08/04/02 00:55:25 7GiWBwad
「待っていたぞ。我が封印を解きし、最古にして最強の血を引く戦巫女よ。
さぁその聖穴に我が股に眠る楔を打ち込み禍々しい縛めから開放せよ!」
彼は低い声でそうつぶやくと両手を掲げるように広げ低く笑った。
「・・・多田野。お前何言ってんだ?」
「おわわわわ!!先輩!!いたんスか!?ききき、昨日見たテレビの台詞を真似てただけッスよ!はは。ハハハ!」
「・・・テレビ?アニメかよ・・・マジきめぇ・・・」
「ハハ・・・ハ・・・」
当然、少女など居るわけがなかった。あるのはいつも通りの変化のない日常だけ。そんなことよりも妄想を目の前の
現実とダブらせ、空想の中の自分を演じていたところを全て先輩の金平に聞かれて聞かれてしまった。
「何?なんかあった?」
「店長・・・おれあいつと同じシフトまじ勘弁して欲しいんですけど・・・」
「多田野君?なんで?見た目は気持ち悪いけど真面目じゃん。」
「あいつレジで一人ブツブツ言ってんスよ・・・絶対そのうち新聞に出るような事やらかしますって・・・」
店長に直談判する金平の声が奥から聞こえてくる。多田野はうつむきエプロンを握り締め、それを黙って聞いていた。