09/01/22 22:23:36 Eg+yz+Ha0
拝啓 三行半スレッド様
私がそのスレッドと出会ったのは、本当に古参乙といわれるくらいに昔の事です。
必要最低限、思いつきのようなテンプレによるはじまりでしたが、
801板の黎明期らしく大勢の801女が集まり、それぞれの三行半を書き込んでいく様に
私も多分に漏れず心引かれ、スレを覗き、そして愕然、呆然としました。
劣化を感じてフェイドアウトしていた“温帯”栗本薫は勿論、とうに読まなくなっていたあさぎり夕や
田中芳樹、茅田砂胡、吉原理恵子……私よりもずっと深く彼等の作品を愛していた801女達の
心からの嘆きや怒りに簡単に乙レスが出来る筈もなく、ただただモニタの前で項垂れたものです。
私の言いたかった文句や切ない思い出が、目の前に文章となって具現化する時もありました。
新刊や続編を(冷静に考えれば、もう出る筈もない長い期間)待ち続けていた作家の名前と
現状を目にし、「嘘だ!!」と叫んだ事もありました。彼等は決して自分にとって一番ではなかった、
けれども、書き続けていて欲しかった人達でした。
決していそいそと日参するようなスレではない事は分かっています。
しかしながら、時の流れが劣化させてゆく作者・作品は今でも後を絶ちません。
それでも、自分の好きだった作家、愛していた作品の現状、彼等に対する別れの言葉に呆然とする一方で、
801女が未練と自分を蔑みながらも、捨てきれない思い入れや愛を綴る文章群には、心救われる思いでした。
私が三行半を書くこともなく、飽きて忘れて、ダメだコイツどうしようもねーや、もうシラネと諦めて見限って
読むのをやめてしまった作品にも、長い長い時期や最後の愛を捧げる人がちゃんといるのだと
改めて考えるきっかけをもらいました。