10/04/09 22:40:05 hFce7Z1k0
ジョンはあーあと言いながら部屋から出ていった。
あれ? なんだか彼は調子が悪そうだ
ジョージはジョンがぶちまけていったカードを拾いながらちらりとリンゴを見た。
リンゴは四人だけの言葉で「ポールがテーブルに置いたカードを見ろ」と言った。
それに頷きそっとカードを手に取り見てみると、先ほどリンゴが並べたカード全てがそこにあった。
驚いてジョージはリンゴを見た。そりゃそうだ、さっき来たばかりのリンゴがカードを抜き取る隙なんかなかったんだから。
ジョージはポールの姿を探したが、彼の姿は既に部屋にはなかった。
ああと思い、何事もなかったようにジョージはまたカードを並べ続ける。
でもなぜだろう、全てのカードは手の中にあるはずなのにどうしても置けないカードがあるなんて。
しょうがないのでジョーカーを出した。
「なんてことだ!」
リンゴがジャケットの袖口から器用にカードを出し、クラブのジャックをジョーカーに重ねる。
ランスロット
「今度は俺がおまえを止めてみたよ」
ジョージはリンゴのそのクールな瞳を見詰め、そっとふたりだけの秘密の言葉を囁いた。
あ と 何 回 と め る ?
何度でも
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>>38です
ありがとうございました