【兄妹なのに】生殺し妹文学館【募る想い】第十八巻at ASCII2D【兄妹なのに】生殺し妹文学館【募る想い】第十八巻 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト100:59 08/03/20 01:16:58 /cP1LA7G 気分を変えようと考えて、私は椅子から立ち上がり軽く伸びをしてベッドにうつぶせに倒れこんだ。 枕を胸に引き寄せて軽く抱きしめ、目をつぶり兄のことを想う。 想像の中のお兄ちゃんはいつも優しくて、私の望むままに動いてくれる。 今、私はプレゼントを差し出す。 お兄ちゃんは私からのプレゼントを受け取り、私が思うとおりに驚き、そして喜んでくれていた。 お兄ちゃんは「ありがとう」と言って、私の頭を優しく撫でてくれる。 私はうれしくなって、目の前のお兄ちゃんの胸にしがみついてしまう。 お兄ちゃんは驚いたようすで撫でていた手を止めた。 私が見上げるとお兄ちゃんは微笑みを返してくれて、 お兄ちゃんは私の背中に腕を回し、やさしくその胸の中に引き寄せてくれた。 私はこのまま時間が止まればいいのにと思いながら、お兄ちゃんにすべてを預けた。 101:59 08/03/20 01:19:58 /cP1LA7G 目が覚めて、いつの間にか眠っていたことに気がついた。 近くにあった目覚まし時計を引き寄せる。12時を少し回っていた。 目覚めたばかりの頭ではその意味するところがわからずに、しばらく時計を見続けた。 やがてバレンタインはすでに終わってしまったことに気づいて愕然とする。 急に鼓動が早くなり、汗が全身ににじみ出るのを感じた。 私は目覚めたばかりの重い体を無理やり起こして机へと向かう。 紙包みを手に取って、そこで一度気持ちを落ち着かせようと考えて深呼吸をする。 改めて壁掛けの時計を見ると12時40分になっていた。 大丈夫、40分過ぎただけ。まだ渡せるよ。そう自分に言い聞かせる。 迷いはまだあったが、迷っている時間はもうなかった。 もうやるしかない。 そう決めた私は紙包みを胸に抱いて目をつぶり、夢の中のお兄ちゃんをもう一度呼び戻そうとした。 いいイメージを思い浮かべて、そのままその勢いで渡してしまおうと考えたのだ。 しかし、いくらがんばってみても先ほどのような優しいお兄ちゃんは想い浮かべることはできなかった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch