10/08/30 03:17:24 IIzH5klZO
続き
・一方、最強さんが、自分を庇って体を欠損させた事に責任を感じた冷静配下は、彼の部隊に異動し、甲斐甲斐しく世話をするようになった。
・最強さんは、戸惑いつつも、冷静配下の心を汲んで、照れくさいながらも彼の好きなようにさせていた。
そして最強さんは、冷静配下さんの足を引っ張る事の無いよう、更に武術を磨き、本当に一部を欠損しているのか、と周囲を唸らせるような力の持ち主になった。
・冷静さんは冷静さんで、彼がその力を存分に発揮出来るよう、広い視野と明晰な頭脳を駆使し、徹底的に彼のサポートに回った。
勿論、冷静配下も最強さんの足手まといは嫌なので、部下に内緒で、最強さんに特訓して貰っていたりする。
・いつしか二人は、その国で知らぬ者は居ないと言うほどの存在になった。
子供は二人に憧れて、彼らのようになる事を夢見、大人は兵士を志願するものがあとをたたなかった。
みたいな華々しい活躍の裏で、みんなに慕われる最強さんにイライラする配下さんや、妙に女性にモテる配下さんにハラハラしたりする二人を観察したい。
522:風と木の名無しさん
10/08/30 05:32:58 4zHzN201O
こういう形式のやつもあるんだ~と新鮮だった
GJ
523:風と木の名無しさん
10/08/30 19:36:18 3hr6A9kAO
>>520>>521
発想が新鮮でたぎった!!
この小説どこに売ってるんですか?ww
GJでした。
524:風と木の名無しさん
10/08/31 00:44:07 ictaNYjCO
死ぬほど萌えた……!!
とりあえずいつ発売ですか?
525:風と木の名無しさん
10/08/31 17:25:51 sP42pYT/0
ナイス萌え語り!GJ!
最後の1行にもまるっと同意。観察したいよね。
526:風と木の名無しさん
10/09/01 09:42:16 t+PMOTMqO
こういう二人がストライクど真ん中です。
萌え燃えGJ!
527:風と木の名無しさん
10/09/01 14:35:49 ONswECtRO
そろそろいってみる?
528:風と木の名無しさん
10/09/01 14:45:05 2NAu5uDI0
俺お前になら踏まれてもいーよ
529:風と木の名無しさん
10/09/01 15:22:40 VNrzdGLuO
夏休みの宿題が終わらない
530:1/2
10/09/02 00:01:35 t+PMOTMqO
「よっしゃあ英語終わった!」
「見せて―よし、ちゃんと所々間違えてる。じゃあ次は数学だね、はい」
「えー!? ちょっとは休みたいんですけどー」
「え? どこぞの馬鹿の読書感想文をゼロから書かされてる僕の目の前で、
単純な書き写し作業しかやってない君がどうしたいって?」
「や、何でもないっすスミマセン……」
「全く、どうしてここまで溜め込めたんだよ。
最初から期限に間に合わせる気がなかったとしか思えない」
「いや、そんなつもりはゃなかったよ?
ただ、お前と海行ったり花火やったりしてたら楽しすぎて忘れてたっていうか」
「なっ―人を言い訳に使うなよ。それを言うなら僕だって条件は一緒だ」
「ですよねー……けど手伝ってもらえてホント有難いわ。マジ感謝、マジ愛してる」
「気持ち悪いこと言うな馬鹿、僕は君なんか―はぁ」
「ん? どした? 疲れたなら休めよ?」
「いや……本当は、僕もまだ一つ、終わってない宿題があるんだ」
「え、ウソ!? マジで? なんで?」
「夏休みの前に、休み中に絶対やらなきゃって決めてた。やる機会もいっぱいあった。
けど、どうしても手を出せないまま、ズルズル時間が経って……
今は正直、もうできな
531:2/2
10/09/02 00:05:07 SzU59/NtO
「―お前、それはズルいぞ」
「!?」
「俺がこんなに―まあほとんどお前に頼ってるけど―必死になってる目の前で、
お前は無理でしたできませんって逃げるって言うのかよ?」
「それは……」
「そりゃ俺だってぶっちゃけ今も挫けそうだよ。
けど、お前が頑張れって言って、お前も頑張ってくれてるから頑張ってんだよ。
だから俺もお前を応援する、つーかもう読書感想文もちゃんと自分で書くから、
お前はお前のやらなきゃいけないことを諦めずにやってみろよ!」
「……そうだね、君にそこまで言われたら、頑張らないわけにはいかないな。ありがとう
―よし、やる気も出てきたことだし、後1時間で残り全部終わらせよう」
「はぁ!? いくらなんでも無理だろそれ」
「話さなきゃいけないことがあるんだ、このままのペースでやってたら君寝ちゃうだろ」
「いやそうかもしれないけどさ、それよりお前は自分の宿題やれよ。
つーかお前が終わらせてない宿題なんかあったっけ……?」
「それも含めて話すから。ほらペース上げてくよ、手動かして」
532:1
10/09/02 00:11:54 zDAZPzsnQ
「やべえ、提出出来ねー」
「は?宿題は僕が教えてあげたでしょ。何が残ってるの」
「一行日記」
「…はあ?書くネタならあるだろ」
「んなあからさまに見下した目すんな」
「夏祭りも植物観察も図書館も海も、そう不足しなかった筈だけど」
「いやネタ不足って言うか…そもそも完成してない訳じゃねえよ、毎日つけてたし」
「余計意味分かんない。」
533:2
10/09/02 00:12:47 zDAZPzsnQ
「いや、あのな。夏祭りも海も森も図書館も全部、お前と一緒に行ったろ」
「だから?」
「だから、今見直したら俺の日記は、お前と~した、ばっかなわけ。」
「ふぅん。…で?」
「え、『で?』って」
「提出出来ない理由」
「だって彼女とかいないのまるわかりだろー?カッコ悪いじゃん」
「…君は不満なの」
「へ」
「君は不満なの、夏休みの大半を僕と過ごしたのが」
「まあそりゃ、俺もお年頃だか…ん?」
「何」
「いや、俺…不満じゃ、ない…っぽいかも。寧ろかなり満足してる、気がする?」
「ならいいでしょ」
「え、あ、そうか?うん、ならいいや」
534:風と木の名無しさん
10/09/02 00:14:08 zDAZPzsnQ
うわ、リロってなかった!
ごめんなさい!
535:風と木の名無しさん
10/09/02 00:51:32 GCLQIWCZO
どっちも萌えたからニアミスでもなんでもいいや
タイムリーなお題出した9も含めてGJ
536:風と木の名無しさん
10/09/02 12:53:00 Avm27/L10
どっちも良かったよ
面倒なのに携帯からありがと
537:風と木の名無しさん
10/09/02 16:29:31 H2enh3350
どっちもGJ!
普通に続けて読んでて米読んでから気付いたwww
538:風と木の名無しさん
10/09/02 20:45:24 4UkLfIlOO
同じく普通に続いてるのかと思ってたw
どっちも可愛いかったですGJ
二作も読めてお得だったよ
では、踏んでください
539:風と木の名無しさん
10/09/02 20:55:45 ZAIixXp/O
実は男だった
540:風と木の名無しさん
10/09/03 00:57:46 nRBy+TNJ0
「……何を言っているんだお前は」
「ほ、本当なんだって!今まで言えなかったけど俺本当に男なの!」
信じろ!と泣きそうな顔で俺の肩を揺らすコイツはどう見ても女にしか見えない。
短いが柔らかく触り心地のいい髪、スカートを着ても疑う事も無かった足。
声は、まあ多少女にしては低く重圧があると思ってはいたが
少なくとも大学入学直後から3年経った現在まで、コイツを男と感じる部分は一度も無かった。
突然呼び出されて何用かと思えば、信じがたいカミングアウトが待っていた。
それも「俺、男なんだけど女の子になりたいんだ……」のパターンではなく
延々と男だから信じろ!と懇願されるとは思ってもいなかった。
「……一つ聞いていいか?」
「何だ!?何でも答えるぞ!」
「百歩譲って、お前が男なのは認めるとしよう。ならば何故今の今までそれを言わなかった」
そうだ。女の子になりたい男の娘じゃなければ、この3年間女を演じ続けていた利点が見当たらない。
見た所、女装癖があるとも思わない。兄弟を女の子にしたいと思う姉妹もいない。
そもそもコイツは一人っ子のはずだ。
わざわざその足で服を買いに行っていたのだと思うと、好きでもないのに女装をしていた経緯が見えなかった。
いざ言われてみれば、男らしい所は多々あるように感じる。
いつも長袖で隠していた手は、よく見れば男性特有の堅い甲を持っている。
中性的ではあるが、それでも男か女かと言われれば男と答える位はっきりとした顔立ちをしている。
これら全て、初対面で既に女であるという認識をしていたから感じなかった部分なんだろう。
先入観とは恐ろしい物だ。
541:2/5 レス数表示忘れてました
10/09/03 00:59:46 nRBy+TNJ0
意地の悪いプライドが邪魔して平然を装ってはいるが、正直俺自身混乱している。
気兼ねなく話せる女友達が突然「俺は男」と宣言されて混乱しない奴はまずいないだろう。
目の前で困ったようにうろたえるコイツと同じ様に俺もうろたえたい位だ。
どう答えようかと考えているんだろう。眉間に皺を寄せて俯いていたソイツは暫くの間そうしていた。
そして唐突に、まるで決断したかのような目をして俺に向き合い、頬を赤く染めながらはっきりと口にした。
「俺、お前が好きだったんだ。つーか、一目惚れだったの!」
「はぁ?」
「最後まで聞け!文句はそれから聞くから!」
こうも押し切られては何も言えなくなるもので、俺は大人しく話を聞く事にした。
「入試の時さ、俺、参考書忘れて……覚えてないかな、お前から参考書借りたの」
「ああ……あれお前だったのか」
覚えがある。入試の時、俺と同じ教室の男が落ち込んだ様子で廊下に立っていた事を。
緊張とも思えず声をかけると参考書を忘れた、どうしようと焦った顔して言われたな。
その日の試験が終わった後、泣きそうな顔で何度もありがとうと言う姿を思い出した。
「それですっげーいい人だなーって思って、で、格好いいなーとも思って……」
「……」
「だから合格した時、嬉しかったんだけど。それだけじゃなくて、ちゃんとお前に会ってお礼しようと思って……。
でもその時はまだ付き合いたいとか、キスしたいとか、そんなんじゃなくて……いや、俺何言ってんだ…」
脈絡のない、たどたどしく、時々考えるように言葉を詰まらせるコイツの話をただ黙って聞いていた。
「でさ、女装は友達との罰ゲームだったんだ。入学式一日だけ女装って言われて。
すっげー嫌だし恥ずかしいって思ってたんだけど、どうせ一日だけだからいいと思ってたら……」
542:3/5
10/09/03 01:02:24 nRBy+TNJ0
入学式、一人集合場所が分からず迷っているコイツを俺が見つけた。
今思えば、入試のときと同じ様な焦った顔をしていたように思う。
「嬉しかったんだ。また会えた!って。で、嫌でもあったんだ。
だって、女装癖のある男なんて思われたら嫌だし、気持ち悪いって思われたらショックだったから」
「……」
「気持ち悪いって思われて、嫌われるくらいなら女のままでいようって…………」
一瞬顔を歪めて、息を飲み込んだ。
先程より目から反射される光が増して来たように感じる。
「で、でも、女としてお前といて、やっぱすげー優しくて、すげー格好よくて。
でもそれは女としての俺で、男としての俺にはきっとここまで優しくないんだろうなって思って」
声が上擦って来ている。入試の時に俺に向けて言った声に凄く似ていた。
「そうしていく内に段々本当に好きになって、4年になったら俺もお前ももっと忙しくなって
今よりもっと会えなくなるから、どうせなら今本当の事を言おうと思って……」
とうとう溢れ出した涙がコイツの頬を伝う。
それでも、一度も俺から目を逸らさずに本当の事を言い切ったコイツを俺は嫌いになれなかった。
気持ち悪い、理解出来ないとは思うけれどそれはあくまで結果論。
そこに行き着くまでの過程を聞いてしまえば、そんなものはもう感じなくなっていた。
「つまり本当は男のお前は俺が好きで、付き合ったりキスしたいと思っている訳と」
「ち、違う!好きだけど付き合うとかそういうのは、うっかりっつーか、間違えたっつーか」
「したくないのか?」
涙で濡れた顔を真っ赤にして否定していたコイツは、俺の言葉に口を開いていた。
543:4/5
10/09/03 01:03:04 nRBy+TNJ0
「気持ち悪くないのか?嫌じゃないのか?」
「女装をするお前は気持ち悪いし嫌だ。正直、女装癖だけだったら股間にあるそれをもげって言いたい所だ」
「……なんだよそれ」
困惑するコイツの身体を引き寄せる。
初めて抱きしめた身体はやはり堅い。どう考えても男の身体そのものだった。
「そういう過程で女装をすることになったなら仕方ない。ある意味俺にも責任があるみたいだしな」
「え、いや、何言って」
「振られる嫌われる前提で言ったと思うが、残念な事にここまでの話を聞いて俺はお前に嫌悪感を抱いていない」
「でも俺男!もう女じゃないって!」
近距離で騒がれては堪ったものではない。
うるさいの言葉の代わりにキスで塞ぐと、数秒硬直した後抵抗を始めた。
だが抵抗はあくまで形式だけのものに近い。
本気で逃げようと思えばいつでも逃げれる位弱く抱きしめているのに
コイツは駄々を捏ねる子供のような抵抗しかしなかった。
唇を解放すれば、期待と不安を抱いた目で俺を見ていた。
544:5/5
10/09/03 01:03:38 nRBy+TNJ0
「ホモとかゲイとか言われるぞ…」
「構わん。抵抗も嫌悪も無い。自分から言い出したくせに、もう怖じ気づいたか?」
「そんな事ない!」
「じゃあ問題ないだろ?お前は実は男で、俺が好き。それだけじゃないか」
流石に外でいつまでも抱き合うのはあまり宜しい事ではない。
抱きしめていた腕を解くと、コイツは残念そうに俺の腕から離れて行った。
「……お前は、男としての俺の事どう思ってるんだよ」
どう思っているのか。正直な所『わからない』が答えだったりする。
男としてのコイツは嫌いじゃない。ただ、あまりにも異性として接していた時間が長過ぎた。
女としてのコイツは好きだった。出来ることなら付き合いたいくらい好きだったように思う。
だが今の瞬間、好きだった女は実は男である事実を突きつけられたが、それに対して不快感はなかった。
本当の事を聞いた時も、抱きしめた時も、キスをした時も嫌だとは思わなかった。
けれど、これが好きだからで片付けられるものなのか。今は未だ判断がつかない。
「……さあな」
「なんだよそれ!人が一世一代の告白をしたっつーのに!」
「さぞ辛かっただろうな、3年間女装していた事をカミングアウトするのは」
「分かってんなら本当の事言えよ!俺ばっかでお前ずりぃよ!」
「ははは、泣いたら腹減っただろ?飯食いに行くか」
「話逸らすな馬鹿!」
ただ一つだけ言えるのは、女のコイツにも男のコイツにも同じ位、惹かれているという事だけだった。
545:風と木の名無しさん
10/09/03 01:47:59 gkfT4uEWO
GJ!
いつの間にかゾッコンラブになってますよーに。
546:風と木の名無しさん
10/09/03 09:51:44 0/tCVtqiO
長編うれしい!ほくほく♪
ラブラブ編も読みたくなりました!
GJ!
547:風と木の名無しさん
10/09/03 12:46:33 4eCwCDd30
最初見た時、またかぶったのかな?と思ったよw
レス番があって良かった
長編すごい!GJ
548:風と木の名無しさん
10/09/03 15:47:17 YyuLP+CBO
踏まれたい そんな気分です
549:風と木の名無しさん
10/09/03 15:47:46 TtoisZcU0
貴方が優しいから僕は寂しい
550:1/3
10/09/04 16:00:33 Wt4yMpxC0
それから颯太は、ありとあらゆる「親戚に家」を歩き回った。
長くて半年。それを過ぎると、大抵の場合は次の家へと引き渡された。
両親にさえ望まれた存在ではなかった颯太が親戚の間でも鼻摘みもので
厄介ものであることは至極当然のこと。結局のところ、まともな引き取り手に
巡り会えないまま颯太は十五歳になった。
その十年の間、ありとあらゆる、本当に血縁関係があるのかも定かでない
遠縁の遠縁にまでもたらいまわしにされ尽くし、ようやく行き着いたのが、
この『藍田さん』の家なのだ。
藍田は三十七歳で独身、背の高い優しげな顔をした男だ。
颯太にはよく判らなかったが、なにやら絵を描いて生活費を稼いでいるようだ。
いわゆる画家というやつで、それなりに売れているらしい。
が、毎回のように藍田の絵を描く後ろ姿を見つめている颯太だが、
一度たりとも彼の感性を理解できたためしががない。
「藍田さん」
「ん、なに? 教科書代?」
藍田は絵の具のついた顔で振り返り、そう聞いた。
アトリエは絵の具臭く、颯太はあまりこの空間が好きではなかった。
そもそも藍田が絵に没頭することは、すなわち彼の世界から颯太の存在が
消えうせることを意味していた。
颯太が声を掛けなければ、藍田は彼の存在を完全に消失させて
絵に取り組む。颯太はそんな理由からも、このアトリエが好きでなかったのだ。
「違うよ」
颯太は首を横に振る。
藍田はいつも優しかった。颯太の育った環境を配慮してなのか、
とにかく優しくしてくれた。食事もまともにくれるし、話しかけてもくれる。
なによりも、颯太を邪険にしないし、高校の授業料も嫌がらずに出してくれた。
神か仏かと一年前には思ったものだが、今はそれが少し苦しくもあった。
颯太と藍田は対等でない。それが辛く、寂しい。
551:1/3
10/09/04 16:08:43 Wt4yMpxC0
コピペミスしました!上記1/3は無視してください。
無駄に書き込んでしまってすみませんでした。
実に単純で、判りやすい話だ。
颯太の母は浮気をして彼を身篭った。どこの馬の骨とも判らぬ男の子供。
もしかした、行きずりの相手だったのかもしれない。
息子である颯太から見ても、母はお世辞にも貞淑とは言いがたく、
どちらかといえばだらしのない女性だった。
そんな母を嫌った父は、ある日の朝、姿を消したのだ。
それを幸いに母は、今まで以上に男遊びに励み、そしてある日、
颯太の父とはまた別の、新しい彼氏とよろしくやるために、
まだ幼い彼を捨ててどこかへ姿を消したのである。
それから颯太は、ありとあらゆる「親戚に家」を歩き回った。
長くて半年。それを過ぎると、大抵の場合は次の家へと引き渡された。
両親にさえ望まれた存在ではなかった颯太が親戚の間でも鼻摘みもので
厄介ものであることは至極当然のこと。結局のところ、まともな引き取り手に
巡り会えないまま颯太は十五歳になった。
その十年の間、ありとあらゆる、本当に血縁関係があるのかも定かでない
遠縁の遠縁にまでもたらいまわしにされ尽くし、ようやく行き着いたのが、
この『藍田さん』の家なのだ。
藍田は三十七歳で独身、背の高い優しげな顔をした男だ。
颯太にはよく判らなかったが、なにやら絵を描いて生活費を稼いでいるようだ。
いわゆる画家というやつで、それなりに売れているらしい。
が、毎回のように藍田の絵を描く後ろ姿を見つめている颯太だが、
一度たりとも彼の感性を理解できたためしががない。
552:2/3
10/09/04 16:10:48 Wt4yMpxC0
「藍田さん」
「ん、なに? 教科書代?」
藍田は絵の具のついた顔で振り返り、そう聞いた。
アトリエは絵の具臭く、颯太はあまりこの空間が好きではなかった。
そもそも藍田が絵に没頭することは、すなわち彼の世界から颯太の存在が
消えうせることを意味していた。
颯太が声を掛けなければ、藍田は彼の存在を完全に消失させて
絵に取り組む。颯太はそんな理由からも、このアトリエが好きでなかったのだ。
「違うよ」
颯太は首を横に振る。
藍田はいつも優しかった。颯太の育った環境を配慮してなのか、
とにかく優しくしてくれた。食事もまともにくれるし、話しかけてもくれる。
なによりも、颯太を邪険にしないし、高校の授業料も嫌がらずに出してくれた。
神か仏かと一年前には思ったものだが、今はそれが少し苦しくもあった。
颯太と藍田は対等でない。それが辛く、寂しい。
藍田の背中に顔をうずめ、匂いをかぐ。
「どうしたの? なにか嫌なことでもあった?」
藍田は「颯太は時々子供みたいだね」といいつつも、されるがままでいる。
筆を止め、完全に振り返ると颯太を胸に抱きこみ、あやすように頭を撫でた。
颯太が藍田に告白をしたのは、ふた月前のこと。
驚いた顔をしながらも、藍田はOKしてくれた。
が、彼が一体どういうつもりで快い返事をくれたのかが、颯太には判らなかった。
それらしい触れ合いはなかったし、今までの関係に飛びぬけた変化が訪れることもなかった。
せいぜいこうして、抱きしめてくれるようになったくらいだ。
二人の関係は、ほとんど変わらないままなのだ。
藍田は優しい。颯太が望んだことは何でもしてくれる。ちょっとした我侭だって
微笑みながら聞いてくれる。
では颯太の告白に応えたのは―?
いや、本当は判っているのだ。理解したくないだけで、颯太は充分に判っていた。
哀れみ? 同情? それとも、颯太の不幸を知って無下にはできなかった?
不安が頭の中に広がっていく。
553:3/3
10/09/04 16:13:45 Wt4yMpxC0
「藍田さん、僕のこと好き?」
「好きだよ?」
「―どういう風に?」
「どういう風に……って」
顔を持ち上げると、藍田が耳朶を弄る姿が目に留まる。
それは、藍田が困ったときに出すクセ。
つまり、そういうことなのだ。
颯太の気持ちに応えたのは、愛情ではなくおそらく同情だ。
颯太だって馬鹿ではない。それくらいは判っていた。だけど認めたくなかった。
二人の関係は決して対等ではなく、藍田にとって颯太は庇護すべき存在で、
間違っても性的な手出しをすべき相手ではないと。
藍田は颯太の告白を、愛情ではなく家族愛の延長と捉えたのだろう。
一時的な感情に違いないと、そう考えたに違いないのだ。
それでも告白を受け止めたのは「可哀想」な颯太に同情をしたから。
颯太には、それがひどく寂しい。藍田は、きっとこの家に来たのが颯太ではない別の
誰かでも告白には応えただろう。藍田とは、そういう男なのだ。
とても優しくて、とても慈悲深い。でも残酷な、そういう人だ。
「―ごめんね。なんでもない。仕事頑張って」
「颯太?」
呼び声には応えず、颯太は静かにアトリエから出た。
あと二年。あと二年経ったら大人になれる。充分に一人で生活をしていける年齢に颯太はなる。
そうしたら、この家を出よう。藍田にこれ以上、甘えてはいけない。
せめて、藍田を縛り付けることがないようにしなくてはならない。
だから、早く大人になろう。そうすれば、こんなに寂しい気持ちにならずすむだろうから。
颯太は十年そうしてきたように深呼吸を繰り返した。
そうすると、自然と涙が引っ込むのだ。
「あんなに優しくなかったら、寂しくならずにすんだのに」
誰に聞かせるともない呟きは、冷たい廊下に静かに落ちた。
----------------------------------------
しかも24時間経過してました。色々すみませんでした……。
554:風と木の名無しさん
10/09/04 16:30:37 aR8zSnv00
個人的にはGJなんだけど、こういう場合はどーなるんだろ
規制で別館に来てたから、別館が優先かな
これは別館の方に転載しておけば大丈夫じゃないのかな?
また投下待ってるね
555:風と木の名無しさん
10/09/04 16:35:06 9DY08aDrO
ミスは許容範囲内かと。頑張って投下してくれたんだし。
つーか年の差イイ!颯太カワエエ…GJでした!
556:風と木の名無しさん
10/09/04 20:18:39 d1WPw8li0
>>554
今回は24時間経過で無効(+別館で本人が収録辞退)だから
まとめに収録されるのは0以外投下だけだけど
普通は、投下時間に関係なく本スレに投下されたものが正
規制だろうがなんだろうが0以外投下は■扱いですよ。
これまでもそうだった
>>555
ルール違反はルール違反。許容範囲って何?
554が誘導かけてるのにあなたのその言い草のせいで
まとめで文句が出て、それを見た550さんが
「私のせいで不愉快にさせてごめんなさい」と謝ってたじゃないか
これだから携帯は
557:風と木の名無しさん
10/09/05 07:59:43 PAD7HCrKO
まあまあ
投下自体はありがたかったし、ちゃんとミスしてごめんなさいってあって、
嫌な感じはなかったので、辞退になっちゃって残念
また萌えたらお願いします
558:風と木の名無しさん
10/09/05 12:00:54 s+BAWS6mO
そして踏み台
559:風と木の名無しさん
10/09/05 12:12:44 eLlucFiKO
こんな筈じゃ無かったのに
560:1/2
10/09/05 19:24:02 xP99YWmH0
2年ぶりにあいつとすれ違ったのは雨の日の夕暮れだった。
背の高い見知らぬ男と傘をさして寄り添い歩くその様子がとても幸せそうだったから
あいつの方はおそらく俺には気付いていなかっただろう
そのまま角を曲がって行く2人の後ろ姿を見つめながら、そうであって欲しいと俺は痛切に願った。
2年前の中学時代、俺は大切な友人を傷つけた。
「君のことが好きなんだ」
オドオドしながらも、はっきりと告げるその声
気の弱いあいつにとってこの告白がどれほどの勇気を振り絞っているのかが
空気を通して痛いほどに伝わってきていた。
夏も終わろうという季節
蝉の声が途切れることなく空に溶けていく
温い空気と頬に伝った汗の雫の冷たい感触が妙に生々しく今も記憶に残っている。
「笑えない冗談はよせよ」
俺の口から出たのはひどい拒絶の言葉だった。
気持ち悪い、吐き捨てるようにそう続けた俺はそう言いながらもあいつの目を
見ることができなかった。
深く傷ついたであろうあいつの表情を見ることがひどく怖かったのだ。
子どもじみた勝手な理由だった、傷つけたのは他でもない俺自身の心無い言葉なのに
そのまま何も言わない俺の様子に耐えきれなかったのだろう
「変なこと言って、ごめん」
絞り出すような声と共に背を向けて駆け出して行ったあいつは、次の日から学校で会っても
俺を避けるようになっていた。
臆病で大人しい性質のあいつにはそれ以外に自分を守る術がなかったのだろう
俺も気まずさが先だって謝ることも出来ず、あいつに話しかけることすらできなくなっていた。
そんな泥沼の日々が続き、俺達の仲は修復されることの無いまま卒業の日を迎えた。
進学した高校が別々だったこともあり、俺とあいつの縁はそれっきり途切れてしまった。
561:2/2
10/09/05 19:24:34 xP99YWmH0
それから高校で彼女を作ったりもしたけど、どうしても本気になれずに別れてしまった。
友人もたくさんできたけど、あいつ以上に思える友人はいなかった。
友人達と騒ぎながらも、ふと寂しくなると思い出すのはあいつのことばかりだ。
俺があんな態度をとらなかれば今もあいつと付き合いが続いていたのだろうか?
そんな折だった、あいつが俺とすれ違ったのは
こんな筈じゃ無かった
お前とはもっとずっと一緒にいたかったんだ。
―俺もお前が好きだよ
本当のことを言っていたら、今お前の隣にいるのは俺だったんだろうか
お前と両想いになれたらいいと、ずっと思っていたのに
お前と恋人同士になれたら、いろんなところに遊びに行って朝まで一緒に過ごしたい
そう夢想したのも一度や二度ではなかったはずなのに、俺はそれを現実にするだけの勇気がなかったのだ。
いざ告白を受けてみれば、口から出たのは拒絶の言葉だった。
何であんなことを言ってしまったんだろう
2人の関係が決定的に変わってしまうことへの恐れだったのか
同性同士という壁を乗り越えていく自信が無かったのか
今となっては分からない
―臆病だったのはお前じゃなくて俺だったんだ。
こんな筈じゃ無かったのに
そうして俺は、雨に打たれるのも構わずに今はもう誰もいない街角を見つめ続けた。
562:風と木の名無しさん
10/09/05 22:57:33 mcxoGMzkO
泣いた。
描写がリアルすぎて本気で胸が苦しい…
GJ…!!
563:風と木の名無しさん
10/09/06 10:21:14 Zq9BpKOh0
せつないねえ
GJ
564:風と木の名無しさん
10/09/07 11:05:23 ilmI3xkS0
そろそろまわしていい?
565:風と木の名無しさん
10/09/07 11:06:40 g0cVSVua0
いいよ…
566:風と木の名無しさん
10/09/07 11:31:59 1oYie+J9O
まわし
567:風と木の名無しさん
10/09/07 11:46:38 nvcQhuN4O
踏み台さーん!!
568:風と木の名無しさん
10/09/07 12:05:40 lbDViWfNO
いいぜ、踏めよ…
569:風と木の名無しさん
10/09/07 12:11:55 C0sVxOMPO
大好きだけどさようなら
570:1/2
10/09/07 19:43:36 8reo+3yt0
珍しく深く眠っている彼の前髪は、先ほどまでの行為の名残か汗で少し湿っていた。
眉間に皺を寄せた難しい顔で眠っている彼の頬を、起こさないよう、そっと撫でる。
僕より十も年上のくせに、子供のように安心しきった顔で眠る彼を見ていると、自然に顔が綻んだ。と同時に、目尻が濡れる。
喉がひくりと震え、慌てて口元を押さえた。泣いたりなんかしたら、彼を起こしてしまう。
ゆっくり静かに深呼吸をして呼吸を落ち着け、のそりと体を起こして枕元に置いてあった眼鏡を掛ける。
鮮明になった彼の顔をじっと見つめ、溜息を吐いた。
僕がこのひとに告白をしたのは、半年前の事だ。
大学の准教授をしていた彼に一目惚れをして、興味なんかなかった彼の授業を受けては質問をしに通った。
十も年下の学生で、しかも男など相手にされないだろう。
そう思っていても、日に日に募る思いを打ち明けずにはいられなかった。
一年の片思いを経て思いを告げたあの日の事は今でもよく覚えている。
「お前みたいな子供、半年で飽きるだろうな」
彼は鼻で笑いながらそう言い、眉間に皺を寄せたまま僕に手を差し伸べてくれた。
駄目もとだった僕の告白を、受け入れてくれたのだ。
それからはあっという間に時間が過ぎた。
毎日楽しくて幸せで、彼の隣にいるだけで満たされていたのに、信じられないような幸せを次から次に貰った。
携帯電話を持っていなかった僕に、連絡が取れなくて不便だからと彼の持っていた携帯電話を一台持たせてくれた。
訪ねてきた時にいちいち鍵を開けるのが面倒だからと合い鍵をくれた。
それから初めてこの部屋で抱いて貰った夜、泣いてしまった僕に彼が珍しく慌てていたのを思い出す。
僕の頬を優しい手で拭いながら、「痛いなら止める」と言った彼に、痛いのではなく幸せで涙が出るのだと告げるまでに時間が掛かった。
一日ごとに好きだと思う気持ちは増していき、半年が経とうとしている今では最初の頃の何倍にも膨れあがっている。
きっと明日はもっと好きになる。それではいけない。
(半年経ったら、飽きられるんだ)
一緒にいても、いつだって彼がはじめに言った言葉を引きずっていた。半年、半年後には別れを告げられる。その日を待つのが怖かった。
571:2/2
10/09/07 19:44:23 8reo+3yt0
明日でちょうど半年。彼から言われるのを待って彼の前でみっともない姿を晒すより、自分から離れることを決めた。
「大好きです。……でも、さよなら」
聞こえるか聞こえないかの声で、口の中で呟いた。
腰に回されていた腕をそっと除け、静かにベッドを降りる。
鞄の中から貰った合い鍵と携帯とを取り出し、枕元に置いた。
床に脱ぎ散らかしていた服を掴む。寝室を出て、リビングでなるべく音を立てないように手早く服を着た。
カーテンの隙間から見える外はまだ暗い。
早く出ないと。早起きの彼が起きる前に。
あとはこの家を出ればおしまいだ。
ここはオートロックになっているから、合い鍵を置いてきてしまった僕にはもう入れない。
よろけながら玄関へ向かい、靴を履く。立ち上がった途端、ぽたりと目から雫が落ちた。
(いけない、)
慌ててドアノブに手を掛け、外に出る。ふらついていたせいで外に出た途端ドアから手を離してしまった。
「あっ」
小さな声を挙げたと同時に、ドアが閉まる。
堅く閉じたドアの前で僕は呆然と立ち尽くした。
(もう、入れない)
もう二度と彼の隣で眠る事はない。
頬の濡れる感触はあったけれど、体が竦んで拭うことさえ出来なかった。
ぱたぱたと足元に雫が落ちる。
拭ってくれる手の持ち主はもう、僕の傍にはいない。
572:風と木の名無しさん
10/09/08 13:04:53 yUaHAvXYO
受けの馬鹿野郎!勝手に自己完結して諦めやがって!!
お前なんか攻めに必死で捜されて連れ戻されて一生幸せに暮らせばいいんだ!GJ!
573:風と木の名無しさん
10/09/08 14:43:23 dcgDGeDS0
この後の展開は攻めが受けを連れ戻す意外に無い筈。
Gj!
574:風と木の名無しさん
10/09/08 17:42:23 xU4oAqCRO
続きというか攻め視点だとどうなるのかとか色々想像を掻き立てられるな。
萌えた!GJ!
575:風と木の名無しさん
10/09/08 22:46:35 Jhp6p+wYO
ドアがあっさり閉まってしまったところがなんとも言えない気持ちになった。
続き読みたい!萌えた!ありがとう!
576:風と木の名無しさん
10/09/08 23:27:42 hnaW2GQK0
何らかの救済があるといいなあ…切ない
GJ
577:風と木の名無しさん
10/09/08 23:47:23 KrPjXxan0
短いのにすごい綺麗にまとまってて感動した。
>「お前みたいな子供、半年で飽きるだろうな」
この台詞、「お前みたいな子供、半年で(俺に)飽きるだろうな」とも読み取れるのが深いなぁ。
攻め視点も見てみたい!GJでした!
578:風と木の名無しさん
10/09/08 23:57:14 VgyH1Soi0
私を踏んで
579:風と木の名無しさん
10/09/08 23:59:17 HmOxrlzb0
嫌われ者のたった一人の理解者
580:19-570,571 攻め視点2/2
10/09/09 01:33:18 H70+Kpur0
彼の笑顔を見るたびほっとする。
居場所がないと感じていた大学内でも、彼が傍にやってくると何故か居心地がいいと感じるようになった。
そんな彼が私を好きだと言ったのはつい半年前の事だ。俯いたまま、か細く震えた声で告げられた。
酷く驚き、嬉しく思った。私も彼に対して、密かに好意を寄せていたからだ。
私は彼に対する気持ちを告げる気はなかった。
年の差もあって同性である私など、思いを告げたところで気味悪がられるだけだろう。
そんな風に思っていたところへの、彼の告白だ。嬉しく思わない筈がない。
けれど彼は若い。自分の専門分野にしか興味のない私のような人間と付き合ったところで長く保つ訳がないと思った。
だから思わず、「お前みたいな子供、半年で飽きるだろうな」と呟いたのだ。
その通りになってしまった。
今時携帯電話一つ持っていないと言う彼の為に、自分のものとは別にもう一つ契約して渡した。わざわざ不審に思われないよう、元々二台持っていたのだという振りをして。
いちいち家に伺ってもいいですか、などと言っていつまでも遠慮がちでなかなか来ようとしない彼に、合い鍵も作った。
どちらも彼の為と言うよりは、自分の不安を少しでも軽減させる為のものだった。
これを置いて行かれた今、私とあの子を繋げる物はない。
まだ夜の明けきらない薄暗い部屋で、携帯電話と鍵とを握りしめたまま項垂れる。
あの子が腕の中からすり抜けても気付かぬほど熟睡していた自分を恨んだ。
別れの言葉すら置いて行ってはくれなかった。
これでは諦めも付かない。
のろのろと顔を上げ、少し前に彼が出て行ったであろうドアを見つめる。
(……もう一度だけ)
こちらから会いに行ってみようか。
この年になって、誰かを追い縋る事になるとは思わなかった。
追いかければきっと醜態を晒すだろう。ますます幻滅されるかもしれない。
(それでも構わない)
落ちていたシャツを拾い上げ、昨日までは彼のものだった携帯電話と鍵とを持って寝室を出る。
外はまだ暗い。
彼は今頃どこにいるのだろうかと考えながら、玄関へ向かった。
581:風と木の名無しさん
10/09/09 01:35:43 H70+Kpur0
専ブラでタブ切り替えを誤って誤爆してしまいました……
スレ汚し申し訳ありません……
連投になりますがこの場合>>579を私が投下させて頂いてもよろしいのでしょうか……?
582:風と木の名無しさん
10/09/09 01:54:31 xHmAqo8A0
誤爆どんまい。
大変だと思うけど投下待ってる!
あと、ここでやりとりするとその分レスを消費してしまうから
今度から不測の事態で困ったときは別館のチラシスレに来てくれると嬉しい。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
583:嫌われ者のたった一人の理解者1/2
10/09/09 12:42:03 NZMb0/BzO
「にげろ!あいつだ!」
先生が廊下を歩くと、入院しているちびっ子たちは蜘蛛の子を散らすように逃げていく。大きな体を揺らすように、のしのし歩く先生は確かに怖い。
体が大きいだけじゃなくて、目つきも悪いし声も低い。
物言いはぶっきらぼうで、看護師さんたちに対して厳しく怒鳴りつけているところをよく見かける。
そんな先生だけど腕はいいから、このあたりの小児科では一番患者が多かったけれどみんな先生を怖がっていた。
「待たせてすまない……、……なんだ、また君か」
診察室で待たされていた俺のところへ、先生が急ぎ足でやってくる。けれど俺の顔を見た途端、呆れたような顔をされた。
「うん。今日は風邪引いたみたいでさー」
そんなことは気にせず、俺はシャツのボタンを外して先生を待つ。のしのし歩いて、どかりと椅子に座った先生はポケットから聴診器を取り出した。
「……君もいい加減小児科でなく内科に行ったらどうだ。もう高校生だろう?」
「やだ、先生がいい。ところで先生ってば、また子供たちに逃げられてたね。俺も昔は先生のこと怖かったなあ」
昔、虚弱だった俺はこの病院に小児ぜんそくで入院していたことがある。
当時の俺はチビでバカで弱虫だったから、毎日診察にやってくる先生が怖くて泣いてばっかりいた。
「君が僕の患者の中で一番の恐がりだったよ」
先生は俺の服を捲り上げて聴診器を当てながら、苦々しく呟く。俺が笑うと、「静かに」と咎めるようにじろりと睨まれた。
「でも一番懐いてたのも俺でしょ」
「ああ、どこに行くにも着いてくるんで、邪魔だった」
「酷い!」
そこまで言われるほど先生を怖がっていた俺がどうして先生を慕うようになったのかと言うと、入院していたある日の夜、発作を起こした俺に先生が一晩中つきっきりで看ていてくれたからだ。
発作は先生がいち早く気付いて処置してくれたおかげですぐに収まったのに、先生はその後も泣きじゃくる俺の傍でずっと手を握っていてくれた。
「苦しかったな」とか、「もうすぐお母さんのところに帰れるからな」だとか、俺が寝付くまで優しく慰めてくれていたのだ。
たまたま他に入院していた子供がいなかったおかげで、俺はその夜、初めて先生の優しさを知った。
584:嫌われ者のたった一人の理解者2/2
10/09/09 12:44:09 NZMb0/BzO
明くる日からよくよく観察してみれば、先生は理由もなく怒る訳じゃないと分かった。
心配しているから怒る。ただ言い方が不器用なだけだ。
どうやらそれを知っているのは、俺だけだったけれど。
それから俺は先生が大好きになって、昔の虚弱ぶりや小ささが嘘のように成長した今でもこの病院に通い続けている。
最初はただ純粋に大好きだった先生に対する気持ちが恋に変わったのはいつだったか、もう忘れてしまった。
子供の頃はあんなに大きく見えていた先生の背だって追い越した。
しかしそのせいか年を追うごとにどんどん体が丈夫になって、近頃じゃ風邪をひくのだって一苦労だ。
真冬に水を被って髪も乾かさず寝たって、ぴんぴんしている。今日も半分は仮病みたいなものだった。
だからそろそろ、先生の元へ通う新しい理由を作らなければいけない。
「大した風邪じゃない。一応薬は出しておこう」
「はーい。……ねえ先生、ところで俺、看護学校受けるって知ってた?」
「いいや、今初めて聞いたな」
先生はちょっと意外そうに眉を上げて、俺の服を直す。
本当は自分で出来るのに、俺は黙って先生にが俺のボタンを一つずつ留めていくのを見ていた。
「とっくに合格圏内なんだ。ねえ、俺、看護師になるからさ、そしたらここで雇ってくれる?」
「…………給料は、安いぞ」
「そんなの、全然いいよ!」
笑ってぶんぶんと首を振る。給料なんか関係ない。俺は先生の一番傍にいて、誤解されやすい先生の一番の理解者でありたいだけだ。
言質を取ったと喜ぶ俺に「全く変わった奴だな君は」と言いながら先生はおかしそうに笑った。
-----
誤爆と連投本当にすみません。
またROMに戻ります。レスくださった方々ありがとうございました!
585:風と木の名無しさん
10/09/09 14:53:25 e6Tim7fJ0
誤爆どんまい。そしてぶっきらぼうで不器用な先生萌え。どっちが受けでも萌えるな、これ。
586:風と木の名無しさん
10/09/09 21:14:49 YaB0aaJn0
ほのぼの萌えたーGJ!
先生が大好きな主人公がかわいすぎる
誤爆だったのに萌えさせてくれてありがとう
587:風と木の名無しさん
10/09/10 14:59:23 QD8fbWrqO
回していこう
588:風と木の名無しさん
10/09/10 17:35:46 q1TQpbSx0
にゃにゃにゃにゃん
589:風と木の名無しさん
10/09/10 17:40:34 of/Lw84yO
支配する、支配される
590:風と木の名無しさん
10/09/11 17:13:36 bdGMq83Y0
ベタベタなお約束で恐縮です。SSというより萌え語り的に受け取ってもらえるとありがたい。
毎度のことだが、「あれ」に支配された体は俺の意志で動かすことができない。
「敵」は結局のところあれの種族の敵なのだが、人間に危害を加えるとなれば俺にとっても敵なのだろう。
「あれ」は俺と物理的に一心同体。
いつかは元に戻れると信じているが、それまでにいったい何度、こんな目にあうのか。
あれは元来「敵」と戦うのが仕事らしい。それを今でも俺の体でやっているのは非常に迷惑なことだ。
(オオッ!)
頭すれすれをかすめた敵の攻撃によろめいた……のは、俺の気持ちだけ。
実際の体は奴の意のままにあり得ない高さに飛び上がり、そのまま反撃を叩き込んでいる。
「ダメージはない、黙っていてくれ」
俺の右足を敵の頭にめり込ませながら、こともなげにあれが言う。
(びっくりしただけだよ! わかってるよ、もう終わったって言うんだろ?)
あれは、こと戦うことに関しちゃ文句なしにエキスパートだから、そこは信用している。
(さあ、帰ろうぜ、晩ご飯には間に合いそうだ)
敵は頭部を砕かれて倒れている。俺は伸びをした……気持ち的に、ということだが。
「いや、まだだ……本体が、抜けている」
緊張した奴の声。本体?
横たわる体の、背中がごっそりえぐれている。
何かが抜けて、どこか行った。どこへ? 言うまでもなく、この廃工場を出て、街へ。
591:2/2
10/09/11 17:15:19 bdGMq83Y0
(……おい、まさかあいつも人間にとりつくんじゃないだろうな?)
「私ができたことだ、当然実行するだろう。上手くいかなくても宿主が死ぬだけで養分補給になる」
そのあっさりした口調にカッとなった。基本的に敵もあれも人と相容れない。
エネルギー源、障害物、野生動物……おそらくそんなふうに見ているのだろう。見過ごすわけにはいかない。
(早く! 何してるんだよ、倒しに行くぞ、早く、行けよ!)
「見つける手段はない、人間に接触して騒ぎが起きるのを待つ」
こいつは……お前らに巻き込まれる人間なんか俺一人でたくさんなんだと、なぜわからん。
(バカ、それじゃ遅いって! なんかあるだろ、方法! とにかく他の人より先に見つけろ、お前ならできる)
「無理だ、非能率的だ」
(言うこと聞けよこの野郎……)
早急にこの論戦に勝たねばならない。が、勝機は十分にあった。
この数ヶ月、こいつに振り回され続けた俺はようやく奴のウィークポイントを見つけたのだ。
魔法の言葉、これさえあれば、奴を支配できる。
(今日の夕飯は手巻き寿司だ、あれは難しいぞ? わからんだろう……食べ方が。
教えてやるから、代わりに俺の言うことを聞け)
向こうには調理という概念がないという。どうもずいぶんと合理的かつ味気ない栄養補給手段らしい。
色とりどり、種類も味もさまざまな「料理」に、あれはハマった。
(─美味いものを、食いたくないか?)
この時ばかりはあれが珍しくうろたえて、やがて誘惑に負ける。
「……仕方がない、君の要求に従う。まったく面倒なものだな、人間とは」
生意気にも奴は肩をすくめてみせた。勝手に使うな、俺の肩だ。
592:風と木の名無しさん
10/09/11 18:38:45 Uey8RWxsO
なるほど、ベタベタだけど好きなパターンだわw
GJでした
593:風と木の名無しさん
10/09/12 11:19:48 dtdo5Imw0
いいねいいね
こういうの大好きだよ
GJ
594:風と木の名無しさん
10/09/12 14:56:03 qQX6MhD40
ちょうもえた、GJすぎる
寄生獣とかアルファオメガとか思い出した
595:風と木の名無しさん
10/09/12 16:07:41 HF5J2iCO0
こういうのはベタな方がいいよねw
寄生獣大好き
GJ
596:風と木の名無しさん
10/09/13 00:29:39 bZbJnJ+eO
まわしてもいい?
597:風と木の名無しさん
10/09/13 00:47:22 O+5sHOagO
萌えがたり的っていうのが面白かった
598:風と木の名無しさん
10/09/13 02:12:46 HCFSZL7rO
さあ、踏んじゃいなさい!
599:風と木の名無しさん
10/09/13 02:38:36 Xx0yoBYE0
ふたりのことは許してやる
600:風と木の名無しさん
10/09/13 02:38:41 OOvfJTTxO
頭を撫でる
601:風と木の名無しさん
10/09/14 09:42:16 fByjfh6R0
踏み逃げ?
602:風と木の名無しさん
10/09/14 10:02:40 PIAjH2dM0
残念だけどそうだね。
まわし
603:風と木の名無しさん
10/09/14 11:14:21 S1ozTK0sO
>>599のやつちょっと見たかったから残念だ
回す
604:風と木の名無しさん
10/09/14 14:54:44 XgrXknIdO
まわし
605:風と木の名無しさん
10/09/14 15:08:13 E9T++IXO0
絡み合う人間関係をうかがわせるお題だよね
面白そうなお題だから自分も残念
まわし
606:風と木の名無しさん
10/09/14 15:40:09 ha9hsQY/0
まわしん
607:風と木の名無しさん
10/09/14 20:32:30 T9cUY62K0
あとちょっと
608:風と木の名無しさん
10/09/14 20:49:32 3BkabzgV0
ほら踏めよ
609:風と木の名無しさん
10/09/14 20:52:17 1W8ip0GC0
人格者の25歳←25歳に憧れる10歳←25歳のライバル
610:1
10/09/15 22:26:17 48TzWHkj0
滾ったので語る。
25歳の2人と10歳の1人は、主従関係でお願いしたいな!
10歳が主、25歳×2が従で。
金持ち坊ちゃんと家人2人でも美味しいですだけど、ここはぜひ次期国王(王子様)+教育係(将来の側近候補達)辺りで。
ちょっと人見知りで引っ込み思案な王子様。
語学や芸術の才能は幼くして素晴らしいものを見せてはいるけれど、
将来の国王としてはその繊細な性質がどうにも頼りない。
国王は、息子の才能を伸ばしつつ、王者として鍛えあげんと2人の若い臣下を教師役に送り込んだ。
それが教育係A(貴族出身の外交官にして文学者、詩人としても有名)、
および教育係B(砲兵上がりの軍略家なんて変り種)。
顔が広く朗らかな芸術家気質のAと、鉄頭の軍人気質のBはそりゃもう水に油。
Aは王子の繊細さを豊かな才を生む泉と見て愛し、
Bは王子の繊細さを才能を枯れさせる弱さと見て叩き鍛えた。
まだ幼い王子様、内気な彼にはつらい事も多かったけれど、父王と教育係の期待に応えようと毎日頑張った。
頑張るとAは、いつも優しく穏やかに褒めてくれる。さすが私の大事な王子様です、と微笑んでくれる。
Bは褒める時もちょっと怖いしなんか頑張ってるのにあなたはまだできる方ですとか言うし笑わないし。
王子はいつしか、淡い初恋をAに覚えていたりするんだよ多分。
王子にとって、穏やかに、明るく、皆に笑顔を振り向けることができるAはお日様みたいな憧れなんだな。
611:2
10/09/15 22:27:37 48TzWHkj0
誰に対しても穏やかで、貴族も平民も関わりなくその才でのみ他者を認めるAを、
Bは苛立ちと共にも認めざるを得ない位置から並んで見ている。
で、そのうちにすぐ、我が幼き王子様の視線が向かってる先にも気づいちゃう。
話術で人を惹きつけるのがAの仕事だ、幼き我が主君もまた惹かれるのは当たり前─と思ったって、
気にいらないものは気に入らない。
貴族連中の噂話なんてものも気になんてしないが、
「将来の宰相はやはりA殿」なんて耳に入るのはやはりおもしろくはない。
しかし、王子に媚びて取り入ろうなんて器用な真似もできない。
自分はただ忠実に職務をこなし、王子を正しき道に導くのみ。
将来の陛下にお仕えできる今のこの喜び以上のものを、未来を、かの方の真横の座を、
自身が望めるなぞはなから考えてなどいない。
そう、自分が思い込もうと努力している、ことに気づかないB。
はい不器用、っていうか鈍感、というより25年間そうやって何回恋の花を摘んじゃったのっていうのを気づかない仕事馬鹿。
BがAを認めている中には、王子の繊細さに包みながら、
その才を確実に伸ばしていける─愛しき若君の才のあり方を心の底から認めている、1人の人間として認めることができる姿勢が第一にあるんだな。
Aもまた、Bのあり方を間違っていないと思ってる…のはここでは置いといて。
王子が、いつだって懸命に、時に大きな瞳を潤ませながらも、AやBの教育に心身をかけて応える姿をBは愛してるんだよ。
繊細さと同居する忍耐強さ、王子としてあろうとする心、Aに向ける優しい花のような笑顔、Bには見せない心細げな横顔を、
垣間見る王子のあり方を、本当は誰よりもBは愛してる。
でも気づかないから本人が。王子も気づかないから幼すぎて。
「きみは月のようなのにねえ」
Aがある時、そっと囁いた言葉の意味も、Bにはよくわからない。
とりあえず8年後ぐらいの王子即位からいよいよ本番スタート、といきたい所ですが、滾ったものはこの辺で。
612:風と木の名無しさん
10/09/16 00:50:55 L2hzt8HFO
その話もっと読みたいし続きも気になります!
王子が大人になったときにはBの気持ちに気付いてあげてほしいし、
Aともいい主従関係を築いていてほしい。三人とも素敵。
GJでした!
613:風と木の名無しさん
10/09/17 10:44:05 jRExBmKL0
10歳が主かあ
いいねいいね
GJ
614:風と木の名無しさん
10/09/18 00:58:43 n7owrAaV0
まわしちゃダメ?
615:風と木の名無しさん
10/09/18 02:25:03 W5EVuCLA0
いいよー
616:風と木の名無しさん
10/09/18 09:50:01 FaaE2NKX0
規制が多いからね
617:風と木の名無しさん
10/09/18 12:09:04 TDmoHi5w0
まわし
618:風と木の名無しさん
10/09/18 12:27:58 upiUd6rJ0
やさしく踏んでね?
619:風と木の名無しさん
10/09/18 12:35:30 hZGFFfYdO
ちょ、痛いって
620:風と木の名無しさん
10/09/18 14:31:50 w9eJfiRxO
たとえば部屋で寛いでいるとき、二人で眠る前、情事の後なんか。そんなときにあいつは俺の体に噛みついてくる。コンプレックスだった白い肌に目立つ赤い歯形が独占欲の証のように増えていく。
俺はいつも、かすかな痛みと心地良さ、あいつに愛されているだろう事実がもたらす優越感に溺れてしまう。被虐嗜好があるわけでもないけれど、ほんの僅かな間残る跡は見るたび痛みと快感がつのった。
今日もあいつは俺を噛んだ。痛みと歯形が残る程度に、しかし傷にはならない強さで。
「ちょ、痛いって」
「いいじゃん。血だって出てないし、すぐ消えるよ」
そう言ってまた、肩やうなじや指や脇腹に噛み付くのだ。その控えめな歯形が消えるのを、どこか惜しく思いながら見ていた。
いっそ一生ものの跡がついてしまえば、あいつは俺から離れがたくなるんじゃないかなんて、浅ましいけれど、思わずにはいられなかった。
621:風と木の名無しさん
10/09/18 17:38:05 FaaE2NKX0
さらっとしていて、好みだ
このシチュだと長々じゃないところがいい
GJ
622:風と木の名無しさん
10/09/19 06:17:07 e7OsTLA4O
>>620GJ
痛がる子に萌えたw
623:風と木の名無しさん
10/09/19 11:07:31 btQ5SQJN0
歯形いいよね歯形
624:風と木の名無しさん
10/09/19 11:19:28 BWm3JzUX0
色白ってやっぱりコンプレックスなのかな
愛咬っていうんだってね、相手を噛むの
625:風と木の名無しさん
10/09/20 06:05:13 73QP+MPR0
噛み付くってなんか官能的だよね
萌えました、GJ!
626:風と木の名無しさん
10/09/20 14:26:52 8nxhNvkk0
そろそろいいかな?
627:風と木の名無しさん
10/09/20 20:57:04 v7G9yzKcO
いいとも~
628:風と木の名無しさん
10/09/20 21:06:57 3soATWjcO
おけおけー
629:風と木の名無しさん
10/09/20 21:08:00 e4uQLaOh0
中学生の告白
630:風と木の名無しさん
10/09/21 22:00:03 U7R1ppEg0
おやお流れ
631:風と木の名無しさん
10/09/21 22:00:54 xuMv5tUzO
通りすがりの者です。
同人作家とマルサ
632:風と木の名無しさん
10/09/21 22:04:12 xuMv5tUzO
ごめん。
間違えた。(´Д`)
スレタイとテンプレ100回書いてくる。
633:風と木の名無しさん
10/09/21 22:07:24 qt4QyCzG0
どんまい。0になる覚悟はしてまた挑戦してくれ
634:風と木の名無しさん
10/09/21 23:19:22 6g0Ux57QO
そうだね。踏み逃げしないなら、どんどん狙ってみて。
635:風と木の名無しさん
10/09/22 02:12:02 308EHhs9O
回します~
636:風と木の名無しさん
10/09/22 09:40:50 HqK1XyMbO
まわすよー
637:風と木の名無しさん
10/09/22 12:49:19 6VKI3prlO
まわすよー
638:風と木の名無しさん
10/09/22 12:53:34 uV4HwAIQ0
踏んで!もっと踏んで!
639:風と木の名無しさん
10/09/22 13:01:44 YLrBLT6h0
傷つけ合うことしかできない
640:風と木の名無しさん
10/09/23 14:05:33 PdI4A2E90
またお流れ
641:風と木の名無しさん
10/09/23 14:52:10 pjmT1dTn0
あら、本当だ
642:風と木の名無しさん
10/09/23 14:52:35 MolpE2v/0
まあ、残念
643:風と木の名無しさん
10/09/23 17:04:38 NhU6006MO
まわします
644:風と木の名無しさん
10/09/23 20:45:11 Kd+6omWU0
ぐるぐる
645:風と木の名無しさん
10/09/23 22:32:48 Z1zCGrnDO
最近多いね
646:風と木の名無しさん
10/09/24 02:03:27 LLVmwjMPO
みんな規制かな
647:風と木の名無しさん
10/09/24 10:12:20 tUoi7yE00
そうかも
648:風と木の名無しさん
10/09/24 10:18:07 MSAOvn12O
踏んでく?
649:風と木の名無しさん
10/09/24 10:19:08 iLN6SBzY0
見かけによらず・・・
650:風と木の名無しさん
10/09/25 04:42:00 XbunkzjqO
思い浮かんだものを羅列してみる。
「フッ……見かけによらず骨のある奴らしいな」
(スーパー攻め様が自分に楯突いてきたパッと見性別受けについて)
「お菓子作りが趣味とか、あいつ見かけによらず可愛い所あるな」
(強面攻めを見直した委員長系眼鏡受けの独白)
「俺、見かけによらず結構純情なのよ?」
(飄々とした遊び人系攻めが冗談めかして)
「騙されるな!あいつは見かけによらず無茶苦茶性格悪いぞ!!」
(腹黒女王受けに一目惚れしたワンコ攻めに対する友人の忠告)
「おやおや……見かけによらず、随分と淫乱なんですね」
(鬼畜攻めがクールビューティー受けをいたぶりながら)
この世にギャップ萌えがある限り、「見かけによらず…」的シチュエーションが滅びることはないと思う。
651:風と木の名無しさん
10/09/25 09:13:24 1IJO8yl8O
遊び人は鉄板ですね!
ベタでもいい!大好きだ!
652:風と木の名無しさん
10/09/25 09:53:35 YBgfCNHN0
こういういい友人ポジの人大好きだ
出来れば当て馬とかにならずに主人公とずっといい友人でいて欲しい
653:風と木の名無しさん
10/09/25 10:02:41 8CDENm120
腹黒女王受けが気になる…
美人系じゃなくてキュート系だったら好みだなあ
GJ
654:風と木の名無しさん
10/09/25 22:59:16 IQ9dqRTe0
ギャップ萌よ永遠なれ
655:風と木の名無しさん
10/09/26 01:32:57 +dTE2oMF0
おやおや・・・がツボです!まわします~
656:風と木の名無しさん
10/09/26 10:39:19 cDnZgz+C0
>*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
になったんですよ~
どのシチュもいいです!
657:風と木の名無しさん
10/09/26 12:59:40 9QslrW7uO
ここしばらくお流れ続きだったから嬉しい、乙です
ギャップ萌えはいいねぇ
658:風と木の名無しさん
10/09/26 15:41:45 oHIt3qJsO
と、特別に踏んでいってもいいぞ///
659:風と木の名無しさん
10/09/26 15:52:16 qq4ztsISO
801世界に生きながら1人フラグもお約束もスルーして頑張る男
660:1/2
10/09/26 16:38:05 n4X8Ns0f0
【06:30】両親が再婚して出来た、スポーツマンな同い年の義理の弟の声で起床。
眼鏡の似合う柔らかな雰囲気の義理の兄がエプロン姿で朝食を作っている。
両親は出張で一年は帰ってこない
【07:30】兄に見送られて弟と一緒に登校。昔から俺の後をついてくる番犬みたいな幼馴染も一緒だ。
【07:45】駅に到着。昨日定期を拾ってあげたちょっと抜けた感じのヘタレっぽいいサラリーマンと再会。お礼を言われる。
【07:50】電車が発車する。俺の目の前に立っている見知らぬ女の子みたいなかわいらしい顔の学生の顔が赤い。風邪か?
【08:00】どうやら学生は男のくせに痴漢に遭っていたようだ。
痴漢の手を掴み、睨んでやると逃げていった。学生に涙目でお礼を言われる。
どうやらかなり色々されてしまったらしい、気の毒だ。
【08:13】駅で降りるが、一緒に降りた学生の様子がおかしい。ふらふらとトイレに向かう。ああ、そう言うことか
【08:25】校門前で眼鏡でお堅い風紀委員が見張っている。俺の服装が気に入らないらしい。
面倒なので服装を整える。今の色も飽きたし、そろそろ黒に戻すか
【09:00】転校生が来た。俺の隣の席になったんだが、やけに馴れ馴れしい。
幼馴染が転校生に噛みついている。お前俺に近付く奴ら全員に噛みつくのいい加減やめろ
【11:37】体育の時間、クラスメイトが怪我をする。保健室に連れていくが保険医が居ない。
とりあえず消毒液だけ借りた。
【12:51】昼休み屋上で煙草を吸っている奴がいた。先生に通報した。
【13:46】小テスト中斜め前の奴がカンニングをしていた。
あとで注意すると、何でもするから先生には黙ってて!と泣かれた。
じゃあ勉強しろ と言ってやった。もう二度とするんじゃないぞ
【14:15】学園祭の出し物の話し合い。女装喫茶の案が出たが全力で反対。たこ焼き屋になる
【16:22】帰宅部なのでさっさと帰ってバイトに向かう
【18:21】バイト先のコンビニで、猫みたいな雰囲気で生意気そうな中学生が万引きをした。家出少年らしいが捕まえて通報した。
【19:00】客が来ない。ちょっと柄は悪いけど実は優しいバックルームで先輩と二人きりになる。狭いので外に出る
【22:00】バイト終了。綺麗な顔をした男に声をかけられる。「ねえ、俺の事一晩買わない?」頭おかしいのか
661:2/2
10/09/26 16:38:25 n4X8Ns0f0
【22:14】何故かチンピラに絡まれて路地裏に連れ込まれる。急所を全力で蹴って逃げた
【22:21】雨が降ってきた
【22:30】雨に濡れた野良犬みたいな男が座り込んでいる。スルーした
【22:45】家の前に誰かいる。どうやら向かいに引っ越してきた一家らしい
【22:47】なんと、そこの息子は昔俺が女の子だと思ってた相手だった!結婚の約束もしたよなあ、懐かしい。
まあ。男だから無効だな。
【23:00】帰宅。兄の手料理は本当に美味しい。口にソースがついてしまった。指摘される前に自分で気づいて良かった
【23:25】風呂。義弟が一緒に入りたがる、そんなに一番風呂の入りたかったのか。一番風呂を譲ってやる
【24:58】就寝
【26:50】寝ていると、義兄が寝ぼけて俺のベッドに入ってきた。義兄の部屋に運んでやる
今日も特に何も無い穏やかな一日だった。
早く彼女が欲しい。切実に。
662:風と木の名無しさん
10/09/26 16:40:25 n4X8Ns0f0
>>660
すいませんミス
×【19:00】客が来ない。ちょっと柄は悪いけど実は優しいバックルームで先輩と二人きりになる。狭いので外に出る
○【19:00】客が来ない。ちょっと柄は悪いけど実は優しい先輩とバックルームで二人きりになる。狭いので外に出る
実は優しいバックルームってなによ
663:風と木の名無しさん
10/09/26 16:57:26 A++aj+CG0
>>660
これは萌えるw
多種多様なフラグ総スルースキル凄すぎGJ!
664:風と木の名無しさん
10/09/26 17:03:10 Z0e/Toiv0
ちくしょう何から何まで萌えた!
>じゃあ勉強しろ と言ってやった。もう二度とするんじゃないぞ
普通に惚れるだろこれは
個人的には義兄とどうかなって欲しいです!
665:風と木の名無しさん
10/09/26 17:23:40 KkHtSa/70
笑ったと同時に萌えたw
屋上にいた不良を先生にチクッたあたりからもう我慢できずに吹いてしまったw
GJでした
666:風と木の名無しさん
10/09/26 17:31:10 eU6dTz5kO
GJすべてに萌えた!
なにげに受け攻め両方のフラグ立ってるのがおいしいなあ
明日も保健医と二人きりになったり家庭教師が来たりするんですねわかります
幼なじみと風紀委員との三つ巴に、義弟と転校生と引っ越してきた向かいの子が乱入してくる明日からの主人公の日常がすごく気になって読みたいww
後、義兄頑張れちょう頑張れ
667:風と木の名無しさん
10/09/26 18:18:47 yoWBm2Xz0
GJ!!
801道に引きずりこまれる主人公も見たいけど
このまま頑張り続ける日常を追いたい気もするし複雑w
笑ったし萌えた!たくさんのフラグと萌えをありがとう!
668:風と木の名無しさん
10/09/26 18:21:08 oHIt3qJsO
流れが早いなw
まあ今日はサービスだ、また踏んでってよ
669:風と木の名無しさん
10/09/26 18:27:28 5fGh1w3mO
半人半獣
670:1/2
10/09/26 21:47:19 h+JCoFov0
半人半獣と一口に言っても設定や世界観いろいろあると思いますが、とりあえずここでは現代日本で
『ケモ耳尻尾ではなく人間形態⇔獣形態を持つ獣で、大半の者は人間社会に溶け込んで暮らしている。
基本、人間に正体は明かしていない。そんな半人半獣の中に人間が一人やってきた』
という設定で萌え妄想がわいたので投下します。
○人間
・とある安アパートへ引っ越してきた男。そしたら、住人が一癖もあるやつらばかりで、彼らの秘密を知ってしまう。
○犬「あの俺、今から草野球に行くんだけどさ。一緒に行かない?楽しいぞー」
・陽気で人懐っこい青年。楽しいこと大好き。ただ、楽しくなりすぎるとわーっと前後不覚になる。
人間形態のとき尻尾はないが、彼が楽しそうなときはエア尻尾が見えるらしい。よく寝癖がついている。
・コンビニでバイトをしている。根が真面目で一度覚えたことはきちんとこなすし、
年上に対する態度もちゃんとしているので、店長にも認められている。
・人懐っこさもハンパないが、怒られたときのしょぼくれ具合もハンパない。
怒られたときは、許してもらえるまでちょっと離れてずっと様子を窺っている。
・万引き犯を追いかけるのに夢中になるあまり、原型に戻ってしまったことがある。(ぎりぎり身バレはしなかった)
・アパートの部屋にいるのは、寝るか風呂か食事のときくらい。あとは外。
○猫「……あまり撫でるな。僕の髪なんか、触っても面白くないだろう」
・学校の非常勤講師を務めている。それ以外の時間は一人で本を読んでいることが多い。ねこっ毛。足音があまりしない。
・マイペース。初対面の相手への愛想が悪いので、対人関係的に損をしている。でも本人は気にしてない。
・別に人嫌いというわけではないが、皆がワイワイしてたらちょっと離れた場所にいってしまう。(それを犬が呼びに来る)
・気を許した相手には適度に構われたい性分だが、普段が普段なので、犬のような「全身から構ってオーラ」は無理。
たまにやってみたいと思わないこともない……がやっぱり無理。内心で「自分のキャラじゃないし…」とか思ってる。
・甘えたいときは後ろからそっと近づいてみる。それでも恥ずかしいので原型に戻り、もの言わず足元に擦り寄る作戦。
671:2/2
10/09/26 21:51:48 h+JCoFov0
○鳥「あ、お兄ちゃん!今からお仕事なの? 行ってらっしゃーい!」
・いつも笑顔の元気少年。他人の言葉を信じやすく騙されやすい。騙されてもすぐ忘れる。
・学校には通っていおらず、アパート近辺にいることが多い。管理人さんのお手伝いをよくする良い子。
・歌うのが好き。歌っているときはご機嫌。普通の会話でも節をつけて歌うことがよくある。
・人間形態になっているのを忘れて、高所から「アイキャンフラーイ!」してしまうことがある。
事情を知らない人がすわ事故か!?と下を覗き込むも、少年の姿は消え、鳥が一羽、羽ばたいていくという。下手したら怪談である。
・鳥頭だが、好きな人に言ってもらったり教えてもらったりした「大事な言葉」はずっと覚えている。
○狼「お前さん、送り狼って言葉をどう思う?ありゃあ酷いな。俺は至って紳士だ」
・見た目はやさぐれたオッサン。グラサン着用率高。何の仕事をしているのかは不明だが、家賃はちゃんと払っている。
・猫と同じくよく一人でいることが多いが、こちらは完全に一匹狼な雰囲気をかもし出している。
・「群れるのは嫌いでな」とか言っているが、実は身内意識が高く、身内と認めた相手は全力で守ろうとする人。
・そのハードボイルドさ(?)の為、犬に「カッコイイです!」と懐かれてしまい、表面上はうるさがっている。
・反対に、鳥には気まぐれで言った冗談(※1)の所為で怖がられてしまっている。
(※1)「お前はこのアパートじゃ食物連鎖の最下層だ。ま、せいぜい食われないように気をつけろ。俺を含めてな」
○狐「最近はお賽銭も少なくてねぇ……副業でもしないとやってられないんです」
・本業は神社の神主。副業でアパートの管理人もしている。獣人には優先的に、そして格安で部屋を貸し、仕事の斡旋も請け負っている。
・他の者達は「獣人」だが、彼の場合は永い年月を生きて変生した「妖怪」に近い。原型も、尻尾が何本もあるとか無いとか。
・ニコニコしていて温和な物腰だが、人を喰ったような言動も多い。
・生活していくための「お金」に比較的執着が強い。
「商いは狸の領分なのですけどねぇ」とぼやきつつ、家賃の滞納には容赦が無い。
・家賃収入の嵩上げを行うため、「人間」の男を一人、アパートへ入居させる。「私、ヒトを見る目はあるんですよ?」
672:風と木の名無しさん
10/09/26 23:18:05 a45T4NPp0
ヤバい…これゲーム化してほしいぞ切実に…!
どの子もどツボだようわああああああああGJ!!!!!
673:風と木の名無しさん
10/09/27 00:27:30 nqb5ZiKzO
なにこれもえる
みんなでワイワイ暮らしてる話が読みたいです。
個人的には鳥の子の狼さんに対する誤解が解けて欲しい……!
674:風と木の名無しさん
10/09/27 00:27:40 d++O1Gsc0
萌えすぎて夏毛が全部抜けたじゃないか…!
675:風と木の名無しさん
10/09/27 00:37:56 YhjQAhwG0
>>656
すみません;以後気をつけます~
狐かわいいです。
676:風と木の名無しさん
10/09/27 08:29:44 hMQQFHsr0
こんな設定のゲーム、どこかで開発してくれたらプレイ用と保存用で二つ買う…!
GJ、猫に超萌えた!
677:風と木の名無しさん
10/09/27 11:49:26 o/BjCltU0
鳥可愛いよ鳥ww
GJでした!
678:風と木の名無しさん
10/09/27 12:15:45 xh/Z+3qK0
>恥ずかしいので原型に戻り、もの言わず足元に擦り寄る作戦
こんなことされたら、もうどうにでもしてって感じ
679:風と木の名無しさん
10/09/27 12:39:11 L5mfYj0tO
貧乏くじだと思ったら大当たり
680:風と木の名無しさん
10/09/27 12:39:30 P0lz72QW0
攻めにクールに反撃する受けと見せかけて、単にいっぱいいっぱいでテンパってるだけの受け
681:1/2
10/09/27 14:29:19 P0lz72QW0
「あ、お前文化祭実行委員に決まったから」
三日寝込んだ風邪もなんとかおさまり久し振りに登校した教室で、大丈夫か?の一言もなく真っ先に掛けられた第一声はそれだった。
「ちょ、何勝手に決めてんだよ!やだよ!」
「他に立候補が居なかったんだよ。残念だったな」
「マジかよ…めんどくせえ」
ここが共学なら、女子と仲良くなるチャンスだと思えるだろう。
だが悲しいかなここは男子校。野郎と仲良くなったって嬉しくもない。
「…んで?もう一人は誰だよ」
「佐伯」
「は?」
「だから、佐伯。ちなみにお前推薦したのも佐伯」
「なんで佐伯が俺を推薦してんだよ」
「俺が知るかよ。まあ精々真面目な眼鏡君に怒られないように気をつけろよ」
「え、マジで?俺佐伯苦手なんだけ…」
「僕が何か?」
「うぉっひゃああああああ?!」
機械みたいに抑揚の少ない声が耳元で響く。
思わず目の前の友人にしがみ付くが、思いっきり跳ねのけられてしまった。なんだよ俺は病みあがりだぞ。
「さ、佐伯…」
無様に床にしゃがみ込んだ俺を見下ろし、描いたみたいに整った佐伯の眉が歪む。
「君が嫌がろうがどうしようが、決まった事は決まった事だ。今日の昼休みは話し合いをするので第三会議室に行く」
「…なんで俺なんだよ。俺は去年も委員やったんだぞ」
「知っている。だからこそお前を推薦した」
「はああ?」
「去年お前のクラスの出し物を見たが、制作スケジュールはグダグダで予算オーバー、当日もつまらないミスや予定外の事態に全く対応できていなかった」
「だから、俺はもう面倒な事はやりたく…」
「でも、お前が提案して計画した企画自体は面白いものだった」
「あ?」
「僕ならお前のアイデアを完璧に成功させる自信がある。去年、お前のクラスを見てそう思った」
自信満々で高慢な笑み。
こいつのこういう所が苦手なんだ。
682:2/2
10/09/27 14:30:27 P0lz72QW0
「だから、お前と同じクラスになれて嬉しかった。いいな、お前は俺と同じ文化祭実行委員だ」
苦手なんだけど、な。
「解ったよ。でも、そこまで言うならミスったら殺すぞ」
「当然だ。お前こそつまらないアイデアを出すならヤり殺すぞ」
「当たりま…え?」
「ああ予鈴が鳴ったな、席に戻れ」
「ちょととまて今変な…」
「じゃあ後でな」
「ちょっとまて佐伯」
結果としては何だかんだと問題は起きたものの、俺のクラスの企画は大盛況。
俺にも何故か恋人が出来てしまい、最終的にこの人事は大当たりだったと思う。
+++++
リロミスすいませんでした。
683:風と木の名無しさん
10/09/27 15:33:29 TemoCuqF0
>>681-682
GJ!
恋人ができた過程をkwsk! と言わざるをえない。
684:風と木の名無しさん
10/09/27 15:54:59 xh/Z+3qK0
ごめんなさい。踏み逃げになるかと思ってたぁぁぁ!
すごい!青臭い感じがキュンキュンしました!
685:風と木の名無しさん
10/09/27 20:58:04 xLO6tKjN0
これはたまらん!
結局成功した後でもヤリ殺されてしまえばいいよww
686:風と木の名無しさん
10/09/27 21:41:48 XgSESDaR0
大盛況のあとはお祝いとしてヤリ殺されるんですねw
GJ
687:風と木の名無しさん
10/09/28 08:25:31 lLr+pPXC0
GJ!これはいい!
眼鏡の罠wに落ちていく過程も読みたい
688:風と木の名無しさん
10/09/28 10:52:03 56Ny7iAZO
リロミス投下GJ
さあ、踏んでください
689:風と木の名無しさん
10/09/28 10:52:32 T/1srYi90
擬人化
690:1/2
10/09/28 22:17:52 eNUQb+Sv0
【包丁】
これまで幾多の食材を切ってきた男。あるときは鮮やかに、あるときは素早く、
またあるときは以前の面影がなくなるほど激しく、食材たちを翻弄してきた。
刃鋭く、態度も言動も尖っているが、その裏では切れ味を衰えさせないため
自己研磨を欠かさないなど、努力を惜しまない一面がある。
「俺に触るな。怪我をするぞ」
【まな板】
目立たないが縁の下の力持ちタイプ。
包丁の激しさを受け止められるのは彼だけなのだが、肝心の包丁本人は
食材を切る事の方に意識がいっており、内心寂しい思いをしている。
料理の後はいつも風呂に入り(※殺菌消毒のため)、一人物思いにふけっている。
「この傷は、あのひとにつけられた傷……」
【圧力鍋】
情熱を語らせたら右に出るものはいない。一度熱が入ると冷めにくい。
どんなお堅い食材も、彼にかかればトロトロになってしまう。
「時間はとらせないから」と誘いをかけ、連れ込んでしまえばもうこちらのもの。
多少のことでは傷つかないタフさも売り。
「さて、それじゃ後は俺に任せて。……終わるまで、蓋は開けないでくれよ?」
691:2/2
10/09/28 22:19:36 eNUQb+Sv0
【計量スプーン】
小柄な青年。きっちりと大雑把を場面によって使い分けることが出来る。
小さいながら、彼の気分ひとつで料理の出来が変わってしまう実力を持つ。
しかし本人は「僕がいなくても料理、出来ちゃいますし…」と曖昧に笑う。
『すりきり一杯』を計る際にヘラやスプーンに撫でられる事に滅法弱い。
「……そっ、そんなに強くしたら…、すりきれちゃいます……っ」
【菜ばし】
お呼びとあらば、熱湯だろうが冷水だろうがどこへでもダイブ。
熱に喘ぐ食材を救出したり、掻き混ぜて宥めたりする、名フォロー役。
一仕事した後は一風呂あびてから帰り、フライ返しや木べら達と
今日した仕事について愚痴こぼしつつウダウダ話すのが楽しみ。
「パスタなぁ……アイツを抱えんの一苦労なんだよな。ま、オレしかいねーから頑張るけど」
【鍋と蓋】
誰も邪魔できない鉄壁の相棒……の筈が、ある日を境にそれが揺らぎ始める。
そう、それは「落し蓋」の出現。
煮物に味をしみこませるためにやってきた落し蓋に揺れる鍋の心…
そして蓋もまた、自分よりも鍋に近い場所へ入り込む男の存在に焦りを感じていた…
二人の絆はどうなってしまうのか!?
次週「第四の男、クッキングペーパーの落し蓋!?―蓋の嫉妬心」お楽しみに!
692:風と木の名無しさん
10/09/28 23:01:44 IbupqA8N0
わああぁw
次週が楽しみになっちゃったじゃないか!GJ!
693:風と木の名無しさん
10/09/28 23:03:47 5yGW6LyN0
食材は総受けなのだろうか…
最近萌え語りが楽しい!GJでした
694:風の木の名無しさん
10/09/29 00:14:48 fm6yJMrS0
ちょw これは最高にイイ萌え語りww
695:風と木の名無しさん
10/09/29 01:36:26 o5VAy15hO
計量スプーンのセリフがツボりました
鍋の続編はドキドキ
全部良かった!
696:風と木の名無しさん
10/09/29 04:47:31 bf6a+VIZ0
すりきれちゃいます……っ、に爆笑しながら
萌えました たまらん
思いをこらえきらなくなったまな板がせっぱつまって
包丁に告白しちゃうのは第何話なんだろーか…
697:風と木の名無しさん
10/09/29 12:49:29 ANrDmk+PO
GJ!!
圧力鍋さんがナチュラルにエロくてふいたww
次週を楽しみにしてますwwww
698:風と木の名無しさん
10/09/29 15:45:17 rmfG4etCO
さあ、俺の屍を超えていけー
699:風と木の名無しさん
10/09/29 16:29:47 jZJBZmoy0
イケメン退治
700:1/2
10/09/29 18:53:36 p+BFRnRy0
時は八百井歴801年。
醜男でつとに知られるブ=サイーク王の即位と共に、状況は一変した。
「イケメン死すべし」の号令とともに、王は全国のブサメンに蜂起を呼びかける。
全国的にイケメン狩りが奨励され、それまでこの世の春を謳歌していたイケメン達は次々と駆逐されていった。
報奨金制度が設けられるに至って、イケメン狩りは熾烈を極めた。
生き残った僅かなイケメンは人里離れた僻地に身を潜めたが、密告制度により徐々にその数を減らしていった。
そんな時代、とある鄙びた村落に、チョイ=ブサという貧しい青年がいた。
イケメン潜伏の噂を聞きつけたチョイは、妹の薬代を稼ぐべく、潜伏先の小屋を突き止め乗り込んだ。
「お、お前が最後のイケメンだな、覚悟しろ!そ、そ、そこを動くなよ!絶対に動くなよ!」
男はチョイを顧みた。怯えた様子はない。イケメンはやはりイケメンだった。
ハシバミの双眸に諦念の色を浮かべて、静かに頷いてみせた。
「……ついに来たか。如何にも、僕が最後のイケメン、ビダン=シだ」
チョイは当惑した。イケメンというものが話に聞くような悪魔ではないと分かって、途端に決心が鈍った。
チョイは本来気弱で、心優しい青年だった。
ビダンは黙り込む闖入者を不思議そうに眺めていたが、やがて首を傾げて言った。
「あの、折角だから名前くらい聞いてもいいだろうか」
701:2/2
10/09/29 18:54:10 p+BFRnRy0
チョイ青年は急速にビダンと親しくなっていった。
妹の容態が気に掛かったが、言い出せるはずもなく時は過ぎていった。
ある日、約束の時間に小屋を訪れたチョイは、入口の錠が掛かっていないことに気付いた。
不審に思って中を見ると、そこには手にしたナイフで自ら腹部を刺し、床に倒れ伏したビダンの姿があった。
「おい、しっかりしろ!」
チョイは駆け寄り、既に力ない長身を慌てて助け起こす。
ビダンはうっすらと目を開いて微笑んだ。
「僕の首をもって……王の、ところへ……」
「なんで、なんでこんなことを!?」
「……早晩、誰かに殺される運命だった……ならばせめて、君に……」
ビダンはそう言い残すと、チョイに白い封書を託して事切れた。
ふいに、荒々しい靴音が聞こえた。力任せに扉が破られ、武装したブサメン達が姿を現した。
「こいつ……チョイじゃねえか!どうしてこんなところに!?」
「さてはイケメンを匿ってやがったな!?この裏切り者め!」
チョイは一言も抗弁することなく、同胞であるはずのブサメン達の手によって壮絶な最期を遂げた。
襲撃に加わっていたブサメンの一人がふと、チョイが何か握りしめていることに気付いた。
ビダンが生前、チョイに宛てて書いた遺書だった。
血染めのそれを開封してみると、中には端正な筆跡でチョイ青年との思い出が綴られていた。
イケメンではなく一人の人間として接してくれて嬉しく思っていること。
危険を顧みず付き合ってくれたことへの感謝、チョイの人柄を慕う思い、謝罪と別れの言葉。
これを見たブサメン達はイケメンも自分達と同じ人間であることを知り、また二人の絆に涙した。
そうして小高い丘に墓を建てて二人を葬った。
のちにこの話を伝え聞いた王は自らの狭量を恥じ、イケメン達の御霊を篤く弔ったという。
702:風と木の名無しさん
10/09/29 19:42:27 7V27cUI10
笑っていいのか泣いていいのかわからん複雑なこの心持ち!
どうしてくれようかGJ!
703:風と木の名無しさん
10/09/29 22:39:52 ZFaWTJHaO
泣けるのにイケメンという単語の語感でつい笑ってしまうw
704:風と木の名無しさん
10/09/30 18:05:53 nFCBZYRO0
名前がいちいちもう、どうしたら良いのかわからないw
けど、しっかりほのかな萌えがあってすごく面白かった。GJでした!
705:風と木の名無しさん
10/09/30 18:42:24 Ciun7OhF0
思い出すカノッ○の屈辱…
すごく面白かったですGJ
706:風と木の名無しさん
10/10/01 00:46:58 PTxy7FTzO
( ;∀;)イイハナシダナー
純愛というか殉愛というか、こういう悲恋は萌える
707:風と木の名無しさん
10/10/01 10:02:42 bSSeliYR0
名前の勝利w
ビジュアルも想像すると尚楽しい
GJ
708:風と木の名無しさん
10/10/01 10:17:56 zYZYbAt+O
あなたに会えて良かった
709:風と木の名無しさん
10/10/01 11:05:44 nft8+5r7O
震える手で頬に触れた
710:1/2
10/10/01 13:46:51 7c0oeDCe0
たぎったので萌え語り失礼します。
3パターン思いついたので全部投下。
1.拾われた子犬パターン
家族or幼馴染親友なんかに裏切られた少年が公園の片隅で寒さに震えていたとき
眼鏡が似合う優しそうなおじさんがたまたま通りかかって驚きながら
「きみ、どうしたんだい。そんな格好でいては寒いだろう」
と近づいてきて少年の手をとる
少年は手をふりはらう気力もなくされるがままに脱力していて
おじさんの方はとった手が血の気がうせるくらい真っ白になって震えているのに気付いて
とにかく温めなければ!と思うけど、自分は手袋をしていたので
唯一肌が露出していた自分の顔、というか頬に少年の手を無理矢理おしつける
突然のぬくもりに少年が驚いて見上げると「こんなに冷えて……」と
自分のことでもないのにつらそうな顔をしたおじさんがいて戸惑う
当然そのあとは独身貴族なおじさまが少年をお持ち帰りしてお風呂で温めてあげるコース
711:2/2
10/10/01 13:47:40 7c0oeDCe0
2.自分は汚れているからパターン
過去のことを何も聞かずに雇ってくれた主のため
人知れず邪魔者を屠ってきた従者だが、ある日それが主にバレる
主に嫌われるのを恐れ距離を失踪しようとする従者に
「そんなのは薄々気づいていた。気付かぬほど俺が無能だというつもりか
知っていても、お前にそばにいてほしかったのだと、いわねばわからないのか」
と告げられ動揺するも
「私の手は汚れています。あなたにはふさわしくない」
「俺にふさわしいやつは俺が決めるし、お前の手が汚れているかなんて関係あるものか」
「汚い手であなたに触れるわけには」
「汚れがうつるものか。たわけ。それに気づいていてとめなかった俺も同罪だ」
「しかし」
「うるさい。命令だ。俺に触れ」
できません!俺の命令がきけないのか!という紆余曲折がありつつも
おそるおそる手を伸ばして主の頬に触れる従者と、触れられた瞬間微笑んで
「ほら、何を恐れることがある」
とかいっちゃう主と一生涯彼につくした従者の話
3.死ぬ間際パターン
戦場で。あるいは事故に巻き込まれて。もしくは災害のさなか
愛しい人の、しかし愛しいという気持ちはついに告げられなかった腕の中で
涙をたたえて「死ぬな!」と叫ぶ彼をみていいようのない満足感と
泣かせてしまった後悔を抱えながら
もはや声を出すことも叶わない身体を叱咤して腕をのばし
彼の頬に流れる涙をぬぐう
意識が途絶え、手から力が抜けるまで何度も
出すことのできない声のかわりに、溢れる涙をぬぐいつづけた
712:風と木の名無しさん
10/10/01 17:21:13 bSSeliYR0
お題を見た時に、死ぬ間際パターンが思い浮かんだんだけど、
他にもこんなシチュがあったんだなあ
やっぱり死ぬ間際が一番好きだけどw
GJ
713:風と木の名無しさん
10/10/01 18:51:14 Rfvh1g280
GJ
2に萌えました!
714:風と木の名無しさん
10/10/01 20:38:29 nft8+5r7O
GJ!!
どれも素晴らしいけど、オジサマ好きとしては
個人的に1番がドストライクです。
とりあえず連載はいつからでしょうか?
715:風と木の名無しさん
10/10/02 12:28:26 cwsXpSJG0
123どれもいいなぁ…
歳を取ったせいか2,3パターンは絶対に泣いてしまうよGJ!
716:風と木の名無しさん
10/10/03 13:51:14 KpFMuX630
まわし
717:風と木の名無しさん
10/10/03 16:26:56 EpWN79MS0
踏み台の踏み台
718:風と木の名無しさん
10/10/03 16:50:08 Gfn1m/UjO
オッス、オラ踏み台!
719:風と木の名無しさん
10/10/03 16:59:33 Bv4/qya10
でかいチワワ
720:1/2
10/10/04 05:02:05 UhcE2XoV0
フウ…と溜め息を付きながら
体育祭の喧噪を逃れオレはひと気のない校舎裏へ来た。
原因はさっきの仮装リレー。
受け狙いの競技のくせに、以外と得点が高いこの競技。
秘密兵器のアンカーとして送り込まれたアイツは凄かった。
なにせ可愛らしいぶかぶかのチワワの着ぐるみが
他のクラスの特撮ヒーローやら忍者やら海賊やらをごぼう抜きにして
ぶっちぎりの1位でゴールしたんだから。
そのあと、着ぐるみの頭の部分をハズして「やったぜっ!」って手を振ったアイツの笑顔。
クラスの皆でそれを喜びながらも、オレは複雑だった。
そんな笑顔を、他の奴らに見せてほしくない。
これ以上、注目されてほしくない。
なんだかいたたまれなくなったオレは、逃げるように校舎裏へとやってきた。
ようやく少し落ち着いたとき、いきなり後ろからどつかれた。
「…ってぇ、何だよっ!」
半ば八つ当たり気味に怒鳴りながら、振り返ってみて驚いた。
そこには、まだ下半身だけ着ぐるみを着たままのアイツがいた。
背はオレよりも少し高いし、そこそこ筋肉もついてる。
でなければ、こんなものを着てあんなに早く走れるわけがないだろう。
想いが叶わないのに、男としても負けているというのがまた悔しい。
721:2/2
10/10/04 05:06:16 UhcE2XoV0
「…ずいぶんでかいチワワだな」
悔しいから精一杯のイヤミを言ってみたが、まったく通じなかった。
「ふふん、見たかオレの勇姿を。ってかおまえ、せっかくのオレの勝利を祝ってくれないのかよ」
「別にクラスみんながさんざん祝ってたじゃねえか」
「みんなじゃなくて、オレはおまえに祝って欲しかったんだけどな~」
「!」
うそだ。
こんな都合のいい展開があるわけがない。
ただの言葉のアヤで特別な意味ではないんだと、必死で自分に言い聞かせる。
驚きで言葉を返せないでいると、アイツが悪戯っぽい目で笑った。
「おーい、聞こえてるか。こないだオレが1位とったら何でもおごってくれるって言ったよな?」
「…覚えてたのか」
「あったりめーだろうが。その為に頑張ったんだから」
やっぱりな、そんなことだろうと思った。
けどまあ、約束を覚えておいてくれただけでもよしとしよう。
「仕方ねえな、何がいいんだよ」
「オレ、ずっと前から欲しかったものがあってさ」
「え?」
次の瞬間、オレの唇はアイツの唇で塞がれていた。
722:風と木の名無しさん
10/10/04 08:27:06 xXSFEZsO0
うおおお萌えた~!ナイスチワワ!!
723:風と木の名無しさん
10/10/04 11:24:52 zL1MBt5p0
久々のSSだー
青春の王道展開に和んだよ GJ!
724:風と木の名無しさん
10/10/04 12:56:53 b4Dadl7S0
でかいチワワってどうするんだろうと思ってたけど
なるほど~
ナイス王道GJ
725:風と木の名無しさん
10/10/04 16:13:08 rchS/7It0
王道美味しいですモグモグ
726:風と木の名無しさん
10/10/05 00:56:24 smccAILE0
マイカプを思い浮かべながら読んだら禿げた
王道って素晴らしいGJ!
727:風と木の名無しさん
10/10/06 01:02:38 lqDNLGiR0
回すよー
728:風と木の名無しさん
10/10/06 01:12:22 9BvDHav70
やさしく踏んでね
729:風と木の名無しさん
10/10/06 01:18:27 lqDNLGiR0
ゲームに夢中で話を聞いてくれません
730:1/2
10/10/06 05:42:02 wnNLsznV0
「なあ」
「はいはい」
「聞いてんの」
「聞いてるよーん?」
「嘘つけ」
「ほーんとほんと」
「こないだのテスト」
「あー」
「お前やばかったよな」
「うん」
「だから俺が今日来たんだよな」
「あー…ちょっくそっ」
「なんでゲームしてんの」
「始めちゃったもんはしょうがないっしょ…」
「あと10分」
「あいよ」
これ以降はもう、返答がない。
この集中力を勉強に使えば、あんな点数取らずに済むのにな。
731:2/2
10/10/06 05:42:35 wnNLsznV0
「なあ」
「…」
「昨日のサッカーすごかったな」
「…」
「お前女子アナで誰がいい?」
「…」
「…好きな人とかいんの」
バカらしい。
高校生に、こんなにドキドキして、聞いてないって保険かけて、やっと出た言葉がこれかよ。
「はい、終わったよ。だいたい10分でしょ?」
「あ、ああ…」
「ヒロ兄だよ」
「え?」
コントローラー握ったまんまあいつが笑う。
何のためにテストで毎回毎回赤点取ってると思ってんの?
「それはゲームのせいだろ」
声が震えなくて、本当によかった。
732:風と木の名無しさん
10/10/07 00:47:30 VR6k25wjO
年下が一枚上手な感じがいいね!
そして二人のこの後が気になりますwwGJ!
733:風と木の名無しさん
10/10/07 01:36:25 M+hafGDZO
感想ないしもう回していいよね
次おねがいします
734:風と木の名無しさん
10/10/07 01:38:04 M+hafGDZO
まわし
735:風と木の名無しさん
10/10/07 02:01:23 M+hafGDZO
まわします
736:風と木の名無しさん
10/10/07 02:08:08 M+hafGDZO
まわ
737:風と木の名無しさん
10/10/07 02:13:37 M+hafGDZO
まわします
738:風と木の名無しさん
10/10/07 02:17:00 M+hafGDZO
まわし
739:風と木の名無しさん
10/10/07 02:21:33 M+hafGDZO
まわします
740:風と木の名無しさん
10/10/07 02:37:25 he2eYbqf0
>同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
>テンプレ違反の*9はお流れです。
ID:M+hafGDZOは>>1を3回声に出して読んだ後半年ROMること
まわし
741:風と木の名無しさん
10/10/07 10:15:28 UQrpx7zU0
しかも投下後24時間たってなかったね。
742:風と木の名無しさん
10/10/07 10:45:10 qNx1fVAzO
残念な人もいるもんだまわし
743:風と木の名無しさん
10/10/07 13:59:40 1WhEbFrL0
いいんだな……本当にまわしても
744:風と木の名無しさん
10/10/07 16:08:52 liOS4kNRO
もう…いいんです
あなたの自由にして下さい…
745:風と木の名無しさん
10/10/07 17:04:21 s7rvBwj1O
そんなこと言って…お前もまわしたいんだろう?
746:風と木の名無しさん
10/10/07 21:17:16 ztmtBzEXO
思いたければそう思えばいい
僕はただ、まわすだけです
747:風と木の名無しさん
10/10/07 22:44:51 a9LLgHMiO
強情だな
素直にまわしたいって言ってもいいんだぜ?
748:風と木の名無しさん
10/10/07 22:48:25 ESpTfTtP0
まわ……踏み台ですた
749:風と木の名無しさん
10/10/07 22:55:50 mzUHNYhZ0
もういいでしょ
750:風と木の名無しさん
10/10/08 00:42:11 KUTxB0scO
20××年度
【攻め力検定予想問題集】より抜粋。
問題:次の3つの「もういいでしょ」に対する、攻めの行動を答えよ。
パターン1:悲しみ型。
「もういいでしょ、ほっとけよ」
失恋した受けが、机に突っ伏しながらとても悲しそうな表情で酒を煽っていました。
アナタなら、どう声をかけますか?
答:
パターン2:怒り型
「もういいでしょ、ほっとけよ!」
受けがなんだかヘソを曲げてしまったようです。
何とか宥めないと、ヤッソンお預け一週間目に突入してしまいます。
アナタはどうやってなだめますか?
答:
パターン3:当て馬型
「ふん、もういいでしょ、ほっとけよ」
何だか、きな臭い現場に出くわしました。
どうやら、最近知り合った当て馬が、受けをリンチしている最中のようです。
アナタはまず、何をしますか?
※受けが悲しみそうな回答は、減点します。
答:
(各設問、配点20)
751:風と木の名無しさん
10/10/08 01:04:32 GD2BUE3PO
新しいw!模範解答はどこですか?GJ
752:風と木の名無しさん
10/10/08 01:18:36 /8M1M0aEO
攻め力検定w
とりあえず考えてみた
パターン1
A 「よくねぇよ…弱いくせにこんなに飲んで…そんなに辛いのか?…俺じゃダメなのかよ」
(後半になる程小声です)
パターン2
A 後ろから抱きしめて「ほっとけないよ、お前のことが好きだから…」
パターン3
A 当て馬の隙をついて受けを無理やり連れ出し、部屋で手当てをします
(場合によってはやっそんプラグ)
悔しがる当て馬にライバル視されるところまで必要です。
先生、模範解答欲しいです!参加型とは新しい
楽しかったですGJでした!
753:風と木の名無しさん
10/10/08 05:39:50 TTRQ20lTO
前スレかなんかで攻めの検定って何かあったな~と思ったら勃起力検定だったw
新しいパターンで面白いです!模範解答欲しい!
754:風と木の名無しさん
10/10/08 12:07:30 w3L3uEt30
1.一緒に酒につきあう
2.食事をつくって相手が食欲に負けるのを待つ
3.警察を呼ぶ(でも受けに怒られて減点対象か?)
面白かったw攻めキャラで全然違う答えになりそうw
755:風と木の名無しさん
10/10/08 14:17:39 q3CL02nw0
受け力検定予想問題集も欲しいな
模範解答もぜひ!
新しい萌えのカタチだなーGJ!
756:風と木の名無しさん
10/10/08 16:34:12 InYLeirz0
A1:「いいよ、飲めよ。俺も飲む。……何か食えよ、体に悪いぞ」
A2:「そういう態度は建設的じゃない。お互いの悪いところを話し合いで改善すべきだ」
A3:「……お望みどおり掘っておいてやらぁ!おらぁ!」
757:風と木の名無しさん
10/10/08 19:20:55 ISXnlWYo0
パターン1:無口攻め
「………そうか」
とりあえず静かに同意する声をかけない。ただ隣に座って飲む。受けが酔いつぶれたあたりで淡々と勘定を済ませ家に持ち帰り。介抱したり見つめてみたり。 襲うか否かは気の向くまま。
パターン2:うるさいけど色々心得てる攻め
「はいはいじゃあパーッといきましょー!」
あえて話はきかない。図々しく酒をたかる。受けがそれを受け入れた後、深刻モードになったあたりで優しく黙る。
A2:
パターン1:無口攻め
「…放っておこうか?」
まず相手の目を見つめます。真っ直ぐに。真剣に見つめます。 そして真顔のまま、真面目に上記の一言です。ほんの少しだけ受けに分かる程度に寂しさと、真剣さをにじませるのがポイントです。
これによって仲直りできるか、数年後の再会フラグが立つかに分かれます。
パターン2:明るめ大人攻め
「…嫌。うん、それは嫌だ。…ごめんね」
素直に謝ります。あとは時間薬で受けが擦り寄ってくるのを待ちましょう。
A3:
パターン1:元当て馬の攻め
「…うん、ごめん。それは無理だよ。ごめんね」
受けのためというよりほぼ同じことした(しかけた)自分への自戒という名目で救出します。本音は自分のためでも受けのためでもどちらでも。
そのお陰で受けより儚く見える可能性もありますが、逆手にとってなんかあるんだろうな、というのを匂わせて、上手く受けの同情を引いて素直に介抱をうけさせます。
ちなみにこれは後々のイベント幾パターンかを出現させるためのフラグになりますが、まあそれは別の話です。
パターン2:淡々と男前に普通な感じの攻め
「いやそれ無理。普通に無理。友達だろ?」
普通そのような性癖でない人が暴行されている場合、放っといてはいけない、という常識に則って行動。 表面で何を言われていても、友人なら尚更救い出します。
当て馬に注意の言葉も忘れません。 後々どうして助けだした、と聞かれるでしょうが、その時も優しく答えましょう。ブレないことが大切です。 その後親友になるもよし。色々パターンを広げます。
面白かったですw 模範回答欲しい同意 なんといういい仕事な出題形式…!
758:風と木の名無しさん
10/10/08 19:32:40 ptKCLonz0
>>328
まとめに収録するのはルール通り*0だけでいいと思う
気合い入れて回答書いた人には悪いけど
(多分書いた人も、私のも収録して欲しい!なんてつもりで書いてはいないだろう)
これまでだって面白くてネタっぽい*1~*8の感想いろいろあったが収録はされてないよね
759:風と木の名無しさん
10/10/08 19:33:59 rV+7bGh00
美味しい展開きたああああ
760:風と木の名無しさん
10/10/09 00:23:47 D519voohO
「先輩!」
「なに?」
「目の前にモンスターが!」
「溜まりに溜まったお前の仕事な」
「というわけで手伝ってください!」
「断る。そして脈絡を持って喋れ。徹夜でやりゃ終わるだろ」
「オレにしねと!?」
「俺はもう帰んだよ」
「おーい」
「?なんだ?」
「………センパイ」
「今、終わりか?」
「ああ」
「ならさ、飲みに行かねぇ?」
「あー…悪い、これからこいつと残業しなきゃならねぇから無理」
「えっ」
「えっ」
「…え?…嫌か?」
「~~っ!とんでもないッス!お供しますッ!」
「お共も何もお前の仕事だろうが」
「え、あ、ちょ…」
「じゃあな」
「お疲れ様ッス、センパイ!行きましょう先輩!(美味しい展開きたああああ)」
761:風と木の名無しさん
10/10/09 18:31:00 cbuJJPg20
読解力なくて悪いんだけど、3人いる?
最初は後輩と先輩1で、仕事に付き合ってくれるのが先輩2?
762:風と木の名無しさん
10/10/09 18:43:29 8LMQ84fZ0
多分「おーい」から第三者が入ってる…?
セリフだけだと分からん。
763:風と木の名無しさん
10/10/09 18:47:36 a6GlUs460
URLリンク(com.nicovideo.jp)
764:風と木の名無しさん
10/10/09 18:55:08 D9uN358j0
「先輩」と「センパイ」は別人。
「おーい」は後から来たセンパイのセリフ。
センパイは先輩を飲みに誘うが先輩は後輩の残業を手伝うと言って断る。
後輩ほくほく。
ではないだろうか。
765:風と木の名無しさん
10/10/09 20:23:56 xkJq+VeQ0
後輩「先輩!」
先輩「なに?」
後輩「目の前にモンスターが!」
先輩「溜まりに溜まったお前の仕事な」
後輩「というわけで手伝ってください!」
先輩「断る。そして脈絡を持って喋れ。徹夜でやりゃ終わるだろ」
後輩「オレにしねと!?」
先輩「俺はもう帰んだよ」
センパイ「おーい」
先輩「?なんだ?」
後輩「………センパイ」
センパイ「今、終わりか?」
先輩「ああ」
センパイ「ならさ、飲みに行かねぇ?」
先輩「あー…悪い、これからこいつと残業しなきゃならねぇから無理」
センパイ「えっ」
後輩「えっ」
先輩「…え?…嫌か?」
後輩「~~っ!とんでもないッス!お供しますッ!」
先輩「お共も何もお前の仕事だろうが」
センパイ「え、あ、ちょ…」
先輩「じゃあな」
後輩「お疲れ様ッス、センパイ!行きましょう先輩!(美味しい展開きたああああ)」
つまりこうか。輩の文字がゲシュタルト崩壊。
766:風と木の名無しさん
10/10/09 20:35:19 F87XL8AP0
3人いたのか…全然読解できてなかったよ
先輩が後輩の仕事付き合うことにしたのはセンパイに後輩を
取られるような気がしたからかな~と思うと萌える
767:風と木の名無しさん
10/10/09 21:33:57 bFRdad9+O
あああ、そうだったのか!ありがとう!読解力なくてごめん
768:風と木の名無しさん
10/10/09 21:38:28 /jA1eV6u0
解説助かるな
ついでに俺を踏み台にして進め
769:風と木の名無しさん
10/10/09 22:02:27 61nEOedc0
犬と猫
770:1/2
10/10/10 07:48:23 Zn44YVk40
いつも彼の接触は唐突で、そして気紛れだ。
例えば昼休憩、手洗い場にでも行こうかと席を立ったその時。突然がしっと背後から右肩に腕を回される。
そして左の耳元に響く、囁くような恋人の笑い声。
「どうした、辛気臭い顔して」
君のことを考えてたんだ。そう言えたらどれだけいいか。
「……この分だと今日も残業になりそうで。今夜こそ早く帰れると思ってたのにな」
「え、お前残業なのかよ。なんだ、今夜は飲みに誘うつもりだったのに」
意外にも、とっさに取り繕った別の理由に大きな反応が返ってきた。
頸を曲げて見上げた彼の表情は心から残念そうにしゅんと沈んでいて、まるで散歩に連れて行ってもらえないと
知ってしょげる犬のよう。
可愛い。
どくんと心臓が跳ねた瞬間、密着した彼の体温と匂いを一層強く意識する。こんなのいつものことなのに。
「今から昼食なんだ。手を洗いに行くから」
それだけで意図が通じたらしく、回された腕がどけられる。だけどほっとする間もなく、次の衝撃がやってくる。
今度は左の耳たぶに。
「へえ。お前ってここにほくろあったんだな」
つんつんぷにぷにと指先が僕の耳をいじり回す。くすぐったい。でもそれ以上に、至近距離に迫る彼の眼差しが、
頸にかかる彼の吐息が、僕の背筋にぞわぞわと奇妙な震えを呼ぶ。
そう、これはいつものこと。いつもいつも彼はこうして、肩に腕を回したり背中を叩いたり耳を撫でたりなどと
ひっきりなしに僕にじゃれついてくる。
それは恋人同士になる前、ただの同僚だった頃からずっとそうだったけど、今の関係になってからはもっと強烈に
なってきた。周りに人がいないからって、今が真昼間だってことにも、ここが社内だってこともお構いなしだ。
―いや、その辺りはまだいい。問題は他にある。
「なあ。帰り、飲みに付き合えよ。残業手伝ってやるからさ」
遊んで、としっぽを振る犬の幻覚が彼の笑顔と重なる。
犬っぽいってよく言われる。そう前に彼が口にしたその時は、「確かに」と心中密かに同意したものなのだが。
どうやらそうでもないらしい事を、今の関係になって僕は初めて知った。
そして、それが一番の問題なのである。
771:2/2
10/10/10 07:58:16 Zn44YVk40
「俺は終わったぞ、お前は?」
「こっちもあと少し」
窓から覗く景色はとっぷりと暮れていて、オフィスに残っているのも僕達二人だけ。気楽な声で呼びかけてきた後、
無造作に彼が席を立って僕のデスクに歩み寄る。
椅子に座る僕の背後から、操作中のPCの画面を覗き込んでくる。その動作と同時に、ふわりと香る彼の匂い。
僕の右肩に彼が片手を置く。もう何か手伝う事はないのか、と傍から零された問いかけが左耳をくすぐる。
もう限界だ。そう思った瞬間には、相手の頭を掴んでその唇を塞いでいた。
「むぐ、うッ」
口付けは一秒も経たずに引っぺがされた。離れた唇を追いかけて椅子から立ち上がれば、彼が飛びすさるように
後ろへ下がる。薄闇の中でもはっきりと判る赤い頬。かわいい。撫でてしまいたい。
堪らず手を伸ばせばまた数歩後ずさり。仕方なく歩み寄ったら壁際にまで逃げられる。
「そんなに逃げなくてもいいじゃないか」
「普通逃げるだろ!? なんだよいきなりっ」
君のせいだ。という言葉の代わりに伸ばした手はまた避けられた。思わずむっとする。
普段は自分からあんなにひっついてくるくせに、僕が手を伸ばせばすぐ逃げる。まるで野良猫だ。
嫌われてるわけじゃない。それは、遊び盛りの子犬みたいな昼の君を見れば判る。ただ夜の空気に対して過敏と
いうか、非常に照れ屋なだけなのだ。そう知ってはいるけど不満は燻る。
いつも、こちらから抱き締めるだけでも一苦労で。なのに昼間はスキンシップの嵐なんてあんまりだ。
昼は犬で夜は猫。せめてどちらかに統一してくれよ。
「……いきなりキスしたのは謝るから」
優しく囁きながら、彼に向かって右掌を差し出す。びくっと相手の肩が跳ねる。
「逃げないでくれ。そばに居たいんだ」
渾身の猫撫で声が効いてくれたのかどうか。
壁から僅かに彼の背が浮く。伸ばした指先が相手のそれに触れた。
彼が犬っぽいのか猫っぽいのか、実際のところは僕には判らない。
でも、理性を飛ばした後の啼き声なんかは子猫のそれに似ているかもしれない。
また聞きたいな。
そう僕は思いつつも、やっと腕の中に収まってくれた彼の首筋へとつうっと舌先を這わせてゆく。か細く震える
吐息を聴きながら。
横に一周、輪を描くように。
772:風と木の名無しさん
10/10/10 08:32:43 sHUiKebYO
「犬」と「猫」じゃなくて「犬と猫」なのな。
いろいろ予想外でびっくりした。
最終的には好きシチュの気配がするので、できれば長く読みたかったです。
GJ
773:風と木の名無しさん
10/10/10 09:38:34 KNyQzwfl0
GJ!
片方が犬で片方が猫かと思ったら、犬のような猫のような受だったとは
最後の一行もよかった
774:風と木の名無しさん
10/10/10 17:13:24 MV9w5HtD0
擬人化かと思って、
「そうか、犬も残業するのか。犬のおまわりさんタイプだな」
と途中まで思っていた…。すみません。
彼氏が色っぽくて良かったです。GJ
775:風と木の名無しさん
10/10/10 18:47:26 xHtj/RjG0
「啼き声」に爆笑してしまったww
いいね萌えましたGJ!
776:風と木の名無しさん
10/10/11 14:58:46 cb3J7DPc0
犬も猫も魅力的じゃないか。一粒で二度美味しい受GJです。
>>774 残業する犬のおまわりさんに大層萌えたんですがどうしてくれる
777:風と木の名無しさん
10/10/11 15:28:47 /sMev2npO
えっ逆!?と思ったけどこれはこれですごく萌えました
色気のある構成にドキドキしたよ。GJでした!
778:風と木の名無しさん
10/10/11 16:14:34 dcx+H7AnO
犬と猫どっちも兼ね備えてるなんて魔性すぎますw
萌えたよGJ!!
779:風と木の名無しさん
10/10/11 16:34:49 w4taYXPtO
食わせ者同士
780:風と木の名無しさん
10/10/12 01:19:14 J8eQyxub0
食わせ者ってよく見かけるけどどういう意味だっけ……
広/辞/苑さんに聞いてみました。
くわせ-もの【食わせ物・食わせ者】クハセ・・
外観はよく見えて、その実はよくない物、または人。いかさまもの。「とんだ―だ」
だそうで。つまりエセ紳士とか、天使の顔した悪魔とか、猫かぶりとか、
受けと見せかけた総攻めとか、いやこれはちょっと違うか。
食わせ者同士ってことはそんな腹に一物ある二人のうち片方は受けになるわけで。
朝は聖人「お早うございます、いい朝ですね(´∀`)」
昼は暴君「あ゛、弁当? テメー俺に豚の餌食えってか(゚Д゚#)」
夜はニャンニヤン「こ、んなはずじゃ……アッー!(///)」
みたいな三段階変化が拝めるということですね、御馳走様です。
学校でなら「敬語委員長VS爽やか運動部員」とか、
社会人なら「詐欺師VS七光り二代目社長」とか、
芸能界なら「アイドルVSドジっ子マネージャー」とか、
異世界なら「聖職者VS落ちこぼれ悪魔」とか、
食わせ者バトルはそこかしこで開催されていますが、
さすがに一つ一つ実況する能力はありません。
------------------------------------------------------------
萌え語りって難しいね。
781:風と木の名無しさん
10/10/12 05:43:32 Iu2ekP0aO
ほほぅ、と勉強しながらGJ!
ならば「生徒会長vs風紀委員長」が自分的には食わせ者同士かな。と、考えてみる。
782:風と木の名無しさん
10/10/12 18:00:33 9lCu8Olx0
おもしろかった!GJ!
生徒会副委員長vs文化部部長とか、副社長vs副社長とかもどうだろうかと考えてみる
副と名の付く方が食わせ者っぽく感じるのは自分だけか?
783:風と木の名無しさん
10/10/12 21:52:25 V6HiUhD+0
へぇ~へぇ~へぇ~ともはや懐かしくGJ
エセ紳士(眼鏡装備)vs天使顔のタラシなんてどうかと考えてみる
いや自分の萌え攻め同士なだけなんですがね
784:風と木の名無しさん
10/10/13 21:06:03 uRllnVbvO
そろそろまわします
785:風と木の名無しさん
10/10/13 23:11:13 rE/8AryPO
なんだよう
まわすのかよう
(チョイ不良受)
786:風と木の名無しさん
10/10/13 23:21:06 MbO9Nubc0
だって君のここが
こんなにまわされたいって言ってるから…
(眼鏡委員長攻め)
787:風と木の名無しさん
10/10/13 23:41:52 zyRnvCFlO
……ハァ…
もうまわしたいならまわせば?(面倒臭がり受け)
788:風と木の名無しさん
10/10/13 23:58:46 PCWfdnoKO
*9にも*0にも関係ないネタ以外のレスでまわされると
「まわします」一語よりもイラッとくるな
789:風と木の名無しさん
10/10/13 23:58:46 Bv38ZORmO
えっ
ほ、ほんとにいいの?
(へたれ攻め)
790:風と木の名無しさん
10/10/14 00:10:41 zG1ZwZNY0
788タイミングが悪い
それ書きこまなかったら789でお題が出来たのになあ…と思った
791:風と木の名無しさん
10/10/14 00:11:55 zG1ZwZNY0
というか、文句なら絡みかチラシへ行くべき
788が余計なこと書くからお題が出来なかった…
792:風と木の名無しさん
10/10/14 00:13:09 zG1ZwZNY0
それに、まわしと一言書くよりも
785-787みたいな方が楽しいのに…と思った
793:風と木の名無しさん
10/10/14 00:13:51 zG1ZwZNY0
788が書きこまなかったら789がつながって
きれいに次のお題ができたのになあ…
794:風と木の名無しさん
10/10/14 00:15:44 zG1ZwZNY0
あああああああすいません!!!
書きこみできてないと思って何度も書きなおしてた
&チラシの裏とのタブきりかえ間違えてました!!
すいません789で書きますね!本当にすいません!!
795:風と木の名無しさん
10/10/14 00:16:59 aTNFhgak0
分かってないのかわざとか知らんけど、どんな内容や誤爆であろうと
>>790が>>789をお題にして書くんだよ
ちゃんと>>1嫁
796:風と木の名無しさん
10/10/14 07:30:18 rNiRX0TJO
あほらし
797:風と木の名無しさん
10/10/14 07:37:15 rNiRX0TJO
>>788
まわしだけじゃ780がつまらんかったと
暗に言ってるようで気分悪いと
意見が昔あったからわざわざ
攻め受けねたで書いたんだけどな
否定ばっかする方が厨
つながった文章だからただの連投だって
別館でも言われてるwww
798:風と木の名無しさん
10/10/14 11:34:17 +9bebucm0
もういいよ!
それより早く踏んでよ!
799:風と木の名無しさん
10/10/14 11:37:09 a9s0Z0eC0
猫耳執事
800:1/2
10/10/14 15:48:17 G2iS59ZJ0
「坊ちゃま、引っ張らないでください……とても痛いので」
壮年男性の頭部からにょっきり現れた獣の耳――シュールだ。
ぴくぴく動くこの三角形はおそらく猫のものだ。髪をかき分けてまじまじと観察してみる。
接着剤や何かでくっつけたわけではなく、頭蓋骨から生えているらしい。
痛いというからには神経も通っているのだろう。
「……どうしてこうなった」
猫耳の起始部を無遠慮に見つめながら、青年は問うた。
「……存じません。朝起きたら生えていたものですから」
執事は俯き、耳を伏せてため息をついた。
頭から猫の耳が生えていることを除けば常と変わらず、有能な使用人達のまとめ役である。
しかし鹿爪顔も優雅な立ち居振る舞いも、この猫耳一対が全てを台無しにしている。
「これは……面白いな」
青年はもはや引っ張るだけでは飽きたらず、柔らかな耳介をつまんだり指で押しつぶしたりし始めた。
「何をしている」
熱心に猫耳を弄る青年の背後から、唐突に声がかかった。
屋敷の主人、青年にとっては父親たる人物である。
「ああ、父さんか。今面白いところだから邪魔しないで欲しいな」
「彼はうちの使用人であってお前の所有物ではない。
あまり勝手をするようなら、それ相応の罰を与えることになるが」
声音は穏やかなようでいて、芯は凍り付くように冷たい。
これ以上の戯れは危険と判断し、青年は肩を竦めて去っていった。
801:2/3
10/10/14 15:50:58 G2iS59ZJ0
「旦那様」
主人が助け船を出すのは珍しいことではあった。
しかし状況が状況だけに、執事は素直に感謝した。
「助かりました。メイド達は私を見てあからさまに笑いを堪えているわ、
坊ちゃまには好き勝手いたずらされるわで、もう……」
朝からの経緯を説明すると、主人は同情的な微笑を浮かべて肩を叩いた。
「君も大変だったね。息子には私からきつく言っておくから、どうか許してやって欲しい」
「いえ、そんな――」
「ところで私は猫が好きだ」
執事の言葉を半ばに遮って、唐突に主人は言った。
「そうでしたか、それは初耳です」
執事はさりげなく目を逸らし、努めて無表情を装った。何やら嫌な予感がする。
「君だって猫の耳を生やしている以上、より猫らしく振る舞う義務があるのではないか」
「…………」
「たとえば、語尾に”にゃん”をつけるとか」
「は?」
「”旦那様、ご奉仕しますにゃん”とか、まあそういった感じだ」
猫は人語も喋らなければ”にゃん”などとふざけたことも言わない。
幼児にも分かる世界の常識を、執事はあえて口にしなかった。
端から無駄と分かっていることはやらない主義だ。
「下々の文化に毒され過ぎです。私の語尾が妙な具合になっても、誰も得をしません」
頭から獣の耳が生えるという事態は突拍子もないが、主人の言動は更に予想の斜め上をいく。
冗談か本気か、長年仕える執事にも判断しかねた。