08/08/06 01:42:33 zr7SInvJ
>>848 眠れぬ夜の勝手に続きシリーズ。
王子は湖面に映る自分の姿を見て、思わず後ろを振り返ってしまいました。しかしそこには目の前の水に映る可憐な少女はいません。
それでやっと、王子は自分が朝おんの魔法をかけられたことを悟ったのです。これはきっと王位を簒奪した叔父の仕業に違いないのです。
王子は着ていた宝飾品も絹の着物も剥ぎ取られ、粗末な麻の着物を与えられました。しかしそれでも王族特有の気高さは失いませんでした。
盗賊たちの宴会でお酌をしてまわるときも、細い腰や膨らみかけの青い果実のような乳房に伸びてくる男たちの手を払いのけ睨みつけます。
夜には男たちの夜伽の相手もさせられました。しかし王子はどんな境遇にあっても身奇麗にしておく習慣は忘れません。
月明かりに照らされ、手鏡を持って乱れた髪を直す王子の仕草がとても艶かしく、盗賊の首領を魅了しました。
いつもならとっくに飽きて売り飛ばしてしまうところですが、彼はこの気の強い少女をいたく気に入り、彼女をずっと傍においておくことにしました。