10/08/06 11:11:27 /zccQcuu0
>>943
その当時、数珠や火葬用の薪は柿の木を使う事が多かったんだって。
しかも柿の木の枝は折れやすく、柿自体も不吉の象徴とされていた事から、
大義を成さんとする三成が意図的に柿を避けていたんじゃないかなーって思ってる。
ついでに柿の逸話は沢山あるけど一番三成らしいと思うのはこれかな
(ちなみに柿はこの時代でもっともポピュラーな栄養満点の果実だったそうな)
三成が処刑間際に「喉が乾いたので白湯(水)をくれ」と警護人(看守)に言うと、
警護人は「白湯はないが変わりに柿を食え」と言って三成に柿を渡す。
三成が「柿は痰の毒にになるゆえ、御免こうむる」と言い柿を拒むと、
「これから処刑される人間が毒断ちして何になる」と警護人は笑った。
それを聞いた三成は、
「小人(下郎)にはわかるまい。
大義に殉じようとする者はたとえ処刑される間際になっても、
自らの命を惜しみ、志を遂げようと心がけるものなのだ」と言い放った。
三成は中国のこの古典を心の芯にしていたんだと思う。
『燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや』(大志(義)を持つものは、最期の時まで命を惜しむものだ(要約))