10/03/07 22:54:38 Jiy22rZg0
サンノベ「シブヤ」の印刷屋×ライター、おまけ程度にバナナ刑事×研究者
バッドエンド埋め記念にやってやった
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| | □ START. | |
| | | | ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
| | | | ピッ (・∀・ )
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シティホテルのエレベーターに乗り込みながら、片/山は何故自分がここにいるのかを思い返した。
今日は土曜日。仕事は休みである。
大手印刷会社の営業ともなれば、週休2日など都市伝説かのような多忙を極めるが、片/山は労働者の権利を放棄したりはしない。
否、自分に忠実に仕事をしていれば休みは勝手に向こうからやってくる。
今日は、午前中にフィットネスクラブで汗を流した後、行き付けの喫茶店で自分の担当する雑誌を眺めながらコーヒーを飲み、
夜はズワイガニとアスパラの冷製パスタとワインで胃を満たす、そういう予定だった。全て秒単位で組み立てられている。
―予想外の人物からの電話さえなければ、彼はシティホテルになど足を踏み入れることもなかった。
指定された14階、1421号室のインターフォンを押す。5秒待ってドアが開かなかったら、元の予定に戻ろう。1、2、3…
きっかり5秒後に扉は開き、中から片/山を呼び出した御/法/川が顔を覗かせた。んっ、と無表情で片/山と目を合わせ、入室を促す。
言いたいことは多々あるが、ここで口論になってはならない。ホテルの廊下は公共の場所。これ、社会の常識。