前あのアニメショップから出てこんかった？青いビニール持って何買ったん？」
と教室の中で大声で聞かれ、「おぉ、おぉ。」と返事をしているのか驚嘆しているのかわからない返事をし
アニヲタがばれてあだ名は「田中ムーン」となり、当然のごとくイジメの的となり中学を引退して引き篭もりつつ今に至る。