10/07/08 03:14:54 svxQBcbr0
「いいんだ……好きなようにしてくれよ……君のやりたいようにやればいいんだ」
瞳の奥底に淡く冷たい光を点し、白く濁った唾液を口元から滴らせながら、喘ぐように呟くジョージの唇にジョンは再び口付け、再び激しく舌を絡め合った。
その間にも、ジョージの上気した細い半身に縋り付くように腕を回し、きつく抱きしめた。同時にジョージの両腕もジョンの首に同じように回されていた。
そして二人は、またベッドにもつれ込んだ。
お前は、いったい、どうしたいんだ? 本当は、何を求めてるんだ?
俺は、いったい、どうしたいんだ? 本当は、何を求めてるんだ?
ジョンは心でひたすら、その問いを繰り返していた。しかし間もなく、その意識は暗く熱い濁流に翻弄され、その渦の中に飲み込まれていった。
ルーム一帯を包む空気は、相変わらず静かに淀んでいる。
_________
The End