08/03/02 17:21:14 QkZ1e0QY
「ふええ～！首がとれちゃいました～…！！」
今にも泣きそうな顔で、デュラ子さんがやってくる。
デュラ子さんの手元をみると、飾り付けをしていた雛人形の首が外れてしまっていた。
あ～…、さっきなんか『どがしゃっ！！』って音が聞こえたと思ったら…。
「な、直りますか…？」
接着剤を使えば直せなくはないと思うけど、それより…。
「こっちの方が、我が家の雛人形らしいよ。」
僕はそう言って、外れた首をお内裏様にそっと持たせてみる。
「わぁ、仲良しさんですね！」
「うん、そう。…ね、デュラ子さん、僕らも。」
「え？」
そう言って、僕はデュラ子さんの頭をぎゅっと抱きしめた。
「～～～～～～～っっ！！」
デュラ子さんは驚きと恥ずかしさのあまり、声も出せずに真っ赤になっていた。
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