10/05/25 05:31:06 z/rddJus0
「どうしたんだステイル? 俺の顔なんか見つめたりして」
「な……ばっ、急に何を言い出す。僕が君を見つめてるだって? じ自意識過剰も大概にしてくれないか!」
「そうか? じゃあ何で俺が首を動かすたびにお前の目が動いたんだ?」
「きっ気のせいだ。と言うかお前こそ何故僕の動きを把握しているんだ? そっちこそ、僕を見つめていたんじゃないのか? 上条当麻」
「へへーん、白状したな」
「あっ……」
もう強引な言い逃れも出来ず、顔を真っ赤にしてバツが悪そうに尖らせた唇にタバコを挟もうとするステイル。上条はそんな彼の様子をニヤニヤしながら見つめると、もう一度尋ねた。
「で、何で俺の事見つめてたんだ? さあ、上条さんに正直に言ってみなさい」
「………」
ステイルは無言でオイルライターに火花を散らしているが、その戸惑いの隠せぬ手元では火が点く様子は全くなかった。
「もしかして……キ ス、したかったのか?」
上条の口から飛び出た彼らしからぬストレートな指摘にステイルが思わずタバコをこぼしつつ顔を上げると、待ち構えていたように上条の唇が薄く開いたままの下唇に触れた。
うーむ、何かこの上条さんやり手っぽくて何か気が違う気がするんだぜ。
カッとなってやった。
反省はするが後悔はしていない。
スレ汚しすまんかった。