10/03/25 10:44:31 9I9JBUN+0
オリジナル、某スレのお題からいただいた妄想
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
高層ビルと高層マンションの間に、その家はあった。瀟洒な洋館のはずが、近隣での通称はお化け屋敷である。
かつては綺麗に手入れされていた庭も、持ち主が変わった後は一切構われなくなり、壁には蔦が這っている。
「……いつ見てもすごいな」
今の持ち主はほとんど屋敷の外に出ない。持ち主以外にも何人か住んでいるらしいが、彼は見た事がなかったから、半信半疑である。
「……さて、行くか」
そう呟いて彼は荒れ放題の庭に足を踏み入れた。落ち葉が降り積もった庭は、歩くだけで乾いた音がする。
「ちょっとは手入れしろよな」
彼は一人呟いてから、思い直す。
「ま、これくらいの方があいつらしいか」