09/04/23 01:45:29 M6vXus5q0
一瞬呆気に取られたものの、何のことはない、それはただの綿ぼこりだった。
口にでも入れはしなかったかと慌てると同時に、
掃除すら行き届いていない日々の暮らしぶりを指摘されたようで、不意に後ろめたくなる。
「汚いからそんなもので遊ぶんじゃない」
そう言って取り上げると、彼は不満そうに口を尖らせた。
「いけないの?やわらかくてきもちいいのに」
「これはな、綿ぼこりっていうんだよ。
ちゃんと掃除をしてないせいで、埃がたまってこんな風になるんだ。…ごめんな」
「なんでおとうさんがごめんねするの?」
「……」
首をかしげる息子の頭を黙って撫でてやるほかに、応じる術がなかった。
事は掃除に限らない。
認めたくはないが、自分ひとりで彼を育てていくことにいつか限界が訪れることは分かっていた。
彼のためにも、この部屋を掃除してくれる人をもう一度探すことを、許してはもらえるだろうか。
多分にスレチどころかイタチな駄文に2レスも消費してしまい大変申し訳ございませんでしたが、
この後に彼が運命の邂逅を果たす相手は、言うまでもなく男なのです。
ところで、ペンライトは関係ないでしょう。