10/03/07 01:38:03 QPNE23G90
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
タイガードラマの武智と伊蔵の9話後あたりの話。この2人はほのぼのっぽいが
本スレからお智恵を拝借して上司2人×武智なんかも少し有り。
そんなにエロは無いですが、痛い描写が少々あるかもなのでご注意下さい。
先生があいかわらずグルグルしてます。
霞む視界に白くくゆる煙が見えた。
日はまだ高く。それでも障子越しに差し込む光はどこか薄暗く。
鼻腔に感じるのは畳の古い井草の匂いと、狭い部屋に満ちる人いきれ。
足を抱え上げる手と肩を押さえつけてくる手は別物だった。
頭上で交わされている声がある。笑っているようにも思える。
しかしその意味までを聞きとる事は出来ない。
一方自分の口からも溢れるものがある。おそらくは無意識の悲鳴。
それは即座に肩から離れた片手が、塞ぐように押さえつけてきた。
口元に感じるその武骨な手の平の感触を、しかしそれならそれで構わないと思う。
自分とてこれ以上こんな姿を、外にいるかもしれない誰かに悟られたいとは思わない。
いずれ変わりゆくだろう己の浅ましい声色を耳にしたいとも思わない。
それくらいなら塞がれ続けている方がましだった。
視界の中で煙が揺れる。
それが組み敷かれている自分の傍ら、置かれている煙草盆の上の煙管からのもの
だと言う事を認識したのはしばらくたった後だった。