08/07/10 23:15:53 gvnEvfWW
まず、蓋のある箱を用意する。
この中にアリスを入れる。箱の中には他に、放射性物質のラジウム、粒子検出器、青酸ガスの発生装置を入れておく。
もし箱の中にあるラジウムがアルファ粒子を出すと、これを検出器が感知し、その先についた青酸ガスの発生装置が作動し、アリスは死ぬ。
しかし、アルファ粒子が出なければ検出器は作動せず、アリスは生き残る。
この実験において、ある時間内にラジウムがアルファ粒子を出すかどうかは完全に確率の問題である。
仮に1時間でアルファ粒子が出る確率が50%だとして、この箱の蓋を閉めて1時間放置したとする。
1時間後、アリスは生きているだろうか。それとも死んでいるだろうか。蓋を開ける前は、生きている状態と死んでいる状態の重ね合わせなのだろうか。
すなわち、ラジウムがアルファ粒子を出したかどうかという量子的な問題が、アリスが生きているかどうかという通常の世界に投影されたわけである。