08/12/21 19:13:34 b/E47YY50
【ナルセ編】
居酒屋トトチンは、もう暖簾も下ろして、外灯も消している。
が、かまわず入っていくセリザワに引っ張られるようにして軒をくぐるナルセ。
客はカサイのみ。すでに飲み始めているカウンターの中のソウダとなにやら楽しげに話している。
イシモトが明日の仕込みをしながら言う。
「おっ、先生。いらっしゃい!もう賄いみたいのしかできないけど、いいですか?」
「いえ、こんな時間にお邪魔してすみません」
「いや、先生だったら大歓迎ですよ。ゆっくりしてってください」
カウンターでカサイに並んで座るふたり。
仕事の話や世間話をしている間に、みな潰れて、ナルセとイシモトだけがしっかりしてる。
「先生、お強いですよね」
「けっこう意外に思われるんですよ。イシモトさんは飲まないんですか?」
「まぁ、仕込みが終わるまでは。
そうそう、ちょっとこれ食べてみてください」
と、芹菜の炒めものが出される。
「うんうまいよこれ」とつい素でコメントするナルセ。
「新メニューなのに、なぜかオーダー入らなかったんですよね」
「ああ、アレででしょ?」
と、ナルセが黒板のメニューを指さす。
「うわ、なんだよ『筋菜の炒めもの』て…ソウダのやつ」
「『芹』くらい憶えとくべきですね」と、となりで潰れてる刑事を見ながら笑うナルセ。
長文、連投、萌えなし。 ほんとにすみません。