08/05/02 14:45:23 hkbMfo/i
>>252氏の為・・・253氏と被ってしまっ
少女の村のあちこちから火が昇り、家屋が燃え崩れる音と悲鳴と下卑た笑い声が入り混じる。
村の男集は既に殺されたか、あるいは連れ添いの『宴』を盛り上げる為に手足の腱を切られ宴を見せ付けられていた。
石造りでできた倉庫の藁の中で少女が息を殺しガタガタと震える身を抱きしめ、
惨禍が己が身降り注がれず通り過ぎるのをただひたすらに願い待ち続けていた。
ぎぃと倉庫の扉が開き男数人が入ってきた。が、何も無さそうなので次の所を探すために立ち去ろうとしたとき、
「くきゅぅぅ」と少女の腹の虫が鳴いた。
「誰か居るな、槍で突き刺してやらぁ」「おいまて、『ごちそう』だったらもったいないじゃないか?」「ならこっち側だ」
男が槍の柄の部分で藁を掻き分けて行く。一番深い所に隠れていた少女はもう気が気ではなかった。
願わくば神の天罰が男達に下るようにと祈り続けた。はたして神は居るのだろうか。
「見ぃ~~つけた」少女の眼に映ったのは『ごちそう』を見つけた男達だった。
*宴:輪になったり、とっかえひっかえご馳走食べれて楽しいよね!