10/04/15 21:29:41 309ENoNlO
半ナマ
ターミネーター2のT-800×ジョン
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
いままでポツリポツリと言葉を紡いでいたジョンが、急に黙り込んだので、"ボブおじさん"は「不思議そうな」とでも形容できる顔を向けた。
トラックの下に潜り込んで作業をしているので身体ごと向けることは出来ないが、彼の機械仕掛けの頭脳はその必要はないと告げていた。
作業を続けながら、首だけ横を向けてT-800は訊ねた。
「どうかしたのか」
そこにあるはずのない気遣わしげな色を読み取って、ジョンは力なく笑った。
「なんでもない」
ただ、ちょっとだけ不思議な気分だった。
それは言葉では言い表せない気持ち。
目の前のターミネーターから視線を外して、ジョンは彼の手元に目をやった。
「僕のパパは未来から来て、」
少年は歌うようにつぶやいた。
「僕のママは指名手配されてる犯罪者」
言いながら声をかけられる前にスパナを手渡す。
「そして僕は人類の最後の希望。未来のリーダー」
少年は微笑んでいるのに。ターミネーターは少年がまた涙を流すのではないかと思った。
人間がなぜ泣くのかはまだよくわからなかったが、わずかな経験で知覚したパターンに似ているような気がした。
けれど少年は泣かなかった。ただほんの微かに笑っただけだった。
「泣かないのか?」
だから素直に訊ねた。