10/01/29 13:06:59 GFH0YL1o0
円堂に言われ、木野は彼の後ろをちらりと見る。
パイプ椅子に腰掛けたままの風丸と目が合って、にこりと微笑まれた。
慌てて顔を背けると、今度は円堂がちらりと後ろを振り返った。
「大丈夫。秋のことはちゃんとオレが隠すから」
円堂と木野は、風丸の真正面の位置に移動していた。
風丸にできるだけ木野の姿を見られないようにしようと、円堂が彼に背を向ける格好になっている。
文句は言われなかったので、それくらいは許すということだろう。
木野はスカートを下ろし、足首に引っ掛かったままだった下着も脱いだ。
円堂もズボンを脱いで、2人は向き合って座り直す。
木野の頬を、円堂の手が包んだ。
「ごめんな、こんなことになっちゃって……」
「ううん、守くんのせいじゃないよ……」
木野は小さく首を横に振り、円堂の手に己の手を重ねた。
やはり、彼の手が1番落ち着く。
指の皮が厚くて少しデコボコしているけれど、大きくて、優しい手。
木野が微笑むと、円堂は唇を重ねた。
優しい口付けに、木野はそれだけで満たされる。
円堂は彼女の背に手を回し、そっと寝かせた。
じぃっと彼女の瞳を覗き込む。