08/05/06 15:40:27 SejKFppL
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五月晴れの休日、僕はデュラ子さんと一緒に街の高台に来ていた。
千年坂と呼ばれる急勾配の坂を登りきったところにあるこの高台は、街を一望できる名所となっている。
眼下に広がる風景には、季節がら鯉のぼりの姿も散見される。
ここは夜景も綺麗なんだよな、今度はデュラ子さんと夜に来るってのもいいな…。
あ…そう言えば、この坂道は「出る」って噂があったっけ。
僕は何ヶ月か前に流れた怪談話を思い出した。ええと、たしか…、
夜中に千年坂を下っていると、後ろから生首が追いかけてくるとか…って……ん?
……ちょっと待て、何ヶ月か前に…?生首が……?………ま・さ・か。
「ええと…、デュラ子さん?ひょっとしてこの高台に来るのは初めてじゃないとか?」
「えっ?…よくわかりましたね。実は初めてこの街に来た時に一度…。
その時は夜だったんですけど、 坂道で頭を落としちゃって大変なことに……って、あれ、どうかしました?」
あぁぁぁ…やっぱりぃぃ…、僕は思わず頭を抱えてうずくまった。