【兄妹なのに】生殺し妹文学館【募る想い】第十八巻at ASCII2D
【兄妹なのに】生殺し妹文学館【募る想い】第十八巻 - 暇つぶし2ch50:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/10 01:59:22 8vzF0uuS
TANTOのCMが萌えるんだが

51:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/10 17:11:20 jB1UEtXA
俺は長澤の演技で萎えるな

52:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/11 17:38:04 l1k+RMsO
URLリンク(www.daihatsu.co.jp)
URLリンク(www.daihatsu.co.jp)


53:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/13 13:20:34 Y/Zk95OH
妹「兄さん、今日はバレンタイン・イヴです」
兄「何だ、その妙な記念日は…」
妹「残念ながらイヴなので、今日はまだチョコをあげるわけにはいきません」
兄「その辺はキッチリしてるんだな…まぁいいけど」
妹「明日の夕飯後のデザートはチョコのお菓子を色々作りますから、楽しみにしててください」
兄「あぁ、期待してるよ。ところで、何だか甘い香りがするんだが?」
妹「それは、このホットココアの香りです」
兄「なるほど、チョコはあくまで明日まで取っておくわけだな」
妹「イヴですから。さ、冷めないうちに飲んでください。その間、私の方は…」
兄「『兄さんのホットミルクをお腹いっぱい飲ませてもらいます』なんて阿呆なことは言わないよな?」
妹「……………」
兄「……………」
妹「………兄さんのホ」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」

54:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/14 01:29:22 MY7nj1pj
>>53
久々にktkr!!!!!!111

55:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/14 11:33:33 bpmGORTY
妹「という訳で、いよいよバレンタインデーです」
兄「…正直、大昔の修行僧でももう少しマシなもの食ってたんじゃないかと思うくらい物足りない夕食だったが…
  このチョコ尽くしのデザートを見ると、何だか納得だな」
妹「丹精込めて作りましたから。さぁ、たくさん食べてくださいね」
兄「あぁ、では早速…(パクッ もぐもぐもぐ)…うん、甘さ控えめでちょっとホロ苦なのが俺好みで良いな」
妹「当然です、愛 が込められてますから。ほら、どんどん食べてください」
兄「お、おぉ……はぁ~、この紅茶も美味いや」
妹「当然です、愛 が込められてますから」
兄「……何か妙な間が無かったか? お前、まさか怪しい薬とか入れてないだろうな?
  例えば………その……媚薬とか…」
妹「そんな訳ないじゃないですか。確かに私は我ながら色んな意味で暴走気味ですけど……媚薬だなんて…」
兄「そ、そうだよな。いくらお前でも、そんなものを入れるようなことはしないよな、ハハハ」
妹「そうですよ。私が入れたのは媚薬じゃなくて愛液で」
兄「訴えてやるッ!!!」
妹「 (´_J`) 」

56:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/20 02:00:33 cg25lvvP
紫煙age

57:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/26 05:12:22 k7Zk/+CL
ほしゅ

58:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/26 19:21:23 z4urg6Va
妹を暴行して兄逮捕
URLリンク(sbc21.co.jp)

59:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/29 07:09:23 lQLZCWmk
いまさらですが、バレンタインの話を書いてみたので投下したいと思います
ヘタクソな文章ですが、よかったら読んでやってください

60:59
08/02/29 07:11:21 lQLZCWmk
1月31日
夜11時、その家で起きているのは兄と妹だけだった。二人の親はすでに眠りについていた。

ユウコは居間でコタツに入りながらTVを見ていた。
そこへ兄がやってくる。
「はぁ、もう二月かよ」ケンイチは壁にかかっているカレンダーの1月を破りとった。
「ホント、あっと言う間だったよねぇ」TVから目を離さずにユウコは言った。
「まあ早いのは別にいいんだけどな、どうせなら一気に三月くらいまで過ぎてほしいんだけどな」
「なんでよ?二月って何か嫌なことでもあるの?」そう言って、ユウコは兄のほうを振り返る。
「なんかいろいろと面倒くさくないか……節分で投げた豆拾うのとか、花粉症の季節とか、とにかくなんかいろいろあるだろ」
「あと、バレンタインもあるじゃん」
「……ああ、そうだな」
ユウコはその微妙な間に兄の考えを読み取った。
「あ、なるほどねぇ」意地悪な笑顔を浮かべて兄を見る。
「なんだよ、なるほどって」


61:59
08/02/29 07:14:35 lQLZCWmk
「つまりお兄ちゃんはひがんでるわけだ、自分がチョコもらえないから」
「べつにそういうわけじゃあ……」
「だって、うち節分に豆まかないし、お兄ちゃん花粉症でもないじゃん」
「……そうだよ、俺はバレンタインが嫌いなんだよ。悪かったなひがみっぽい兄、でッ」
最後の一声と共に切り取ったカレンダーを丸めたものを妹に投げつける。
見事にユウコのおでこに当たる。「イタッ」と言って、ユウコは抗議のまなざしで兄をにらんだ。
ケンイチはほくそ笑みながらコタツに入る。
「まあでも、スキでもない女からチョコもらうよりいいけどな。お返しとか面倒だし」
「そんなこと言って。本当はチョコ欲しいくせ、にッ」
仕返しとばかりに、さっきのゴミをユウコが兄に投げる。
「すごくね」
ケンイチはそれを難なくかわし、後方へ飛んでいったゴミへと顎をしゃくり妹へ合図する。
ほほを膨らませユウコはコタツを出る。



62:59
08/02/29 07:21:01 lQLZCWmk
ユウコがゴミを捨てて戻ってくると、兄は寝そべってコタツに腰までもぐりこんでいた。TVのチャンネルも勝手に変えていた。
そんな兄の姿を見てユウコは軽い怒りを覚える。ユウコは兄に近寄り、身をかがめて顔をのぞき込む。
「それで、そのようすじゃ今年もチョコもらえそうにないんだ」妹は言った。
「なんでそんなにうれしそうに聞くんだよ」ケンイチは妹を見上げる。
「いやだなぁ、大切な兄のこと心配して聞いているんだから」そう言うユウコの顔は露骨ににやけている。
「余計なお世話だ。あ~あ、なんでこんなにモテないんだろうなぁ」
「心配しないでお兄ちゃん、優しい妹がちゃんとお兄ちゃんのチョコを用意してあげるからね」
ユウコは小さい子供にやるように兄の頭をなでる。
「別にお前からのチョコはもういらないかなぁ」
「えっ、何でよ?どうして!?」兄の言葉を聞き、ユウコは跳ねるように立ち上がる。
「そんなに驚くことないだろ。別にたいした理由はないけど……お前も大変なんじゃないか、って思ってね。
兄に金使うより、本命にでもその分をまわしてガンバってくれという兄からのエールだ。いい兄だろ?」



63:59
08/02/29 07:24:17 lQLZCWmk
「どうかな……なんか押し付けがましいよ。それに本命には毎年ちゃんと渡してますんで、ご心配なく」
そう言って、妹はコタツに入る。
「まあ、あとは俺のポーズの問題かな」兄は体を起こしてコタツに向く。
「何よポーズの問題って?」
「なんというか、バレンタインに対する心構えみたいな。
この年になって、家族チョコしかもらったことがないなんて悲しすぎるだろ。
だからいっそのこと、チョコを全部断っていることにすれば格好いいかなって。なんか硬派な感じがするだろ?」
そう言って、ケンイチはユウコの方を向きすこし気取った風に笑ってみせた。
「バカみたい」妹は言った。「だいたい家族チョコってなによ?」
「家族チョコは家族チョコだろ。家族ってだけでもらえるやつ。本命、義理って来て一番下に家族チョコ。
誰でももらえるからチョコの価値は低くて、まあ、残念賞みたいなものだな」
「残念賞って、ちょっとなにそれっ!いままで私からのチョコそんな風に思ってたの!!」
「なんだよ、お前だって本当は家族にチョコ渡すの面倒くさいって思ってたんだろ?」
「面倒くさいなんて思ったことありませんっ!」


64:59
08/02/29 07:31:38 lQLZCWmk
ユウコはコタツのテーブルを両手で叩いた。激しい音が鳴り、テーブルが一瞬浮いたほどだ。
驚いたケンイチがユウコの方を見ると、険しい形相でこちらを見ている妹に気づく。
正面から目が合って、ケンイチはあわてて目をそらした。
「そういえば、確かに包装は毎年凝ってたような気がするな」
ケンイチはそう言って妹の機嫌をとろうとしたが、ユウコは黙ったままだ。
TVから流れる音だけが場違いに部屋に響いていた。
ケンイチは沈黙に耐え切れなくなり目だけ動かして妹のようすを探る。
視界の端で見た限り、妹は顔を伏せているようだった。
それならと、ケンイチは思い切って妹へ顔を向けて言った。
「お前誤解してるよ。つまり俺が言いたかったのは、家族チョコは挨拶みたいなものだってこと。
『あはよう』、『おかえりなさい』、『家族チョコどうぞ』みたいな。
家族チョコは気持ちじゃなくて形式が大事だって言うのかな?。
そういうことをすることで家族のコミュニケーションが豊かになるという重要な役割があって、
だからバレンタインの贈り物としての価値が最低でも全然問題ないという……」


65:59
08/02/29 07:34:15 lQLZCWmk
「もういいっ、もう何も言わないでっ!」
兄の話をさえぎって、ユウコは立ち上がる。唖然とする兄を見下ろしながら、ユウコは言った。
「わかってない、お兄ちゃん全然わかってないよ。今までの私の気持ち、ぜんぜん伝わってなかったんだね。
わかろうともしてくれなかった。こんなんじゃ女の子からチョコなんて貰えるわけないよ」
「なんだよそれ?全然関係ないだろ」
急に自分の話題が出てケンイチはつい反発してしまう。
「大アリなの!だいたい、今まで一度だってホワイトデーのお返しくれたことないじゃない」
「ハッ、家族チョコにいちいちお返しなんてしてられるかっての」
言いながらも自分の言葉を悔いるケンイチ。やめろ、そんなことが言いたいわけじゃない。
彼の口はそんな頭からの命令を無視して続けた。
「でも、これでわかったぞ。結局お前はホワイトデーのお返しがほしくて俺にチョコ渡してたんだな。
お返しが欲しいなら欲しいと最初からそういえばよかったのにな」


66:59
08/02/29 07:36:20 lQLZCWmk
「サイテー、マジ最低ッ。もーいい、二度とお兄ちゃんにチョコあげないんだから。
他の女の人からだってもらえるもんか!
一生、一人でバレンタインのことひがんでいればいいんだッ、バカーッ!!」
そう言って、妹は部屋を出て行った。
「なんだよ、あれ……」
部屋には、なぜ妹が怒り出したのかわからずに途方にくれる兄が一人残ったのだった。


67:59
08/02/29 07:46:42 lQLZCWmk
今回はここで終わりです
続きはありますが、まだ書けていません
今頃、バレンタインの話を投稿したことでもわかるように、
書くのが遅いので次に何時書き込めるかわかりません
でも、なるべく急ぐようにします
どうか、気長に待ってやってください

あと、最後まで言ってもエロ展開はないのであしからず

68:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/02/29 21:49:19 IeVC7MEy
>>67
久々の新作キタ!
なかなか読みやすい文体でいいんでないかい?
でもエロは入れて欲しいっすねw

69:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/01 00:41:45 FBdyD4o8
何でエロパロじゃなく角二で…?

70:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/01 01:00:27 uAo0sS/p
たまに絵師さんが来てくれるから

71:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/03 11:55:18 juUQ6/Dk
妹「兄さん、雛祭りです」
兄「こっちは、ついさっき飾り付けが終わったところだ……速攻で片さなきゃならんけど」
妹「いっそ出しっぱなしでも全然問題ありませんよ?」
兄「(無視)さて、飾り付けの次は飯の用意でもするか。定番は、蛤のお吸い物とかだな」
妹「兄さん、それなら私の蛤を」
兄「もう買ってあるから。砂抜きもバッチリだから。後は、ひし餅と…」
妹「兄さん、ここに菱餅ならぬ乳餅が」
兄「もう買ってあるから。既にひな壇に飾ってるから。それと、ひなあられと…」
妹「兄さん、こことここに合わせて三粒のひなあられが」
兄「もう買ってあるから。老舗で買ってきたから。それと…」
妹「兄さん、是非とも兄さんの白酒を」
兄「もう買ってあるから。ちなみに昨日の夜で白酒工場は一時休業だから」
妹「 ・゜・(ノД`)・゜・。 兄さんのバカ―――ッ!!!!!」(ダダダダダダダッ!)
兄「……勝った…」


72:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/03 21:40:38 /faUk2hV
勝ち負けってレベルの問題じゃねぇ!w

73:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/04 02:43:17 HqL1xpTG
むしろ兄に萌える件について

74:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/04 09:17:37 GY37ShKA
スレ移ってたの気付かなかった…

>>48
URLリンク(ncode.syosetu.com)


75:1/3
08/03/05 14:34:49 av4TPM/O
風呂

兄「ふぅ……しかし、あいつも来年は受験だっていうのに…
  俺が言うのもアレだが、もうすこし兄離れしてもらわないとなぁ」



妹「……………」


76:2/3
08/03/05 14:36:09 av4TPM/O
リビング
妹「兄さん。お話があるんですけど、隣座っていいですか?」
兄「(きた……突き放すのもアレだけど、ここで甘やかすと良くないからな…)
  別にかまわんが、あまりベタベタくっつくんじゃないぞ」
妹「はい………それで、お話なんですが」
兄「あぁ、何だ? 聞くだけ聞いてやろう」
妹「実は、下校時にナンパというものに遭遇したんです」
兄「(ピクッ)……そ、そうか…」
妹「少し軽薄そうな人だったので、すぐにお断りして帰ろうとしたんですが
  その人が妙に諦めが悪くて、『お茶だけで良いから』等と言いつつしつこく誘ってきて…」
兄「ふ、ふ~ん………それで?」
妹「あまり付きまとわれるのもうんざりだったので、まぁ少しお茶するくらいなら、と…」
兄「! まさか、付いて行ったのか!?」
妹「ちょうどおあつらえ向きの場所があったので、じゃああそこにしましょうか?と…」
兄「お、お前……」
妹「交番を指差してそう言いながら睨みつけたら、逃げるように去っていきました」

77:3/3
08/03/05 14:36:36 av4TPM/O
兄「……………」
妹「どうしたですか、兄さん? 何だか落ち着かない様子ですけど」
兄「い、いや……何でもない…
  ……ま、まぁお前のことだから大丈夫だとは思うが、そういうような輩には絶対付いて行くんじゃないぞ?」
妹「判ってます。兄さんに心配をかけるような真似はしませんから
  あ、そうだ。今日は宿題が出てたんだっけ……それじゃあ、私は部屋に戻りますね」
兄「あ、あぁ……あ、それと」
妹「? 何ですか?」
兄「何かあったら、すぐに逃げるか助けを呼ぶかしなさい。場合によったら俺に連絡すれば飛んでいくから」
妹「はい。私が一番頼りにしているのは兄さんですから(ニコッ)」
兄「そ、そうか…(照)
  ………しかし、そんなナンパ野郎がいるのか……こりゃ『兄離れ』なんて言ってる場合じゃないな…」



妹「……………(ニヤリ)」

78:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/05 16:06:05 LftbxziY
妹策士

79:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/11 05:15:12 NTv0c96P
ほしゅ

80:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/11 12:32:37 QcSZQ3P5
ホシュ

81:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/11 13:51:51 RkkWvsxi
兄「…妹に悪い虫が近づかないようにしてるのも、保守と言うんだろうか?」
妹「私の貞操も、兄さんの為にバッチリ保守して」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」

82:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/11 19:37:46 hYk8rT/h
俺の部屋にあった「みゆき」と「ぼくのマリー」を読んだらしく
どうもここ数ヶ月妹の態度がおかしい…

83:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/12 01:54:58 vciHKsDY
kwsk

84:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/12 13:36:30 A6zKM9tQ
それは、たった二行から始まった兄妹の物語…

85:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/14 13:58:41 oSKVDVcG
ほしゅ

86:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/14 21:46:00 XUKX+XW3
~始まらない兄妹の物語~





                =完=


87:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:25:43 FqJEI2BO
夜中に急に眼が覚めたと思ったら執筆神が降臨してました。脳内に。






88:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:27:51 FqJEI2BO
goodbye, sister.

君に送るお別れの言葉。

ホントの想いを何一つ伝えられなかった僕からの。

最初で最後のmessage.

I say. goodbye, sister.

色んな想いを込めて。

全てが君に届くとは思わないけれど、今。

君へ送るこのgoodbye.


89:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:29:58 FqJEI2BO
――始まりはいつからだろうか。

そんなことはもう忘れてしまったよ。

もしかしたら初めて出逢ったあの日から恋に落ちていたのかも?

いつか叶わない想いの果てに絶望を知ることも知らずに。

無邪気に、ただ無邪気に君だけを想っていた。

本当は全てを知っていたくせに。

本当は何も知らなかったくせに。


90:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:33:00 FqJEI2BO
時は流れ。

ただ笑い合う日々の中にも変化が生じて。

君のOne and Onlyはいつしか僕じゃなくなってたんだ。

「ただ君に愛されてたい」

何もapproachせずにそれはちょっとワガママじゃない?

でも結局何も言い出せないまま。

――今、最後の時を迎える。


91:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:35:35 FqJEI2BO
goodbye. sister.

今まで僕が君にあげられたもの。

どうかどうか忘れずに、僕の分も幸せになってほしいよ。


now I say. my dear sister.

何一つ君に伝わらなくても。

あの日のように君が笑っていられるならそれでいいと思えるから。


92:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:37:43 FqJEI2BO
goodbye, sister.

君に送るお別れの言葉。

ホントの想いを何一つ伝えられなかった僕からの。

無限の愛を込めて届けるLast message.

I say. goodbye, sister.

色んな想いを込めて。

今更何一つ君に届くとは思わないけれど、今。

それでも君に届けたいと願うこのLast message is goodbye.


93:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/19 00:47:39 FqJEI2BO
…以上です。どうやら降りてきていたのは兄殺しの神だったようです。いつもの事ですか。

幾分前に書いた「please stand up sister.」に似た系列になりました。
音楽で例えると前回はロックっぽい感じ、今回はラップポップ(そんなジャンルあるの?)みたいな感じ。

読み手側にメロディーが伝わるかどうかは書き手のスキル次第ということで、諦めてください(←


エロ担当は謹んで (´_J`) の方と59氏に丸投げさせて頂きますw それでは(´ω`)ノシ

94:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/19 13:30:59 gFbT8K37
>>93

妹「……何だか切ないですね、兄さん」
兄「そうだな……俺も、せめて後悔だけはしたくないな」
妹「兄さんも、心に秘めている私への想いを遠慮なくぶつけていいんですよ?」
兄「ん……まぁ、その…なんだ……お前が望むなら、兄はいつでもお前の傍でお前の事を守ってやるからな…(照)」
妹「嬉しいです、兄さん………実は、私も兄さんに伝えたいことがあるんです」
兄「へぇ、何だ?」
妹「確実に着床出来るように、私の排卵周期を」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」


95:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/19 19:36:00 r8Zgp4Bi
バロスwww

96:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/19 21:17:17 69fe79aD
>>94
230さんの切ない文章がこっぱみじんwww

97:59
08/03/20 01:07:52 /cP1LA7G
2月14日
夜7時、私は夕飯を食べに食堂へ向かった。
他の家族はそろっていたが、そこにお兄ちゃんはいなかった。
夕飯を食べ終わると私はすぐに部屋に戻った。
クローゼットの奥から綺麗なリボン飾りの付いた紙包みを取り出した。

あの出来事の後、私はお兄ちゃんへのプレゼントを買いに行ったのだ。
お兄ちゃんの言ったことにちょっとへこんだけど、だからといってプレゼントを止めようとは思わなかった。
すごいプレゼントをあげて見返してやる、なんて考えていつもよりやる気が出てきた。
やる気はプレゼントの値段に反映した。
お財布は軽くなったけど、お兄ちゃんがプレゼントに喜ぶ姿を想像して期待で胸が膨らんだ。
早くバレンタインになればいいのにと思っていた。

98:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/20 01:11:27 /cP1LA7G
だけど、実際にバレンタインが近づくにつれて不安になってきた。
気がつくとあのときのお兄ちゃんの言葉を思い出してしまう。
私もお兄ちゃんにひどいことを言ってしまった、ような気がする。
興奮していたので言ったことを正確には覚えていないけど、
二度とプレゼントをあげないと怒鳴ってしまったことは覚えていた。
お兄ちゃんのために立派なプレゼントを用意したつもりだ。
でも、そのことですら気がかりになってくる。
家族への贈り物としては高価すぎる気がしてきたからだ。
考えれば考えるほど心配事が思い浮かんできた。
これではだめだ、何とかしようと思って、まずはお兄ちゃんと話をしようと考えた。
話をして、あのときのことをちゃんと謝って、プレゼントを用意していることを伝えたかった。
でも、あれ以来お兄ちゃんとまともに話をしていない。話どころか顔をあわせることもなくなっていた。
私にはお兄ちゃんが会うことをわざと避けているように思われた。
お兄ちゃんはそこまで私のことを嫌いになってしまったのだろうか?
結局お兄ちゃんとは何も話せないままバレンタインになってしまった。

99:59
08/03/20 01:13:21 /cP1LA7G
私は紙包みを机の上に置いて椅子に座った。紙包みを眺めながら考えをめぐらせる。
このままお兄ちゃんにこれを渡してもいいのだろうか、と。
渡したいという気持ちは強かった。
もし今日渡せなかったら、今年は渡せずじまいになってしまう。
それどころか二度と渡すチャンスがなくなってしまうような気がしていた。
しかし、お兄ちゃんが私のことを嫌っているかもしれない今、プレゼントを渡しても素直に喜んでくれるとは思えない。
私は兄がプレゼントに納得するような理由を考えようとした。
でも、二人が家族であるということ意外思いつかない。
お兄ちゃんは家族からのバレンタインはいらないと言ったのだ。
これではだめだ、他の理由を探さないと。こじつけでも何でもいいので理由が欲しかった。
まるで答えのないなぞなぞを解こうとするかのように、私は必死になって考えた。
ふと時計を見ると10時になろうとしていた。いつの間にか3時間近く悩んでいたことになる。
頭の使いすぎで、鉛でも詰め込まれたかのように頭が重かった。

100:59
08/03/20 01:16:58 /cP1LA7G
気分を変えようと考えて、私は椅子から立ち上がり軽く伸びをしてベッドにうつぶせに倒れこんだ。
枕を胸に引き寄せて軽く抱きしめ、目をつぶり兄のことを想う。

想像の中のお兄ちゃんはいつも優しくて、私の望むままに動いてくれる。
今、私はプレゼントを差し出す。
お兄ちゃんは私からのプレゼントを受け取り、私が思うとおりに驚き、そして喜んでくれていた。
お兄ちゃんは「ありがとう」と言って、私の頭を優しく撫でてくれる。
私はうれしくなって、目の前のお兄ちゃんの胸にしがみついてしまう。
お兄ちゃんは驚いたようすで撫でていた手を止めた。
私が見上げるとお兄ちゃんは微笑みを返してくれて、
お兄ちゃんは私の背中に腕を回し、やさしくその胸の中に引き寄せてくれた。
私はこのまま時間が止まればいいのにと思いながら、お兄ちゃんにすべてを預けた。


101:59
08/03/20 01:19:58 /cP1LA7G
目が覚めて、いつの間にか眠っていたことに気がついた。
近くにあった目覚まし時計を引き寄せる。12時を少し回っていた。
目覚めたばかりの頭ではその意味するところがわからずに、しばらく時計を見続けた。
やがてバレンタインはすでに終わってしまったことに気づいて愕然とする。
急に鼓動が早くなり、汗が全身ににじみ出るのを感じた。
私は目覚めたばかりの重い体を無理やり起こして机へと向かう。
紙包みを手に取って、そこで一度気持ちを落ち着かせようと考えて深呼吸をする。
改めて壁掛けの時計を見ると12時40分になっていた。
大丈夫、40分過ぎただけ。まだ渡せるよ。そう自分に言い聞かせる。
迷いはまだあったが、迷っている時間はもうなかった。
もうやるしかない。
そう決めた私は紙包みを胸に抱いて目をつぶり、夢の中のお兄ちゃんをもう一度呼び戻そうとした。
いいイメージを思い浮かべて、そのままその勢いで渡してしまおうと考えたのだ。
しかし、いくらがんばってみても先ほどのような優しいお兄ちゃんは想い浮かべることはできなかった。


102:59
08/03/20 01:22:58 /cP1LA7G
かわりに、もうプレゼントはいらないというお兄ちゃんの言葉が思い出された。
これが現実なんだよね。
そんなことを考えて、はっとして目を開けた。
そうだ、これが現実なんだ。
全身から力が抜けていくように感じられ、崩れ落ちるように椅子に腰掛ける。
私はプレゼントを渡したかったけど、お兄ちゃんはそれを望んでいなかった。
私は今までのような関係、話をしたり、ふざけ合ったり、頼ったり、笑ったり、甘えたり、
お兄ちゃんとのそんな関係をずっと続けたいと思っていたけれど、お兄ちゃんはそれを望んでいないのかもしれない。
結局、兄妹はいつか別れなければいけないということなのだろうか。
このまま私がお兄ちゃんに付きまとえばお兄ちゃんは幸せになれなくなってしまう。
だから、今の私がお兄ちゃんのためにできることといったら……
いつの間にか時計は1時まであと数分というところまで進んでいた。
私は何をすることもなく時間が流れるようすを見ていた。
1時を告げるチャイムを聞いて、私は思い切って立ち上がりクローゼットへと向かった。

103:59
08/03/20 01:25:58 /cP1LA7G
ふと手に持った紙包みを見て思う。
毎年私がバレンタインを渡していたのはお兄ちゃんだけだったと知ったら、お兄ちゃんはどんな反応をしたのだろう?と。
その答えが知りたい気もしたけど、もう私には関係のないことだと思い直してそれ以上考えることはやめておいた。
「これでいいんだよね、お兄ちゃん……」
私は紙包みをクローゼットの奥にしまいこんだ。

104:59
08/03/20 01:32:16 /cP1LA7G
遅くなってすみませんでした
あと1回で終わりそうなのでもう少しお待ちください
本当はホワイトデーまでに全部終わらせるつもりだったのにな……

>>68,93
すみません、この話には入りませんでした
次のにはエロ入れるつもりです
いつ書けるか、わかりませんが……

105:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/20 02:53:23 ZtElexow
GJGJ
失恋系妹話が好きな俺にとってはかなり楽しめてるぜ今のところ
続き期待

106:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/03/24 22:34:24 v02Q3TQf
ほしゅがてら。

>>94
(´_J`)<流石だな兄者

>>104
(ι゜ω゜) GJ!
すっかり改行癖が付いちゃってる自分のと違ってぎっちりと内容も濃くて(ι゜ω゜)ィィ・・・!

エロ分は謹んで投げてるので是非頑張って頂きたいところでw

107:59
08/03/26 13:24:10 aeyuC3nI
3月14日
よる11時、居間にて。
ユウコは一人、TVをつけずにうつぶせになり腰までコタツにもぐりこんでまどろんでいた。
ケンイチが部屋に入ってくる。まっすぐに妹に近づいて、そのすぐ側で立ち止まった。
ユウコは目を閉じて動かない。眠っているのだとケンイチは考えた。
「なあ、ユウコ、おきろ」
「なによっ」
ユウコは急に上半身を起こして言った。ケンイチは思わず一歩後退る。
「なんだよ、寝た振りか。起きてるなら返事くらいしろよ」
「いいじゃない、私の勝手でしょ」
ユウコは体を起こしてコタツへ向かい直る。
「で、何の用?」
「えっと……これなんだけど」
そう言って、ケンイチは体の後ろに隠していた小さな箱をユウコへ差し出した。
「なにこれ?」
「だから、あれだよ、……ホワイトデー」

108:59
08/03/26 13:25:52 aeyuC3nI
「エッ?」
ユウコは兄の顔を見上げる。
ケンイチは微妙に視線をそらしていた。その顔はすこし紅潮している。
「だから、バレンタインのお返しだよ。ほら取れよ」
ケンイチは手に箱をさらに妹のほうへ突き出した。
「ありがとう……」妹は戸惑いながら受け取って、言った。「でも、なんで?」
ケンイチは空になった手で照れくさそうに頭をかいた。
「お前の言ったこと考えてみたんだ。ほら覚えてるか、二月の頭くらいに言っただろ。
俺がホワイトデーのお返しを一度もしたことがないって。
確かにお前の言うとおりだ。怒って当然だよな。
だから一度ちゃんとお返しをしようと思って、それでな。
ぶっちゃけると、今年のバレンタインに1個も貰えなかったのが辛かったよ。
今までお前から貰うのが当たり前になってたからなぁ。全然もらえないっていうのがなんかさびしくて。
それで思ったんだ。もしかしてお前もホワイトデーにお返しを待っていたのに何もなくて、さびしい思いをしたんじゃないかって」

109:59
08/03/26 13:27:47 aeyuC3nI
ユウコは兄からの贈り物を両手で大切そうに持ち、それを見つめながら言った。
「わたし、嫌われてるのかと思ってた。お兄ちゃん最近わたしのこと避けているみたいだったから」
「お返しのことは秘密にしておきたかったし、それに、あんなこと言ったからなんだか顔が合わせ辛くて」
ケンイチの言葉を聴いてユウコの顔から笑顔がこぼれた。
久しぶりの妹の笑顔にケンイチはなんだか安心する。やっぱりプレゼントしてよかったと思う。
「ねえ、開けていい?」
ユウコは言った。
「ああ、あけろあけろ」
ケンイチは自分もコタツに入りながら言った。
ユウコは包装を丁寧に取り外して、箱を開ける。
「わぁ、クッキーだ」
「まあ、たいした物じゃないけど、こういうのは気持ちだから」
「ハート型の」
「……」
「LOVEって書いてある。これって本命用かな?」

110:59
08/03/26 13:29:49 aeyuC3nI
「そっ、それは違うんだ。デパートの売り場探したんだけどいっぱいありすぎて迷っちゃって。
で、おすすめって書いてあるの買ってきたんだ。だから、中身とかよく確かめてなくて……」
耳まで真っ赤になって必死に言い訳する、そんな兄をユウコはカワイイと思って見ていた。
「すごくうれしいよ、お兄ちゃん。ありがとう」
ユウコのお礼に、ケンイチは短く「おう」と答える。
ふと会話が途切れた。しばらく静寂が二人を包み込む。
「じゃあ、俺行くわ」
なんだか居ずらさを感じて、ケンイチはコタツから出て立ち上がろうとする。
「あ、ちょっとまってて」
ユウコは兄を制して立ち上がり、どこかへ行ってしまう。ケンイチは再びコタツに入って待つことにする。
しばらくしてユウコが戻ってくる。なんだかとてもうれしそうだ。顔から笑みがこぼれている。
ユウコは兄の隣に座った。
綺麗なリボン飾りの付いたノートぐらいの大きさの紙包みを胸に抱えるようにして持っていた。
ユウコはケンイチに向かってそれを差し出した。
「はい、バレンタインプレゼント」

111:59
08/03/26 13:31:47 aeyuC3nI
「バレンタイン、今頃か?」
「なんだか渡すチャンスがなかったから……」
ケンイチは紙包みを受け取って、まずその軽さに驚いた。それに触った感触もおかしい。
よくあるような箱に入ったバレンタインのチョコ、という感じではない。もっと、柔らかい感じだった。
ケンイチは紙包みを振ってみた。カサカサと音がする。
「それ、チョコじゃないから」
ケンイチのようすを見ていたユウコが言った。
「チョコじゃないなら、なんなんだ?」
「うん、マフラー」
「マフラー、って高かったんじゃないのか?」
「ちょっとね。だってお兄ちゃん、チョコは惨めだから嫌だって言ったでしょ。
だから今年はチョコじゃないものにしたの」
あれはそういう意味じゃなかったんだけどな、とケンイチは心の中でつぶやく。
「でも、マフラーか……俺マフラー嫌いなんだよね」
ケンイチは言った。

112:59
08/03/26 13:33:46 aeyuC3nI
「えっ!?」
「なんか、毛糸が皮膚に当たるとちくちくしてさ。それに首になんか巻くってのが苦手で。なんか息苦しくて……」
そう言いながら妹を見て、ケンイチは驚く。妹の眼から涙がこぼれていた。輝くしずくが頬を伝わって落ちてゆく。
ユウコ自身も気づいていなかったらしく、ケンイチの驚く顔を見て自分が泣いていることに気づく。
ユウコは立ち上がり兄に背中を向けた。
「えっ、なんだ、どうした?」
ケンイチは妹を見上げて言った。
「私、また失敗しちゃった。お兄ちゃんの嫌いな物プレゼントするなんて。
こんなものもらってもうれしくないよね。
やっぱりプレゼントあげなければ良かった」
その言葉を聞いて、ケンイチはまだお礼を言っていないことに気づく。
お礼より先にプレゼントに文句を言うなんて俺はなんて馬鹿なんだ。ケンイチは自分の無神経さに情けなくなる。
「いや、プレゼントはうれしいよ。本当だぞ」
「無理しなくていいよ。本当はわかってたんだ。お兄ちゃん、妹からのプレゼントはいらないって言ってたのに。
それなのに、私、こんなプレゼント勝手に用意して困らせてる」

113:59
08/03/26 13:35:46 aeyuC3nI
「そんなこと思ってないって」
思っていたよりも近くから声がしてユウコは息を呑んだ。いつの間にか、兄はすぐ後ろに立っていた。
「あれは俺が間違ってたんだ。自分のことばかり考えてプレゼントをする人の気持ちを考えてなかった。
だから、お前は悪くないよ」
「でも、今だっていきなり泣いちゃって、お兄ちゃんを困らせてる。ウザイ妹だ、って思ってるんでしょ」
「そりゃ驚きはしたけど……なあ、いいか」
ケンイチは妹の肩に手を置いた。小さな肩がわずかに震えていた。
「こんなこと兄が言ったらまずいかもしれないが……お前は可愛いよ」
ユウコにとって兄の言葉はまったくの驚きであった。
夢の中で想い描いたようなことが、今現実に起こっていることに胸が一杯になる。
自分の頬を次々と熱いものが流れていくのを感じた。それが自分の涙だとわかっても感極まって動けずにいた。
「プレゼントありがとうな、ユウコ」
ケンイチは言った。
その言葉に少し我を取り戻したユウコは肩に乗った兄の手に自分の手を重ねる。
それに応えるように兄の手に力がこもるのをユウコは感じていた。


114:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/26 13:36:27 OAIgBHqf
(´_J`)<支援

115:59
08/03/26 13:42:01 aeyuC3nI
だめだな、私って。
お兄ちゃんのことあきらめようとしたんだけど、できそうにないや。
ううん、それどころか今は前よりももっと……

ユウコははっとする。
もっと何だというのだろうか?そう自分に問いかける。
答えはすぐに出た。

そんなのはわかりきっている。もっと好きになったんだ。
いままで、私はお兄ちゃんとただ兄妹でいたいだけって思っていたけど、本当はそうじゃなかった。
今ならはっきり言える。私はお兄ちゃんのことが好きだったんだ。
こんな簡単なこともわからなかったなんて、っとにダメだな、私って……

116:59
08/03/26 13:46:56 aeyuC3nI
「なあ、ユウコ」
兄の呼びかけがユウコを現実に連れ戻す。
今度はどんな発言をするのか、ユウコは気になって耳をそばだてる。
ところが……
「そろそろコタツに戻らないか?なんだか寒くなってきちゃって」
ユウコの手が兄の手に乗っているせいで、兄が動けずにいることはわかっているのだが、
いまいち空気を読めていない兄の発言に
「寒いならマフラーでも巻いておけばいいのに」
なんて文句をユウコは頭の中で考えてしまう。
今の発言でユウコの中にあった兄の理想化されたイメージは吹き飛んだ。
ここにいるのは自分勝手でモテナイ、毎年バレンタインに家族からしかチョコをもらえない男だと気づく。
でも、ユウコの気持ちは変わらない。
ユウコが今まで愛おしさを感じてきて、これからも一緒にいたいと願っているのは、
このほかでもないケンイチだった。
想像の兄をちょっと格好よくしすぎたことにユウコは反省する。

117:59
08/03/26 13:53:10 aeyuC3nI
ユウコが手をどかして、ケンイチの手がユウコの肩から離れる。
一通り涙の後始末を済ませてからユウコは振り向いた。すでに兄はコタツに戻りプレゼントを開け始めていた。
まだ目が腫れぼったいような気がしていて、それを見せないように顔を少し伏せながらユウコはコタツに入る。
ケンイチは包装を開けるのに苦労しているようだった。せっかくの綺麗なラッピングがめちゃくちゃになっている。
こういうことは相変わらず雑だな、とユウコは思った。
いっそのことユウコ自身が開けてあげたいと思ったが、実際に手を出すことはやめて見守ることにした。
やっとのことでケンイチはマフラーを取り出した。それを目の前で広げて、言った。
「で、いくらした?」
「もう、他に言うことがあるでしょ」
「いや、真面目に。あんまり高いもの貰うのも、なんか悪いし」
妹はドキリとする。
「やっぱり迷惑?」
「そう言うわけじゃないけど。あんまり無理するなって話だよ。お前の気持ちは伝わってるんだから」
「いままで伝わってなかったでしょ。だから奮発したんじゃない」

118:59
08/03/26 13:58:57 aeyuC3nI
「えーと……」
ケンイチが気まずくなって目をそらしていると、つぶやくような小声で妹がなにか言うのが聞こえた。
「本当の気持ちはまだ伝わってないけど……私だってさっき気づいたばかりなんだから」
「なに?」
「別に。もういいじゃない、せっかくのバレンタインなんだから。何もいわずにもらってよ」
「もらうよ。もらうけどさ、せっかくのバレンタインなんだから兄じゃなくて他のところににお金かければいいだろうに。
お前って変わってるよな」
「うん、そうだね。でも、自分が変わっているって気づいた人は幸せなんだよ。
だって、もう自分の気持ちにウソついて悩むことがないんだから」
「どうしたんだ、急に?なんか悟っちゃって」
「そう?だとしたら、それはお兄ちゃんのおかげかな」
「ん、どゆこと?」
「知りたい?」
「ああ」


119:59
08/03/26 14:04:37 aeyuC3nI
「じゃあ、ヒントね。……ねえ、お兄ちゃん。私が毎年あげてたチョコは『家族チョコ』じゃなかった、って言ったらどうする?」
探るような視線を兄に送りながらユウコは言った。
「『家族チョコ』じゃない?それって俺が『家族チョコ』のことを悪く言ったから、
それと一緒にされたくない、ってことか」
「んー、そうじゃなくて。なんて言ったらいいのかな……私はいつも一人だけにしかチョコを渡してなかったの」
「そういえば毎年本命に渡しているって言ってたな」
「そうそう」ユウコは思わず身を乗り出して兄の答えを待つ。
「で、それが俺と何の関係があるんだ?」
ユウコはテーブルに突っ伏して倒れる。
「なんとなく、そう答えるんじゃないかって思ってたよ」
「勿体つけないで教えろよ」
「だめです。いくらお兄ちゃんだって、女の子の気持ちをそう簡単に教えたげないんだから」
「なんだよ、そんな意地悪するなら、クッキー俺が食っちまうぞ」
ケンイチはユウコに贈ったクッキーの箱に手を伸ばす。
「あ、だめー」
あわててユウコは箱を体の後ろへ隠した。

120:59
08/03/26 14:11:30 aeyuC3nI
「それなら、こうしない?」ユウコは言った。「私がお兄ちゃんにあげていたのは『秘密チョコ』ってことにするの」
「『秘密チョコ』ってなんだよそれ?」
「秘密の気持ちを気持ちを込めて送ったプレゼント。だから『秘密チョコ』。……だめ、かな?」
ユウコはすこしはにかみながら上目遣いにケンイチを見る。そのしぐさがとても可愛く思えてケンイチの胸は高鳴る。
「……わかった、それでいいよ」
ケンイチは言った。ユウコはうれしそうに微笑んだ。それを見たケンイチは高鳴りが大きくなるのを感じた。
慌てて視線をそらす。ケンイチは戸惑っていた。なんで妹にこんなにときめいているのだろう?
先ほどから妹の雰囲気が変わったような気がする。そのせいかもしれないとケンイチは考える。
「じゃあさ、今度の日曜日にでもどこか連れて行ってよ」
ユウコが言った。ケンイチははっとして我に返る。
「なんで、いきなりそんな話になる?」
「だからぁ、バレンタインのお返しに」
「さっき、渡しただろ?」


121:59
08/03/26 14:17:22 aeyuC3nI
「それは、去年までの分でしょ。今年のはまだ貰ってないです。
お兄ちゃんがチョコ嫌だ、って言うから奮発してマフラー買ったんだけどなぁ」
「わかった、わかったよ。一緒に出かければいいんだろ?ったく、ちゃっかりしてるよな」
「えへへ」
ユウコはコタツから出て立ち上がり、兄を指差して言った。
「じゃあ、そういうことで。約束したからねお兄ちゃん」
「わかったよ。『秘密チョコ』のお返しだろ?」
「そう、『秘密チョコ』の」そこでユウコが何か思いつく。「ひょっとして、これも秘密になるのかな?」
「まあ、そうなるかな」
「そっか。そうしたらこれからどんどん二人のだけ秘密が増えていくかもしれないね」
「かもな」
「ちょっと楽しみかも」
「おいおい、隠し切れない秘密になっても困るぞ」
「大丈夫、その辺はちゃんとわきまえてるから」
ユウコはそう言って、部屋をでようとする。

122:59
08/03/26 14:34:21 aeyuC3nI
ケンイチは妹の後姿を見送る。
一方で妹の言葉に不安を覚えながらも、もう一方では期待に胸を膨らませていた。
部屋を出る前にユウコは振り返り、言った。
「ねえ、お兄ちゃん。ずっと二人だけの秘密のままでいようね」

123:59
08/03/26 14:42:51 aeyuC3nI
これで話はおしまいです
お付き合いしてくださって、ありがとうございました

>>105,106
レスありがとうございます

次の話はちょっと休んでから書きたいと思います
またしばらくしたらお会いしましょう
では

124:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/26 17:45:07 64FtVNZy
イイ( ・∀・)!
ケンイチが実は鈍いのではなく必死に会話の軌道修正を試みてるように見えてくるのは
俺がリアル兄だからか?

125:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/03/27 00:51:33 PfxhAm9b
ケンイチに自分自身を重ね合わせてしまったダメダメリアル兄が来ましたよ!


59氏gj!!

126:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/01 03:03:30 g8ErDxr+
妹「保守です」
兄「うむ、見事な保守だな」
妹「捕手です」
兄「うむ、見事に字が違うな」
妹「正に兄さんの女房役、いやむしろ女房そのもので」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」

127:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/03 11:40:39 lUVVYy4b
>>126
お兄さん、エイプリルフールくらい
「黙れ」じゃなくて「そうだな」とか言ってあげてもよかったのでは?

128:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/04 00:36:30 CAc/zOQ5
いやいや、うっかりそっちにノセようものなら
妹が瞬時に暴走するのは分かりきってるじゃないか

129:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/05 01:14:57 E0mt3ikF
こんばんは
また書いてみましたので、投稿したいと思います
よかったら最後まで見てやってください

130:129
08/04/05 01:17:58 E0mt3ikF
金曜日 夜7時
カズトは妹の部屋をノックした。夕食の時間になっても降りてこないユイを呼びにきたのだ。
「おい、ご飯だぞ」
部屋の前で呼びかけてみるが妹の反応はない。カズトはドアを少し開けて中を覗いてみた。
部屋には電気がついていたが、ユイの姿は見当たらなかった。
不思議に思ったカズトはドアを開け放ち部屋の中を見渡した。布団が膨らんでいることに気づいた。
カズトがベッドに近づくと、首まで布団を被り兄に背を向けるような姿勢で寝ているユイを見つけた。
「おい、ご飯できてるぞ。寝てるのか?」
カズトは呼びかけてみた。しっかり眠っているのだろうか、ユイは動かない。
起こすのもかわいそうだと思って、カズトは部屋を出ようとする。
体の向きを変える途中で、布団が動くのが見えた。
動きを止めてベッドを見る。すぐまた同じように動いた。
寝返りにしては妙な動きだとカズトは思った。布団の下でゆっくりと脚を交互に曲げ伸ばししているようだった。
不思議に思ったカズトは再びベッドに近づいてみる。兄の接近を察知したのか、布団は動かなくなる。



131:129
08/04/05 01:21:03 E0mt3ikF
カズトは妹の頭の辺りに近づいて耳を澄ましてみた。
とても静かだ。寝息すら聞こえない。まるで、必死に息を押し殺しているようだった。
カズトはユイが起きているのではないかと思った。
ユイは寝たふりをして兄をやり過ごそうとしているらしい。
妹のこの行動はかえってカズトのイタズラ心に火をつけることになる。
カズトは気づかれないようにユイの脚に近いほうの布団の端をつかみ、頭のほうへ向かって一気にめくりあげた。
「きゃっ!」
不意打ちに驚く妹の声をカズトは聞いた。
それよりも布団の下にあったものを見て、カズト自身が声を出しそうになった。
ユイは下半身に何も着ていない状態で寝ていたのだ。
カズトはユイのお尻をモロに見てしまう。
「ダメーッ!」
ユイは飛び起きて、呆然と立ち尽くす兄から布団を奪い取る。
その布団をタオルのように腰に巻きつけて下半身を隠した。
ユイは上半身に制服のシャツを着ていた。とりあえず裸でないことに兄は安心する。

132:129
08/04/05 01:28:32 E0mt3ikF
ユイがもの凄い形相で兄をにらみつけた。
もしユイが動きやすい格好であったなら、ビンタの1発でも飛び出しそうなようすだった。
しかし布団を巻いていてはうまく動くことはできない。
ユイは悔しそうな表情をしてベッドの端に腰をかけた。
「何やってるんだ?」
カズトは言った。ユイの顔がみるみる朱に染まってゆく。
「うるさいっ!」
ユイは言った。羞恥心をごまかすようにまくし立てる。
「それはこっちの台詞よ!勝手に部屋に入って、布団を剥ぎ取るなんて何考えてるのよ。
こんなの犯罪よ、レイプよ!!」
「おい、ちょっと待てよ。それは言いすぎだろ。
確かに俺も悪いけど、お前だって起きてるならすぐ返事すればよかっただろ。
それを寝たふりなんかするから……」
「うるさいっ、うるさいっ!」
取り付く島もない。カズトは言い訳することを諦めた。

133:129
08/04/05 01:32:04 E0mt3ikF
「わかった、俺が全部悪かったよ。もう出て行くよ。もともと夕飯に呼びに来ただけなんだから」
兄はそう言って、早々に部屋を出て行こうとする。
「ちょっと、待ちなさいよっ!」
カズトはユイの制止を無視した。
「ねえ、待ってってば。話があるんだから、待ってよ」
ユイは言った。その声の中に悲愴な響きを感じ取りカズトは立ち止まる。
「話って、なに?」
「こっち来てよ」
「ここでも聞こえるだろ」
「いいから、来て」
カズトはベッドの前に戻った。ベッドに腰掛ける妹を見下ろす形になる。
ユイは下を向いていて、兄のほうを見ようとしない。落ち着かない様子で体を小刻みに動かしている。
「なあ、話があるなら早くしろよ。もうご飯用意できてるんだから」
「わかってる、いま話すから」
ユイはそう言ったが、まだ迷っっているようすでため息をついた。
妹の勿体を付けた態度を見ているうちに、カズトまで緊張してくる。

134:129
08/04/05 01:37:00 E0mt3ikF
ユイは決心したように顔を上げて兄を見て言った。
「私さっきから我慢していたんだけど、もうだめ、限界なの」
ユイは潤んだ瞳で兄を見つめている。カズトは戸惑う。妹のこんな表情をこれまで見たことがなかった。
と、ここでカズトの脳裏にあることが思い浮かぶ。
これは近親相姦もののエロ漫画のシュチュエーションそのものじゃないか。
裸を見られて興奮した妹が、それまでの秘めた思いを兄に告白して、二人はそのまま……
カズトは思わず自分の考えに身震いした。あまりに今の状況にはまり過ぎている。
「だから、カズト……」
「まて、ユイ」
カズトは言った。
「もしプライベートな話なら親とかに話したほうがいいんじゃないのか。
ほら、母親なら同性なんだから話しやすいだろ」
「こんなこと親には言えるわけないよ……お兄ちゃんにしか」
ユイの口から「お兄ちゃん」という言葉を聴いてカズトは驚く。
妹からそう呼ばれなくなってから久しい。いまではただの『カズト』だ。
名前を呼ばずに済まされることだってある。

135:129
08/04/05 01:41:11 E0mt3ikF
それをいまさら「お兄ちゃん」とは。いよいよ妹は本気だとカズトは思った。
「ねえ、助けてお兄ちゃん」
「お、おう」
カズトは妹からの告白を想定して混乱していた。
どう妹の思いに答えたらいいのか、いろいろな考えがカズトの頭の中を行き交った。
ユイは言った。
「わたし、お兄ちゃんにどうにかして欲しいの……この『かゆみ』を」
ユイの言葉をカズトは理解できなかった。
緊張のせいもあったが、なによりカズトの予想を完全に裏切っていた。
「なに?」
「だから、かゆいのよ」
少し考えてからカズトは言った。
「かゆいって言うのは蚊に刺されたときに感じる、あの『かゆみ』のことか?」
「ほかに何があるのよ」
カズトは息を吐いた。息とともに体中の余分な力が抜けていくのを感じた。自然と顔に笑みが浮かぶ。
「そうか、かゆいだけかぁ。俺はてっきり……」

136:129
08/04/05 01:45:06 E0mt3ikF
「てっきり、何よ?」
「う、うるさい、なんでもない。お前こそかゆいくらいで思わせぶりに相談なんかするな。
かゆいなら自分で掻いとけよ」
「それができないの」
「できないってなんだよ。じゃあ、薬でもつけときゃいいだろ」
「薬もダメなんだってば」
「なんだよそれ、掻くこともできない、薬もぬれないって」
「だから、どっちもできないデリケートな場所なの」
「はぁ?」
「なんでここまで言ってわかんないのよ。少しは察してよ。アソコがかゆいんだって」
「あそこ?あそこって、どこ?」
カズトは首をひねっている。からかっているとかではなく本当にわかってないようすだ。
ユイの苛立ちが限界に達した。
「ここよ、ここ!」
ユイは布団の上から指で自分の股間を指し示した。
「えっ?……えーっ!」

137:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/05 01:49:07 E0mt3ikF
カズトは思わず妹の股間を凝視してしまう。
「それって大変なことじゃないか」
「だから、そういってるでしょ」
ユイはそう言いながらも、体をもぞもぞと動かしている。思うようにかゆみが解消できなくて苦しそうだ。
先ほどから小刻みに動いていたり、布団の中で動いていたのはそういう理由からだと、いまさらながらにカズトは気づく。
「どうするんだよ」
カズトは言った。
「わからない。だから恥ずかしいのを我慢して相談してるんじゃない。本当に、つかえない奴」
「とにかく、まず落ち着こう。こういうときは落ち着くのが一番大事だ」
兄は眼を閉じて深呼吸を始める。それを見たユイは「慌てているのあんただけでしょ」と思う。
2~3回深呼吸をした後、カズトは眼を開けて言った。
「よし、思いついた。こういう場合はなんで痒くなったのか、その原因を調べるのが大切なんだ。
思い当たるのは何かあるか?」
ユイは首を横に振る。
「カズトは?」

138:129
08/04/05 01:54:00 E0mt3ikF
カズトは険しい表情をしてから、ユイに小声で囁いた。
「これって性病じゃないのか」
「えっ……」
兄の言葉にユイは不安な顔をする。
「性病って、そんな……」
「なんか性病の中には痒くなる奴もあるらしいぞ。雑誌で読んだ」
「性病だなんて、ありえないよ。だって……」
「だって、なんだよ?」
「私、誰ともしたことないんだからっ」
ユイは言った。顔を下に向けて布団を握り締め、恥ずかしさに耐えている。
「まあ、そうだと思ってたよ。お前に男っ気がないのは俺が一番知ってるからな」
カズトは言った。
「なによ、偉そうに。自分だって童貞の癖に」
ユイはすぐに言い返す。

139:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/05 01:59:32 tXmoVDZL
∀・)リアルタイム遭遇…

140:129
08/04/05 02:00:02 E0mt3ikF
「なあ、お互いを傷つけあうのはよそうぜ。いま、大切なのはお前の体のことじゃないか」
カズトは本格的な言い合いになる前に話題を元に戻そうとする。
こういう言い合いで妹に勝てる気がしなかった。
「とにかく、なんでかゆくなったのかを調べないとな」
「そんなの私にもわかんないよ。昨日までなんともなかったのに、いきなりなんだから。
今日だって学校終わるまでは平気だったんだし」
「じゃあ。家に帰ってから何かあったってことだな。そういえば今日お前早かったな」
「部活が休みだったから」
「そうか。で、どうなんだ」
「なにが?」
「時間はあったんだろ?家に帰ってから何してたんだ?」
「う、それは……」
妹は視線をそらして、そのまま黙ってしまう。
「どうした?」
「だから……今日は時間があったし、
最近部活が忙しくてなんかいろいろとモヤモヤしてて、だからリラックスのつもりで、その……」

141:129
08/04/05 02:04:06 E0mt3ikF
「なんだよ、早く言えよ」
「だから、久しぶりにナニをしていたと言うか……」
「ナニ?ナニって何だ?」
「オナニーしてたのっ!いちいち言わせないでよっ!」
そう言って、ユイは顔を両手で押さえてベッドに倒れる。脚をじたばたを動かしてかゆみとは違うものに悶えた。
「もーヤダーッ。何で馬鹿カズトにこんなこと言わないといけないのよっ」
「別に恥ずかしがることはない。普通のことだ。お前くらいの年ならみんなやってる。
俺はオナニーしていたからといって、その人に対する評価を変えることはない」
兄は言った。
「そういう風に落ち着いて言っているのが、逆にムカつくんですけど」
妹はムクリと起き上がり、兄をにらむ。
「別にムカつくのはお前の勝手だけど、その後どうしたか話せよ」
「は?」
「まだ、かゆくなった原因がわからないだろ。帰ってきてからお前がしたこと全部話してみろよ」

142:129
08/04/05 02:08:05 E0mt3ikF
ユイはため息を一つ吐いてから話し始める。
「別に。何もしてません。オナニーして疲れたからそのまま寝ねました。
下半身が裸なのは着替えをしないまま寝てしまったからです。
眼を覚ましたらすでにかゆくなっていました。
すぐにカズトがやって来たので、とっさに寝たふりをしてしまいました。
これで全部よ。どお、わかった」
ユイは言った。なにかもう、いろいろと諦めたようすである。
「うーん」
兄は少し考えてから言った。
「帰ってきてすぐオナニー始めたのか?」
ユイは兄を睨む。
「そうよ」
「もちろん外から帰ってきて手は洗ったよな?」
「なんで?洗ってないわよ。だって汚れてなかったもの」
「ばかだなぁ。眼に見えないだけで汚れてるかもしれないんだぞ。細菌とかばい菌とか」
ユイは不安な表情になる。

143:129
08/04/05 02:12:02 E0mt3ikF
「そんな……じゃあ、それで性病になったってこと?」
「まあ、性病ではないと思う。でも他の雑菌で炎症を起こしてかゆくなったとか……あ」
「なにっ?」
「もしかして、あれじゃないか。花粉症」
「花粉症!?だってあれって鼻水とか眼のかゆみとかでしょ」
「そう、それ。そもそも花粉症ってのは、体の粘膜に花粉が付くことによっておきるアレルギー反応だろ。
その……デリケートな部分だって粘膜なんだから花粉が付いたらアレルギー反応でかゆくなったりするんじゃないのか。
きっと外歩いていた時に手に花粉が付いたんだな。今ちょうど季節でいっぱい飛んでるし。
で、そのままオナニーを始めたから今度は花粉がデリケートな部分に付いてかゆくなったと」
「でも、私いままで花粉症になったことないのに」
「急になることもあるらしいぞ。
何でも現代人はいろいろな添加物やら何やらでアレルギーを起こしやすくなっているんだそうだ。
テレビで見た」

144:129
08/04/05 02:16:08 E0mt3ikF
「じゃあ、どうすればいいのか言ってよ」
「花粉症対策だろ。アソコにマスク付けるとか」
「まじめにっ!」
「わかったよ。ようは花粉がなくなればいいわけだから、とりあえず風呂に入って綺麗になってみたら?」
「そんなことで治るの?」
「やってみるだけやってみろよ。親には俺からうまく言っといてやるから、今から入るといい」
「うん、わかった。そうする」兄を見てはにかみながら言った。「ありがとう、お兄ちゃん」

145:129
08/04/05 02:22:57 E0mt3ikF
>>139
支援ありがとうございます

とりあえず、今回はここまでです
次はエロシーンの予定ですが
いままで、そういうシーンを書いたことがないのでうまく書けるか不安です
とにかくやってみるので、そんなに期待せずに待っていてくださいませ

146:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/05 02:26:59 tXmoVDZL
あ、アソコが花粉症…w
そんなデリケートな部分の痒みを母親じゃなくて兄に相談してる辺り妹も妹だな

次回に超期待

147:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/05 09:07:30 SHGgUD1g
あそこが花粉症という斬新な発想ワロスw
続きをwktkして待ってます

148:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:46:41 KICq4q9U
なんとか桜の咲いている時期に間に合った…?
葉桜になってるところも多数ありますが…

というわけで時期ネタ書いてたんですが
あんまり桜がシナリオに関係なくなってしまってorz
とりあえず、投下してみます


まだまだ文章は未熟ですのでお目こぼしを…



149:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:47:28 KICq4q9U
桜の咲く頃 ~雄一と裕香③~

裕香「満開だね~」
雄一「きれいだな…」

春爛漫の、親の実家の小高い丘に二人で来ていた。
時期的にちょうど桜が咲く頃。
今宵は満月。
夜桜見物にはちょうど良かった。

裕香「上に一番大きな桜があったよね、行ってみようよ」
雄一「そうだな」

150:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:48:46 KICq4q9U


雄一「ふう、ちょっと休憩」
裕香「もう…お兄ちゃん運動不足だよ…」
だったら荷物を持ってくれ…とは言わないでおこう。

そう、お花見をしよう、とお弁当とお茶と酒を持ってきている。
…裕香には酒は内緒だけど。
前みたいに即寝てしまっては大変だしな。

裕香「大丈夫~?」
雄一「ああ、行こうか」


151:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:49:53 KICq4q9U


丘の上までたどり着く。
そこには大きく、見事な桜があった。
満月の光に照らされて、とても幻想的な姿を見せていた。

裕香「すごく綺麗…」
雄一「ああ…」

優雅な桜を一通り見終えた後、ビニールシートを引いて弁当を食べる。


152:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:50:34 KICq4q9U
裕香「いいね、こういうとこで食べるご飯って」
雄一「裕香の作ってくれたご飯おいしいぞ」
裕香「えへへ、ありがと~…ってお兄ちゃん何を出してるの…」
雄一「酒。お前は飲んじゃダメだぞ」
裕香「あ、甘くておいしそう。わたしも飲む~」
雄一「前に数分で酔いつぶれたのを忘れたのか?」
裕香「あの時は…えと…、そう、度数が高かっただけだよ」
雄一「それでもダメだ」
裕香「む~」
雄一「また酔いつぶれたらここから帰れなくなるだろうが…」
裕香「じゃ、家でならいいよね?」
雄一「そういう問題じゃなくてだな…」
裕香「じゃ、一口だけ、いいでしょ?」
雄一「…食べた後でな」
裕香「お兄ちゃん、ありがと!」

153:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:51:40 KICq4q9U
さて食後。
約束なので一口飲ませてみた。
度数は5度くらいなので酔っ払うもんでもないはずなのだが…。
裕香「やっぱりおいしぃ…」
雄一「寝るなよ」
裕香「ふわふわ…」
軽く回ったか…
でも寝るような感じではなさげ。
裕香「気持ちいい…」
そう言うと体を俺に預けてくる。
雄一「お、おい、裕香?」
裕香「お兄ちゃん、あったかい…」
雄一「しょうがねーなぁ…」
裕香の温もりが伝わってくる。
雄一「…裕香もあったかいぞ」

154:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:52:33 KICq4q9U
桜の咲く夜、二人で寄り添いあう。
ふと、裕香が顔を上げる。
裕香「お兄ちゃん…」
雄一「裕香…」
裕香は俺に体を預けながら、振り向くようにそのまま顔を近づける。
俺もゆっくりと裕香に顔を近づけ…

キスをした。

さっき飲んだ酒のせいだろうか、甘く感じる。
目がトロンとして、裕香の気分もふわふわしているようだ。
そっと、裕香の右胸に手を回す。

155:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:54:49 KICq4q9U
裕香「もう、お兄ちゃんたら…えっち」
雄一「…イヤならやめとく」
裕香「…いい、よ。大丈夫な日だから…ゃん」
それを聞くが早いか裕香の胸を弄る。
一瞬裕香の体がこわばるも、すぐに身を委ねてきた。
裕香「ん…んんっ、あぅ、んむっ」
服の上から胸を弄りながら、もう一度唇を重ね合わせる。
そのまま優しく舌を口内に進入させる。
裕香「んんっ、んあぅ…」
裕香も合わせるように舌を重ねる。

156:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:55:44 KICq4q9U
しばらくしてどちらからともなく離れると、銀色の糸が二人の間を伝い、プツリと切れた。
雄一「…続き、するぞ」
裕香「えっちだよ…」
雄一「来る前から少し期待してた、なんてな」
裕香「…ほんとのこと言うと、私も少しだけ」
雄一「裕香も、いやらしいな…」
裕香「はぅ…」

裕香の上半身の服を脱がせる。
裕香「ちょっと寒い…」
雄一「着たままの方がいいか?」

裕香「お兄ちゃん、暖めて…」

157:道草  ◆uumichipSU
08/04/07 19:57:59 KICq4q9U
とりあえずここまで。
このシリーズはエロさが足らない!
今回努力はしましたが…あっさり気味になるのは…orz


158:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/07 22:44:17 mnA0lGQ8
・・・    多すぎwww

159:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/07 22:57:06 IEYPodTU
>時期的にちょうど桜が咲く頃。
>今宵は満月。
>夜桜見物にはちょうど良かった。

この時期の野外プレイは確実に風邪引きそうw w w

160:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:15:36 WMFZOgTh
昨日の続きですー。
えちぃシーン書くのむずい…




161:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:16:13 WMFZOgTh
俺は裕香を後ろから抱きしめる姿勢のまま直に両手で胸を弄り始める。
寒さのせいからか感じているのか、乳首は既に勃っていた。
裕香「あぅ…うぁ…んんっ…」
そして、首筋を上下に舐めてやる。
裕香「ひゃん、んんっ、ひゃぅ…」
雄一「首筋、弱いみたいだな」
裕香「そんな…ひゃん、言わないで…」

胸を弄っていた右手をそのまま下の方へ持っていく。
スカートをたくし上げ、下着の上から秘部を上下に触る。
裕香「あん、うあっ、あぅっ、んんっ」
雄一「声、我慢しなくても誰もいないよ」
裕香「いなくても、は、恥ずかしいよっ…んんんっ、んうっ」
少し、湿ってきたようだ。

162:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:16:55 WMFZOgTh
雄一は、裕香をシートの上に寝転がせると、裕香の下着に手をかけ、ゆっくりと下へおろした。
裕香「はう…」
雄一「もうエッチな匂いがするぞ」
裕香「お兄ちゃんのせいだよ…ひゃうっ!」
言葉の終わりを待たずに裕香の秘部の入り口を撫でる。
入り口はもう若干濡れていた。
裕香「あぅ…ああん…はぁう…」
雄一はそのまま秘部に指を入れる。
裕香「んあっ!」
裕香の声のトーンが上がる。
そのまま指を前後に出し入れする。
裕香「はぁうっ、やん、きゃふっ、はぅうっ…」

163:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:21:04 WMFZOgTh
雄一は、濡れた秘部から指を抜くと、今度は舌で秘部を弄ぶ。
じゅるっ!
裕香「きゃうっ!お兄ちゃん、さ、さっき登ってくるとき汗かいたから汚い…や、やぁん」
確かに少し汗の匂いがするが、愛液の匂いと混じり合って一段と淫猥な匂いになっている気がする。
裕香の言葉には構わずに舌先で秘部を弄る。
ぺろり…じゅる…ちゃぷ…ちゅぷっ
裕香「はああっ、ふあぁぁっ、はうぅぅっ、ああぅ」
じゅぶ…ぷちゅ…ちゅぷ…じゅるるっ
裕香「あああ…はああ…ああん…きゃうっ」
もう裕香の秘部はずぶ濡れだ。

164:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:22:08 WMFZOgTh
雄一は秘部から舌先を離すと、裕香の頭を撫でた。
雄一「裕香…かわいいよ」
裕香「お兄ちゃん…頭撫でられると…ぽーっとする…」
雄一「じゃ、最後までいくぞ…」
裕香「あ、お兄ちゃん…」
雄一「?」
裕香「ええとね…」

裕香「私も、お兄ちゃんの…見てみたい」

165:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:23:16 WMFZOgTh
雄一「…分かった、いいぞ」
裕香「…うん、じゃ」
言うと裕香は雄一のズボンのチャックを開く。
雄一「いつの間にこんなにいやらしくなったんだんだ…」
裕香「お兄ちゃんのせいだよ…わ、すごい…」
裕香の目の前にはすっかり怒張したモノがあった。
まじまじと見つめる裕香。
雄一「もう、いいか?」
裕香「…………」
すると、裕香は吸い込まれるように…雄一のモノを舐め始めた。

166:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:24:25 WMFZOgTh
雄一「!、ううっ」
ぺろ…ぴちゃ…ちゅる…
卑猥な音が聞こえる。
雄一は裕香の頭をそっと撫でてやった。
ぴちゅ…ちゃぷ…ちゅぷ…
裕香は舐めるのを楽しんでいるようにも見えた。
ぺろり…じゅる…じゅぷ…
上で咲く桜のように、裕香の顔も紅潮していた。
そのまま裕香は舌を止め、口に咥える。
口を動かしながら、また舌を動かしながら雄一を攻める。
じゅぷ…ちゃぷ…じゅるっ…
雄一「ん…ううっ」
つたない動きながら、雄一に快感をもたらすには十分だった。

167:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:25:19 WMFZOgTh
裕香「ぷはぁ…」
雄一「も、もういいぞ」
裕香「はぅ…えっ?」
簡単にイきそうだったのは内緒だ。

雄一「裕香…こんなことは初めてだったよな…?」
裕香「ええと…自分の部屋でちょっと練習してたの…バナナとかで…」
雄一「今度から毎回本番でいいぞ」
裕香「え、っと…はうぅ…」

168:道草  ◆uumichipSU
08/04/08 19:26:42 WMFZOgTh
続きます。

フェラなんぞ初めて書くもんだから言葉足りてないな…

169:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/08 19:57:33 32AhOUyS
しえ                                        ん

170:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/08 22:16:02 08lGdk4J
久々に見たよ、間の悪い支援芸w

171:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 19:55:33 GLQwhOhd
パート3。
これでラストです。




172:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 19:56:34 GLQwhOhd
雄一は姿勢を変え、もう一度裕香をビニールシートに寝かせ、そのまま足を開かせた。
雄一「んじゃ、いくぞ…」
裕香「お兄ちゃん…」
雄一はますます怒張したモノを裕香の秘部にあてがい、そのまま膣内へと進入させる。
裕香「んあああ…」
雄一「くぅっ」
裕香の膣は、名器というやつなんだろうか。狭くて咥え込んでくる。
奥まで入れるだけで達してしまいそうだ。
雄一「動くぞ、いいか?」
裕香「うん…」
その返事を聞くと、前後に腰を動かし始める。
動かす度に強烈な快楽が二人を襲った。
裕香「ああっ、うあっ、きゃう、ふああぁ」
雄一「ふうぅ…」

173:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 19:57:31 GLQwhOhd
自然と腰が動き、快楽がどんどんと溢れ出す。
ズッ……ズッ……ズッ……ズッ。
裕香「ああん、ううん、ああっ、ふああっ」
雄一「裕香の中、あったかいぞ…」
裕香「ふうっ、う、嬉しい…んんっ、ああぅっ」

次第に、雄一のモノに裕香の粘膜が絡みつき、快楽を生み出す。
ぴちゅっ、じゅぷっ、じゅちゅっ。
裕香「ひゃう、ああん、きゃう、ふあああっ」
雄一「くうっ」
雄一は快感に支配され、どんどんと腰を速める。

174:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 19:58:40 GLQwhOhd
ずぷっ、じゅぷっ、ちゅぷっ、ずぷっ。
裕香「きゃううっ、ひゃうっ、あううっ、ひゃんっ!」
雄一「裕香、ゆうかっ」
裕香の声がますます快楽を増長させる。
もう、止められない。最後までいきたい。体を快楽に委ねる!
じゅぷっ!じゅぷっ!じゅぷっ!じゅぷっ!
裕香「ひゃうっ!ああん!おにいちゃ…きゃうっ!
雄一「裕香っ、裕香っ!」

175:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 19:59:56 GLQwhOhd
裕香「お兄ちゃん、も、もう…わたし…ああっ!」
雄一「俺も…ふぅ、そろそろ!」
裕香「お兄ちゃん、お兄ちゃーーーん!」
二人とも、ラストスパートの階段を駆け上がる!
裕香「…あああっ、ふあああっ、ああああああーーーーーーーっ!」
裕香の膣口が吸い付くかのように狭まり、絶頂を迎える。
その瞬間、雄一にも強烈な快楽が襲いかかる!
雄一「ううううっ!」
どぷっ、どくどくっ、ぴゅるっ…
雄一は、そのまま裕香の膣に熱い液体を注ぎ込んだ。

176:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 20:00:49 GLQwhOhd
裕香「はあ…はあ…お兄、ちゃんの、熱い…」
雄一「裕香…」
裕香「お兄ちゃん…」
二人はしばらく、快楽の余韻を楽しんだ。
上を向くと、大きな桜の木。
そしてその上には、満天の星空が。
二人の仲を祝福しているようだった。

177:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 20:03:27 GLQwhOhd



しばらくしての帰り道。
少し休憩してから下り坂を降りていく。
雄一「しっかし、どこで口でやることなんぞ覚えたんだ?」
裕香「お兄ちゃんの本」
雄一「な…俺そんな本持ってたっけか?」
裕香「持ってなかったか…こういうの好きじゃなかった?」
雄一「カマかけてからかうなよ…」
裕香「女の子には秘密がいっぱいなんだよ」
雄一「…やれやれ。でもな」
裕香「?」

178:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 20:04:34 GLQwhOhd
雄一「口でしてもらうのは…ちょっと気に入った」
裕香「え…」
言うと裕香は真っ赤になってしまった。
雄一「もちろん、裕香がしてくれたからな」
裕香「お兄ちゃん、恥ずかしいよ…」
雄一「俺もちょっと恥ずい」
裕香「今度から朝起こすときは…その…口で…」
雄一「待て待て待て!」
裕香「じょ、冗談だよ…」
雄一「その口ぶりは冗談じゃなかったろ…」
裕香「えへへ…大好きだよ、お兄ちゃん」

~Fin~

179:道草  ◆uumichipSU
08/04/09 20:08:07 GLQwhOhd
というわけで終了です。
お付き合いいただきありがとうございます。

もうちょっと本を読んで文章を学ばないと…

また、ネタが思いついたとき投下することがあると思いますのでその時はよしなに…

180:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/10 13:18:53 oNyWLwPp
>>179

朝起きるたびにお口でされるのはうらやましくもあり、遠慮したくもあり
この妹だとお口だけじゃすまなくなりそう

GJでした

181:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/10 13:30:58 ta4HRGjV
起きれんw

182:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/10 13:54:14 e0IAbbME
>>179
妹「勿論、私は上ではなく下の口で」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`)


  むしろ上→下の順で」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`)


  いっそのこと無限ルーpんむぅ!?」
兄「ちゅ………ちゅぷっ………………っふぅ………黙る気になったか?」
妹「 (*´▽`*) 」


183:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/11 01:14:36 vBhghfjk
>>182
兄者、なんか化けてないか?

184:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/11 02:08:24 mSFAJBRe
カサマツさん(うpろだ)っていつの間にか閉鎖してたのね…(´・ω・`)ガッカリ

「お前さん、そろそろゑ炉書かないとファブリーズで退治されちゃいますぜ?」的な気配を感じたので
頑張って書きました!書き下ろしです!zipに混ぜるくらいでないとエロくなさすぎて泣けるような程度の作品です!

URLリンク(www.katsakuri.sakura.ne.jp)
何故かbin形式でDLされますが解凍自体はLhaplus等に放り込めば普通に解凍できます。多分。

PASSは>>12参照。分からないという方は音読マジオススメ。もしくは土下座。
前回うp(一昨年の夏)から先のものを全て詰めてあります。未発表込みで25作品あります(´ω`)
多分すぐに流れないとは思いますが流れてたら再うpしますのでレス下さい。


>>>>145>>179
これは(ι゜ω゜)ィィ・・・!そのエロ文成分を分けて下さい。切実に。何も返せませんが(←

185:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/11 12:52:41 91irfysE
>>184
兄「う~む……詩的というか、詞的というか……相変わらず氏にまくってるけど」
妹「 (*´▽`*) 」
兄「ま、せめて妹が独り立ちできるようになるまでは意地でも生きなきゃいけないな
  (こんなこと言ったら……あいつのことだ
   『じゃあ兄さんは私が立たせてあげます』とか言い出すに決まって…)」
妹「 (*´▽`*) 」
兄「(あ…あれ?) い、いやぁ…でも、ここまで愛が深いというのもある意味羨ましいというか…」
妹「 (*´▽`*) 」
兄「お~い……もしも~し?」
妹「 (*´▽`*) チューシチャッタ♪エヘヘ♥」
兄「……………


  あれ? 俺、寂しがってる?」


186:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/13 23:03:06 LXp+pkZP
>>184
なんか一作ごとにヒロイック・ファンタジーの長編が書けそうな気がw
それにしても珍しくエロ成分が…


187:道草  ◆uumichipSU
08/04/13 23:52:18 uR7JChPZ
前回えちシーンが「あっさり」だと言われたので
今回強調してみたんですが…なんとかなったですかね?

過去作品の要望あればうpします…が、あまり上手くないです

188:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/19 05:35:37 nyQHUq5s
ホシュ

189:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/24 00:33:24 UMQVWbCO
妹「兄さん、そろそろここも保守しないといけないんじゃありませんか?」
兄「ああ、そうだな」
妹「それと、そろそろ私の体の保守もお願いしたいのですが」
兄「俺はツルペタの保守には興味はない。ってかしたこともないししたくもないわ」
妹「 (´_J`)

190:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/25 12:54:02 7NrDIYqo
妹「兄さん、保守しましょう」
兄「別に構わんが……昨日どなたかがしてくれてたぞ」
妹「そりゃ、『保守』一言だけで何レスも続くのはどうかと思いますけど
  私としても色々と趣向を凝らそうと思ってますよ?」
兄「へぇ、それはそれは。で、具体的にはどうするんだ?」
妹「ところで兄さん、子作りというのは人類の歴史における保守行為の一つと言」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」


191:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/25 22:29:11 Mb305GzV
こいつらかわいいなぁ

192:1/2
08/04/26 15:04:35 UASwD+OM
妹「今朝は寒いですね、兄さん」
兄「だからといってくっつかれると暑苦しいんだがな」
女「おはよう、兄くん、妹ちゃん……相変わらず仲良しだね」
兄「お、おはよう女さん…ほら、いつまでもくっついてないで離れろ」
妹「仕方ないですね、もう少し兄さんの温もりを感じてたかったんですけど…」
兄「まったく……いつまでも子供みたいなことするんじゃないよ」
妹「私は、恋人もしくは新妻のように接しているつもりですけど」
女「……本ッッ当に仲良いわよねぇ……あたしなんかじゃ入り込む余地もないわねぇ…」
兄「いやいや、何言ってんの! 確かに仲は良いけど、それとこれとは話が別だから!」


193:2/2
08/04/26 15:05:14 UASwD+OM
妹「でも、正直女さんが羨ましいです。綺麗だしスタイルいいし……私なんて、ご覧の通り微乳ですから…」
女「そ、そう? ありがと…」
妹「まぁでも、最近少しは成長したんですけどね。やっぱり異性に揉んでもらうと大きくなるっていうのは本当なんでしょうか?」
女「へ、へぇ……異性に、ねぇ…(ジト―ッ)」
兄「ちょっと! 何でそんな目で見るんだよ! してないってそんなこと!」
妹「そうですよ。さすがにもうそんなことはしませんよ(ニコッ)」
兄「な、何言ってんだお前は! 女さん、違うから! 思いっきり誤解だから!」
女「ごめん、急がないと遅れるから先行くね。それじゃ」(スタスタスタ…)
兄「ま、待てって女さん! 話聞いて……行ってしまった………
  お前! 何であんなこと言うんだよ! シャレになってないだろうが!」
妹「兄さんに揉んでもらったのは事実ですよ?」
兄「してねぇよ! デタラメ言うな!」
妹「兄さんが寝てる時にベッドに侵入して、寝てる兄さんの手を使ってモミモミモミと…」
兄「何やってんだお前は――!!!!!」


194:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/26 22:31:41 X+7DNPsG
新たなる展開がwwww

195:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/27 00:12:59 VAOVj+by
今読み終わったの
「俺的妄想」
URLリンク(gmiproject.rakurakuhp.net)

最初は妹萌え妄想癖の兄とバッサリ斬り捨てる義妹の話で勢い重視だったのに、
進むたびにドロドロ ド ロ ド ロ  ド  ロ  ド  ロ  凝固剤か!っつーぐらいの修羅場展開にw
最後は3つのifストーリーを含めて4つに分岐するスタイルになっている
んで本命の妹ENDは……それまでの長々話が 前 フ リ と化した瞬間…叫んだよ俺は
珍走団に負ける勢いで、近所に迷惑を掛けないよう静かに

全年齢向けなので生殺し度は色んな意味で極大
総数150話あるんで2,3日くらいに分けて読むことをお勧めします

196:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/27 20:59:00 ejwArRpE
>>195
かなり前に読み出したが、桐生君絡みの話でNTRに近いショックを受けて……
それで気分悪くなってから先読むのが怖くなってずっと止まってる
ラストまで安心して見られる内容なのか教えてくれないか?

197:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/27 21:51:46 VAOVj+by
>>196
桐生君はキッパリフられますw やはりウケが良くなかったようで
あと妹関連で言えばもう一人の妹は相手役が出てきてそのままなんで一応注意
ただ妹ENDではないifストーリーでは妹の扱いが不完全燃焼してるので、妹ENDまできっちり読むのが宜しいかと

198:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/28 00:53:32 RdsiQtjS
>>197
サンクス、安心して読みに行ってくる!

199:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:14:06 XbQuliZN
春の気温になってきたので春っぽいの書いたらえらいことになりました。

  ノ
 (∵) ヘーイ
 ( (7
 < ヽ




200:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:17:01 XbQuliZN
信じた物は壊れて。

信じた人は失われて。

得たものは塵と化して。

そして夢が終わる。

最後に見た風景は、貴方と二人、歩いた夢。

血の繋がりが齎す、愛と破滅の日々。


201:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:19:48 XbQuliZN
嗚呼…こんな想いをするのなら……

『生まれて来なければ良かった』なんて。

想うこと、それだけが罪。

願うこと、それだけで罪。

想いと想いが積み重なって。



――愛憎に染まる春。


202:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:22:39 XbQuliZN


アノヒトハダレ?


舞う桜の下。

問い詰めるの。

鈍色を握って。


瞳に流る涙の落つる先。

大地に紅く貴兄が咲き。


203:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:25:21 XbQuliZN


アイシテタノニ。


聴こえない言葉。

遠ざかる貴兄の影。

忘れ去られた幼少の記憶。


銀色に滴るは、紅。

空の色と、同じ紅。


204:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:27:51 XbQuliZN
沈み逝く霞空。

愛した時を失えて。


その血を薫り思い出す。

やはり貴兄を愛していたと。


紅色の空に響く。

少女の涙と、桜の詩。

205:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/04/30 00:40:54 XbQuliZN
…以上です。華爛漫でしゃーらっ♪な作品を描こうとしてたのに蓋開けたらヤンデレになってましたwww


ここ最近、ニコニコ動画のVOCALOID曲に強く影響を受けてる傾向にあるようです。
URLは張り出すと止まらないので自重しますが、今回だとArk+初音型依存症候群+赤い鈴、みたいな。

向230=サンホラかつ音ゲーマーかつボカロ厨の方程式でいいんですね、分かります。

エロ作品はもうちょっと待って!大丈夫、描けるから待って!!
当面はボカロ曲からの派生とか色々。えろいのはG.W.終了後くらいに投下する予定です。宜しくお願いします。

>>195
頑張って読みます。明日から。明日から頑張ります!明日も同じこと言いそう!www

206:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/04/30 06:20:40 I0yCRcPv
妹「向230さん、グッジョブです」
兄「何というか……相変わらず澱んでるな。いや、良い意味で、ですよ?」
妹「ところで兄さん。>>203の『>銀色に滴るは、紅。』
  ここを見て、バカでかいサバイバルナイフを想像した私はどうなんでしょう?」
兄「あー、まぁ何となく判る気はする。書き手さんはもう少し小さいのを想像してるのかも知れんがな
  ちなみに、俺は合口を想像してしまったんだが…」
妹「ではその勢いで兄さんの合口を私の鞘に収」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」


207:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/03 00:58:11 plT8kUvM
妹系のスレをあちこち回ってきた流れ者ですが、ちょっと皆さんにお聞きしたいです。
「他人にレイープされる妹」や「deadエンド」はここではタブーですかね?
とりあえず、前振りが出来上がってるんですが、どこに投下しようか迷ってたりします。
悲哀に見え隠れする愛なんかを書きたくて、脳内で構想だけ組み立てて今ガリガリと駄文を書いとるんですが…

208:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/03 03:31:37 4Qy+ZiIC
deadエンドは話の内容にもよるけど
レイープは…ろだに上げるのが良いかと思われ



209:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/03 06:56:41 89SR8xUb
NTRはキツいなぁ

210:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/03 21:27:33 nLBYp83C
>>207
deadエンドはしょっちゅうあるけどwwwww
でもレイープ系はあんまり・・・な流れはあるもよう
エロパロでそういうジャンルのとこにうpするのもいいかも

211:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/03 22:19:49 uuaN3vqb
どうも>>207です。

やはりdeadやレイープが嫌いなお方もいるようなので、直落としはやめて適当なロダでうpしたいと思います。
一応、戦争物を予定してるんですが、難しい…

212:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/05 01:26:57 9irMhq2L
>>207です。
前フリだけ先に投下しますので、暇があったら読んでやって下さい…
ろだうpでダウンロと解凍がめんどくさいので、恐縮ですが。
DLパス解パス共に「imouto」です。

URLリンク(s-io.mydns.jp)

213:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/05 02:14:44 9irMhq2L
重ね重ね申し訳ないです。
上記ろだが繋がりにくいようなので、下記の場所にも上げました。
それだけです…

URLリンク(a-draw.com)

214:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/05 06:49:13 8zMTKcFW
戦争モノというか戦中モノですな。

215:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/05 08:24:38 q2KsgJvI
火垂るの墓思いだした… あれ実話なんだよな(´・ω・`)ショボーン

216:1/3
08/05/06 10:00:33 28ja7Uv/
真夜中
ふ…っと脳内に囁く声に、わずかに意識が覚醒する

『 犯 せ 』

……犯す? 何を? それとも……誰を?

『 犯 せ     欲 望 を   ぶ ち 撒 け ろ  』

微かに聞こえるその声に、ほんの少し表情が歪む
だが、浅いとはいえ以前眠りの中に沈んでいる今の自分には、声を払いのけるまでには至らず
結局は、ただそのまま声を聞いているしかなかった


217:2/3
08/05/06 10:01:50 28ja7Uv/
『犯せ……お前の大切なものを…………妹を………犯せ…』

その言葉が聞こえた瞬間、静まり返っていた心に小さな火が点る
そしてそれは、怒りと苛立ちという燃料が加わって、段々と炎と呼べるものへと進化していく

『犯せ………お前の愛する妹を………犯して………そして……………孕ませろ…』

更に続く声に、炎が一気に大きくなる
その、胸に宿った激情を一言で言い表すとすれば……それは、ある種の愛と呼べるものなのかもしれない

そして……その声は、次第に強さを増してゆく…



218:3/3
08/05/06 10:02:48 28ja7Uv/
『犯せ! 妹を犯せ! 妹を孕ませろ!

 可愛くて頭が良くて胸はまだ成長途上だけど全体的なスタイルは中々良くて家事全般も得意で
 友達も意外と多くて近所のおばさん達にも気に入られててクラスの副委員長を任されるくらい人望があって
 何より兄さんのことが好きで大好きで愛していて兄さんにいつ求められてもいいように本とかDVDとかで研究したりして
 一生兄さんのそばで心も体も兄さんの愛の奴隷として生きていきたいと思っている
 そんな妹なのでいっそのこと兄さんの欲情のままに襲ってくれた方がむしろ願ったり叶ったりと』

兄「……こんな夜中に人の部屋に忍び込んで何をしてるんだお前は」
妹「おや、兄さん。いつのまに起きてたんですか?」
兄「じゃかましい。人が寝てる時に耳元で何を訳わからんことを延々とほざきまくってるんだこのド阿呆」
妹「訳がわからない、だなんて……あれは私の純粋なる心の叫びで」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」


219:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 12:17:12 oSBCJIeD
こえーよw

220:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 12:57:13 PrGKC3HM
寝てる兄の枕元で愛を語る妹ってええなぁ

この場合やけに不純だがw

221:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 14:26:21 e2J+iEFo
洗脳しようとしてついついアピールしてしまう妹GJ

222:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 16:58:45 uwh+gfmL
新作と期待してスクロールした俺にwktkを返せ
だが、妹可愛い。GJ。

223:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 18:59:13 DL+vyyC9
寝室の情景が目に浮かんだw

224:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/06 20:39:06 9eUDdXEV
ホラーっぽい話かと思ったら全然違うしw

225:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:28:20 yXxKkbVs
 妹の結婚したのを知って、地元へ車を走らせた。下の道でもよかったものを、
わざわざ首都高に乗った。

 そこにあったのはとりあえず妹の旦那の顔を見てやろうという気持ちであり、
私へ結婚の知らせの無かったことへの苛立ちであり、急に帰って驚かせようと
いう気持ちであり、帰るなら一刻も早くという急いたような気持ちであり、要
するに、私は動揺していたのだった。
 家に着くまで景色を楽しむ余裕もなく、そもそもろくな風景のひとつも見え
はしないのだが、しかしもうじきに最寄りのインターだということだけは、私
は標識よりも景色から見て取っていた。
 赤白にペンキで塗った巨大な鉄のかたまりが視界の端に現れると、次のとこ
ろで下りるのが、私たちの決まりだったのだ。

226:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:29:30 yXxKkbVs
 ―帰ってきちゃった。
 妹はそう言って、私たちのドライブの終わりをいつでも、ひどく残念がって
みせたものだった。
 赤白のコンビナートは私たちにとって親しみの対象ではなかったし、父親の
勤め先でこそあれ、べつだん私たちの誇りではなかった。男の私にとっては憧
れの対象ではあったが、妹はそれに対して常に、好きでじゃない、嫌い、とい
う態度を示していたような気がする。
 ―だって、
 ―もう終わり、って気分にさせられるから。
 ―遠くからでも、見えちゃうとさ、そこで終わるんだ、っていう気持ちに
なっちゃうじゃん。
 十八で免許を取ったばかりの、ハンドルから手を離せない私を乗りこえて高
速代を払うと、シートベルトを締め直さないまま、妹は拗ねたように腕を組ん
でいたものだった。

227:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:31:17 yXxKkbVs
 妹が拗ねるから、私はいつも遠回りをして、隣町の公園まで走らせるように
していた。妹も私も、その公園をとくべつ気に入っていた訳ではなかった。た
だ、知り合いと会わないようにするにも、人の目を避けるにも便利な場所に、
その公園があっただけだった。私が未だ不慣れな手つきで駐車場へ止めると、
待ちかねたように妹が身を乗りだして、今度は私を超えずにそのまま私にキス
をした。
 ―すき。
 ―俺も好きだよ。
 妹はキスの味を覚えたばかりだったし、私も似たようなものだった。私たち
はお互いを撫でるように鼻をこすらせながら、顔をすれ違わせる向きを何度も
入れかえた。片方の手を握りあって、空いた手で私は妹の背を、妹は私の頭を、
寄せあうようにして抱きあった。
 唇に飽きると私は妹の首に唇を当て、舐めるように伝った。うなじに髪の匂
いを嗅ぎ、肩口、鎖骨に吸いつき、薄い胸元へ通じる辺りを舌で撫ぜた。握り
あっていたはずの手が、いつの間にか妹の足を舐めていた。

228:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:32:46 yXxKkbVs
 ―ねえ、
 ―ん。
 ―して。
 ―言ってンだろ、車ン中はやべーって。
 冷たさに張ったような妹の足を、私は気に入っていた。柔らかさにも宿る硬
質さ、あるいは弾力、その感触に私は魅了されていた。
 ―じゃ、外行く? もう寒いよ?
 ひどく柔らかいものが私の中心に触れて、私の性器が妹の手のひらに包まれ
たことを、遅れて近くするのが私の常だった。 
 ―いーよ、寒くても。
 唇で首筋を噛むようにする。跡つけないで、と妹が言わなくなったのは、私
が跡をつけないことを学んだのか、それとも跡をつけられても構わないと思う
ようになったからだろうか。
 ―アタシがヤなんだけど。
 攻撃するように強く妹の手が握られて、しかしそれすら、硬直した私の性器
には、既に刺激になっている。

229:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:34:11 yXxKkbVs
 ―外行く、って言いだしたのお前じゃん。
 誘惑をなんとか押しのけて、私は車を出る。妹がしぶしぶ助手席から出るの
を見てから鍵を閉め、既に真っ暗な公園へ進む。茂みに十歩入ったところに身
を隠すともう、私たちを止めるものはなかった。
 一つしかないホックを外して、布をまくり上げると、やわらかさをたたえた
妹の胸が途端に外気に冷えるのがわかった。寒さにか、興奮にか、立った乳首
を指先で遊びながら、妹の下は一方で、指でいじるのもそこそこに、早々に私
の性器を押しこんだ。
 ―痛、
 ―大丈夫、すぐ、
 ―ンなわけな、あ、
 私たちは馬鹿のように腰を振って、声を漏らした。陳腐な言葉を漏らしなが
ら体をあわせ、言葉が尽きると、好き、と言った。言うべき言葉なんて、ほん
とうは私たちにはそれしか無かったのかもしれなかった。

230:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:34:49 yXxKkbVs
 ―好き、好き、
 ―好きだよ、好き、
 ―大好き、
 ―俺も、大好き、
 いつまでも続きそうな行為だったし、いつまでも続きそうな言葉だった。妹
に対してなら、いつまででも好きだと言っていられそうな気がしていた。ああ、
とか、ン、とか、意味をなさない言葉さえ、すべて、好き、という意味だった。
けれどただ一つ、違う意味のことを妹が言った。私も妹ももう達する、まさに
直前だった。

 ―連れてって。

 妹がそう言った記憶が、確かに私にはある。その記憶には音しかない。妹の
声の他に、なにも一緒に思いだせない。だから、妹はそのときそんなことは言
わなかったのかも知れない。けれど私は覚えている。

231:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:36:15 yXxKkbVs
 ―連れてって。
 帰りの車で、最の中それとは違う声音で妹が言った。
 ―おまえあと二年、高校あるじゃんか。
 ―東京から通うよ。
 ―馬鹿言うなよ。
 馬鹿言うな、と言いながら、あるいは、とも思っていた。ひょっとしたら、
許してくれるんじゃないかと思っていた。
 ―本気だよ。
 ―わかってるよ。
 妹と一緒に東京に行って、一緒に東京で暮らす。それはとても素晴らしいこ
とだった。私にとって、それ以上の幸せはないように思えた。しかし、
 ―無理だろ。
 両親がまず納得しないだろうことを、私たちは二人ともわかっていた。
 ―無理だよね。

232:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:37:48 yXxKkbVs
 正面を見すえたまま妹が言った。悲しみを帯びて引き締まったその横顔ほど
美しいものは、きっとないと私は思っていた。今でも思っている。私は妹を愛
していたし、妹も私を愛していた。
 ―適当な理由じゃ、許してくんないだろ。
 ―ホントのこと言おうか。
 ―もっと許してくんないだろ。
 ―だよね。
 冗談みたいな口振りで、フロントガラスの向こうを見たまま、私たちは驚く
ほど真剣に話をしていた。

233:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:38:26 yXxKkbVs
 ―逃げちゃおうか。
 ―ん?
 ―一緒に。どっか。遠くに。
 ぽつりぽつりと、切るようにしながら妹は言った。
 ―誰も知らない遠くに。
 ―東京?
 ―近いよ。人がいないトコがいい。
 ―無人島?
 ―探検隊とかに見つかったら最悪。
 ―砂漠。
 ―死んじゃうよ。

234:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:39:14 yXxKkbVs
 ―じゃあ、
 私は考えながら、言葉に詰まった。もう五分も転がせば自宅だったし、もう
三十分もすれば門限だった。私は路肩に車を止めた。
 ―南極。
 ―南極?
 ―誰もいないし、がんばれば住める。
 ―いいね、寒そうだけど。
 ―がんばれば食べ物も採れると思う。
 ―いいね、それ大事。
 ―俺とお前とペンギンしかいない。
 ―うん、
 妹が涙声になった。そんな場面を想像したのか、寂しさを想像したのか、ど
ちらでもないのだろうか、私にはわからなかった。
 ―悪くないね。
 妹はそのまま泣き出して、つられて私も泣いた。その日私たちは初めて門限
を破った。

235:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:42:08 yXxKkbVs
 私たちはもちろん南極へは行かなかった。私は東京へ出たし、妹は地元に残
った。季節ごとに私は実家へ帰るようにしていたが、帰るたびに逢瀬を重ねて
いて親が気が付かない訳がなく、三年目の夏に私は勘当同然で東京へ追い出さ
れた。十年近く経とうとしていた。

236:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/07 22:42:33 Sm18IIbS
・)支援…!

237:ペンギン / 梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:45:26 yXxKkbVs
 訪ねた私を出迎えたのは当の妹で、旦那を婿養子のように招き入れて生活し
ているらしかった。両親も妹の旦那もいまは出ていて、私は拍子抜けをして会
う気をなくした。旦那は三男で、頼りないけど優しい男だと妹は笑った。私も
妹の頭を撫でて、良かったな、と笑った。
 知らせなくてごめん、と妹は言った。父が強く要らないというものだからと
済まなそうな顔をしてみせた。仕方ないと私は言ったし、実際に仕方ないと思
っていた。私は妹にもう一度おめでとうと言った。愛してた、と笑いながら何
度も言った。そうして妹を祝福した。

 旦那と両親の戻る前に私は東京に帰ったので、私の地元に帰ったことはきっ
と妹しか知らない。私はパチンコで負けたストーリーを組み立てながら、妻と
娘の待つ家に向かった。

(終)

238:ペンギン / 五日野梟 ◆yD.LvL/296
08/05/07 22:52:57 yXxKkbVs
 支援ありがとうございます。はじめまして。

 槇原敬之に『PENGUIN』という曲があります。

 「話もしてキスもしたけど
  出会わなかった二人」

 出会わない、というのがどうも不思議な曲だと常々思っていた
ので、この度拙いながらテクストに落としてみました。

 またなにかできたら来ます。

239:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/07 22:59:40 Sm18IIbS
>>238
乙です
昔は愛し合っていたけど、今はお互いに家族が出来るようになって… なんか切ないなぁ
小説のような練り込まれた文体もとてもいい またなにか投下されるのをお待ちしてます

240:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/07 23:24:46 RPM5Jd2v
>>238
お久しぶりです。
こういったスレにうpする話って、色々と詰め込もうとして
けっこう冗長になりがちですが、それを簡潔にまとめあげるところがうまいな、と。

241:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/08 04:06:34 qGG74oo8
正しく文学。いいものを読ませて頂いた。

242:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/14 00:37:32 sGZ4VCiZ
ほしゅー

243:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/14 07:57:37 AQg5SU2n
兄「……ん…もう朝か………5月だってのに、ここ何日かはホントに寒……くないな、今日は……何でだ?
  (もぞもぞ…ふにょん)………何だ、この感触は…(ふにふにふにふに)」
妹「ぁ……兄さんったら、朝からそんな激しく……あん♥」
兄「一応聞いておく。何やってんだお前は」
妹「何って、こういう時は兄妹が抱き合って寝るのが一番暖かいと広辞苑に…」
兄「書いてる訳ないだろうが。わざわざ人のベッドに潜り込まなくても毛布一枚出せば済む話だろ」
妹「それはそうですけど……私だって、たまには兄さんにぎゅっと抱きしめられながら朝を迎えたいです
  特に、今日みたいな季節外れの寒い朝はなおさらです」
兄「そうやって甘えれば、俺が何でも言うことを聞くとでも思ってるのか?」
妹「はい。兄さんに大事にされていることに関しては、世界中の誰にも負けない自負がありますから(ニコッ)」
兄「……追い出して風邪でも引かれたら夢見が悪いからな。たまには素直に甘えさせてやる(ぎゅ~)」
妹「あれ? 兄さん、風邪ですか? 顔が赤いですよ?(ニヤニヤ)」
兄「黙れ(照)」
妹「(ニヤニヤニヤ)」
兄「 (*/ω\*) 」

244:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/18 11:29:41 AIUV3AEY
兄「つい先日までとはうってかわって、春らしく暖かい日々だな」
妹「そうですね。おかげで寒さを言い訳に兄さんのベッドに侵入できなくなってガッカリです」
兄「暑かろうが寒かろうがお断りだ。ていうかマジで止めてくれよ、本気で暑苦しくてかなわん」
妹「大丈夫です兄さん。中途半端に服を着てるから暑苦しいのであって、全部脱」
兄「黙れ」
妹「 (´_J`) 」

245:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/18 20:20:20 hAfK2ojc
>>207です。

非エロ、鬱々しい部分はここまでです。
次はちゃんとエロ入れます…御免なさい。
ちょっとグロ&鬱なので注意して下さい。
passは前回と同じです。

URLリンク(a-draw.com)

246:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/18 20:35:54 8lPahfDZ
戦争という異常事態… やっぱり火垂るの墓思いだすなぁ
(´・ω・`)なんでホタル死んでしまうん?

247:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/18 22:34:07 +BGMGPUw
ニートのくせに家を出るからさ

248:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/19 07:58:18 mxqtzlOT
アレをイメージすると萌えないので脳内絵柄を変えないと…。

249:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/19 21:27:51 39YSa8O6
ほたりゅう~

250:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/20 07:01:29 weepPZXK
語尾変えてもだめw

251:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/20 20:01:18 CmflUD4z
声優も変わっていますw

252:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/21 03:38:25 q/HmtZvP
近頃、姉が出ると兄を奪われる気がする妹…。
被害妄想なのかしら…。

253:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/24 23:42:58 Luop5/5L
ほっしゅ

254:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/05/29 03:24:10 7sWdtenj
保守です、兄さん

255:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/01 22:22:41 YGvLKtAo
続きまだー?保守

256:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/01 23:00:37 Uu62dNiT
ほぅ、こんなスレがあったとは
更新が遅いから気付かなかったんだろうな

257:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/02 01:22:50 dh5PkByq
URLリンク(imepita.jp)
URLリンク(imepita.jp)
URLリンク(imepita.jp)
URLリンク(imepita.jp)

258:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/03 01:42:55 bC1gk3Jd
淋しいです。お兄さん。

259:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/04 15:51:19 I34wmEjE
こんなスレあったんだー。
絵師いないねぇ。
どっかで宣伝しないの??

260:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/05 06:40:50 DjFfSGxR
そういや最近は作品投下も少ないね。

261:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:10:04 LaoULhsR
アンニュイな昼下がりにこんにちは、230です。
今日も今日とて人ごろs(ry もとい、書けた物を持ってきましt


文句言うなよ!書いてたら勝手に氏んでんだよ!ヽ(`Д´)ノ
ちなみに今回のものにも原曲というかイメージ曲があります。これ↓
URLリンク(www.nicovideo.jp)


ではどうぞ。




262:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:12:14 LaoULhsR
当たり前だった日常は。

音と共に消失を告げる。

私の世界には音が無くなった。


もう、誰の声も聞こえない…。

どうでもいい雑音も。

大好きな、兄さんの声も…。


263:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:14:23 LaoULhsR
失われていくのは外の音だけでなかった。

自分の中の音感さえも削れていって。

徐々に感じる、舌と唇の麻痺。

いつしか私は誰かに話しかけるのをやめた。

相手の思っている事が伝わらない苦悩。

自分の思っている事が伝わらない恐怖。

誰も…兄さんも…助けてはくれない…。


264:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:16:39 LaoULhsR
今すぐこの命を消して欲しい。

この絶望と共に余生を過ごせと言われるくらいなら。


滴り落ちる紅は、水を張ったバケツの中に。


今すぐ捨ててしまいたい。

この心の中で今も燻る、絶対に叶わなかった恋の炎。


椅子に座り、右手を水の中へ沈め、永遠に眠る少女。


265:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:19:11 LaoULhsR
名前なんていらないよ。

君が、声にして呼んでくれないなら…


名前なんていらないよ。

君が、君の声が聞こえないのなら…


名前なんていらないよ。

君が、もう二度と求めてくれないなら…


266:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:21:51 LaoULhsR
もし私が愛してるって言ったら、どう答えてくれたのだろう。

そんなことを考えながら、少女は最後の眠りに沈む。

遠のく意識と共に感じ始めた光景は。

白い花畑の中で笑い合う少年と少女。

花束を手に、少年が、少女に、何かを伝えて――、



名前なんていらないよ。

君が、答えて、くれないなら…

267:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/06 17:39:48 LaoULhsR
…以上です。どこでどう曲解したら殺す展開になるんでしょうね。自分でも分かりません('A`)

しかしG.W.終了後とか言っておきながら1ヶ月経ってました。氏ぬべき。私が。
一応テーマは立てて書き溜めてはいるのですが、どうにも投稿できる次元にならず封印のパターン。

>>206
サバイバルナイフ:腹に横刺し→横に斬り抜き→胸突き→騎乗位でメッタ刺し
合口:腹突き→袈裟斬り→首斬り

ちなみに想像してたのは例によって包丁です。Nice boat.


という訳で言い訳終了。また一月後くらいにお逢いしましょうw(スレ自体はほぼ毎日見てますyp)


268:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/06 18:26:45 J9/+vmiq
俺も毎日チェックはしてるぜ

269:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/06 23:28:06 nqkwqBMZ
>>267
Nice Boat自重www

270:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/08 23:57:23 TWAqSNu6
>>262-266
気色悪いと思われるかもしれんが、リアルで泣いた
なんだろう…乙女の苦悩と現実の非情さ?みたいなのが妙な感覚に伝わってきた…
今、悲劇物の恋愛映画を見終わった後のような気持ちになってる

子供の頃に片思いしていた幼馴染の子を思い出したわ
病気で死んじゃったけど、天国で笑ってるのかなぁ…

271:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/10 23:51:03 kUhZn111
ちょっと保守しておきますね。

っ【ほしゅ】

なにやら夏風邪くさいものに掛かったようです。体調にはお気をつけください(´・ω・`)

>>270
リアルで泣くほど読んで頂いてありがとうございます(ι゜ω゜)ィィ・・・!
明らかに直後のコメントでNice boat.とか書いてて台無しにも程があるとは思いますがwww

っ【マイクロソフト謹製WinOS添付のメモ帳】
その胸のなんとも言えない感情を書いて投稿して頂けると更に良いかもしれません、ええ。

272:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/11 02:27:39 WujJ0FD6
ゴーオンジャーの追加戦士いいな

273:道草  ◆uumichipSU
08/06/11 18:12:19 hnWoTCai
ついこないだ実家に帰ったんですが、某ドラマ見ていて母が一言。

「うちも親のいない子供引き取ろうかしら…」

…ぜひ!ぜひ妹で!w

274:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/12 01:01:47 AKd+5d+D
恋愛と結婚を諦めかけた私は、ふと思った。

血の繋がらない男の子(兄)と女の子(妹)を養子にもらってニヨニヨしながら育ててみたいと。

ヲワットル

275:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/12 01:53:29 S9PcADOU
だがそれもありかもしらん。
その子達が喜ぶ姿を見られれば……………(´・ω・`)

276:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/12 22:02:15 CgVbAgYp
ちょっと話を書いてみたけど、無駄に長くなったのでうpろだに投下してみた。

URLリンク(s3.voka.jp)
パス:imouto

元ネタは弐寺GOLDのアレ。
わざわざうpろだに上げられたものを読みたがる人がいるか判らんけど、晒してみる。

277:向こうの230 ◆EldeW1Y/XY
08/06/13 19:35:26 dw41dkrE
>>276
DLする前に書き込みだけ携帯で見てGOLDEN CROSSとか鬼言集を想像した自分は負け('A`)

SS読みましたー。次は左のほうの物語もリクエストしておきますねヾ( o゚ω゚o)ノ゙

278:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/13 21:40:56 DEOrHVNL
>>276
読ませてもらいました~。
これくらいだったら、そのままここに書いてもいい長さだったよ。

279:名無したん(;´Д`)ハァハァ
08/06/14 06:51:13 uHeYC4al
長くなったからじゃなく内容的に叩かれる危険性を避けたのだろうと邪推するけど
中々クオリティ高いと思う。 なんとなくループゲーにすると面白い素材になりそうな。

280:276
08/06/14 21:02:15 y881q3p/
感想をくれた方、ありがとうございます。
とりあえず元ネタの動画を貼ってみる。
CROSSROAD ~Right Story~ URLリンク(www.nicovideo.jp)
CROSS ROAD ~Right story~(上の歌詞補完用) URLリンク(www.nicovideo.jp)
CROSSROAD ~Left Story~ URLリンク(www.nicovideo.jp)

Right Storyは、Left Storyをある条件下で出てくる曲で、二つの曲に共通している背景は
「大切な人を失った傷が癒えぬまま、彼女は当ても無く街をさまよい、ある十字路に差し掛かった」
というところまでです。
実際に選んだのは左の道で、「彼女は傷を癒してくれる人に出会えぬまま、身ごもっていた二人の子供を
一人で育てていくことになる」
そして、右の道は、”選ばなかった選択肢”、”存在しない現在”で、「彼女は彼に出会い、恋に落ち、傷は癒える。
そして、二人の子供に恵まれ、幸せに過ごしてく」という内容です。

俺が書いた話だと、原型が殆ど無くなってますけど。

281:276
08/06/14 21:08:34 y881q3p/
>>277
ある意味、近いところまで予測されていたっぽいw
あさき曲なら、鬼言集よりも、この子の七つのお祝いにとかをモチーフにしてみたくはあるw
そして、この話はRight Storyもあったから思いついたものなので、左のみで話を書くつもりは、
今のところ無いです。ごめんなさい。

>>278
いやー、個人的には3回以上の連投は苦手なんで、長くなる時はロダにうpしてURLを晒す、という
癖が付いちゃってるんだw

>>279
ロダにうpした理由は上記の通り。あまり暗い話でも、注釈つけてURL晒したりはするかもだけどね。
中々クオリティ高いと思ってくれるのは、きっと元ネタのクオリティが高いからだ。でも嬉しいw

うは、全レス&マジレスしてる俺きめぇwwwwww


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