モララーのビデオ棚in801板48at 801
モララーのビデオ棚in801板48 - 暇つぶし2ch76:法律擬人化 13/13 終
09/05/14 16:17:00 Qq2hKLZsO
「やっぱり今から届けてくる。明日、真夏日らしいし、あの人身体弱いから倒れるかも知れん」
「え、おれは……」
「ごめんやけどまた明日来てくれる?」
そう言って返事も聞かずに去っていった商法の後ろ姿を会社法は呆然として見つめた。
そういえば、商法のお姫様は民法だった。
昔から、商行為に興味のない民法の杜撰な仕事をフォローするのが商法の役目で、数多くの特別法の中で一番近くにいるのが自分だと、何度も何度もうれしそうに話していたのを覚えている。
民法の台詞を思い返してみた。
彼は確かに「手を出していない」とは言ったが、「手を出されていない」とは言わなかったのだと気付いて、さっと血の気が引いた。
真っ青な顔で、会社法は慌てて商法の後を追った。
好きな人と兄弟なんて冗談じゃない。
人のものは盗らないとうそぶいたその口で契約自由と言って憚らない。
責任を取れと迫られれば、誰とでもすぐに寝る。
あの節操なしのいる世界に商法を置いていったのはもしかして人生最大の過ちだったかも知れない。
久々に本気で走りながら、会社法は頭の隅でそう考えていた。


□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
途中連投規制で中断してしまい申し訳ありませんでした。

77:風と木の名無しさん
09/05/14 18:38:50 UJdv3JbiO
わわわわあわわ鼻血吹いた!
萌えた、萌えたよおかあちゃーん!

ちょっと六法買って来るる!
抱きしめて頬擦りしてはぁはぁしたい!!
大好きだ!!

78:風と木の名無しさん
09/05/14 22:06:50 QfhTmySK0
GJGJ!!
まさか自分が法律萌えする日がくるとは思わなかった!
ちょっと勉強しなおしてくる!

79:風と木の名無しさん
09/05/14 22:52:00 Ub1g2Hy50
何処何時PSP版スズキEDのネタバレ全開で、
ジュン→Rスズキ→EDの…
みたいな小話。



|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ネタバレナンテコワクナーイ!

80:1/2
09/05/14 22:54:20 Ub1g2Hy50
「さあておひとり様でどちらへさみしいご旅行~?」
頭上から降ってきた声に鈴木が顔を向けると、コンクリート製のブロック塀の上、満月を背に立つジュンが居た。
どうしてここに?知っていてここに?いや知らないのか?ああこれが月の兎なのか?
ぐるぐると考える間にジュンはくるりと塀から飛び降りた。そしてスズキの顔に思い切り顔を寄せて口の端を吊り上げる。
「アニキとガチンコ旅行かな?」
そこでやっとスズキは我に返る。そして困ったことになっているかもしれないことにも気付く。
「ガチンコとは失敬な。兄さんにはワガハイが必要なのだ」
「そりゃ必要だろうね~、革命の!同志!」
困ったことになっている。ジュンは事態を把握している。
「ったく!ジュンの情報ネット、甘く見てもらっちゃ困りマスよ~」
誰にも何も告げず来た。誰も何も巻き込みたくないから。誰からも何からも兄を守り救いたいから。なのにこのトラブルメイカ

ーウサギは!
けれどもジュンの次の言葉は意外なものだった。
「でもまっ、止めないし云わないし着いてもいかないから安心して?キョーダイ喧嘩なんて三日月キズの黒猫でも喰わないし~」


早口にまくし立てると、したりといつもの訳知り顔で息を吐く。
そしてあっけに取られたままのスズキの口にやわらかくてあたたかいものを押し込んだ。

81:2/2
09/05/14 22:58:55 Ub1g2Hy50
「今日はセンベツ持って来ただけッス!」
ジュンがスズキの口から、それ、を半分ちぎり取って自分の口に放り込む。
スズキも、それ、がなんなのか分かった。今川焼。
「…あんずジャム、か」
甘酸っぱい。
糖分は頭脳を活性化させる。スズキもなにが起きているのか理解しかけてきた。
「ワガハイはスタンダードなものが好みなのだがな」
スズキよりもゆっくり噛み締め味わった純が、ごくりと胃に流し込む音が聞こえる。
「大体今川焼というものはだ」
「これはジュンのコノミ!あとはこっからお好きなのをどーぞ」
ジュンにスズキの長ったらしい講釈など拝聴する気などさらさらなく、自分のミッションである大きな紙袋をスズキの腕の中に押しつけるとくる

りんピョンと飛び離れ、胸を張ってまた早口に語りだす。
「こしあんつぶあんカスタード!お好きなものをハイドーゾ!温め直しでもデリッシャ~ス!全くもって職人の味!こんなのロボットには絶対ムリムリ作れっこなし!」
そして一息ついてから。
「食べたらウマさにアニキも改心しちゃうカモ?」
そうしてジュンは大きく笑ってひと跳びすると、満月を背に駆け去って行った。
ぽかんとスズキは立ち尽くすが、あんずジャムによって活性化された頭脳はすぐにジュンの捨て台詞を反復させ、スズキの怒りのツボをグイッと押した。
「ロボットに不可能はないロボ!ワガハイは必ず今川焼職人ロボットでノーベル賞を頂くロボ!だいたいあのウサギは!見送りなら見送りでだな…」
それでもスズキには兄と共に人間を駆逐したロボットだけの世界で生きる気などこれっぽっちも思いつかない。
この今川焼が冷めないうちに兄と共に味わえればいいと、叶わないことだけが微かに頭脳をかすめるだけだ。

82:風と木の名無しさん
09/05/14 23:00:28 Ub1g2Hy50
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)メモチョウカラコピペシタラ、ナンカヘンナコトニ...

お粗末さんでした!今川焼うめえ!

83:風と木の名無しさん
09/05/15 17:44:34 RC19BnR3O
>>76
新しい扉が開いてしまった…GJ!ありがとう!
法律の授業中に寝ていた自分を許して!

84:風と木の名無しさん
09/05/15 20:50:32 /EdmDZmE0
>>76
GJ!
民法の性格がまんまで吹いたw
続き楽しみにしてます!

85:風と木の名無しさん
09/05/15 22:39:36 3eIDPTpq0
場違いスミマセン
>>2ローカルルールの避難所掲示板に行けなかったので、こちらで失礼します
同じく 上記の保管サイトが見れません。気になって夜しか眠れません!ので
どなたか教えて下さい!

86:風と木の名無しさん
09/05/15 23:07:48 wnK1RmX2O
>>85
携帯だと(ちなみにあう。結構古い)普通に見られるけどなあ…
規制とかあったっけ?

87:風と木の名無しさん
09/05/15 23:24:22 nLfFy0dN0
>>85
うちは窓のびすたですが普通に見れてますよー

88:ユ二コーソ太鼓唄 0/3
09/05/15 23:35:14 iSpPU6Z0O
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!


本ジャンルを放置してしまうほどの熱を落ち着かせるために書きました。
ナマモノ注意、ユ二コーソ・太鼓唄。



89:ユ二コーソ太鼓唄 1/3
09/05/15 23:37:39 iSpPU6Z0O
打ち上げ会場の居酒屋からホテルまでは歩いて行ける距離。
明日もライブだからとアルコールの量をセーブしたものの、少し足にキてしまっている。
若い頃ならば、これぐらい呑んでも大したことなかったのだけれど。


ふらふらと前を行くあの人は、若い頃と変わらない呑みっぷりをぶちかまし、今日も呂律の回っていない挨拶で場を締めくくった。
自分のこの変化を『老いた』ととるか、『大人になった』ととるか。
昔より逞しくなったカワ二っさんの背中を見ながら、そんなことをぼんやりと考える。


ふと、前を行く彼の歩みが止まった。
上着やデニムのポケットをパンパン叩くと、大きく肩を落としてしまった。
ゆっくり振り向いた彼の口にはタバコが既にスタンバイされていた。

「夕ミオ、火ぃちょうだい?」
「いいっすよ」

パーカーのポケットから、さっきの居酒屋の名前が入ったライターを取り出す。
渡そうと腕を伸ばすと、その手首をガシッと掴まれた。
そのまま口にくわえたタバコを近づけてきたので、慌ててライターを持ち直して火をつけた。


90:ユ二コーソ太鼓唄 2/3
09/05/15 23:39:17 iSpPU6Z0O
小さな灯りで照らされた彼の顔は、満足そうに笑っている。

「サンキュね」

そう言うと、彼は俺の手首を掴んだまま再び歩き始めた。

「ちょっと、何やってんすか」
「…あ?ごめんごめん、こうじゃないか」

そう言って彼は俺の手からライターを取り上げると、空いたその手をギュッと握りしめてきた。

「…そういうことでも、ないんだけど」
「えっ違うの?」
「全然違うし」
「でもダメだよ、もう離さないから」

俺が離したくないの、と目を細めて笑う彼に釣られて、俺の顔も緩んでしまった。




91:ユ二コーソ太鼓唄 3/3
09/05/15 23:42:35 iSpPU6Z0O

…あぁ、そうだ。
きっとこの人には『老いた』とか『大人になった』とか関係ないんだ。
もちろんあの頃より人としても技術的にも成長はしてるけれど。
それでもこの人の根っこは何も変わっちゃいない、『あの頃のまま』なんだ。

ゴツゴツした彼の手から伝わる温もりを感じながら、そんなことを改めて思った。




□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

いまいちキャラ把握出来てないので微妙…でも書けて満足。


92:風と木の名無しさん
09/05/15 23:59:47 LKGienn60
保管庫って前から伏字やめてたっけ?

93:風と木の名無しさん
09/05/16 00:05:24 tAtqMQ5D0
>>92
保管庫は伏字当て字を直して保管してたと思う

94:風と木の名無しさん
09/05/16 01:21:31 knGkQmabO
正直伏せ字当て字の特徴で作者さんを弁別してるところがあったから、
できたら書き換えじゃなく併記にしてほしいんだよなあ…。

でも管理人さんむっちゃよくやってくれてるので
管理人さんが一番やりやすいやり方でやれればそれで良いと思うです、はい。

過去に遡るとかどんだけの作業量だろう。

95:風と木の名無しさん
09/05/16 02:13:57 JuTrZ2kP0
併記ってww
どこまで煩雑な表記にさせればいいんだよwwww
そこまでして伏字を保存したい感覚が正直分からん

96:風と木の名無しさん
09/05/16 02:17:37 yxxNTDE0O
え……?

97:風と木の名無しさん
09/05/16 07:10:10 6+GVIQp60
確かに伏字当て字だとわかりづらいってのもあるかもしれないけど
同じジャンルでも伏字や当て字で作者の違う所もあるし・・・

どっちもどっちじゃね?

98:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5
09/05/16 08:54:08 BsL09iqf0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     | 五回目です。純愛カイガク。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|やっと彼が意識し始めました。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

99:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5-1
09/05/16 08:54:55 BsL09iqf0
「がくぽーまた怒ったのー?入っちゃダメ?」
和室の前で、以前と同じ状況で、KAITOはきゅんきゅん鼻をならしていた。
「だ、駄目じゃ!入ってくるな!」
こういわれて、帰ってきてからずっと中に入れてもらっていない。
またキスしたのがまずかったかと思ったが、もう遅かった。
そうして数時間たった頃、マスターは帰ってきた。
「ただいまー。あれ、KAITOまた追い出されてるの?」
「おかえりなさい、マスター」
「!マスター?マスター、来てほしい」
マスターの声に、がくぽが反応した。
「どうしたの、入るよ」
心配そうに見つめるKAITOに、買ってきたアイスを渡し、ふすまから離れるように言った。

「マスター…」
布団にくるまっていたがくぽは、マスターの気配に起き上がった。
「どうしたの、気分でも悪いの?」
「違う。マスター…嫌わないで聞いてくれるか?」
真面目な話なのだろう。
マスターは小さく頷くと、がくぽの前に腰を下ろした。
「マスターは同性でこんな思いはしてはならないといった。でも、でも…」
「がくぽ…?もしかして…」
がし、と、すがるようにがくぽは、マスターの腕にしがみついた。
「たぶん、我はかいとに恋心を抱いている。どうすればいい、諦めなければと思ってもとまらない。かいとが好きじゃ」
「うーん」
マスターは天井を見上げた。
とはいっても天井を見上げて観察しているわけではない。
「異常な事なのだろう?でもやはり、あの腕が恋しくなる。どうしたら、忘れられる…?」
(重症だなあ…)
マスターは軽くがくぽの頭を撫でた。
「いつから好きになったの?」
「一週間前からじゃ。それからずっと想いは深くなって」
はあ、とマスターはため息を吐く。

100:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5-2
09/05/16 08:55:57 BsL09iqf0
 できれば女の子とくっついてほしかったけれど、本人がKAITOを好きだといっているのだから仕方ない。
「がくぽ」
「…はい」
「相思相愛で良かったじゃないか」
「え」
心底驚いたらしいがくぽは、涙目でマスターを見つめた。
「がくぽにもKAITOにも女性と一緒になってほしかったけどね。でもがくぽがKAITO好きなら仕方ないよ。ほら、立って、KAITOに伝えなきゃ」
思った以上に優しいマスターの言葉。
「良いのか?怒らないのか?かいとの時みたいに駄目とは言わない?」
うーん、と腕を組むと、マスターはため息をつく。
「正直微妙。でも二人とも仲良いし、がくぽもKAITO来てから明るくなったし、僕の好みを押し付けても仕方ないしなあ、なんて。それに僕がKAITOに駄目と言ったからがくぽがここまで悩んでるんだもん…責任感じちゃうなあ」
慌ててがくぽがフォローにまわる。
確かにそうだが、マスターのせいではない。
「違う、マスターのせいではないのだ」
「そう?がくぽは優しいね。ほら、はやくKAITOに伝えなきゃ」
そういわれて、がくぽの頬が紅潮する。
照れてるのだろう。
マスターにここまで伝えといて、いざKAITOに伝えるとなると、恥ずかしいようだ。
「KAITO、ちょっとおいで」
「?はい」
なんとも気の抜けた返事が帰ってくる。
アイスを食べている最中らしい。アイスの入れ物を持ち、スプーンをくわえたままやってきた。
「はんへひょう」
「アイスを置いてこっちおいで。がくぽから話があるって」
「はぇ。話。どうしたの、がくぽ」
アイスをカップとスプーンごとテーブルに置く。
がくぽの前に正座をすると、笑いかけた。
「あの…」
「うん」
がくぽも正座をする。
そして、KAITOの手を取ると、軽く握った。
「我の事は、まだ、好きか?」

101:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5-3
09/05/16 09:00:06 BsL09iqf0
きょとんとするKAITOに、不安を覚える。
「大好きだよ。世界中の誰よりも」
「かいと…」
次の瞬間、がくぽはKAITOに抱きついていた。
KAITOは驚いたようだったが、すぐに受けとめた。
「好きじゃ、かいと…」
「え、本当?」
「好き、好き、好き…」
呪文のように繰り返し、涙をこぼした。
これで受け入れられなかったらどうしよう。
不安を抱えながら、抱きつく腕に力をこめる。
「がくぽ」
「…?」
顔をあげたとき、不意討ちで口付けをされた。
けれど、嫌だとか、振り払いたいとかは感じなかった。
「KAITO君」
マスターの怒りのこもった声に反応して、はっとKAITOは身を離した。
「恋愛はしぶしぶ許したけど、キス以上の事は許してないよー?」
バキバキと手をならす。
今度はグーを片手で作って、パーの手にバシバシ殴りつけている。
意外とマスターも気が短い。
「すっ、すみません!」
「マスター、許してほしい。我はかいとが好きじゃ。接吻したいのは仕方ない。かいと…」
そ、と両手でKAITOの両頬を包むと、軽く口付けた。軽くてやさしい口付け。
舌を入れるディープキスなど知らないのだ。
だがマスターの目の前では教えにくい。
がくぽから口付けをしてくれて嬉しいが、マスターの目が光ってると来た。
KAITOはすぐにでも衣服を脱がして合体したいわけだが、そうも行かない。
良いかいがくぽ」
素敵な妄想をKAITOがしていると、とても優しい声で、マスターががくぽの両肩に手を添えてしゃべった。
「貞操を守るんだよ、絶対に」
「?うむ?」

102:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5-4
09/05/16 09:01:00 BsL09iqf0
扇子を広げ、口元に持っていく。
よく分かっていないのだろう。
パタパタと扇子を揺らして、KAITOを見た。
「…」
 とてもキラキラした目でがくぽを見つめるマスター。
信じているからね、と付け加えて、次はKAITOの前に座った。
肩が折れるかと思う程の力がこめられ、一見笑顔だが、とてつもない意志を感じた。
「がくぽに変な事しちゃ駄目だよ?」
変な事なら考えてました。
とは言えず、目を反らして軽く頷いた。

「かいと」
むしゃむしゃと今晩のおかずである茄子の浅漬けを食べながら、がくぽが話し掛けてきた。
「ん?」
こちらはアイスをこの寒いのに食べている。
散々がくぽに、お主はそんなものばかり食べて、と言われたが、どっちもどっちだ。
茄子野郎に言われたくない。
「暇じゃ、歌の練習でもするか」
「え」
とはいってもパソコンの中に入っている音源がなければ、歌の練習もままならない。
しかしそのパソコンを開いていいのはマスターだけで、がくぽたちには開くことは出来ない。
といったら、やはり発声練習からだろうか。
そう思ってるうちにがくぽは茄子を平らげると、マスターの部屋へと向かった。
「かいと、いくぞ。マスターは忙しいから我らだけでも頑張らねば」
こういう頑張りやな所は高く評価したい。
「うん」
がくぽの手を握って、二人はマスターの部屋へと向かった。

103:ボカロ、KAITO×がくぽ 捨て犬のように 5
09/05/16 09:02:48 BsL09iqf0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧お粗末さまでした
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

104:風と木の名無しさん
09/05/16 10:06:52 95Iu16kL0
どうしてボカロの人はいくつまであるのかちゃんと表記しないのかね?
あとそろそろ個人サイトでもやればどうかな、その量は。

105:風と木の名無しさん
09/05/16 11:19:38 lYkSYJ8g0
>>104

>>2でも「※シリーズ物・長編物の規制はありませんが、連投規制やスレ容量(500KB)を確認してスレを占拠しないようお願いします。」
とあるので、量は多くても少なくてもいいんじゃないかな?
どうしても気になるようだったら、専ブラいれてあぼーんという手もあるよ。

ボカロの方、もし良かったら>>2を読んでみて下さい。ナンバリングは決まりではないけど、付けて頂けると助かります。

自治厨レス、失礼しました。


106:風と木の名無しさん
09/05/16 13:01:22 BsL09iqf0
ボカロの人です。
ナンバリングすみません了解しました;;
今まで違うやり方だってので皆とあわせて見ます!

>>104
気に入らなかったら無視で御願いします。
ここまでUPしといて去るのは失礼な気がするので。

107:風と木の名無しさん
09/05/16 13:20:43 9s3hNHrY0
ボカロの人への文句は絡みスレでやってね

108:風と木の名無しさん
09/05/16 13:35:24 BsL09iqf0
と思ったけど、荒れそうなので今後投稿は自粛します。
すいませんでした。

109:風と木の名無しさん
09/05/16 14:21:48 TGowWv1Z0
生注意
高学歴ゲ仁ソ 炉算 京大×大阪府大


|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!



110:どっちが大事? 1/4
09/05/16 14:23:12 TGowWv1Z0
京大の実家では犬(♀)を飼っている。
ところがこの犬ときたら、仕事が忙しくほとんど実家に帰ることのない京大本人には、なかなか懐こうとしない。
そんな時、某局のTV番組出演の仕事が入ってきた。
企画の概要は、京大がその飼い犬と仲良くなれるように特訓をするというものだった。
京大のピンかと思いきや、今回は大阪府大も合わせて炉算として二人でやる仕事だ。
「犬と仲良くなるためには、まずスキンシップをとることですね」
そうトレーナーにアドバイスをされて以来、京大は東京や地方での仕事の時以外は実家に足繁く通い、出来るだけ犬

と一緒に過ごすように努めていた。

そんなオフのある一日、大阪府大は京大の携帯に電話をかけてみた。
「おお、菅ぁ。うん?あぁ今な、実家におんねん。今日はうちの家族みんな出とるんよ。そう、留守番や、留守番」
「……ほんなら、俺もそっち行っていい?」
やや間を空けてなされた大阪府大の問いかけ。
京大は特に気にも留めず、「おお、きーやきーや」と快諾する。

そんなこんなで、京大宅。
広い家の中には大阪府大と京大、ふたりだけだった。
いや、もうひとり…否、もう一匹。
かわいい『彼女』が、ふたりの間にちょこんと座っている。

111:どっちが大事? 2/4
09/05/16 14:25:15 TGowWv1Z0

「こいつ、最近俺がよぉ遊んでやってるからな。なんか少しずつ俺に懐いてきてん」
京大に紹介された『彼女』は彼の膝の上で、その長い毛に被われた小さな体を愛しむように撫でられ、いかにも気持ちよさげにまどろんでいる。
大阪府大は京大の隣に座り、京大がその犬を愛玩する様をじっと見ていた。
「はー、ほんまかわええなぁ。菅、おまえもそう思わへん?」
めいっぱい癒されたという顔で、隣の相方に同意を求める京大。
大阪府大は答えない。
愛犬の背をよしよしと撫でる京大の長い指を、先程から微動だにせず食い入るように見つめている。
「……どないしてん?」
いつもと異なる雰囲気に気づいた京大は、心配そうに大阪府大の顔を覗き込む。
大阪府大の表情は強かった。
人懐っこい笑みを浮かべて京大にすがってくる時の彼からは想像もつかないほど、険しい形相だった。
室内に立ち込める不穏な空気。
それをいち早く感じ取った小動物は、ひゃん、と小さく一声吠え、慌てて部屋の隅へと駆けていく。
京大は小さな重みが退いた膝を大阪府大の方へ向け、首を傾げつつ、先程まで犬の背に置いていた手をそっと伸ばした。
「なぁ、菅……」

次の瞬間。
ガバッ
京大の指が触れるより先に、大阪府大は目の前の細身の長身に抱きついた。
「ちょっ、どうしたん?いきなり何やの?」
大阪府大の突然の行動。
さっきまでの状況でどうして大阪府大がいきなり抱きついてきたのか、京大にはわからない。
わからないが、自分の胸に顔を埋めたまま離れようとしない相方の頭を、京大は子供をあやすようによしよしと撫でさする。



112:どっちが大事? 3/4
09/05/16 14:26:56 TGowWv1Z0

「……俺、妬いてたんや」
「は?」
やがて大阪府大の口から聞こえた小声の台詞に対して、今度は京大が怪訝な表情を浮かべる番だった。
「うじ、あの仕事入ってからずっとこっち(実家)通いやったろ?ここんとこ、仕事終わってからあんま一緒におれんようになって、俺めっちゃ寂しかってん」
ピンの活動でなければ、仕事の後もふたり一緒に過ごす。
彼らの中ではそれが不文律のように、というかもうすっかり当たり前のこととして定着していた。
だからこそ、炉算としてふたりで仕事をしながらプライベートの時間をなかなか共有できない今の状態に、大阪府大は何か違和感のようなものを覚えていた。
その違和感は、やがて彼の胸をちくちくと突き刺すものに変質していった。
「そんでオフになって、やっとゆっくり一緒に過ごせんねやて思うたら、今日も実家やて言うし。家の人おらんて聞いて来たら来たで、うじは犬ばっかかまって俺ほったらかし状態やし」
「菅……」
「おまけに、犬がうじに撫でられとるの見とったら、その手は元々俺のもんやねんぞ、大体今おまえが居るその場所も俺のポジションやねんぞ、て……その………」
言いたいことを昂ぶる感情に任せて、ひとしきり言い放ち頭が冷えたのか、大阪府大の語尾はだんだん小さくなっていく。
「アカン。俺、何言うてんねや。アホやんな。犬に嫉妬してどないすんねん」

大阪府大の自虐とも自戒ともいえる呟きに合わせて、盛大な溜め息が京大の口から漏れた。
「もう、おまえは……おまえってやつは、ほんまにアホやな」
「うじぃ…」
京大にとどめの一言を突き刺された途端、大阪府大の涙腺は緩み、みるみるうちに大粒の雫が目に溜まっていく。

「そんなん今更言わんでも、俺の手も膝も何もかも全部おまえだけのもんやて、わかりきったことやんか」
「え……」
続いた京大の意外な言葉に、大阪府大は驚いて、今にも泣き出しそうな顔をふっと上げる。
大阪府大の目の前には京大の優しい微笑みがあった。
いつものように京大の指先で涙を拭われる。
それが今の大阪府大にはいつも以上に心地よく感じられた。

113:どっちが大事? 4/4
09/05/16 14:28:20 TGowWv1Z0

「言うとくけどな、俺犬と遊んでやっとる時も、ずっとおまえのことばっかり考えてんで?」
不意に京大の両腕が、小柄な体躯をすっぽりと包み込みんだ。
大きな手が何度も何度も、大阪府大の背中を往復する。
「こうやって抱きしめて撫でてやったら、おまえすごい甘えてくるやろ?それ思い出して、あいつ(犬)にもお前にするんと同じようにしとるだけや。あぁ、菅もこうやって撫でたいわーとか考えながら」
「う、うじぃ…」
自分を上回る唐突で思いがけない相方の告白。
大阪府大は耳まで真っ赤になってしまう。
「犬は犬でかわいいし好きやけどな、俺にとってはやっぱおまえがイチバンかわいいし、イチバン好きなのはおまえやねん」
「うーちゃん…」
ふたりは見つめあい、どちらからともなく自然に唇を重ね合わせた。
最初は啄ばむように軽く、やがて卑猥な水音を響かせるように濃厚に。
「ん、んっ……」
京大とのひさしぶりのキス。
それだけで、大阪府大の中に先程まであった寂しさも嫉妬も、一瞬のうちに昇華してしまった。
自分は京大に愛されている。
それが再確認でき、こうして京大の腕の中にいるだけで、大阪府大は幸せだった。

「おかんたち帰ってきたら、マンション戻ろか。続きはそこでゆっくり…な?」
「うん、ええよ。だけど…」
「ん?」
「もっと抱きしめて、うーちゃん。そして俺をもっと、もっと撫でてや」
「もう、めっちゃ甘えたやなー、すがちゃん」
そしてふたりは、誰も見ていない部屋の中で…。
否、一匹の賢いわんこがお座りをしてじっと見守っている部屋の中で、再び熱い抱擁を交わすのであった。


「ちゅーか、犬に嫉妬するとか、菅めっちゃかわいい☆」
「う……それはもう言わんといて。忘れてや!」

114:風と木の名無しさん
09/05/16 14:29:46 TGowWv1Z0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

>110は改行ミスってシマタ…読みにくくてスマソ
先日の歩地玉で京大が愛犬をなでなでしているのを見てハゲ萌えたんだぜ

115:風と木の名無しさん
09/05/16 15:54:55 adpAqr470
85です。返答ありがとうございました!
保管サイト見れました。直リンで行けなかっただけです。
お騒がせしました。

116:風と木の名無しさん
09/05/16 17:25:58 MU+Fr8ja0
>>114
GJ!先日の『亜目トーク』で萌えが再燃したばっかりだったから、余計に…ねぇ…ww
御馳走様でしたー!!!

117:風と木の名無しさん
09/05/16 17:26:41 DLqXNGHO0
>>109
おーっ来た来た!GJGJ!
前スレで三部作書いたもんですが、すげー萌えました。
拝読できてめちゃくちゃ嬉しいです。

ぽち○まって昨日だよね?仕事早・・・・。
自分も、愛犬と戯れる京大様を見て、何やら色々と複雑な気持ちになっていたのだけど、
そうかそんなやらしいこと考えながら抱き抱きしてたのかw
その後、京大のマンションに移った二人は勿論わんわんスタイルで(ry

廬山もっと来んかな~。
裏切り者の謗りを受けようが、ピン、即ちコンビ外カプでも構わん。

長文失礼致しました。

118:風と木の名無しさん
09/05/16 18:46:46 3EZzPCYY0
失礼します。
801未満のぬるさですが投下させてください。
ちょっと長いです。

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  駅擬人化 青梅線 拝島駅×昭島駅。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  ローカル線でお里が知れる。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


119:駅擬人化 拝×昭 1/9
09/05/16 18:47:45 3EZzPCYY0
俺はここのところイライラしていた。
何に対してかというと、昭島駅に対してだ。
ここ数年の昭島駅の駅前開発っぷりを見ていると、
あいつが調子に乗ってるのがひしひしと伝わって本当に腹立たしい。
自分の所属している青梅線は東京都を走ると言うのもはばかれるほどのローカル線だ。
まあ、八高線ほどではないけど。
立川駅で中央本線から分派して伸びるこの線は、中央線が遅れるとまず最初に見捨てられる。
直通運転がなくなっちまうんだ。理由は単純で、八王子方面に行く客の方が多いから。
それに、終電も中央本線に比べて30分も早い。
それくらいの線だから、最初はどの駅もどんぐりの背比べっこみたいなショボさだった。
しかしその中でも、俺と昭島駅はどちらかといえば発展していた方だったんだ。
青梅線の他に西武線と八高線が伸びていて地域のターミナル駅的存在の俺と、
大型デパートが入っていてスポーツ施設も充実している地域のエンターテイメント駅の昭島駅、どっちも線を代表する駅として
(一番でかい立川駅は自分が青梅線の駅にカウントされるのを断固否定してるから)けっこう仲良くやってた。かつては。


120:駅擬人化 拝×昭 2/9
09/05/16 18:48:17 3EZzPCYY0
全ては昭島駅にあった大型デパートモリタウンが、複合レジャー施設として大規模展開しだしたのが始まりだった。
地味なエスパデパートの隣にチャラチャラしたブランドばかり入った二号館ができ、MOVIXができ、トイザラスができ、それに伴って高層マンションも増えだした。
極めつけはなんだあのわけのわからない●本のアトラクションは!?
「ねえねえ拝島駅、今度うちに映画見においでよ。面白いのやるんだ。」
自分のホームで2,30分に一本しか無い貴重な八高線の一本を見送っていると、いつの間にか昭島駅が隣にいた。
「はあ?冗談。映画見るなら立川行くし。」
振り返って目に入った昭島駅の姿は、5,6年前からは想像もつかないくらい垢抜けている。
前は俺と同じようなジーンズ&パーカーだったのが、今は雑誌に出ているような服を着ている。変な形のジャケットだなおい。髪も染めててパーマでくしゃくしゃだ。
モリタウン内の美容室でやったそうだが、そこは頼めばコーンローもやってくれるんだと以前嬉しそうに言っていた。
俺は未だにコーンなんとかがなにか分からない。余計にムカつく。
「でも、ぼくんとこ金曜だったらペアで2000円だよ!だから一緒に…。」
「うるせー。おまえんとこガキばっかで嫌なんだよ。たかだか800円別にどうでも。」
やつが喋る度にやつの服がひらひらするのがに目に入るので、俺は背を向けて吐き捨てた。

121:駅擬人化 拝×昭 3/9
09/05/16 18:49:09 3EZzPCYY0
「そう…わかった。急に邪魔してごめん。じゃあまたね。」
案外あっさり引き下がった奴がいなくなった後、おれは若干の後悔と、そんな自分への腹立ちでため息をついた。
最近昭島駅とはめっきりこんな感じで参る。
昭島駅は以前のように俺とつるむ気でいるらしいが、今のやつと並ぶと自分が野暮ったく見えることに気がついてから
俺はあいつを極力避けていた。
俺んとこも、駅ナカができたりしてるけど規模では全然おいつかない。
今までは青梅線のツートップだった―利用者数が多い分自分のほうがちょい勝ってるとす ら思っていた―のに、
今は自分がその他停車駅に転がり落ちつつあるのである。そんなのは我慢できない。
そう思ってしまうので、昭島駅が話しかけてくる度に俺は不機嫌になる。
俺が不機嫌なのを察知して奴が俺の機嫌を無理に取ろうとする。
それが逆に惨めで俺がもっと不機嫌になる。
この悪循環に自分自身いい加減嫌気がさすが、どうしてもやめられない。
ホームで楽しそうに騒ぐ女子中学生グループを横目に、やりきれない気持ちで頭をガシガシと掻いた。

122:駅擬人化 拝×昭 4/9
09/05/16 18:50:13 3EZzPCYY0
雨続きで久々に晴れた日曜日、休日ダイヤの暇さも手伝って俺は久しぶりに昭和記念公園へ出かけた。
久しぶりの気候に浮かれた家族客を大量に飲み込んだ巨大な国営公園はそれでもまだまだ余裕のようで、
見ごろのポピーを惜しげもなく見ぜびらかしている。
おれは色とりどりのそれらを横目に公園の中心にある原っぱで寝転がった。
こういうレジャー施設に一人で来たところで何もする事がない。暇だ。

前は時間さえあれば昭島駅と遊んでいた気がする。
ここにもよくサッカーをしにきていたし、たまには都心に出かけたりもした。
都心に出た時の昭島駅はすごく面倒くさい。
いつも東京駅や新宿駅の人ごみにはしゃいであちこち動き回り、最後には人酔いして座り込んでしまう。
それを介抱するために自分は付き添っていたと言っても良い位だった。
物見遊山に最初の東京マラソンを見学に行った時なんか昭島と一緒に自分までが群集の気にあてられちまって、
どうにも動けなくなって結局東京メトロの駅達に送ってもらったな。
連絡を受けて出迎えに来た立川駅のあのバツの悪そうな顔!
「ははっ。」

123:駅擬人化 拝×昭 5/9
09/05/16 18:52:15 3EZzPCYY0
思い出して思わず一人で笑う自分にはっと気付いて空しくなった。

「チョリーッス拝島っち、僕ん所に一人で来るなんて珍しいね。」
そう声がして、不意に寝転がった自分の視界に覗き込むように屈んで立つ人物が現れた。
「西立川駅、良く分かったな。」
そいつは、立川駅の隣にぽつんと、昭和記念公園に行くためだけにあるような駅の主だった。

俺よりも数段地味で東中神駅だってもう少しましくらいのこいつは、
それにも関わらず外見は高校生位に見える俺や昭島駅よりもずっと年長で、
一番大人な立川駅と同じくらいに見える。
のわりには言葉も態度もヘラヘラしてて変な奴だけど。
「そりゃあ同じ線の仲間が近くにくれば気配でわかるよ。」
西立川駅はふわふわ笑いながら俺の隣に腰をおろした。
自分はなんとなくはわかっても場所までは特定できない。犬みたいな男だぜ。
「何か用か?」
「え?別に。一人で暇そうだから相手してあげようと思って。」
「…別に暇じゃねぇし。最近一人で清々してんだ。」
「前はいつも昭ちゃんと一緒だったもんねー。向こうが忙しくて相手にされなくなっちゃったのかなぁ?」
西立川駅がからかい交じりで幼稚園の先生のような甘ったるい声を出して俺の頭をなでた。
その態度が癪に障ってその手を思いっきり振り払う。

「なっ…ちげーよ!俺が一人がいいからあいつをシカトしてんの!」
「ふーん…。まあ、せっかくお隣さん同士なんだからもっと優しくしてあげなヨ。
彼も今大変な時期なんだから。」
はたかれた手を痛そうに振って言う西立川駅に俺は反論した。
「あいつのどこが大変なんだよ。チャラチャラした遊び場のおかげで多摩の核家族どもに囲まれてすげぇ調子乗ってんだぞ。」

124:駅擬人化 拝×昭 6/9
09/05/16 18:54:10 3EZzPCYY0
俺の言葉に西立川駅はそれまでの飄々とした表情が一瞬強張った様に見えたがすぐに元に戻った。
「昭ちゃんはそんなキャラじゃないじゃーん。」
「…キャラ関係なく普通そうなるだろ。あいつ最近やたら開発進んでるし。たまに会っても大変そうにはちっとも見えないぜ。」
そうかなぁと言って西立川駅は頭をわしわしと掻いた。
「まあ僕も直接昭ちゃんに相談されたわけじゃないから良くわかんないんだけど、
たっちゃんが結構心配してるから大変なんだと思うよ。」

青梅線の中で不敵にも西立川駅だけは立川駅の事をたっちゃんと呼ぶ。
気取り屋の立川駅は全力で嫌がってるけど、それがまた良いのだとよく分かんねぇ事を以前西立川駅は言ってた。

「立川駅が?」
あの立川駅が昭島駅の心配?およそ考え付かなかった。やつはいつも偉そうにしょってて、
自分はさも都会の巨大ターミナルだと言わんばかりに俺を見下しているからだ。
けどそれよりも気になるのは…
「昭島駅って、本当に今辛いのか?」
でもだとしたらなんで?
「えっマジで分かってなかったの?」
西立川駅が本当になんの含みもなく心底驚いた声で言ったので分からない自分が
恥ずかしくなり、それを隠すため声を荒げた。
「わかんねぇし!自分とこの駅が発展するのはいいことだろ!」
「あんさぁ、昭ちゃんは人一倍人の気にあてられやすいじゃない。」
西立川駅が呆れた様子でヒントをくれた。
「そうだけど…ぇ、あ…。」
表情が変わった俺を見てやっと気が付いたと確認した西立川駅は、もー鈍い。
鈍いよ拝島っち!と俺の背中をバシバシ叩いた。

125:駅擬人化 拝×昭 7/9
09/05/16 18:55:18 3EZzPCYY0
俺達駅は駅を使う人のエネルギーを受けて生きている。気の器みたいなもんだ。
小さい器に許容範囲以上の人の気が流れ込む負担は大きい。
だから小さい駅が急に人のあふれる大きい駅に行ったりすると具合が悪くなる。
何かのきっかけで自分の器の成長が追いつかないくらい駅に来る人が増えても同じじゃないか。
「まあ、急な利用者増加はこの線じゃあんまり起きないから気が付かないのも仕方ないけど、
そういうことだからもちっと気をつけてやってよお隣さん。」
ぽん、と今度は励ますように軽く頭を叩かれた。
「…西立川駅は知ってたんだな。」

こんな話は初めてだった。この線の他の駅の奴等だって縁のない話のはずだ。
昭島駅だってそんなこと一言も言ってなかった。いままでずっと辛かったんだろうか。
「僕?ああ、立川駅がさ、そうだったんだよ。奴のは規模が大きくてけっこう酷かったわ。
今もしょっちゅうだからあいつのはもはや持病だね。あ、僕が教えたことたっちゃんには内緒ね。」
自分の喋りすぎに慌てて西立川駅が口をおさえる。
それすら初耳だったが、言われてみれば確かに最もな話だった。全然気がつかなかった。
いつも堂々として偉そうに自分が一番だという態度をとっていたから。
他の駅達だって全然気付いてなかったはずだ。多分、西立川駅だけが知っていた。

126:駅擬人化 拝×昭 8/9
09/05/16 19:03:03 3EZzPCYY0
黙り込んでしまった自分をの代わりと言わんばかりに西立川駅は続けた。
「たっちゃんのことも知らなくて仕方ないよ。あいつ超巧妙に装ってるもん。
プライド高いから弱み見せたくないんだよね。
昭ちゃんは心配掛けたくないからきっと黙ってるんだと思う。
多分そういうこともあって、たっちゃんは昭ちゃんがほっとけないんだろうね。
急に発展することの辛さはこの辺じゃあいつが一番分かってるからさ。
人の気だけじゃなくて急な成長をやっかむ駅に嫌がらせされたりもするし。」
「…俺のことか?」
非難まじりの西立川駅の流し目についむっとなって返したが、弁解の余地はなかった。
「さあね。立川駅ん時は自尊心の高い遠い山の手の面々だったよ。
少なくとも僕や国立駅は掌を返したりしなかったし?」
やっぱり俺を非難しているんじゃないか。

俺だって言ってくれればもっと…、何が心配かけたくないだあのお人好しめ。
心配…どころか自分はそんな昭島駅の努力にも気付かずにあいつを疎んじていた。
今までご機嫌取りだと思っていた態度は、実は切実なSOSだったんじゃないか。
後悔と自己嫌悪がじくじくと胸に広がった。
「…!?」
俺が黙っていると、いきなり西立川駅が立ち上がった。
「あ、ごめん。ちょっとたっちゃんとこ行かなきゃ。」
「わり、何か約束あった?」
「いや、今わかった。休日で人手が増えてややキャパオーバーっぽいから手伝ってくるわ。」
「そんなことわかんのか?」
「気配でね。たっちゃんのは分かるようになった。拝島っちも練習すればできるよ。」

127:駅擬人化 拝×昭 9/9
09/05/16 19:05:14 3EZzPCYY0
本当だろうか。にしても立川駅が人を頼るなんて見たことない。
そう思ったのが顔に出たのか、西立川駅はカラカラ笑った。
「一回も頼まれた事はないんだけどね。勝手に気付いて勝手にやってんの。
隣にいるだけでも気が分散するから楽みたいよ。」
「…俺も手伝おうか?」
立川駅はいけ好かないが、西立川駅には今日世話になったし。
そう思っていった一言だったけど、次の言葉で一蹴された。
「あいつは僕一人で十分だから大丈夫。
持久力ないけど瞬発力はここでやる毎年の花火大会や花見で鍛えられてっから
半日くらいなら何万人でもどんとこいよ!
てか君はたっちゃんより手伝うべき相手がいるでしょ。」
「うっ…なぁ、どうしたら昭島駅のこともっとわかるようになると思う?」
今日のことでちょっと気付いた。多分、俺はもっと色々知らなきゃいけない。
西立川駅は一瞬目を丸くすると、へらっと笑っていった。
「愛、かな~。」
あまりの気障な物言いに思わず手元の草をちぎって投げつけたけど、
それが当る前に西立川駅は姿を消してしまった。

128:駅擬人化 拝×昭 9/9
09/05/16 19:07:45 3EZzPCYY0
中途半端ですみません。
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 
 | |                | |     ピッ   (・∀・ ) いつかまた機会があれば…
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

129:ゲ仁ソ 特異×八部 0/5
09/05/16 21:06:09 o3wAm+dH0
初投稿失礼します。ゲイニソコンビ越えカプ。
エロくはないです。


                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |   中途リアル特異×100-1八部だモナー
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|   二番煎じらしいよ
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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130:ゲ仁ソ 特異×八部 1/5
09/05/16 21:07:11 o3wAm+dH0
このまま堕ちていって、戻れなくなってしまうんだろうな、と漠然と思った。
いつもふわふわと笑って、舌っ足らずな喋り方をして。
好かれることは多い人なのだろうけれど。
「何考えてるん」
「なんもないよ」
二人とも口数が多い方じゃない。
居心地はいいけれど微妙な距離感が、二人の間に確かに存在する。
でも、これ以上あなたに近付いてしまったら、僕はあなたを壊してしまうだろう。
「何、考えてんの」
「なんにも」
あなたは煙草の匂いがする。
あなたの居ない所で同じ匂いがするだけで、胸がぎゅっと苦しくなる。
「ねぇ」
僕と目が合うと、優しくふわりと笑ってくれる。
「好きやよ」
そう言って、あなたの肩に頭を預けた。
好き。あなたは滅多に言わないけど、この言葉を使うとき、一番幸せそうな顔をする。
年上なのに、そんな時には幼い子供のように見える。

131:ゲ仁ソ 特異×八部 2/5
09/05/16 21:07:55 o3wAm+dH0
「いきなり何やのよ」
あなたは笑う。
言葉自体は冷たくても、あなたの声はこんなにも優しい。
口では嫌がるのに、いつも照れたようにあなたは笑うんだ。
「なんもない。ただこうしてたいの」
そう言うと、あなたはガキかお前は、なんて笑って、僕に同じく頭を寄せて来た。
長めの髪が頬に触れて、少しくすぐったい。
でも、あなたに体を預けるのは心地好くて、自然と目を閉じてしまう。
こんな風に二人で、何も言わずに過ごす時間が、僕にとっての全てなのかも知れない。
目を閉じて、あなたの体温と時計の秒針の音だけを感じていると、いつか二人の境界が溶けていくような錯覚をすることがある。
布越しに伝わる遠慮がちなあなたの熱は、あなたの無垢を裏付ける代わりに、僕の劣情をも煽る。
「義.実」
柔らかい声が、あなたを通して僕の頭の中で優しく響く。

132:ゲ仁ソ 特異×八部 3/5
09/05/16 21:08:46 o3wAm+dH0
あなたの喉仏が言葉と一緒に上下するのを、目を閉じた僕は容易に想像することが出来る。
「ん、なに」
あなたが僕のことを名前で呼ぶのは、初めてだ。
だから少しだけ、胸がどきどきした。
「…呼んでみたかっただけ」
あなたは僕を横目で見て、また、ふわりと微笑んだ。
それがあまりにも美しくて、眩しくて、思わず目を伏せてしまった。
心配そうな声が頭上から降ってくる。
「…嫌やった?」
見上げると、首を傾げてこっちを覗き込む顔が近くにあった。
「全然。嬉しかった」
あなたをぎゅっと抱き締めて、頬にキスをした。
「よかった」
長い腕が僕の背に回される。
この瞬間はいつだって、あなたを一番近くで感じられる。
「何、考えてるん」
「こんなに幸せで罰が当たらへんかなって」
いつもはこういうことを言うと馬鹿にするくせに、今日はただ、そうやねぇ、と抱き締め返してくれた。
「ねぇ」
「うん」
あなたに触れていると、柔らかくて温かくて、眠ってしまいそうになる。
だから、その前に。
「言うてよ、今日くらい。好きってさ

133:ゲ仁ソ 特異×八部 4/5
09/05/16 21:09:34 o3wAm+dH0
あなたの言う「好き」は、言葉にならない程優しいから。
「…好きや」
ためらいがちなあなたの唇が、
「あいしてる、義.実」
僕の名前を呼んだ。
愛している、と言った。
「何、泣いてんねん」
「なんでもない」
言われるまで気付かなかったけれど、僕は涙を流していた。
カッコ悪くて袖で拭うと、あなたが子供を見るように笑った。

あなたの優しさは、少しずるい。
いつもあなたは僕よりずっと大人で、あなたと一緒にいるとき、僕はまるで小さな子供だ。
「ねぇ、ねぇ」
「ん」
「俺ね、」
あなたが居ないと、駄目なんだ。
伝えたいことがたくさんあるのに、伝え方がわからない。
「…俺もやで」
あなたが笑う。
僕が言いたかったことばをあなたは最初から知っていて、
僕が一番欲しいことばを、あなたはさらりと言ってしまう。

134:ゲ仁ソ 特異×八部 5/5
09/05/16 21:10:21 o3wAm+dH0
「…ずるいわ、矢.部さん」
それは嬉しいけど、少し苦しい。
「…せやね」
あなたの手が、僕の頬に触れる。
僕が見上げると、静かな水面のようなあなたの目があった。
あなたはそれ以上何も言わずに、ゆっくりと唇を合わせてきた。
いつものベタベタした甘いのじゃなくて、どこからか寂しさが込み上げて来るような。
息が苦しくなって、ようやく離れたそのあとも、しばらくは二人とも何も言わなかった。
ただ、並んでソファに座って、時を過ごした。
「…なぁ、義.実」
「…うん」
なんだか、妙な背徳感に襲われる。
「…どこにも、行かんでな」
あなたが呟いた。
遠くの一点を見つめているように見えるあなたの目。
吐き出された言葉は、やけに孤独な響きをしていた。
あんなキスをした後だから?
分からないけれど。
「…行かんよ、どこにも」
僕とあなたの間には、境界線がある。
あなたは確かに僕の側へ侵入してきたはずなのに、
僕は今、初めてあなたを遠くに感じていた。

135:ゲ仁ソ 特異×八部 6/5
09/05/16 21:12:07 o3wAm+dH0
なんか不完全燃焼ですいません

 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ ROMに戻る
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

136:風と木の名無しさん
09/05/16 22:26:41 NxXRWw7P0
>>109
うわー! 飴話見て彼らの可愛さに当てられてたんで待ってました!
GJっす!

>>117
姐さんの投下がキッカケで彼らに目覚めたよ! ありがとでした!

>>118
多摩きたー!!!! 拝島、ガンガレ!

137:風と木の名無しさん
09/05/16 23:08:13 rc4jgvE+0
>>118
他地方在住でその辺りの地理は全く分からないんだけど、キュンキュンきた…!
飄々とした脇役キャラスキーとしては、西立川駅に萌える

138:風と木の名無しさん
09/05/16 23:19:23 9PcBclra0
>>129
何かぐっときた。
こういう感じ好きです。GJでした。

139:風と木の名無しさん
09/05/16 23:24:37 NQKTkfMw0
>>118
GJ。昭島可愛いよ昭島
立川にもそんな辛い過去があったなんて…
今後はきっと、青梅線乗る度にニヨニヨしてしまうよ…!

140:風と木の名無しさん
09/05/16 23:38:49 2d9JTmLc0
>>118
GJ!地元ネタw
西立川のキャラが好きだww
拝島も昭島もかわいいわー。

141:風と木の名無しさん
09/05/16 23:54:03 Bhw/KjuW0
>>118
萌え抜きにしても面白かったよ!
青梅線乗ったことないけど俄然興味わいてきたw
立川にもそんなかわいいところあったなんて!

142:風と木の名無しさん
09/05/17 00:17:27 TpBXL214O
法律といい駅といい、最近の擬人化レベルたけえ…
ものすごく素敵だよーありがとう!

143:風と木の名無しさん
09/05/17 00:27:50 MTo2IS7nO
オリジ高校生もの801未満です。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

144:風と木の名無しさん
09/05/17 00:34:44 MTo2IS7nO
退屈な授業中、抜けるように青い空を眺めていた。
頭の上をカテイホウカコやらミライカンリョウやらが飛び交っていたが、クラスの半分も聞いていなかった(ような気がする)。
意欲だとか気合いだとかがあれば眠くなることはない、なんて先生は言ってたけど、そんなわけがない。
だったら隣の席の青木やら斜め前の谷川さんやらが舟を漕いでいることはどうやって説明するというのだ。
二人ともうちのクラスの五本の指には入る成績だし、やる気がないなんて俺には逆立ちしたって言えない。
つまり、この眠気はやる気とは微塵も関係ないのだ。第一、あいつらが起きてられないのに成績中の下の俺が起きてられるわけがない。
悪いのは俺じゃなく、この上天気に違いなかった。
俺は頭と肩を机に預け、窓の方を向いた。春の心地好い風が顔をなでた。こんなに気持ちのいい日に勉強に集中できるなんて奴はなかなかいない。
そうでなくとも運動部は最後の大会のシーズンなのだ。斜め前でついに突っ伏してしまった谷川さんは、たしか女子バレーのエースだ。
バレー部は昨日壮絶な接戦の末に地区大会三位を勝ち取り、県大会出場を決めたと聞いた。そりゃあ授業も寝るというものだ。

145:風と木の名無しさん
09/05/17 00:35:15 MTo2IS7nO
(あーあ、俺も野球がやれりゃなあ。)
なんとなく隣で未だに舟を漕ぐ青木を見た。
こいつが野球部のキャプテンで、おまけに四番だ。こんな奴が。
悪いが、俺の方がよっぽど上手い自信があった。
というか、野球ならこの学校の誰よりも上手いという自信が俺にはある。
(くそっ、こんな膝さえなかったら今ごろ俺はこんなとこにはいなかったんだ。)
無性にいらいらした。青木は何も悪くないというのに。申し訳なくなって、無理矢理青木から目を背けた。と、先生とばっちり目が合った。
あ、まずい。思ったときには遅かった。
「よし、じゃあ澤村。ここに入る前置詞は?」
最悪だ。ここと言われてもどこの話かすらわからない。前置詞、前置詞というと…
「…with?」
「うん、正解。よく予習してきてるな」
ラッキー!心の中でガッツポーズをしながら席に着くと、いつのまに起きたんだか、青木がこっちを見てにやついていた。
「澤村、お前今の適当に言っただろ」
「うるせえ」
舟漕いでた奴に言われたくないね、と付け足すと何で知ってるんだよ、と青木は慌てたような声を出した。
それを見て俺は笑った。いい奴なのだ。そんなことはとっくに知っていた。

146:風と木の名無しさん
09/05/17 00:36:20 MTo2IS7nO


四月の終わりとはいえ、夕方になると案外冷える。昇降口から数歩歩いたところでカッターシャツ一枚では寒いことに気付いた。
未だに未練がましく使っている中学時代のエナメルバッグに適当に突っ込んであった学ランを引っ張り出してその上に羽織った。
少し遠回りして帰るつもりだった。いつもの道だと野球部が練習している河川敷のグラウンドの横を通らなきゃならない。
なんだか今日は野球を見たい気分ではなかった。帰ったらナイターじゃなくてたまには母さんの好きなドラマを見せてあげよう。
そう決心して歩き出したときだった。
「おーい、澤村!」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
振り返ってみるとやはりそこにいたのは青木だった。
「青木、お前練習は?」
こっちはお前らを見たくないためにわざわざ遠回りして帰るのだというのに。
「あ、休み休み。珍しいだろ?
それより澤村、お前方向一緒だったんだな。一緒に帰ろうぜ!」
最悪だ。今日はとことん運がない。なんでわざわざ遠回りして青木なんぞと一緒に帰らにゃならんのだ。
悪いが断る、と言いかけたときにはもう青木はそこにはいなかった。
ずいぶん前の方で澤村早く、なんて手を振っている。

147:風と木の名無しさん
09/05/17 00:37:21 MTo2IS7nO
なんだか断るのも面倒になって歩き出した。どうせ今日限りのことだ。たまには遠回りして帰るくらいのことしたっていいだろう。
手を振る青木のところまで行って、一緒に歩き出すと、満面の笑みで話しかけられた。
「なあ澤村、俺今超嬉しい!」
「はあ?」
こいつは頭はいいけど、ときどき話がわけわかんないときがある。なんの話だ。
「澤村とこうやって一緒に帰れるなんてさあ、夢みたいだ!」
「はあ?俺?」
ぎょっとなって思わず聞き返した。なんで俺と一緒に帰ることが夢のようなんだ。
「そう、お前!
俺さあ、お前に憧れてたんだよね、西中のエースで四番、お前だろ?
絶対私立の強いとこ行くんだと思ってたらおんなじ学校なんだもんな!
なんで野球やめちゃったんだよ?」
どくん、と心臓が音をたてた。思わず足をとめた。
青木が怪訝そうに俺の名を呼ぶ。
「澤村?」
「怪我だよ。
引退後の二月だ、もう行く高校も決まってた。
なのに俺は信号無視の酔っぱらいに跳ねられた。
日常生活には困りませんが、野球は諦めてください、だとよ。」
自嘲が口をついてでた。だからこいつとあまり話したくなかったんだ。
いつか聞かれるような気がしてた。

148:風と木の名無しさん
09/05/17 00:38:17 MTo2IS7nO
こいつは何一つ悪いことなんかしちゃいない。
わかってはいるが、この話題にはどうしても触れられたくなかった。
俺が心の中でそんなことを考えていると、青木がでかい体を丸めて言った。
「な、なんか…ごめん…。」
まるで犬みたいで、思わず噴き出してしまった。やっぱりこいつはいい奴だ。
青木は少し不思議そうな顔をした。
「いや、お前はなんも悪くないよ。
俺こそごめんな、まだこの話題に軽い反応できなくてさ」
お詫びにコロッケおごってやるよ、と付け加えると、青木はぱっと顔をあげた。
「まじで!? …じゃなくて、いいよ、俺がおごる!
ごめんな、澤村」
その様子もまさに犬で、俺はまた笑った。
「謝らなくていいし、黙っておごられとけばいいんだよ。
俺のファンサービスなんだから。」
にやっと笑ってそう言うと、青木は一瞬びっくりしたような顔をした。それから顔を真っ赤にして俺に抱きついた。
「澤村超いい奴!大好き!」
犬より単純なやつだと思った。しかしなんだかちょっと可愛い気がしてきたから不思議だ。
ただしもちろん俺が奴を暑苦しいってぶん殴ったのは言うまでもないが。

149:風と木の名無しさん
09/05/17 00:38:55 MTo2IS7nO
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

お粗末さまでした!

150:風と木の名無しさん
09/05/17 00:46:13 8t9ZRCBMP
主人公の不真面目さと、周りへのひがみっぽさがDQN? って最初思ったけど
そのひがみには理由があったところでほほうとさせられました
友人同士の尊敬関係が青春って感じですね。 GJ!

151:風と木の名無しさん
09/05/17 01:27:05 ogCnt1/UO
立川でいちばんいらない子は南武線だよ!
ちなみに川崎駅でもいらない子だよ!

と言ってみるテスト。指くわえて大きい兄ちゃんたちを眺めてるがいいさ!


152:風と木の名無しさん
09/05/17 09:31:59 m2n1699p0
>118
地元線北!!
西立川かわいいよ西立川
いつかMY地元駅も出てくるだろうかww
ローカルな店の名前とかnrnrしたよ、GJ!!

153:臼い貼る 元893←金髪 熱 0/4
09/05/17 17:00:12 DHCfZvfp0
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  半ナマ 歌謡ドラマ 臼い貼るより
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  元893←金髪です。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )    
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |

154:臼い貼る 元893←金髪 熱 1/4
09/05/17 17:00:50 DHCfZvfp0
いい加減読み飽きた雑誌を放り投げてぐるりと首を回すと、部屋の奥に転がっているでかい生き物が目に入った。
そいつはつい15分ほど前、昨日と大体同じ時間に帰ってきて、昨日と同じように水道水をコップで2杯。
それからコンビニ袋から出したおにぎりと、テーブルの上に放置されていたつまみをいくつか咀嚼した後、
昨日と同じ場所にごろりと横になった。
昨日、と言ったけれど、一昨日だってその前だって全く同じだ。
この部屋で、食う、寝る以外にすることがないらしいこの同居人は、毎晩同じルートで床に着く。
このオッサンのどこがいいのか、毎日やたらめったら話し掛けたがる女も今日は留守で、
そうなるとこいつは声すら発しない。

「なあ」
テーブルに頬杖をついて、まだ眠ってはいないであろう後ろ頭に話し掛ける。
返事がないのは予想の範疇。
少しは癪に障るけれど、慣れてきたのも事実だ。
「あの金、どうやって稼いだの」
東京湾に沈められる寸前の俺を救った30万。我関せずを貫いていたこいつが突然放り投げてきた30万。
変な金だとは言っていたけれど、どんないわくが付いていようとも金は金だ。
俺はそれを手に入れる方法を毎日探して、それで度々ひどい目に遭っているのだ。

155:臼い貼る 元893←金髪 熱 2/4
09/05/17 17:01:25 DHCfZvfp0
「まあ“稼いだ”っつう感じじゃねえんだろうけど。どうやったらいきなり30万も手に入んだよ。
手っ取り早い方法、あんなら教えてよ」
男は当然のように答えない、どころか、こちらを見ることすらしない。
まるで聞こえていないかのような態度に、慣れたつもりでもやはり段々腹が立ってくる。
「おい、起きてんだろおっさん!返事くらいしろよ!」
痺れを切らして大きな声を出すと、巨体は首だけをぐるりと回してこちらを見た。
…う、やっぱり目が合うと怖え。絶対ヤ9ザだって、こいつ。

一瞬怯んだ俺を見て、そいつはフン、と鼻で笑うと、またぐるりと顔を背けてしまった。
「…んだよ。なんか言えよ」
「てめえみたいなチビは、二丁目で立ちんぼでもやった方が早いんじゃねえか」
「ああ!?」
やっと出た言葉は、事もあろうか俺が一番言われたくない単語を含んでいて、つい頭に血が上る。

おい、今チビって言ったなてめえ。人が気にしてることを。
つうかてめえがでかすぎるんだろ、このデクノボウ。やるかコラ。

…なんて絶対に言えない言葉を全部飲み込んで、チッと舌打ちをする。
ああもう、一から十まで腹が立つ。
もういいやと、さっき投げたばかりの雑誌に手を伸ばしかけて、浮かんだ別の考えに手を止めた。

…ちょっとからかってやろうか。

156:臼い貼る 元893←金髪 熱 3/4
09/05/17 17:01:55 DHCfZvfp0
「何、おっさん、そういう目で俺のこと見てるわけ?」
面白がるようにそう言うと、少しの間の後これみよがしに長い溜め息を吐かれた。
思いっきりバカにされているって事はいくら俺がバカでもわかる。
が、退屈しのぎと憂さ晴らしの方法が他に思い付かない。
「なんだったら抜いてやってもいいぜ。おっさんには30万分借りがあるからなあ。サービスしなきゃ割に合わないっしょ」
言いながら立ち上がって、そいつの寝床に近付く。
傍らにしゃがみ込んで耳元に唇を寄せ、触れそうなくらいスレスレの距離で囁くように声を出した。
「なあ、溜まってんだろ?」
わざと息を吹き掛けながら言うと、おっさんの体がビクッと跳ねた。
予想通りの反応に吹き出しそうになった、瞬間、強い力に下顎を掴まれる。

―やばい、と思った次の瞬間にはぐらりと世界が反転して、後頭部に打ち付けられるような痛みが響いた。
え、今、何が起きた。
思わず閉じてしまった目を恐る恐る開けると、眼前には鬼の形相があって、その鬼は俺を組み敷いて両手をきつく掴み上げていた。

―いや、ほんの冗談でした。すみません。やめて。助けて。

頭の中の言葉が声になって出て来ない。
全身が固まったように動かなくて、ただじっと、自分に跨がったままの鬼と見詰め合う。
正確に言うと、睨まれている。
無理、本気で怖い。

たぶんほんの数秒、けれどやたら長く感じる沈黙の後、鬼の顔が降りてきた。
左頬のすぐ横を通過して、耳に生温い息が触れる。
―喰われる。そう思った瞬間、どうしてか、固まった体に一気に熱が広がった。

157:臼い貼る 元893←金髪 熱 4/4
09/05/17 17:02:26 DHCfZvfp0
「そうやって調子乗ってると、そのうち本当に沈められるぞ、ガキ」
鬼は耳元でそれだけ言うと、あっけなく離れていった。
しばし呆然としていた俺は、突然体に走った原因不明の熱をゆっくり逃がしてから起き上がる。
「…なんなんだよ…」
呟いて、さっきと同じように壁を向いて寝転んでしまったおっさんの背を盗み見た。
僅かながら、肩が規則正しく上下しているのがわかる。
今度こそ本当に眠ってしまったのかもしれない。

さっき、熱が離れる前、こいつの唇が降りてきた時。
ほんの一瞬だけ、その先を見たいと思ってしまった。
よくわからないけれど、俺は確かに何かを期待した。
人間本当に身の危険を感じると感覚がおかしくなるのだろうか。
たとえば殺されそうな時って、さっきみたいに体が熱くなって、早く殺して、みたいに思うのだろうか。
…いや、ないよな。それじゃ変態だ。じゃあなんなんだ、さっきのは。
少しだけ考えたけれど、すぐにめんどくさくなって敷きっ放しの布団に潜り込んだ。
眠って全部忘れよう。
考えて答えが出ても、なんだかろくなことにならない気がするから。

158:臼い貼る 元893←金髪 熱 END
09/05/17 17:03:39 DHCfZvfp0
 ____________
 | __________  |
 | |                | |
 | | □ STOP.       | |
 | |                | |           ∧_∧ 失礼しました。
 | |                | |     ピッ   (・∀・ )
 | |                | |       ◇⊂    ) __
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _)_||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |


159:風と木の名無しさん
09/05/17 17:31:27 /T4cm+jV0
>154
ウヒョーまさかの元893←金髪!!!
金髪かわいすぎる GJです!

160:風と木の名無しさん
09/05/17 17:32:57 kuHiDqmB0
生注意
高学歴ゲイニソ 炉算 京大×大阪府大

飴話「愛.方」の回でこのふたりに転んだ全国の姐さん方に捧げます


|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!


161:金曜日に変わった直後 1/5
09/05/17 17:36:36 kuHiDqmB0
『×××××見ましたよ!相変わらずラブラブじゃないですか~』
『ちょお!全国ネットであんな告白してもええんですか!?』

東京で放送が終わった直後から、後輩たちから続々と入ってくるメール。
大阪府大はボタンに指を置き、画面を次々に切り替えながら届いた文面を読んでいく。
ガラスのテーブルに置いてあるもう一つの携帯。
マナーモードになっているそれがヴィィィン、ヴィィィンと2度振動した。
大阪府大はチラッとそちらを見たが、すぐに視線を元の位置に戻し、自分の手の中にある携帯のキーをカカッ、カカカッと押し始めた。

大阪府大が送信ボタンを押すと当時に、リビングの扉が開いた。
「すが~、シャワー空いたで~」
間延びした声の主は、タオルで短い髪をわしゃわしゃと拭きながら、バスローブ姿で中へと入ってきた。
「うじー、メール来てたで」
「メール?誰からやろ」
京大は小首を傾げながらテーブルの方へ歩みより、そこに置いてあった自分の携帯を手に取った。
「んー、ああ、東京はこっちより放送早いんやったな」
どうやら京大に来たメールも、大阪府大に来たメールと同様のものだったらしい。
誰からなん?と大阪府大が尋ねると、先程自分にメールを送ってきたのと同じ後輩の名前が返ってきた。
ちなみに出身は関西だが、現在は東京在住の男である。
リアルタイムで番組を視聴し、その直後にふたりにそれぞれ別々にメールを送ってくるところを見ると、今日はもう家に帰っているのだろうか。夜遊び好きで知られているヤツにしては珍しいことだ。


162:金曜日に変わった直後 2/5
09/05/17 17:37:33 kuHiDqmB0
「なんやあいつ、おまえにもメール送ってんか。暇なヤツやなー。で、返信したん?」
「たった今したで」
「何て?」
「『こっちは今放送あってる最中や。先にオチバラすな、アホ』て」
「黒い!黒いで~、すがちゃん!」
京大は苦笑いを浮かべながら、ソファーに座る相方の隣に腰を下ろした。
「冗談や。そんなん送ってどないすんねん」
大阪府大は白い歯を見せてケタケタ笑う。
「でもまぁこの番組に限ったことやないけど、全国ネット言うたかて、地域で放送時間がずれることはままあるんやから、そこは配慮してもらいたいよなー」
「せやな」
そう言って二人は、目の前に鎮座するテレビの液晶画面に目を遣った。
先日自分たちが出演し、ラブラブぶりを余すところなく見せ付けた某番組が、東京とは約1時間遅れで放送中であった。

それからしばらくの間、互いに寄り添うようにソファーに座り、大阪府大も京大も無言でテレビ画面を眺めていた。
テレビの中ではちょうど、大阪府大が京大の好きなところを熱く語っている最中であった。
「なぁ、うじ」
視線は前方に固定したまま、大阪府大が口を開く。
「何や?」
京大も肩にもたれかかる相方の方を向くことなく、短い言葉だけで応答する。
「俺、どうしてもわからんことが一つあんねん」
「うん?」
「さっきあいつからメールもろたて言うたやろ」
あいつ、とは先程京大にもメールを送ってきた、例の後輩のことだ。
「うん」
「あいつな、『全国ネットでこれはちょっとやりすぎたんとちゃいます?』って言ってきてん」
「あー、あいつ、俺に送ってきたのにも同じようなこと書いとったわ」

「これ、やりすぎなんか?」
「え?別に、普通なんとちゃう?」
「やんなあ」

163:金曜日に変わった直後 3/5
09/05/17 17:38:23 kuHiDqmB0
会話はさらに淡々と続く。

「あとな、もう一つうじに聞きたいことあんねん」
「うん」
「これの打ち合わせん時、スタッフに『ちょっと大げさすぎるくらいの言い方や動きをするように心がけて下さい』って釘さされたやろ?」
「言われたなあ。『がっつりコントのノリでお願いします』とかな」
トーク番組でいくら台本がないと言えど、一応大まかな流れは存在するしリハーサルも行う。
視聴率獲得のため、多少の演出を制作側に求められるのは当然の話だ。

「おまえこれ、大げさに言うたりしたりしてるんか?」
「いやあ、全然。素のまんま…いやちゃうな、むしろその逆で、抑えてた方やけど?」
「やんなあ。俺だって、いらんことべらべら喋らんようにて、抑えてんもんなあ」

「……………」
「……………」
ふたりとも口にこそ出さなかったが、それぞれ頭の中では思っていた。
これは、漫才のネタにすればダダすべりに違いない、と。
なんせどちらもボケまくり(にしか見えない)で、互いにツッコむところがないのだから。

164:金曜日に変わった直後 4/5
09/05/17 17:39:09 kuHiDqmB0
「…うじ。俺、その、別にネタ振ったわけやないで?」
沈黙を気まずく思った大阪府大が、ほんのり頬を染めて京大を見上げる。
「わかっとるよ。そんな弁明せんかてええわ」
その上目遣いが、あいも変わらず愛くるしく、京大は大阪府大の瞼にちゅっ、と口づけを落とす。
「少なくとも俺たちにとっては、逆にコントのノリやと思ってもらった方が都合ええやろ?テレビではこんくらい抑えるぐらいでちょうどええねん」
「うん……あっ」
京大が大阪府大の首筋に唇を寄せ、軽く吸った。
弱いところを攻められて、大阪府大の体がビクンと跳ねる。
「けどな、本音言うたら実はそんなことないねん。俺たちは相思相愛や、菅は身も心も全部俺のもんやて、もっともっと言いふらしたり見せつけたりしたい気持ちもあるんや」
京大はゆっくりと大阪府大をソファーに押し倒す。
シャツをまくりあげ、親指の腹で乳首を弄れば、そこはすぐに硬くなりぷっくりと膨れ上がった。
「あっ、うじぃ……あかん、そんなん…」
「だからって俺らがこんなんしとるの…いや、その前におまえのこんなイヤラシイ姿、公共の電波に乗せるわけにはいかんもんな」
「なっ…そっ、そんなん俺かてイヤや!お前以外に見せるとか、じゃなくて、こんなんお客さんに見せれるわけないやろ!!」
かあっと赤くなり声を荒げる大阪府大に、京大は思わずふきだしてしまいそうになるのを必死でこらえた。
「やんなあ。お客さんもこんな風には笑ってくれへんよ。多分絶対ドン引きや」
つけっぱなしのテレビから断続的に上がる笑い声。
もちろんあの日の収録を観覧していた客の声に相違ない。
だけど――。

165:金曜日に変わった直後 5/5
09/05/17 17:39:58 kuHiDqmB0
「……うーちゃん」
「うん?」
大阪府大はふたりきりになり甘えモードに入ると、例外なく京大を『うーちゃん』と呼ぶ。
相方のスイッチが入ったことに気づいた京大は、大阪府大の胸の辺りを執拗に愛撫していた舌の動きを止め、顔を上げた。
「テレビ、消してや」
「何で?先に見よったんはおまえやろ」
「そらそうやけど……何や、逆に見られてるみたいでイヤや。集中できひん」
大阪府大は近くにあったクッションを顔の辺りに引き寄せて、少し潤んだ瞳で京大を見つめながら懇願する。
《ああ、もうこいつときたら何でこんなにかわいいんや。そんな顔されたら俺、敵わへんよ、すがちゃん》
京大はふうっと溜め息をついて、大阪府大に覆い被さっていた上体を起こす。
「ほんなら、寝室行くか?」
「…うん」
大阪府大はふわりと微笑んで、両腕を京大の方へ突き出した。
「うーちゃん、抱っこ」
「もう、相変わらずめっちゃ甘えたやなー、すがちゃんは」
そんなことを言いつつも、言葉の響きはちっとも嫌そうには聞こえない。
京大はくすくす笑いながら、大阪府大の体躯をよいしょっと抱き上げた。
男同士とはいえ、京大と15㎝差のある大阪府大の体は、抱えるにはちょうどよいサイズである。
「うーちゃん、ええ匂いする」
大阪府大は京大の首に腕を回し、顔に顔を近づけて耳元で囁く。
「いつもと同じシャンプーやん。ちゅーか、すがちゃん、シャワー浴びんでええのん?」
「ええよ、ってうーちゃん、俺がシャワー浴びる前からヤる気満々やんか」
「あ、やっぱバレた?」
「うーちゃん!」

大阪府大の大声とともにリビングの扉が閉められ、辺りには静寂が訪れ――たわけではなかった。
ソファーの隅に置いたままの大阪府大の携帯からは、メールの着信を告げる音楽が鳴り響き、つけっぱなしのテレビの画面には、背中合わせに立つ大阪府大と京大の姿が大写しになっているところであった。


166:風と木の名無しさん
09/05/17 17:43:31 kuHiDqmB0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!



言うまでもなく妄想630%全開なんだぜ
最初飴話が大阪では1時間遅れの放送だって知らなかったんだぜ

毎度大阪府大が甘えん坊受バリバリ全開だけどいつか京大受も書いてみたいんだぜ



私信レス:前回「どっちが大事?」に感想くれた皆様、㌧㌧!

167:風と木の名無しさん
09/05/17 19:05:45 b66Rd+8c0
>>160
飴話、録画してあるだけでまだ観てないんだけど、GJ!
こないだの道案内でシャツにスケスケだった大阪府大の乳首(*´Д`)
やっぱり愛方に散々いらわれていたのか。

頼むわw >京大受

余談だが、関西弁って濡れ場になるとなんかやたらイヤらしく聞こえるよな。

168:オナホ 13-1
09/05/17 19:33:57 /+AbfWS60

オリジナル。現代もの。オナニー男のその後。


|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!


志井の父はコンドーム世界売り上げ第1位の(株)志井商事代表取締役だ。
親のコネで入社した会社で、志井は常務としてオナホール部門を率いていた。
だが莫大な開発費を投じた1デイズの使い捨てオナホの売り上げが国外で伸び悩み、
志井商事は不採算事業であるオナホ部門をオナホール世界シェア第1位の
コール社(本社:ドイツ/インゲルハイム)に売却した。
現在、志井の下で働いていた5人の優秀なオナホ職人たちは、皆インゲルハイムの研究所に勤務している。
コール社が志井商事のオナホ部門を買い取る条件の1つが、彼ら全員のコール社移籍だったからだ。
5人がそろって移籍を決意したのは5人で研究を続けたかったからにつきる。
決してコール社が彼らに提示した金額の高さだけではない。
志井は部下たちを見送り、売買契約の書面作成や押印までの最終調整、
合意後の速やかな事業継承に向けたスケジュール作成などを終えた後、
一連の責任をとり常務を辞した。一時は志井商事を去ることも考えたが、
社長である父にオナニー専用コンドームの開発準備室を任され、今は室長を務めている。


169:オナホ 13-2
09/05/17 19:36:18 /+AbfWS60
いま志井は、オナホールに挿入する際に着用する専用のコンドームの開発に夢中だ。
志井の恋人だった「中出し推奨派」の三鷹という男は、
コンドームをつけてオナホに突っ込むのは無粋だと主張した。
けれどオナホとコンドームを併用し、ご自愛をするといい事がたくさんある。
オナホを汚さないから衛生的だし後片付けもらくちんだ。
オナニー後、甘美なけだるさに浸っていたい気持ちに折り合いをつけて、
死んだ精子が付着したオナホを洗っているときのむなしさを志井は知っている。
それだけじゃない。洗った後は乾かさなければいけない。干されたオナホは男の抜け殻みたいだ。
出すまでは悪くない。なのに出した後がわびしい。こんなのは嫌だ。
毎日もっと颯爽とオナニーをしたい。だから志井は1デイズの使い捨てオナホをつくった。
オナニーは後ろめたいものでも薄暗いものでもない。
いたって健全な男の楽しみだ。ごく当たり前な行為だ。そのはずだ。
1デイズの使い捨てに勝る衛生的かつ颯爽と使えるオナホはない。そう信じて開発に勤しんだ。
しかしながら時代がエコモードの昨今、オナホを毎日使い捨てるという案はノーグッドで、
志井らが開発したオナホは志井商事の主力商品にはなりえなかった。
コール社の数ある商品のうちのひとつとして、
「1デイズ使い捨てオナホ」の製造レーンは残っているが
世界的に需要があるかと言えば爆発的には無い。


170:オナホ 13-3
09/05/17 19:37:02 /+AbfWS60
コスト的にもオナホを使い捨てるのは正直厳しい。ならば薄皮を一枚脱ぎ捨てればいい。
捨てるのはオナホではなくコンドームだ。オナホとコンドームを併用してオナニーをする。
そうすれば射精後、先っぽに白濁の溜まったコンドームを捨てたら仕舞いだ。
オナホの洗浄というむなしい後始末をせずにすむうえ、
より衛生的にオナニーにふけることが可能になる!
何よりコンドームのもたらす着圧とオナホの内壁の形状が、
素手で剥き身のペニスをしごくだけでは得られない快感をもたらしてくれる。
射精という大ヤマに向かってカタルシスが邁進していくのだ。
そういうわけで志井商事はコール社と共同で新型オナホとオナニー専用コンドームの開発をはじめ、
志井は研究と実験をかねてオナニーに励んでいる。
どんな形状のオナホにどんな素材のコンドームをあわせれば、神の穴になるのか?
永遠の命題の解を求めて、日々くりかえす自慰はセックスよりも楽しい。
探りたいのはオナニーの深遠。夢は着けた方が気持ちいいオナ専コンドームの具現化だ。


171:オナホ 13-4
09/05/17 19:37:43 /+AbfWS60

志井の下半身はハードボイルドでノワール的だ。
オナニーをこよなく愛している志井は、日々夜々アスリートのようにオナニーをする。
その姿勢はやや病的だ。恋人だった三鷹という男に去られてから、
志井は以前にもましてオナニーに打ち込むようになった。
三鷹は化繊と植毛のスペシャリストだ。
志井が開発に携わっていた1デイズの使い捨てオナホの内部に、
ペニスをまんべんなく刺激する「長さと硬さが異なる極細繊維の束」を生やしてくれた。
もともと二人は単なるセフレだったが、
志井ともっと深まりあいたいと思った三鷹が志井を口説き落とした。
三鷹の目に映る志井は拒絶のオーラと魅惑の光を同時に発していた。
ベッドや布団に「身体を受け止められる感じ」が嫌いなのだと寝袋を常用し、
80㎡の2LDKには、オナニー専用のリクライニングチェア以外は、
ダイニングテーブルと付属の椅子しか置かないなど奇異な面も多々あったが、
無口で無愛想なくせに、セフレが必需品な程度に遊びなれていたし、
下戸そうに見えて、自分の好みを知っているくらいには酒もたしなむあたりは、
根が遊び人の三鷹的に好ましかった。何より、志井の少女マンガの世界の住人めいたキレイな顔には
最初から、ちょっとした好意以上の気持ちを抱いていた。


172:オナホ 13-5
09/05/17 19:38:15 /+AbfWS60
とはいえ、携帯している黒革の手帳には、世界各国の主要メーカーのオナホの発売日が記され、
買い忘れることなく購入してはオナニーにふけるほど、セックスよりオナニーが好きな
志井のファニーな個性は、「顔のアップがもう滅茶苦茶キレイ」なぐらいでは、
ごまかしきれない程に痛く滑稽だった。
理解することは容易ではない。三鷹は志井を知ってそう思った。
そう思ったら、理解したくなった。もっと志井を知りたくなった。
絡みにくい男だが、たまらなくかまいたくなった。だから口説いた。
そうして志井は口説き落とされ、三鷹と三鷹の巧みなセックスが大好きになった。
三鷹が運命のひとに巡り合ったのは、志井が三鷹との仲に永遠を感じはじめた頃だ。
まことの深みとか誠実さだとかそういうものが自分に欠けていることは、
百も承知で三鷹は志井にバイバイを言った。
二人の仲に終わりが生じたのは、ひとつの恋愛としてちゃんと成立していたからだ。
適当につきあっていたら、きっとしまりのない別れ方をしていただろう。


173:オナホ 13-6
09/05/17 19:38:43 /+AbfWS60
互いに相手をめいらせるような倦怠期が訪れるよりはやく、三鷹の心が変わったのは、
志井にとっては不運だったけれど、運命の相手だと確信できる男に巡り合えた三鷹は幸せだ。
その男と目があった瞬間、その一瞬が志井と過ごした数ヵ月を凌駕した。強く惹かれた。
三鷹は子供の頃、縁日でキラキラのザラメがふわふわの綿あめに変わっていく不思議に
目を奪われた事がある。三鷹が繊維の世界に身を投じたきっかけだ。
男との出会いは、その時とまったく同じで、前のめりな興奮を伴う衝撃的な出会いだった。
だから直感でわかったのだ。運命の男だと。
三鷹はいま地元金沢で蒔絵筆を作っている。
本来、蒔絵に使われる専用の筆にはネズミの背中の冬毛が使われるのだが、
鼠猟をする猟師の減少等で、蒔絵筆をつくるのに必要なネズミの毛が入手できないうえ、
筆の作り手の高齢化も進んでおり伝統的な筆は製作が困難になっている。
その為立ち上がったのが、コシが強く漆の含みのよい筆を化繊でつくるプロジェクトだ。
道具が消えれば職人も消える。地元の伝統工芸存続のために三鷹は技術者としてプロジェクトに参加した。


174:オナホ 13-7
09/05/17 19:40:48 /+AbfWS60
取材で輪島の若い蒔絵職人の仕事場に行った日、三鷹は志井を裏切ることを決めた。
彼の描く竹に装飾性と遊び心とアニミズムを感じた。彼の手と筆に目を奪われた。
アディダスのタオルを頭に巻き蒔絵を施している彼の横顔に、
10代の頃夢中だったバスケット漫画で精彩を放っていた、
主人公チームのシューティングガードがダブった。
はやい話、彼の外見も彼の作品も超好みど真ん中!どストライクだった。
真摯な瞳で漆器の表面に漆で竹を描いている若い男の横顔から、目が離せなかった。
片恋上等!たとえこの男と性器の結合によって歓びを共にすることができなくても、
ただ彼だけに心を寄せ続けていたいと強く思った。
この男が描きたいものを描き続けていけるよう、繊維のプロとして
何としても筆を作り上げるんだと心に決めた三鷹は志井との別れを決意した。
もう、どうしようもなかった。志井に抱いていた愛情や二人の思い出を、
ペガサスみたく軽やかに飛び越え、三鷹は若い蒔絵職人へと走った。
そういうわけで、志井はいま独り身だ。
ときどき志井は、三鷹との出会いは本当に素敵だったなと反芻する。
金色の夢をハイスペックな画素数で見ていたような数ヵ月だった。
三鷹は自分なんぞにはもったいない男だったのだと思う。
付き合っていた間、いつだって三鷹は志井を無理なく素直な気持ちにさせてくれた。
もうずっと前からあきらめていた自分の内面をまるごと受け入れてくれた。
別れたくはなかったけれど、自分と付き合い続けることが
三鷹の幸せに繋がらないなら、別れるべきだとハートでわかった。
だから志井は三鷹を見送った。後悔はしていない。


175:オナホ 13-8
09/05/17 19:42:01 /+AbfWS60
志井には心から打ち込める仕事がある。かけがえのない仕事があるということは、
かけがえのない伴侶がいるのと同じくらい贅沢な事だ。だから大丈夫。
それにオナニーという典雅な趣味だってある。
以前はペニスでの刺激でしかいけなかった志井だが、
交際中、三鷹がアナルを開発してくれたおかげで、いまは後の悦びだって知っている。完璧だ。
真夜中の2時につくばの研究所から帰宅し、志井は愛用のバイブを手に取った。
もっか志井は母校の名誉教授と伸縮自在の特殊フィルムの開発に取り組んでいる。
オナニーのためのコンドームを追及するのは楽しい。だが仕事のあとのオナニーはそれに勝る。
志井が手にしているのは太さと長さが三鷹とよく似た防水機能付きのバイブだ。
単4電池2個で得られるパワフルさと、フォルムが気に入っている。
志井の後孔によく馴染むバイブだ。
志井はバイブとローションのボトル3本を手にバスルームへ向かった。
志井が抱えているローションは志井の元部下で、ローション開発の世界的権威・Dr.仁科の手によるものだ。
志井の嗜好をよく知る仁科が先週、志井に1ダース送ってきたそれは
ドイツのバート・ヴィルトバート温泉の源泉をベースに、何種かのハーブと
乾いた男のアナルに最適な成分エクトインを高配合している。仁科の最新作だ。
エクトインは水分を捕らえて逃がさない。
このローションを使えば濡れないアナルに、気持ちよくバイブが入っていく。
志井は近頃とろっとろのローション風呂につかりながらする、バイブオナニーにはまっている。
バスタブにボトル3本分のローションを贅沢に投入し軽くかき混ぜながら、志井は胸を高鳴らせた。
まったりとしたお湯が志井を誘っている。だが、まだ入ってはいけない。
浸かるのは身体を清めたその後だ。


176:オナホ 13-9
09/05/17 19:43:04 /+AbfWS60
バスチェアに座って身体を洗い、ついでにシャワーで前を刺激する。
両脚を大きく開き右手で亀頭にシャワーをザーザーあて、
左手でそこを弄っていると身体が火照ってきた。
志井の頭は一旦シャワーを弱くしろと命じたが、体がシャワーをますます強くした。
足の裏が熱い。頬が紅潮する。気持ちよくてたまらない。あっという間に勃起した。
ヘッドからお湯が束になって迸る。それが満遍なく志井の股間を気持ちよくしている。
シャワーヘッドを鈴口に近づけては喘ぎ、遠ざけては悶えをひとしきり楽しんだ後、
志井はシャワーを壁に固定し、開いた股間に心地よい水圧による刺激を受けながら
両手で思いっきりご自愛をした。オナニーの背徳性なんて知らない。羞恥心だってない。
変態でいい。三鷹がしてくれたみたいに志井は夢中で手を動かした。
悔しいけどペニスはまだ三鷹の大きな手を覚えている。これは自分の手だ。三鷹じゃない。
志井の手じゃ神の指を持つ三鷹の手には及ばない。
それでも己の気持ちよいところを知り尽くした両手に力を込めて、
三鷹が教えてくれたリズムで上下させていると直ぐに絶頂がやってきた。
股間から命が湧き出してくる。
おさえきれなかった声を風呂場中に響かせて志井は達した。息が荒い。
呼吸を落ち着かせた後、志井は死んだ精子で汚れた股間を洗い流し、
気だるい身体をローション風呂に沈めた。


177:風と木の名無しさん
09/05/17 19:57:47 BjioLfUXP
支援?

178:オナホ 13-10
09/05/17 20:02:36 /+AbfWS60
ハーブの新鮮な芳香に包まれながら、とろみのあるお湯に手足を伸ばす。
あっという間に志井の体は股も胴も四肢もぬるぬるになった。
志井は今しがた全力で駆け抜けるような射精をしたペニスを、
ローションをまとった左手でごく軽く3回半扱き、
「お疲れさん」と、とびきり優しくひと撫でした後、
会陰にもローションを伸ばし、会陰から後孔へと指をすべらせた。
指の腹を使い開口部にローションをなじませ行き渡らせる。
深く浅く、ローションまみれの指を出し入れしている最中唐突に、
三鷹が脚を持ち上げて深くペニスを挿れてくれたのを思い出した。体のあちこちが三鷹を覚えている。
いった直後にお掃除フェラと称して射精後の敏感なペニスを何度も吸い上げられた。
ペニスをくわえてくれた三鷹の口や、先っぽを舐めてくれた舌が頭をよぎる。
三鷹とのセックスは忘れない。忘れられない。
タマを揉まれた。お尻のほっぺたを揉まれた。右の乳首を舐められた。左の乳首を摘まれた。
お臍を舌先でくすぐられて勃起した。抱かれて揺さぶられると自然に腰が動いた。
鼻先にキスを受けた。唇を吸われた。大好きだった。
志井は股を大きく開き、ローション濡れのバイブを後孔に近づけた。
三鷹はもういない。でも思い出とバイブがある。だから独りの夜も寂しくない。
バイブを両手で静かに沈め、三倍速で引き抜く。
それからまたゆっくりと、バイブを根元まで挿入した。
ああ、とってもいいな。満たされる。


179:オナホ 13-11
09/05/17 20:03:09 /+AbfWS60
バイブをうごめかす度ローションにまみれた後孔が卑猥な音を放つ。
ひとしきり手動で楽しんでから、志井はバイブレーション機能をオンにした。
リズムよく押し寄せる強弱のある振動と、焦らすような優しい刺激が
かわるがわるやってくるランダムモードを選び、後孔の事はバイブにまかせる。
フリーになった両手を前にもっていき、右手でペニスを持ち左手で先端を弄りながら、
志井はソファの背に寄りかかるように浴槽にもたれた。
ローション風呂に抱かれていると心がやすらぐ。気分は羊水の海に漂う胎児だ。
バイブがちょうど、まったりモードなのも気持ちに影響しているのかもしれない。
ゆるやかな波のようにやってくる優しい揺らぎが心地よかった。
「ちょっとだけ、寝ようかなぁ……」
独り言をいい目を閉じる。まどろんでいたら突然バイブの動きが切り替わり、
メリハリのある刺激がフォルテッシモでズドーンッとでやってきた。
「アンッー!」
思わず喘がされ自嘲する。だがこれがいい。ペニスも悦んでいる。
志井は深い笑みをうかべ、内壁に染み入るようなバイブの振動をむさぼった。
自作自演でも快楽は得られる。汗ばんだ体を震わせながら、
志井は惚けた顔でマントヒヒのようにオナった。
しょせん恋愛より自愛派だ。もしもまた誰かといつか付き合えるなら、
セックスが三鷹と似てる男がいい。


180:オナホ 13-1
09/05/17 20:03:29 /+AbfWS60
バイブをうごめかす度ローションにまみれた後孔が卑猥な音を放つ。
ひとしきり手動で楽しんでから、志井はバイブレーション機能をオンにした。
リズムよく押し寄せる強弱のある振動と、焦らすような優しい刺激が
かわるがわるやってくるランダムモードを選び、後孔の事はバイブにまかせる。
フリーになった両手を前にもっていき、右手でペニスを持ち左手で先端を弄りながら、
志井はソファの背に寄りかかるように浴槽にもたれた。
ローション風呂に抱かれていると心がやすらぐ。気分は羊水の海に漂う胎児だ。
バイブがちょうど、まったりモードなのも気持ちに影響しているのかもしれない。
ゆるやかな波のようにやってくる優しい揺らぎが心地よかった。
「ちょっとだけ、寝ようかなぁ……」
独り言をいい目を閉じる。まどろんでいたら突然バイブの動きが切り替わり、
メリハリのある刺激がフォルテッシモでズドーンッとでやってきた。
「アンッー!」
思わず喘がされ自嘲する。だがこれがいい。ペニスも悦んでいる。
志井は深い笑みをうかべ、内壁に染み入るようなバイブの振動をむさぼった。
自作自演でも快楽は得られる。汗ばんだ体を震わせながら、
志井は惚けた顔でマントヒヒのようにオナった。
しょせん恋愛より自愛派だ。もしもまた誰かといつか付き合えるなら、
セックスが三鷹と似てる男がいい。


181:オナホ 13-12
09/05/17 20:03:51 /+AbfWS60
すみません。ミスりました。

ドイツと日本の時差は8時間ある。志井がオナニーにふけっていた未明、
六六六は仕事をしていた。
六六六と綴ってミロク。珍しい苗字を持つ32歳のデザイナーは、
志井の元部下で、共に1デイズの使い捨てオナホを開発した仲だ。
ドイツに引っ越す際、六六六は一日引きこもってオナニーをすることもある、
オナニー至上主義者で就寝には寝袋を愛用している4つ下の、
ファニーで不健康な元上司を日本に残していくことが気がかりだった。
六六六の目に映る志井は保護してあげないといけない子だ。
生活習慣の改善に向けて自分に出来ることがあれば何だってしてやりたかった。
ベッドで体を休めて欲しいと願い、ポケットコイル・マットレスのベッドを贈ったり、
殺風景で寒々しい部屋に憩いをと、オーガスタの鉢を贈ったりもした。
六六六の心配の種だった志井が、六六六も良く知る三鷹という男と
交際をはじめたことを知った際、異性愛者の六六六は男同士のカップリングに、
驚きを隠せなかったが、三鷹になら志井をたくせる気がした。
三鷹と一緒になる事が志井のライフスタイをきっと豊かにしてくれる。そう確信した。
だからこそ、別れたことを三鷹から聞かされたとき、志井は三鷹を殴りたくなった。
仕事中、ときどき元上司のことを思い出す。三鷹に放られ、心に傷をおってなければいいんだが……。
ニュータイプのオナホのデザイン画を前に溜息をついた六六六の顔を、
同僚の五代が「まだ悩んでんの?」と覗き込んだ。


182:オナホ 13-13
09/05/17 20:04:55 /+AbfWS60
六六六の前に広がっているデザイン画は先日のミーティングで、
ボスから「大量生産できない。形状を考慮しろ」といわれたものだ。
「あんたのデザインは俺が具現化してやる。だから、あんたはOKの基準を下げんなよ」
五代はそう言い切り、六六六の肩を叩いて去っていった。
五代の言葉は嬉しかったが、先ほどの溜息はオナホとは何の関係もない。
デザイン画はたまたま広げていただけだ。
心の奥で五代にわび、六六六は気持ちをお仕事モードに切り替えた。
金型をつくり工場を動かす。五代はそのプロだ。
外見はいかにも仕事の出来なさそうなチャラい男だが、精密な金型づくりも、
巨大な工場の設計も、工場を実際に動かすオペレーターのための運転マニュアルの作成も、
天才五代はさらっとこなす。頼りになる男だ。
ちょっと形成できなさそうなデザインでも、機能的にその形がベストだと確信したら、
五代は必ず具現化してくれる。だからと言って五代に甘えていてはダメだ。
より無駄の無いデザインへとブラッシュアップさせなければ。
六六六はデザイン画に熱視線を落とした。
そうだ、このオナホの試作品ができたら、それを手土産に元上司の顔を見に行こう。
ふと思いつき六六六はそう決めた。
いつも横顔を凛と引き締めている、なかなか笑わない薄い唇が、
オナホを見てにこりとしてくれたらとても嬉しい。

□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
完。 投下中、連投規制にひっかかりました。
ご迷惑をおかけしてすみません。支援ありがとうございます。


183:風と木の名無しさん
09/05/17 22:50:22 BV5BbXt+0
>168
オナホ姐さん、お帰りー!!
彼らのその後が読めて嬉しかったよ
さらにその後にも期待w

184:風と木の名無しさん
09/05/17 23:11:20 MTo2IS7nO
昨日投下した高校生801未満の続きです。
一応青木×澤村のつもりで書いてます。

|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!

185:1/5
09/05/17 23:12:31 MTo2IS7nO
かあん。小気味いい金属音とともに、テレビの向こうで歓声が上がった。
球はぐんぐん伸びて、ライト側フェンスに直撃した。サードランナーがホームベースを踏む。
俺は思わず立ち上がり、叫んだ。
「よっしゃあ!」
テレビの中で俺の愛する竜戦士たちが跳び跳ねていた。延長11回、やってくれると俺はもちろん思ってた。
さっきまでの暴言はちょっとした気の迷いだ。
「あら、終わったの?
 じゃあチャンネル回してよ、まだドラマやってるから」
母さんの声が台所から聞こえるが、そんなのもちろん却下だ。
「まだヒーローインタビューあるから無理!」
心の中で青木にお礼を言う。今日の帰りあいつに会わなかったら、俺はこんなに素晴らしい試合を見逃すところだった。
「放送席、放送席」
アナウンサーの声も心なしか弾んで聞こえる。お立ち台に上がったのはもちろんサヨナラのバッターだった。
マスコット人形を抱えて観客に手を振るその姿は、日本男児たる者一度は必ず憧れたことのあるものに違いなかった。
しかし、さっきのは実にいい当たりだった。テレビを眺めながら思う。
俺はホームランの感触を思い出していた。

186:2/5
09/05/17 23:13:30 MTo2IS7nO
芯で捉えられたボールに重さはない。拍子抜けするくらいにあっけなく、バットときれいに反発し合うのだ。あれは本当に気持ちがいい。
そんなことを考えているうちに、ヒーローインタビューは終わった。
「母さん、何チャンネル?」
首を回して母さんに声をかけると、少し呆れたような怒ったような声が返ってきた。
「もうとっくに終わっちゃったわよ。
 野球と違って、ドラマに延長はないんだから。」
私だってたまにはテレビくらい見たいわ、とこぼしながら食器を拭く母さんに非常に申し訳なくなって、明日は母さんの好物のおはぎを買って帰ろうと心に決めた。
ただし明日もテレビは譲らないが。
「じゃあ俺、勉強するから」
言って階段を上がる俺に、母さんはどうだか、とため息をついた。親というのはさすがだ。俺はもう今日は寝るつもりだった。
明日は早く学校に着いて、今日の芸術的サヨナラについて青木と語り合おう。



「おーす、青木」
朝俺が目一杯早く(といっても始業30分前だが)教室に着くと、青木はもう席に着いて今日の予習をやっていた。
「おー澤村」
俺が声をかけるとその手を止めて、こちらを向いた。相変わらず犬みたいに人懐っこい笑顔だと思った。

187:3/5
09/05/17 23:14:48 MTo2IS7nO
「昨日はサンキューな。
 お前のおかげでいいことあったわ。」
俺が言うと青木は目をまんまるにして、それから顔を真っ赤にして笑った。
「まじで!?俺、超嬉しい!」
ああ、本当に犬みたいだ。今にも尻尾を振り出しそうだった。
「俺今日落ち込んでたんだけど、今ので一発で元気出たぜ!」
立ち上がって、椅子の背越しに俺に抱きつきながらそう言う。スキンシップの過剰な奴だと思った。ますます犬っぽい。
「はあ?お前、なんか落ち込んでたのかよ。」
首と肩の間ににぐりぐりと押し付けてくる頭を手で押しやりながら訊いてやると、奴はいかにも重要なことであるかのように、言った。
「ほら、昨日巨人がサヨナラ負けしちゃったじゃん?」
はた、と俺は動きを止めた。今信じられない言葉を聞いた気がしたが、念のためもう一度確認してみる。
「…今、巨人って言ったか?」
「え、うん。」
その声が聞こえるやいなや、俺は俺の首に巻きついていた青木の腕を引き剥がし、肩に乗っていた頭を押しのけて立ち上がった。
「さ…澤村?」
青木はわけがわからないといったふうに俺を仰ぎ見ていた。こんな奴を一瞬でもいい奴だなんて思った俺が馬鹿だった。
「巨人ファンと話すことはない」

188:4/5
09/05/17 23:15:54 MTo2IS7nO
俺は吐き捨てるとその場を立ち去った。
といっても、斜め前でこちらをくすくす笑いながら見ていた谷川さんのもとへ行っただけだが。
「あはは、男の子ってほんとにわけわかんないことでケンカするよね。」
そう言って笑う谷川さんはとても可愛い。そうだ、本来「可愛い」っていう単語はこういうことを言うのだ。
青木みたいなでかい野郎に使うような言葉じゃない。どうやら昨日の俺はどうかしてたようだ。
と、そんなことを考えていたからなのかもしれない、青木が背後から近寄っていたのに気付かなかった。
「澤村ぁ、お前どこのファン!?」
そんな声と同時に急に後ろを向かされて、ひっ、という間抜けな声が出てしまった。
そして青木がこっちをあまりにまっすぐ見てくるから、なぜだかちょっとどきどきした。
「ちゅ、中日だけど…」
そう言うと青木は俺の両肩を掴んだまま大声で言った。
「じゃあ俺も今日から中日ファンになる!」
だから嫌いにならないで、と何度も肩を揺さぶる青木を見てたら、俺はまたしても噴き出してしまった。ほんとに馬鹿というか、犬みたいな奴だ。
「馬鹿、別にいいよ。別にこんなことで本気で人を嫌いになるわけないだろ?」

189:5/5
09/05/17 23:16:47 MTo2IS7nO
ほんとに?と涙目で俺に問いかける青木は、でかい野郎なのにやっぱり可愛いかった。
ああほんとに、と答えると、そのまま抱きつかれた上に泣かれた。しょうがないから背中を撫でてやったら、また澤村大好き、と叫ばれて、顔が赤くなるのがわかった(だっていくら相手は野郎でも恥ずかしいじゃないか)。
「あはは、二人ともラブラブね」
谷川さんに言われ、俺はちょっと慌てて青木を引き剥がすと、こいつがスキンシップ過剰だからさ、と照れ笑いをした。こういうからかいは得意じゃなかった。
でも青木なら器用に返すんだろうな、と思いながら隣のでかい犬を見ると、真っ赤な顔で俯いていた。
それを見ていたらなんだか俺も妙に恥ずかしくなって、口ごもってしまった。
谷川さんはそんな俺らを見て、さらにくすくす笑っていた。

190:風と木の名無しさん
09/05/17 23:17:11 MTo2IS7nO
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!

お粗末さまでした!

191:風と木の名無しさん
09/05/17 23:32:01 4AGeRbN60
>>184
ひどい!なんてひどいヤツなんだ澤村!!いいぞもっとやれwww
とりあえずたまには母ちゃんにドラマを見せてやるんだ。

青木は早く恋心を自覚してあわあわしたらいいと思います。
そして青木はドラキチの澤村のために卜゙アラの動きをマスターしたらいいと思いますww

192:下手 米英 「あの頃は。」1/2
09/05/18 00:08:10 XIU8UGzpO
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!



公園のベンチ。
昼下がり。

例えば、隣にいるのが他の誰かなら。
俺はこんな複雑な感情を抱かないだろう。

「……なあ」
「ハンバーガー食べてるから、邪魔しないでくれないかい?」
「聞いてればいいからよ」

隣は見ない。
伝えたいのは、こいつじゃない。自分にだから。

「鼻に付くんだ。お前が。」
「……」
「大切、だった。今も、あの頃は大切だ。……殴っていいなら、今すぐ殴るくらいにはお前が嫌いだ」

もぐもぐ。
アルフレッドがハンバーガーを咀嚼する音が聞こえた。

「だけど、大事、なんだよなぁ……」
「鬱陶しいよ、キミ」
「KYメタボ野郎に言われたくねーよ」

そのまま、しばしの静寂。


193:下手 米英 「あの頃は。」2/2
09/05/18 00:09:34 XIU8UGzpO
「よくわからないよ。」
「あ?」
「きっと、何年も、何十年も、何百年もかかる」
「何の話しだ?」

唐突に始まった話しに、
俺はようやくアルフレッドの顔を覗き込んだ。

「キミを好きかどうかさ」

こいつも複雑そうな顔をしていた。俺たちは、関係を切った筈だった。
だけど、未だにあの頃を引きずり、
あの頃に抱いた感情を刷り込まれている。

新しい未来を選んだのに。
俺たちは。

「また、不味いスコーン焼いてくれよ」
「不味いは余計だ。……気が向いたら作ってやる」

年を取った俺たちは、また、過去を棄てきれないでいる。

新しい関係になるためにもう一度、さよならを。


□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!


194:風と木の名無しさん
09/05/18 01:28:07 9NvqGdwc0
(・∀・)イイ!!

195:風と木の名無しさん
09/05/18 10:27:14 In+OAc+Z0
>>168
ぐはぁっ、待ってましたよ!オナホ姐さん。待ってた甲斐がありました。
感激屋のご自愛志井ちゃんのその後が気になってましたが、
別れちゃったのかぁ・・・。三鷹好きだったので残念。
だけれども!デザイナーさんとの成り行きには期待大。

196:風と木の名無しさん
09/05/18 15:49:23 b7zZ0hWv0
>>160
飴話キタ━━(゚∀゚)━━ッ!!GJ!GJ!
Sっ気を見せる京大に萌えたw
京大受けにも激しく期待

197:風と木の名無しさん
09/05/18 19:27:23 8FYNFSQM0
誰か府知事受も書いてくれ

夢にも思わなかったトヲル萌えに目覚めた >前スレ
あの人のかわいさに気づかなかった自分を殴りたい

198:風と木の名無しさん
09/05/19 00:19:53 mBGHjvza0
>>160
放映できない愛方話を期待しておりますw

199:風と木の名無しさん
09/05/19 21:42:45 Ot2+xrqQ0
前回は暖かいコメント本当にありがとうございました。
皆さんのおかげで続きを投下する勇気が出ました。

                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                     |  駅擬人化 青梅線 拝島駅×昭島駅。
 ____________  \            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | __________  |    ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|  前回の続きです。
 | |                | |             \
 | | |> PLAY.       | |               ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 | |                | |           ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 
 | |                | |     ピッ   (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
 | |                | |       ◇⊂    )(    ) |  ヽノ___
 |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |       ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__||  |
 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)(_(__).      ||  |
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200:駅擬人化 青梅線 拝×昭 中編 1/4
09/05/19 21:44:00 Ot2+xrqQ0
西立川駅が去った後、そのまま不貞寝を続ける気にもならなかった俺は自分の駅に戻った。
帰り際にどうしても気になって昭島駅に寄ってみたけど、
奴が近くにいる気配はしてもどこにいるかまではやっぱりわからなかった。

戻ってきてからも何かもやもやといろんな考えがまとわり付いて離れない。
ホームのベンチに座り込んでぼんやりと何本もの電車を見送った。
もし本当に昭島駅が今色々大変なんだとしたら助けてやりたい。
今日だって立川駅が大変だったなら昭島駅にも相当人が来ただろう。
そうじゃなくてもそもそも酷い態度を取ってきた。謝りたい。
一方でもっともっと自分や自分の周辺が発展して欲しい気持ちも否定できない。
当たり前だ。俺は駅なんだから。より人間に求められる存在になりたい。
そういう自分が欲しくても手に入らないものを手に入れようとしているやつに
どうやったら優しくなれんだろう。

俺の中の二つの気持ちは、永遠にどっちも譲らないし和解も出来なそうに思えた。
俺って我侭すぎる。昭島駅と仲良くしてたいくせに、昭島駅より使えない駅になりたくねーんだ。
西立川駅や国立駅はおんなじ風に思ったりしなかったんだろうか。
思ったことあんならどうやって折り合いをつけてんだろ。
俺はこんなままじゃまた自然に昭島駅とやってくなんて絶対無理だ。
きっと何したって嘘んなる。


201:駅擬人化 青梅線 拝×昭 中編 1/4
09/05/19 21:45:01 Ot2+xrqQ0
「あーもう!」
イライラする。今は何より自分の身勝手にイライラする。
夕方に差し掛かった日曜の下り電車は飽きもせずまた遊びから帰ってくる客を次々と俺の所に降ろしてきたから、
俺はそれを憂鬱な気持ちで迎え入れた。
彼等がどこから乗ってきたかは見ればわかる。新宿、東京、渋谷、原宿、吉祥寺、立川、
ごもっともなラインアップの人々は誰もが充実した一日に満足した様子で、
そんな彼等の気持ちのおかげで自分の憂鬱も大分やわらいだ。
全ての駅がそうであるように、利用客の満ち足りた気は何よりのごちそうだ。
だからもっといい駅になって、もっと喜ばれたいと思う。
急ぎ足で改札へ向かう客たち中にちらほらとだけど昭島駅からの客もいた。それでも昔に比べれば大分増えてる。
洋服の袋を持ってる女性や映画館帰りの家族連れ。彼等の明るい表情を見て素直によかったと思った。

「…あ。」
そうじゃんか…。なんで今まで忘れてたんだろう。
一番大事なのはこれだったはずだ。
俺のところから、いろんな人が自由にいろんな所に行って幸せだったらそれで良いじゃんか。
昭島駅が便利な駅になったからといって、俺がいらなくなるわけじゃない。
昭島駅がよくなれば俺んとこも良くなるし、逆もまたそうなはずだ。
駅と駅はつながっていてはじめて意味があるんだから。
「どこにも妬む理由、ねーじゃん。」
馬鹿だ俺。昭島駅に追い越される焦りとやっかみばかり強くなって、
いつのまにか昭島駅から帰ってくる人達を見なくなってた。彼等だって俺を使ってくれる人たちなのに。
もっとちゃんと自分自身を見つめていればとっくに気付いたことだった。

―昭島駅に会いたい。

いてもたってもいられなくなり、次の瞬間俺は飛んでいた。

202:駅擬人化 青梅線 拝×昭 中編 3/4
09/05/19 21:46:23 Ot2+xrqQ0
午後の最初のピークを過ぎた昭島駅は、それでも絶えず人が行き来していた。
またしばらくすれば平日ほどではなくても上り方面からどっと人が帰ってくるはずだ。
勢いで高架した駅の改札前に来てはみたものの、あたりに昭島駅はいなかった。
近くにいる事は感じられるが、いつも座っているホームのベンチにもいない。

さがさねぇと。でもどうやって?
昼間西立川駅に言われたことを思い出す。
「練習っていっても…どうすりゃいいんだろ。」
とりあえず目を閉じて昭島駅の気配だけに集中してみる。すると、なんとなく気配が一つの方向に収束してくる気がしてきた。
と同時に、昭島駅以外の駅の気配に気付いた。誰かと一緒にいる。こいつらは…。
さらにその方向に気を向けると閉じた目に映像が浮かび上がった。
そこは駅に隣接された複合デパート内のフードコートだった。オープンスペースのテーブルに着いた昭島駅と、他に二人。
中神駅と東中神駅だ。ガキどもはコート内のマリオンクレープで買ったであろう甘ったるそうなクレープを嬉しそうに食べてる。
もっと集中すると声も聞こえてきた。

「おいしかったー。悪ぃな昭島駅、奢ってもらっちゃって。」
全然悪そうに思っていない中神駅が言った。
「ごちそうさまです。」
東中神駅の方はきちんと頭を下げる。
「ううん。手伝ってもらったお礼だから遠慮せず食べて。
君たちも沢山僕の分の気を引き受けて疲れたでしょ。」
昭島が笑いながら手をパタパタと振る。



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