10/03/25 21:32:37 eqndtsjY0
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
タイガードラマの武智→涼真。あいかわらず上司×武智も有り。しかも掛け値なく
ゴーカンなのでダメな人は避けてください。
本スレ姐さん達のネタをいっぱい拝借しながら少年~青年期を捏造。ネタ、アリガトウゴザイマス。
暗いです。本編に引きずられてひたすら暗いです!先に謝ります。
しかも思いの他長くなったので一度中断します。スイマセン…
それを見るようになったのはいつの頃からだったか。
夏の逢魔ヶ刻。
皆と遊ぶ通りの先に立っていたその子供は、逆光のせいか全身が黒く見えた。
黒い着物、黒い履物、そして光の無い黒い瞳。
見覚えがあるような無いような、不思議な感覚。
それでも、もし一緒に遊びたいのならと声を掛けようとした瞬間、
「武智さん!」
不意に腰元に抱きつかれ驚いて振り返れば、そこにいたのは半べそをかいた涼真だった。
「どういたがじゃ?」
「収次郎達が仲間はずれにしゆう。」
わいわいと騒ぐ集団から弾き出されてしまったらしい、この6つ年下の遠縁の幼馴染の幼さに
思わず笑みが誘われる。だから、
「しょうのない奴らじゃ。ほら、わしが一緒に行っちゃるきに。」
手を差し出し、小さなそれとしっかりと繋ぐ。
そしてその時、そう言えば彼もともう一度振り返った。しかしその先、
「……………」
「武智さん?」
朱い夕焼けが西の空へと追いやられ、薄闇が染み出すその境。
先程の黒い影は道の上、もうどこにも無かった。